メンズコスメの人気ブランド20選 年代別のおすすめを紹介

メンズコスメの人気ブランド、年代別のおすすめを紹介

近年、男性の美容意識の高まりとともに、メンズコスメ市場は大きな成長を遂げています。かつては一部の美容意識の高い男性のものであったスキンケアやメイクアップは、今や幅広い年代の男性にとって、清潔感を保ち、自己表現を行うための重要なツールとなりました。しかし、市場には多種多様なブランドや製品が溢れており、「何から始めればいいのかわからない」「自分に合った製品がどれか見つけられない」と感じている方も少なくないでしょう。

この記事では、メンズコスメの世界に足を踏み入れたい初心者から、より自分に合ったアイテムを探している経験者まで、すべての方に向けてメンズコスメの選び方から人気ブランド、具体的なアイテムまでを網羅的に解説します。肌の悩みを解決したい、第一印象を良くしたい、あるいは自分への投資として美容を始めたいと考えているなら、この記事があなたの最適なガイドとなるはずです。

メンズコスメとは

メンズコスメとは

メンズコスメとは、その名の通り男性の肌質やライフスタイル、好みを考慮して開発された化粧品全般を指します。具体的には、日々の肌を健やかに保つためのスキンケア製品(洗顔料、化粧水、乳液など)から、肌の悩みをカバーし、より良い印象を与えるためのメイクアップ製品(BBクリーム、コンシーラー、アイブロウなど)まで、幅広いアイテムが含まれます。

男性の肌は、女性の肌と比較して特有の性質を持っています。例えば、一般的に皮脂の分泌量が多くて水分量が少ない傾向にあり、毎日のシェービングによって肌がダメージを受けやすいといった点が挙げられます。メンズコスメは、こうした男性特有の肌の課題に対応するために成分配合や使用感が調整されているのが大きな特徴です。

また、香りやパッケージデザインも男性が使いやすいように工夫されています。爽快感のあるシトラス系や落ち着いたウッディ系の香り、あるいは無香料の製品が多く、パッケージもシンプルでスタイリッシュなデザインが主流です。これにより、男性が気兼ねなく日常生活に取り入れられるよう配慮されています。

メンズコスメ市場の拡大は、単なる美容トレンドにとどまりません。ビジネスシーンやプライベートにおいて、清潔感や健康的な見た目が他者に与える印象の重要性が認識されるようになった社会的な背景も影響しています。肌の状態を整えることは、自信につながり、コミュニケーションを円滑にする一助ともなり得ます。この記事を通して、あなたにとって最適なメンズコスメを見つけ、新しい自分を発見するきっかけにしてください。

レディースコスメとの違い

「女性用の化粧品を使っても問題ないのでは?」と考える方もいるかもしれません。結論から言えば、必ずしも男性がレディースコスメを使ってはいけないわけではありません。しかし、メンズコスメとレディースコスメには明確な違いがあり、男性がより効果的かつ快適に美容に取り組むためには、メンズコスメを選ぶ方が合理的と言えます。その主な違いは、以下の4つのポイントに集約されます。

  1. 肌質へのアプローチの違い
    男性と女性の肌には、生物学的な違いが存在します。

    • 皮脂量と水分量: 男性の肌は、女性ホルモンの影響が少ないため、一般的に皮脂の分泌量が女性の約2〜3倍と多い一方で、肌の水分量は女性の半分以下と少ない傾向にあります。この「インナードライ」状態は、肌のテカリやベタつき、ニキビの原因となりやすいです。そのため、メンズコスメの多くは、過剰な皮脂をコントロールしつつ、しっかりと水分を補給するような処方になっています。さっぱりとした使用感でありながら、保湿力も兼ね備えた製品が主流です。
    • 肌の厚み: 男性の肌は女性に比べて約0.5mm厚いと言われています。肌が厚い分、丈夫な面もありますが、化粧品の成分が浸透しにくいという側面もあります。そのため、メンズコスメでは、角質層への浸透力を高める技術や成分が採用されることがあります。
    • シェービングによる影響: 毎日の髭剃りは、肌表面の角質層を剥がし、バリア機能を低下させる原因となります。これにより、肌は乾燥しやすく、外部刺激に敏感になりがちです。メンズ向けのスキンケア製品には、シェービング後のヒリヒリ感を抑える抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)や、肌を保護・修復する成分が配合されていることが多くあります。
  2. 香りの方向性
    香りは化粧品を選ぶ上で重要な要素の一つです。レディースコスメがフローラル系やフルーティー系など、甘く華やかな香りを特徴とすることが多いのに対し、メンズコスメは異なる方向性を持っています。

    • 爽快感と清潔感: シトラス(柑橘系)、ミント、グリーン系といった、爽やかで清潔感のある香りが好まれます。気分をリフレッシュさせ、ビジネスシーンでも邪魔にならない軽やかな香りが中心です。
    • 落ち着きと深み: ウッディ(樹木系)やスパイシー系など、落ち着いた大人の印象を与える香りも人気です。
    • 無香料: 香りが苦手な方や、香水と併用したい方のために、無香料の製品も豊富にラインナップされています。
  3. パッケージデザインとコンセプト
    製品を手に取る際の第一印象を決めるパッケージデザインも、大きな違いの一つです。

    • シンプル&スタイリッシュ: メンズコスメのパッケージは、黒、白、ネイビー、シルバーといった落ち着いた色を基調とした、シンプルで洗練されたデザインが主流です。バスルームや洗面台に置いてもインテリアに馴染みやすく、男性が持ち歩いても気にならないようなデザインが意識されています。
    • 機能性の重視: ポンプ式で使いやすかったり、片手で開けられたりと、忙しい朝でも手早く使えるような容器の工夫もされています。
  4. 製品ラインナップの傾向
    提供される製品の種類にも、男女のライフスタイルの違いが反映されています。

    • オールインワン製品の充実: 「スキンケアはしたいけれど、手間はかけたくない」という男性のニーズに応え、化粧水、乳液、美容液などの機能を1本にまとめたオールインワンジェル(またはクリーム)が非常に人気です。洗顔後にこれ1つでケアが完了するため、初心者でも手軽に始められます。
    • 悩みに特化したメイクアップ: メンズメイクは「完璧に作り込む」ことよりも、「自然に悩みをカバーする」ことが重視される傾向にあります。そのため、BBクリームやコンシーラー、眉を整えるアイブロウといった、気になる部分をナチュラルに補正するアイテムが中心となっています。

