メンズメイクの道具一覧【初心者必見】まず揃えるべき基本アイテム15選

初心者必見 メンズメイクの道具一覧、まず揃えるべき基本アイテム15選

近年、男性の美容意識の高まりとともに、メンズメイクは特別なものではなく、身だしなみの一環として広く受け入れられるようになりました。ビジネスシーンでの第一印象を向上させたい、ニキビ跡やクマなどの肌悩みをカバーしたい、あるいは自分に自信を持ちたいといった、さまざまな目的でメンズメイクを始める方が増えています。

しかし、いざ始めようと思っても「どんな道具を揃えればいいのか分からない」「何から手をつければいいのか見当もつかない」と感じる初心者は少なくありません。メイク道具には多種多様なアイテムがあり、それぞれに役割や使い方があるため、最初の一歩でつまずいてしまうのも無理はないでしょう。

この記事では、これからメンズメイクを始めたいと考えている初心者の方向けに、まず揃えるべき基本的な道具から、失敗しない選び方、正しい使い方、さらにはおすすめのブランドまで、網羅的に詳しく解説します。この記事を読めば、メンズメイクに必要な知識がすべて身につき、自信を持ってメイクをスタートできるようになるはずです。

そもそもメンズメイクとは?

清潔感が出て第一印象が良くなる、ニキビ跡やクマなどの肌悩みをカバーできる、自分に自信が持てる

メンズメイクとは、その名の通り男性がするメイクのことです。しかし、一般的に女性がするメイクとは、その目的や目指す仕上がりが少し異なります。女性のメイクが、色を使って華やかさや個性を表現することに重きを置くことが多いのに対し、メンズメイクの基本は「清潔感を演出し、肌の悩みを自然にカバーすること」にあります。

つまり、メイクをしていることを悟らせないほどナチュラルに、まるで素肌がきれいであるかのように見せることが、多くの男性が求めるメンズメイクのゴールと言えるでしょう。シミやニキビ跡、青ひげ、クマ、毛穴の開きといった肌のコンプレックスを隠し、肌のトーンを均一に整えることで、健康的でいきいきとした印象を与えます。

もちろん、目的によってはアイラインを引いて目力を強調したり、アイシャドウで陰影をつけたりと、より積極的なメイクを楽しむことも可能です。しかし、初心者がまず目指すべきは、あくまで「身だしなみ」としてのベースメイクです。社会的なTPOをわきまえつつ、自分の魅力を最大限に引き出すツール、それがメンズメイクの本質