これらの違いを理解すると、なぜメンズコスメが男性にとってより適しているのかがわかります。もちろん、最終的には個人の肌質や好みが最も重要ですが、特に初心者の場合、まずはメンズコスメのラインナップから試してみるのが、成功への近道と言えるでしょう。

メンズコスメブランドの選び方

数多くのメンズコスメブランドの中から、自分に最適な一つを見つけ出すのは簡単なことではありません。しかし、いくつかの基準を持って選ぶことで、失敗のリスクを減らし、満足のいくコスメ選びができます。ここでは、「目的」「肌質」「年代」「価格帯」「デザイン」という5つの切り口から、自分に合ったブランドを見つけるための具体的な方法を解説します。

目的で選ぶ(スキンケアかメイクアップか)

まず最初に明確にすべきは、「何のためにコスメを使うのか」という目的です。メンズコスメは大きく「スキンケア」と「メイクアップ」の2つのカテゴリーに分けられます。あなたの目的がどちらに近いかによって、選ぶべきブランドやアイテムは大きく変わってきます。

  • スキンケアが目的の場合
    肌そのものを健やかに保ち、肌質を改善したいと考えているなら、選ぶべきはスキンケア製品です。

    • 主な悩み: 乾燥、テカリ、ニキビ、毛穴の開き、シミ、シワ、シェービング後の肌荒れなど。
    • 選ぶべきアイテム: 洗顔料、化粧水、乳液、美容液、クリーム、オールインワンジェルなど。
    • ブランド選びのポイント: スキンケアを主軸に展開しているブランドを選びましょう。特に、皮膚科学に基づいて製品開発を行っているブランドや、特定の肌悩みに特化したシリーズを持つブランドがおすすめです。例えば、保湿に強いブランド、エイジングケアに定評のあるブランド、敏感肌向けの低刺激処方を徹底しているブランドなど、それぞれの強みを見極めることが重要です。自分の肌悩みを解決してくれる成分(ヒアルロン酸、セラミド、ビタミンC誘導体など)が配合されているかを確認するのも良い方法です。
  • メイクアップが目的の場合
    肌の悩みを一時的にカバーし、見た目の印象を良くしたいと考えているなら、メイクアップ製品が適しています。

    • 主な悩み: 青ひげ、クマ、ニキビ跡、肌の赤み、不均一な肌色、薄い眉毛など。
    • 選ぶべきアイテム: BBクリーム、ファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダー、アイブロウペンシルなど。
    • ブランド選びのポイント: メイクアップアイテムを豊富にラインナップしているブランドを選びましょう。特に、色の展開が豊富なブランドや、「バレないメイク」をコンセプトにしているブランドが初心者にはおすすめです。肌色に合ったBBクリームやファンデーションを見つけることが成功の鍵となるため、実際に試せる店舗があるブランドや、サンプルの提供があるブランドを選ぶと安心です。FIVEISM × THREEのように、メンズメイクに特化したブランドから試してみるのも良いでしょう。

もちろん、スキンケアで肌の土台を整え、その上でメイクアップをするのが最も理想的です。しかし、まずはどちらか一方から始めてみたいという場合は、自分の最も解決したい課題がどちらのカテゴリーに属するのかを考えてみましょう。

肌質や肌の悩みに合わせて選ぶ

自分の肌質を正しく理解することは、コスメ選びにおいて最も重要なステップの一つです。肌質に合わない製品を使い続けると、効果がないばかりか、かえって肌トラブルを悪化させてしまう可能性もあります。ここでは、代表的な肌質とその特徴、そしてそれぞれに合った製品選びのポイントを解説します。

肌質の種類 特徴 選び方のポイント
乾燥肌 洗顔後につっぱり感がある。肌がカサカサし、粉を吹くことがある。キメは細かいが、小じわが目立ちやすい。 高保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなど)が豊富に含まれた、しっとりタイプの製品を選ぶ。アルコールフリーのものがおすすめ。
脂性肌 顔全体がベタつきやすく、テカリが気になる。毛穴が目立ち、ニキビや吹き出物ができやすい。 過剰な皮脂を抑制する成分(ビタミンC誘導体など)や、さっぱりとした使用感の製品を選ぶ。オイルフリーの表示があるものが適している。ただし、保湿を怠るとインナードライを招くため、水分補給は必須
混合肌 Tゾーン(おでこ、鼻)はベタつくのに、Uゾーン(頬、あご)は乾燥するなど、部位によって肌質が異なる。 水分と油分のバランスを整えるタイプの製品がおすすめ。ベタつく部分はさっぱりタイプの化粧水、乾燥する部分は乳液やクリームを重ねるなど、パーツごとのケアも有効。
敏感肌 化粧品や季節の変化、ストレスなどで肌が赤くなったり、かゆみやヒリヒリ感が出やすい。 低刺激処方を謳っている製品を選ぶ。「アルコールフリー」「パラベンフリー」「無香料」「無着色」「アレルギーテスト済み」などの表示を確認する。

これらの肌質に加えて、ニキビ、毛穴、シミ、シワといった特定の悩みがある場合は、それに対応する有効成分が配合されているかを確認しましょう。

  • ニキビ・肌荒れ: グリチルリチン酸ジカリウム、サリチル酸などの抗炎症・殺菌成分。
  • 毛穴の黒ずみ・開き: ビタミンC誘導体、クレイ(泥)、酵素など、皮脂の酸化を防いだり、角栓を洗浄したりする成分。
  • シミ・そばかす: ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチンなどの美白有効成分。
  • シワ・たるみ: レチノール、ナイアシンアミド、コラーゲン、エラスチンなど、ハリや弾力を与えるエイジングケア成分。

自分の肌質がわからない場合は、百貨店のコスメカウンターで肌診断をしてもらう、あるいはオンラインの肌診断サービスを利用してみるのも一つの手です。自分の肌を正しく知ることが、最適なブランド選びの第一歩です。

年代に合わせて選ぶ

肌の状態は年齢とともに変化していきます。そのため、自分の年代に合ったスキンケアやメイクを選ぶことも非常に重要です。

  • 10代・20代
    • 肌の特徴: 皮脂分泌が最も活発な時期。ニキビやテカリ、毛穴の開きに悩む人が多い。肌のターンオーバーは正常で、回復力も高い。
    • 選び方のポイント: 過剰な皮脂をコントロールし、ニキビを防ぐケアが中心となります。洗浄力の高い洗顔料で余分な皮脂や汚れをしっかり落とし、さっぱりタイプの化粧水で水分を補給することが基本です。オイルフリーの製品や、ニキビケアに特化した「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示がある製品がおすすめです。高価なエイジングケアはまだ必要ないため、手頃な価格帯のブランドから始めるのが良いでしょう。
  • 30代
    • 肌の特徴: 皮脂分泌が落ち着き始める一方で、肌の水分量が減少し、乾燥を感じやすくなる時期。肌のターンオーバーも遅くなり始め、シミやくすみ、小じわといったエイジングサインが出始める人も。仕事やプライベートのストレスが肌に現れやすい年代でもあります。
    • 選び方のポイント: これまでの皮脂対策に加えて、本格的な保湿ケアと初期のエイジングケアを取り入れることが重要になります。セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が配合された製品で、肌の潤いを保ちましょう。また、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなど、複数の肌悩みにアプローチできる成分が含まれた美容液をプラスするのもおすすめです。
  • 40代・50代以降
    • 肌の特徴: 乾燥がさらに進み、シワ、たるみ、シミといったエイジングの悩みが深刻化してくる年代。肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、肌全体の元気が失われがちです。
    • 選び方のポイント: 本格的なエイジングケアが必須となります。シワ改善や美白効果が認められた「医薬部外品」の製品や、レチノール、ナイアシンアミドといった有効成分が高濃度で配合された美容液やクリームへの投資を検討しましょう。肌にハリとツヤを与えるリッチな使用感の製品が適しています。デパートカウンターで専門的なアドバイスを受けながら、自分の肌悩みに最適なブランドを見つけるのが効果的です。

価格帯で選ぶ(プチプラかデパコスか)

メンズコスメは、手頃な価格で購入できる「プチプラ」と、百貨店などで販売される高価な「デパコス(デパートコスメ)」に大別されます。それぞれの特徴を理解し、自分の予算や目的に合わせて選びましょう。

カテゴリ 特徴 メリット デメリット こんな人におすすめ
プチプラ ドラッグストアやバラエティショップで手軽に購入可能。価格は数百円〜2,000円程度が中心。 ・価格が安く、気軽に試せる
・入手しやすく、継続しやすい
・基本的な保湿や皮脂ケアに十分な品質
・特定の深い悩みに特化した製品は少なめ
・美容部員によるカウンセリングはない
・メンズコスメ初心者
・基本的なスキンケアから始めたい人
・コストを抑えて継続したい人
デパコス 百貨店の化粧品カウンターで販売。価格は3,000円〜数万円と高価。 ・最新技術や高品質な成分が使われていることが多い
・特定の肌悩みに深くアプローチできる
・美容部員から専門的なアドバイスが受けられる
・高級感のあるパッケージや香りを楽しめる
・価格が高く、継続的な負担が大きい
・購入場所が限られる
・深刻な肌悩み(シワ、シミなど)を改善したい人
・自分へのご褒美や特別なケアをしたい人
・プレゼントとして探している人

初心者はまずプチプラから始めて、基本的なスキンケアの習慣を身につけるのがおすすめです。その上で、特定の悩みが出てきたら、その悩みに特化したデパコスの美容液などを一点投入するという使い方も賢い方法です。自分のライフスタイルや美容にかける予算を考慮して、無理なく続けられるブランドを選びましょう。

プレゼント用ならデザインも確認

自分用ではなく、パートナーや友人、家族へのプレゼントとしてメンズコスメを選ぶ場合は、中身の品質はもちろんのこと、パッケージデザインやブランドイメージも非常に重要な選定基準となります。

  • デザインの重要性: プレゼントは、開ける瞬間の高揚感も価値の一部です。洗練されたボトル、高級感のある箱、スタイリッシュなブランドロゴは、それだけで特別な贈り物であることを演出してくれます。バスルームに置きたくなるような、おしゃれなデザインのブランドを選びましょう。
  • ブランドイメージ: 贈る相手の年齢やライフスタイル、ファッションの好みに合ったブランドを選ぶと、より喜ばれるでしょう。例えば、アクティブで若い世代には「BULK HOMME」や「BOTCHAN」、落ち着いた大人の男性には「SHISEIDO MEN」や「LAB SERIES」、ナチュラル志向の相手には「Aesop」や「THREE」などが考えられます。
  • ギフトセットの有無: 多くのデパコスブランドや一部の人気ブランドでは、洗顔料、化粧水、乳液などがセットになったギフトボックスを用意しています。何を選べば良いか分からない場合に非常に便利で、見た目も華やかなのでプレゼントに最適です。公式サイトや店舗でギフトラッピングのサービスがあるかも確認しておくと良いでしょう。

相手を想いながら選んだコスメは、きっと特別なプレゼントになります。デザインやブランドが持つ世界観も考慮に入れて、最適な一品を見つけてください。

【2024年最新】メンズコスメの人気ブランド20選

ここでは、数あるメンズコスメブランドの中から、特に人気と実力を兼ね備えた20ブランドを厳選してご紹介します。各ブランドのコンセプトや特徴、代表的なアイテムを参考に、あなたの肌悩みやライフスタイルにぴったりのブランドを見つけてください。

① BULK HOMME(バルクオム)

「THE BASIC」をコンセプトに、男性の肌にとって本当に必要なものは何かを追求し続ける日本のメンズスキンケアブランド。製品の品質と、シンプルで洗練されたパッケージデザインで、20代〜30代を中心に絶大な人気を誇ります。肌に必要な保湿成分や美容成分を贅沢に配合しつつ、男性が好むさっぱりとした使用感を実現しています。代表的なアイテムは洗顔料「THE FACE WASH」、化粧水「THE TONER」、乳液「THE LOTION」。まずはこの3ステップから始めるのがおすすめです。
参照:BULK HOMME公式サイト

② ORBIS Mr.(オルビス ミスター)

大手化粧品会社オルビスが展開するメンズライン。「清潔感」と「若々しさ」の両立をテーマに、ベタつくのにカサつくという男性特有の肌悩みにアプローチします。スキンケアとベースメイクを組み合わせた「印象操作」という独自の考え方が特徴。ローションと保湿液、洗顔料のシンプルなスキンケアラインは、うるおいを保ちながらもベタつかない絶妙なバランスで、多くの男性から支持されています。BBクリームやコンシーラーも自然な仕上がりで人気です。
参照:ORBIS Mr.公式サイト

③ THREE(スリー)

天然由来成分と最新のテクノロジーを融合させた、日本のコスメブランド。ユニセックスな立ち位置で、性別を問わず多くのファンを持っています。特にメンズライン「フォー・メン ジェントリング」シリーズは、精油の心地よい香りと、肌への優しさを追求した処方が魅力。ストレスや不規則な生活でゆらぎがちな男性の肌を、穏やかに整えます。洗練されたミニマルなデザインは、感度の高い男性へのプレゼントにも最適です。
参照:THREE公式サイト

④ SHISEIDO MEN(シセイドウ メン)

日本の最大手化粧品会社、資生堂が長年の皮膚科学研究を基に開発した、グローバルなメンズコスメブランド。先進のテクノロジーを駆使し、乾燥、肌荒れ、エイジングサインといった男性の複合的な肌悩みに本格的にアプローチします。特に、保湿力に優れた「ハイドロ マスター ジェル」や、複数の悩みに対応する高機能クリーム「トータルリバイタライザー」などが人気。信頼性と効果を求める30代以上の男性におすすめです。
参照:SHISEIDO MEN公式サイト

⑤ Kiehl’s(キールズ)

1851年にニューヨークの調剤薬局として創業した歴史あるブランド。科学、薬学、ハーブの知識を基にした、効果的で安全性の高い製品が世界中で愛されています。メンズラインも充実しており、特に保湿力の高い「キールズ クリーム UFC」や、爽快な使用感の化粧水「フェイシャル フューエル トナー」はロングセラー。肌タイプや悩みに合わせた豊富なラインナップから、自分にぴったりの一品を見つけやすいのも魅力です。
参照:Kiehl’s公式サイト

⑥ LAB SERIES(ラボ シリーズ)

1987年に誕生した、メンズスキンケアのパイオニア的存在。「ラボ(研究所)」の名前の通り、男性の皮膚を徹底的に研究し、科学的根拠に基づいた製品開発を行っています。エイジングケアに特化した「マックス LS」シリーズや、水分補給に優れた「ウォーター ローション RE」など、悩みに応じて選べる高機能な製品が揃います。長年愛用するファンが多く、本物志向の男性から高い信頼を得ています。
参照:LAB SERIES公式サイト

⑦ IPSA(イプサ)

「自ら“美しくなろうとする力”を引き出す」という独自のコンセプトを持つ資生堂グループのブランド。最大の特長は、店頭の肌測定器「イプサライザー」による詳細な肌診断です。測定結果に基づき、1人ひとりの肌に最適なケアを提案してくれます。特に、個々の肌に合わせて選べる化粧液「ME(メタボライザー)」はブランドの象徴的なアイテム。自分の肌質を正確に知り、最適なケアを始めたい方に最適です。
参照:IPSA公式サイト

⑧ CLINIQUE FOR MEN(クリニーク フォー メン)

皮膚科医の発想から生まれた、アレルギーテスト済みの低刺激性スキンケアで知られるクリニークのメンズライン。「洗う」「拭き取る」「潤す」というシンプルな3ステップのスキンケアを提唱しており、初心者でも分かりやすいのが特徴です。肌タイプ別に製品が分かれており、自分に合ったものを選びやすい設計になっています。シェービング後の肌をケアするアイテムも豊富で、敏感肌の男性でも安心して使えるブランドです。
参照:CLINIQUE FOR MEN公式サイト

⑨ Aesop(イソップ)

オーストラリア・メルボルン発のスキンケアブランド。研究を重ねた植物由来成分と非植物由来成分を使用し、高い効果と品質を両立させています。洗練されたアンバー色のボトルデザインと、製品ごとに異なるアーティスティックな香りが最大の魅力。製品そのものだけでなく、ブランドが持つ世界観やライフスタイルを愛するファンが多いです。男女問わず使えるユニセックスなアイテムが多く、特にハンドソープやハンドクリームはギフトとしても絶大な人気を誇ります。
参照:Aesop公式サイト

⑩ L’OCCITANE(ロクシタン)

南フランス・プロヴァンスのライフスタイルを提案する、自然派コスメブランド。植物原料にこだわり、シアバターやイモーテルといった地域の恵みを活かした製品が特徴です。メンズラインでは、爽快な使用感の「セドラ」シリーズや、シェービング後の肌をケアする「ケード」シリーズが人気。自然由来の豊かな香りに癒されながらスキンケアを楽しみたい方におすすめです。
参照:L’OCCITANE公式サイト

⑪ FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー)

前述の「THREE」から誕生した、世界でも珍しいメンズ総合コスメブランド。スキンケアはもちろん、ファンデーションやコンシーラー、アイシャドウ、ネイルカラーまで、多彩なメイクアップアイテムを展開しています。「“個”の表現」をコンセプトに、男性が既成概念にとらわれず、自由に自己表現することを目指しています。品質が高く、自然な仕上がりなので、本格的なメンズメイクに挑戦したい方に最適です。
参照:FIVEISM × THREE公式サイト

⑫ BOTCHAN(ボッチャン)

「『男らしく』を脱け出そう。」というユニークなコンセプトを掲げる日本のブランド。カラフルでポップなパッケージデザインが目を引き、ジェンダーレスな視点で製品開発を行っています。肌への優しさにこだわり、天然植物由来成分をメインに使用。スキンケアからヘアケア、メイクアップまで幅広いアイテムが揃います。遊び心のあるデザインと確かな品質で、新しい価値観を持つ若い世代から支持されています。
参照:BOTCHAN公式サイト

⑬ QUATTRO BOTANICO(クワトロボタニコ)

「枯れない男の肌メンテ」をテーマに、4種の植物エキスをキー成分として配合した日本のメンズスキンケアブランド。特にオールインワン化粧水「ボタニカル ローション & アフターシェーブ」は、化粧水・美容液・乳液・アフターシェーブの4役をこなし、手軽さと高い保湿力で絶大な人気を誇ります。仕事や趣味で忙しい、でもスキンケアはしっかりしたい、という30代〜40代の男性のニーズに応えるブランドです。
参照:QUATTRO BOTANICO公式サイト

⑭ CHANEL(シャネル)

世界的なラグジュアリーブランドであるシャネルも、メンズコスメラインを展開しています。「ボーイ ドゥ シャネル」は、スキンケアとメイクアップを揃え、洗練された男性のためのビューティを提案。ファンデーションやアイブロウペンシルなど、自然でありながらも格上げされた印象を作るアイテムが特徴です。黒を基調としたミニマルで高級感のあるパッケージは、所有する喜びも満たしてくれます。
参照:CHANEL公式サイト

⑮ DIOR(ディオール)

シャネルと並ぶフレンチラグジュアリーブランド、ディオールもメンズライン「ソヴァージュ」や「ディオール オム」を展開。特にフレグランスが有名ですが、香りと連動したスキンケアアイテム(フェイス&ボディウォッシュ、アフターシェーブローションなど)も人気です。洗練された香りを纏いながらスキンケアができるため、身だしなみにこだわる男性におすすめ。また、メイクアップ製品もユニセックスで使えるものが多く、高い人気を誇ります。
参照:DIOR公式サイト

⑯ 無印良品

シンプルなデザインと確かな品質で、幅広い層から支持される無印良品。専用のメンズラインはありませんが、「敏感肌用シリーズ」や「クリアケアシリーズ」は、男性の肌悩みにも非常によくマッチします。特に「敏感肌用シリーズ」は低刺激で保湿力が高く、肌質を問わず使いやすいのが魅力。「クリアケアシリーズ」は毛穴やニキビが気になる脂性肌の方におすすめです。何より、圧倒的なコストパフォーマンスと入手のしやすさが大きな強みです。
参照:無印良品公式サイト

⑰ FANCL(ファンケル)

無添加化粧品で知られるファンケルは、男性向けの「ファンケル メン」も展開。防腐剤や香料などを一切使用しない「無添加処方」にこだわり、デリケートな男性の肌を優しくケアします。スキンケアの基本となる洗顔・化粧液・乳液がセットになったキットもあり、初心者でも始めやすいのが特徴。シェービングによる肌荒れや乾燥に悩む敏感肌の男性から、特に高い支持を得ています。
参照:FANCL公式サイト

⑱ NULL(ヌル)

日本人男性の肌質や悩みに特化して開発された、日本のメンズコスメブランド。特にBBクリームやコンシーラーといったベースメイクアイテムに定評があり、「塗っている感」のない自然な仕上がりで青ひげやニキビ跡をカバーできると人気です。除毛クリームもブランドの代表的な製品。オンラインを中心に展開しており、ユーザーの声を反映した製品開発が強みです。
参照:NULL公式サイト

⑲ DTRT(ディーティーアールティー)

韓国の大手コスメ企業「Dr.Jart+」の兄弟ブランドとして誕生したメンズコスメブランド。「Do The Right Thing(正しいことをする)」の頭文字をブランド名に冠し、男性の肌に本当に必要なものだけを追求しています。スタイリッシュなデザインと、BBクリームやオールインワンローションなどの機能的なアイテムが人気。韓国コスメならではの高い品質とユニークなコンセプトが魅力です。
参照:DTRT公式サイト

⑳ MAISON de M(メゾン ド エム)

「自信という名の、美しさを纏う。」をコンセプトにした日本のメンズメイクアップブランド。特に「トーンアップUVセラム」は、日焼け止め、下地、美容液の効果を兼ね備え、自然に肌を明るく見せることで人気を集めています。洗練されたパッケージと、肌に優しい処方が特徴で、メイク初心者でも簡単に清潔感のある肌を演出できます。
参照:MAISON de M公式サイト

【年代別】おすすめのメンズコスメブランド

肌の状態は年齢とともに変化するため、自分の年代に合ったブランドを選ぶことが、効果的なスキンケアへの近道です。ここでは、前章で紹介したブランドを年代別の視点から再分類し、なぜその年代におすすめなのかを解説します。

10代・20代におすすめのブランド

この年代は、皮脂分泌が活発でニキビやテカリに悩む方が多い一方、美容にかけられる予算は限られていることが多いです。そのため、基本的なケアができて、コストパフォーマンスが高く、手軽に始められるブランドがおすすめです。

おすすめブランド おすすめの理由
ORBIS Mr. ベタつきとカサつきの両方にアプローチ。ニキビケアもできる「クリアフル」シリーズも男性に人気。シンプルなステップで始めやすい。
無印良品 圧倒的なコストパフォーマンス。「クリアケアシリーズ」は皮脂や毛穴が気になる肌に最適。「敏感肌用シリーズ」は肌荒れしやすい方にも安心。
BOTCHAN ポップなデザインで楽しくスキンケアを始められる。ジェンダーレスなコンセプトが若い世代にフィット。自然由来成分で肌に優しい。
NULL BBクリームやコンシーラーが人気。ニキビ跡や青ひげなど、若者特有の肌悩みを自然にカバーしたい場合に最適。
FANCL 無添加処方で、ホルモンバランスの乱れからニキビができやすい敏感な肌にも使いやすい。手頃な価格のトライアルセットから試せる。

10代・20代のスキンケアの基本は「洗浄」と「保湿」です。まずは洗顔で余分な皮脂や汚れをしっかり落とし、オイルフリーやさっぱりタイプの化粧水で水分を補給する習慣をつけましょう。BULK HOMMEのような、少しデザイン性にこだわりたい、ステップアップしたいという20代後半の方には、そちらも良い選択肢となります。無理に高価な製品を使う必要はなく、自分の肌に合い、毎日続けられるものを見つけることが最も重要です。

30代におすすめのブランド

30代は、仕事やプライベートで責任が増え、ストレスや生活習慣の乱れが肌に現れやすい年代です。20代の頃に比べて乾燥を感じ始め、シミや小じわといったエイジングサインが気になりだす方も増えてきます。基本的な保湿ケアを強化しつつ、初期のエイジングケアも視野に入れたブランド選びが求められます。

おすすめブランド おすすめの理由
BULK HOMME 高品質な基本のスキンケアラインが揃う。保湿力と使用感のバランスが良く、スキンケアを本格的に始めたい30代に最適。
QUATTRO BOTANICO 「枯れない男の肌メンテ」をコンセプトに、乾燥・ハリ不足・皮脂トラブルといった30代男性の複合的な悩みにアプローチ。オールインワンは忙しい男性の味方。
Kiehl’s 高い保湿力に定評があり、乾燥が気になり始める30代の肌に潤いを与える。肌悩みに応じた豊富な製品ラインナップから、自分に合った美容液などをプラスしやすい。
IPSA 肌診断で自分の肌状態を正確に把握し、最適なケアを始められる。生活習慣の変化で肌がゆらぎやすい30代にとって、パーソナライズされたケアは非常に有効。
SHISEIDO MEN 資生堂の先進技術で、乾燥やエイジングサインに本格的にアプローチ。ワンランク上のスキンケアに挑戦したい、美意識の高い30代におすすめ。

30代からは、化粧水と乳液の基本ケアに加えて、悩みに応じた美容液を一つプラスするのがおすすめです。例えば、目元の小じわが気になるならアイクリーム、肌全体のハリ不足が気になるならエイジングケア美容液、といった具合です。自分への投資として、少し品質の高いブランドに切り替えるのに適したタイミングと言えるでしょう。

40代・50代におすすめのブランド

40代・50代になると、シワ、シミ、たるみといったエイジングサインがより深刻な悩みとなります。肌の水分保持能力やバリア機能も低下するため、保湿力が高く、エイジングケアに特化した高機能なブランドを選ぶことが重要です。品質や効果を重視し、信頼できるブランドへの投資を惜しまない方が増える年代でもあります。

おすすめブランド おすすめの理由
LAB SERIES メンズスキンケアのパイオニア。長年の男性皮膚研究に基づいた製品は信頼性が高い。特にエイジングケアに特化した「マックス LS」シリーズは評価が高い。
SHISEIDO MEN 資生堂の最先端科学を投入した本格エイジングケアラインが充実。シワ改善やシミ予防など、具体的な悩みに対応する高機能クリームや美容液が揃う。
CLINIQUE FOR MEN 皮膚科学に基づいた製品で、加齢によりデリケートになった肌にも安心して使える。シンプルながら効果的なケアで、肌の健康を取り戻すサポートをする。
THREE 天然由来成分と精油の力で、心と肌の両方にアプローチ。加齢やストレスによる肌の不調を穏やかに整え、大人の男性にふさわしい上質なケアを提供。
CHANEL / DIOR ラグジュアリーブランドならではの高品質な成分と、心地よい使用感、洗練された香りが魅力。スキンケアを特別な時間として楽しみたい、本物志向の男性に。

この年代では、「医薬部外品」や、シワ改善効果が認められている「ナイアシンアミド」「レチノール」といった成分が配合された製品に注目しましょう。化粧水や乳液といった基本のアイテムも、より保湿力・保水力の高いリッチなテクスチャーのものを選ぶのがおすすめです。百貨店のカウンターで専門のビューティーアドバイザーに相談し、自分の肌悩みに最適なアイテムを提案してもらうのも、失敗しないための賢い方法です。

【肌悩み別】おすすめのメンズコスメブランド

自分の肌が抱える具体的な悩みに焦点を当ててブランドを選ぶことも、効果的なアプローチです。ここでは、代表的な肌悩み別に、それぞれに対応する強みを持つブランドをご紹介します。

乾燥肌向け

乾燥肌は、肌の水分と油分がともに不足している状態です。洗顔後につっぱったり、日中にカサつきや粉吹きが気になったりします。バリア機能が低下しがちなので、とにかく「保湿」を最優先し、肌に潤いを与えて閉じ込めるケアが必要です。

  • Kiehl’s: 保湿クリーム「UFC」はブランドを代表するアイテム。高い保湿力で、乾燥から肌を長時間守ります。
  • Aesop: 植物由来の保湿成分を贅沢に使用。しっとりとした使用感で、乾燥した肌を穏やかに潤します。
  • IPSA: 肌診断に基づき、一人ひとりの水分・油分バランスに最適な保湿液「ME」を提案してくれます。乾燥の原因を根本から見つめ直したい方に。
  • QUATTRO BOTANICO: 4種の植物エキスが肌に潤いを与え、乾燥による小じわを目立たなくする効果も期待できます(効能評価試験済み)。

脂性肌(オイリー肌)向け

脂性肌は、皮脂の分泌が過剰な状態です。顔全体がテカりやすく、毛穴が詰まってニキビができやすい傾向にあります。過剰な皮脂をコントロールしつつ、実は不足しがちな「水分」をしっかり補給することが重要です。

  • ORBIS Mr.: オイルフリー処方で、ベタつかずに潤いをチャージ。皮脂によるテカリを防ぎ、清潔な肌をキープします。
  • LAB SERIES: オイルコントロールに特化した製品ラインナップがあります。さっぱりとした使用感で、皮脂バランスを整えます。
  • 無印良品(クリアケアシリーズ): 天然の潤い成分とフルーツエキスを配合。古い角質や毛穴の汚れを取り除き、ニキビや肌荒れを防ぎます。
  • BULK HOMME: 選択吸着技術で、肌に必要な潤いは残しつつ、余分な皮脂や汚れだけを洗い流す洗顔料が人気です。

混合肌向け

混合肌は、おでこや鼻のTゾーンはベタつくのに、頬や口周りのUゾーンは乾燥するという、やっかいな肌質です。水分と油分のバランスを整えることがケアの鍵となります。

  • IPSA: まさに混合肌のケアに最適なブランド。肌診断で部位ごとの肌状態を分析し、最適な「ME」を選ぶことで、肌全体のバランスを整えます。
  • QUATTRO BOTANICO: さっぱりとした使用感でありながら、内側からしっかり潤すオールインワン化粧水は、部位によって状態が違う混合肌にも使いやすいアイテムです。
  • THREE: 天然の精油や植物エキスが、肌のバランスを自然な状態に導きます。ベタつかず、心地よい潤いを与えてくれます。

敏感肌向け

敏感肌は、わずかな刺激にも反応して、赤み、かゆみ、ヒリつきなどのトラブルを起こしやすいデリケートな肌状態です。「低刺激性」で、肌のバリア機能をサポートするような優しい処方のブランドを選びましょう。

  • FANCL: 防腐剤・香料・合成色素などを一切使用しない無添加処方を徹底。バリア機能が低下した肌にも安心して使えます。
  • CLINIQUE FOR MEN: 全製品アレルギーテスト済み、100%無香料。皮膚科医の知見から生まれた製品は、敏感肌の男性から長年信頼されています。
  • 無印良品(敏感肌用シリーズ): 岩手県釜石の天然水を使用し、アルコールやパラベンなど刺激になりやすい成分をカット。シンプルで優しい処方が特徴です。
  • Kiehl’s: もともと調剤薬局だったこともあり、肌への優しさを考慮した製品が多いです。特にカレンデュラ(マリーゴールド)ラインは、肌を穏やかに整える効果で人気です。

ニキビ・毛穴が気になる方向け

ニキビや毛穴の悩みの主な原因は、過剰な皮脂と毛穴の詰まりです。皮脂をコントロールし、毛穴の汚れをしっかり洗浄し、炎症を抑える成分が含まれたブランドが適しています。

  • ORBIS Mr. / クリアフルシリーズ: ニキビケアに特化した有効成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)を配合。繰り返すニキビの根本原因にアプローチします。
  • NULL: ニキビ跡のカバーに優れたBBクリームやコンシーラーが人気。ケアと同時に、見た目の悩みも解決できます。
  • BULK HOMME: 生石けんの濃密な泡が毛穴の奥の汚れを吸着し、クレイミネラルが余分な皮脂を取り除きます。毛穴の黒ずみ対策に効果的です。
  • IPSA: 皮脂分泌の状態を測定し、毛穴が目立つ原因に合わせたケアを提案。クレイ状のマスクなど、スペシャルケアも充実しています。

【アイテム別】おすすめのメンズコスメ

ここでは、具体的にどのようなアイテムから揃えれば良いのか、スキンケアとメイクアップに分けて、それぞれのアイテムの役割と選び方のポイントを解説します。

スキンケアアイテム

スキンケアは、美しい肌の土台を作るための基本です。まずは「洗顔料」「化粧水」「乳液」の3つを揃えることから始めましょう。

化粧水

  • 役割: 洗顔後の肌に、まず最初に水分を補給するのが化粧水の役割です。肌を柔らかくし、次に使う乳液や美容液の浸透を助ける効果もあります。メンズスキンケアにおいて、最も基本かつ重要なアイテムです。
  • 選び方:
    • 乾燥肌: ヒアルロン酸やセラミドなど、高保湿成分が配合された「しっとりタイプ」を選びましょう。
    • 脂性肌: ベタつかない「さっぱりタイプ」や、皮脂抑制効果のあるビタミンC誘導体などが配合されたものがおすすめです。
    • 敏感肌: アルコールフリーなど、低刺激処方のものを選びましょう。
  • ポイント: 洗顔後、なるべく時間を置かずにすぐにつけることが大切です。手のひらに500円玉大を取り、顔全体を優しく包み込むように馴染ませます。

乳液・美容液

  • 役割:
    • 乳液: 化粧水で補給した水分が蒸発しないように、油分でフタをする役割があります。肌の水分と油分のバランスを整え、滑らかな肌に導きます。
    • 美容液: シミ、シワ、ハリ不足といった特定の肌悩みに、より積極的にアプローチするためのスペシャルケアアイテムです。保湿成分や美白成分、エイジングケア成分などが高濃度で配合されています。
  • 選び方:
    • 乳液: 基本的には化粧水と同じラインで揃えると、相性が良いことが多いです。脂性肌の人は、軽めのテクスチャーのジェルタイプなどもおすすめです。
    • 美容液: 自分の最も気になる肌悩み(美白、シワ改善、保湿など)に合った成分が配合されているものを選びましょう。
  • ポイント: 乳液は化粧水の後に、美容液は化粧水と乳液の間、または製品の指示に従って使用します。

洗顔料

  • 役割: 汗やホコリ、過剰な皮脂や古い角質といった、肌トラブルの原因となる汚れを洗い流す役割があります。スキンケアの第一歩であり、ここを疎かにすると、その後のケアの効果も半減してしまいます。
  • 選び方:
    • 洗浄力: 脂性肌の人は皮脂をしっかり落とせるスクラブ入りやクレイ配合のもの、乾燥肌・敏感肌の人はマイルドな洗浄力で保湿成分が配合されたアミノ酸系の洗浄成分を使ったものがおすすめです。
    • 泡立ち: 弾力のある濃密な泡が作れるタイプは、肌への摩擦を減らし、優しく洗い上げることができます。
  • ポイント: よく泡立てて、泡で顔を撫でるように優しく洗うのがコツです。ゴシゴシ擦るのは絶対にやめましょう。

オールインワン

  • 役割: 化粧水、美容液、乳液(時にはクリームまで)の機能を1つにまとめたアイテムです。洗顔後にこれ1つでスキンケアが完了するため、非常に手軽です。
  • 選び方:
    • 保湿力: オールインワンはさっぱりした使用感のものが多いですが、乾燥肌の人はセラミドなど高保湿成分が配合されたジェルやクリームタイプを選びましょう。
    • 付加機能: 美白やエイジングケアなど、プラスアルファの機能を持つ製品もあります。
  • ポイント: 忙しい朝や、スキンケアが面倒に感じる人に最適です。ただし、個別の肌悩みに深くアプローチしたい場合は、やはりアイテムを一つひとつ使う方が効果的な場合が多いです。

メイクアップアイテム

メンズメイクは、欠点を隠して清潔感をアップさせることが主な目的です。「メイクしている感」を出さず、いかに自然に仕上げるかが鍵となります。

BBクリーム・ファンデーション

  • 役割: 肌の色ムラを均一に整え、毛穴や薄いシミ、青ひげなどをカバーします。BBクリームは美容液や日焼け止め効果を兼ね備えたものが多く、ファンデーションよりも手軽でナチュラルな仕上がりになるため、メンズメイク初心者に特におすすめです。
  • 選び方:
    • 色選び: 自分の肌色より少し暗めか、全く同じ色を選ぶと、白浮きせず自然に馴染みます。フェイスライン(顔と首の境目)の色に合わせて選ぶのが基本です。
    • 機能: UVカット効果(SPF/PA値)があるものを選ぶと、日焼け止めを兼ねることができて便利です。
  • ポイント: 米粒一つ分くらいの少量から始め、指で顔の中心から外側に向かって薄く伸ばします。気になる部分には少しだけ重ね付けしましょう。

コンシーラー

  • 役割: BBクリームやファンデーションだけでは隠しきれない、ニキビ跡、濃いシミ、目の下のクマといった、ピンポイントの肌悩みを集中的にカバーするアイテムです。
  • 選び方:
    • 形状: スティックタイプ(カバー力が高い)、リキッドタイプ(伸びが良く、目元など動きやすい部分に)、クリームタイプ(保湿力とカバー力を両立)などがあります。
    • 色選び: カバーしたい悩みによって選び方が異なります。クマにはオレンジ系、ニキビ跡の赤みにはグリーン系やイエロー系が効果的ですが、まずは自分の肌色に合ったものから試してみましょう。
  • ポイント: カバーしたい部分に直接乗せ、周りの肌との境界線を指で軽くトントンと叩き込むようにしてぼかすと、自然に仕上がります。

アイブロウ(眉毛用)

  • 役割: 眉毛の形を整え、足りない部分を描き足すことで、顔全体の印象を大きく変えることができる重要アイテムです。整った眉は、清潔感、意志の強さ、知的な印象を与えます。
  • 選び方:
    • 種類: ペンシルタイプ(一本一本描きやすい)、パウダータイプ(ふんわり自然に仕上がる)、眉マスカラ(毛の流れを整え、色を変える)があります。初心者は、細い線も太い線も描きやすいペンシルタイプから始めるのがおすすめです。
    • 色選び: 自分の髪の色より少し明るい色か、近い色を選ぶと自然です。黒髪の人でも、ダークグレーやダークブラウンを選ぶと、優しい印象になります。
  • ポイント: 眉頭は薄く、眉尻に向かって少し濃くなるように描くのが基本です。足りない部分を埋めるように、毛を一本一本描くようなイメージで優しく描きましょう。

初心者が知っておきたいメンズコスメの基本

これからメンズコスメを始めるにあたり、押さえておきたい基本的な知識がいくつかあります。正しい使い方をマスターすることで、コスメの効果を最大限に引き出すことができます。

スキンケアの正しい順番

スキンケア製品は、それぞれが持つ役割を最大限に発揮できるよう、正しい順番で使うことが非常に重要です。基本的なルールは「水分の多いものから油分の多いものへ」と覚えておきましょう。油分でフタをする前に、しっかりと水分や美容成分を肌に届けるためです。

【基本のスキンケアステップ】

  1. 洗顔料: まずは肌の汚れをリセットします。すべてのケアの土台となる、最も重要なステップです。
  2. 化粧水: 清潔になった肌に、真っ先に水分を補給します。
  3. 乳液 / クリーム: 化粧水で与えた水分が逃げないように、油分でしっかりとフタをします。肌の状態や季節によって、さっぱりした乳液か、より保湿力の高いクリームかを使い分けます。

【スペシャルケアを加える場合の順番】

より本格的なケアをしたい場合は、基本のステップに美容液やアイクリームなどを加えていきます。

  1. 洗顔料
  2. (導入美容液): 洗顔後すぐに使い、その後の化粧水の浸透を助ける役割のものです。
  3. 化粧水
  4. (シートマスク): 週に1〜2回のスペシャルケア。製品にもよりますが、一般的には化粧水の後に使います。
  5. 美容液: 化粧水の後、乳液の前に使います。肌悩みに特化した成分を、ここで集中的に届けます。
  6. 乳液 / クリーム
  7. (アイクリーム): 皮膚が薄くデリケートな目元専用のクリーム。スキンケアの一番最後に、優しく塗り込みます。

【朝のスキンケアの場合】

朝は、上記スキンケアの最後に必ず「日焼け止め」を塗りましょう。紫外線はシミやシワ、たるみなど、あらゆる肌老化の最大の原因です。日焼け止め効果のあるBBクリームや乳液を使う場合は、それで代用することも可能です。

この順番を守るだけで、それぞれのアイテムが持つ効果をしっかりと引き出すことができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、習慣になれば自然とできるようになります。

メンズコスメはどこで買える?

かつては男性が化粧品を買いにくいという雰囲気がありましたが、現在では様々な場所で気軽に購入できます。それぞれの購入場所のメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

購入場所 メリット デメリット
ドラッグストア・
バラエティショップ
・手頃な価格のプチプラ製品が豊富
・仕事帰りなどに気軽に立ち寄れる
・テスターで自由に試せる商品も多い
・専門的なアドバイスは受けられない
・デパコスブランドの取り扱いは少ない
百貨店(デパート)の
コスメカウンター
・専門知識を持つ美容部員に相談できる
・肌診断などを受けられる場合がある
・高品質なデパコスブランドが揃う
・ギフト用のラッピングが充実している
・価格帯が高い
・気軽に商品を試すのに少し勇気がいる場合も
・営業時間が限られる
ブランドの公式サイト・
公式オンラインストア
・品揃えが最も豊富
・公式サイト限定のセットやキャンペーンがある
・成分や製品情報をじっくり確認できる
・自宅に届くので便利
・実物を見て試すことができない
・送料がかかる場合がある
ECモール
(Amazon、楽天市場など)
・複数のブランドを比較検討しやすい
・口コミやレビューを参考にできる
・ポイントが貯まる・使える
・価格が安くなっている場合がある
・偽物や非正規品のリスクがゼロではない
(公式ショップからの購入が安心)
・情報が多すぎて選びにくいことがある

初心者の方には、まずドラッグストアや無印良品などで手頃な価格のものを試してみるのがおすすめです。そこでスキンケアの基本に慣れた後、より本格的なケアをしたくなったり、特定の肌悩みが出てきたりしたら、百貨店のカウンターで相談してみると良いでしょう。美容部員さんはプロなので、男性一人でも親身に相談に乗ってくれます。恥ずかしがらずに、自分の悩みを伝えてみることが、美肌への大きな一歩です。

まとめ

男性の美容意識の高まりとともに、メンズコスメは今や特別なものではなく、清潔感を保ち、自信を高めるためのスタンダードなツールとなりつつあります。市場には多種多様なブランドと製品が存在しますが、正しい知識を持って選べば、必ず自分に合った一品を見つけることができます。

この記事では、メンズコスメの選び方の基本から、人気ブランド20選、年代別・肌悩み別・アイテム別のおすすめまで、幅広く解説してきました。最後に、メンズコスメ選びで最も重要なポイントを振り返りましょう。

  1. 目的を明確にする: 肌そのものを良くしたい(スキンケア)のか、見た目の印象をすぐに変えたい(メイクアップ)のかを考えましょう。
  2. 自分の肌を知る: 自分の肌質(乾燥肌、脂性肌など)や、最も気になる悩み(ニキビ、シワなど)を把握することが、最適な製品選びの第一歩です。
  3. 年代に合ったケアを意識する: 年齢とともに肌は変化します。10代・20代は皮脂対策、30代は保湿と初期エイジング、40代以降は本格エイジングケア、というように、年代に合ったケアを取り入れましょう。
  4. 無理なく続けられるものを選ぶ: スキンケアは継続が命です。価格や手軽さも考慮し、毎日の習慣にできるものを選びましょう。

何から始めていいか分からないという方は、まず「洗顔」と「保湿(化粧水・乳液、またはオールインワン)」から始めてみてください。この基本的なケアを毎日続けるだけで、肌は見違えるほど変わる可能性があります。そして、スキンケアが習慣になったら、自分の悩みに合わせて美容液をプラスしたり、BBクリームで肌をきれいに見せたりと、少しずつステップアップしていくのがおすすめです。

この記事が、あなたのメンズコスメ選びの助けとなり、より自信に満ちた毎日を送るための一助となれば幸いです。さあ、あなたも自分に合ったコスメを見つけて、新しい自分を始めてみませんか。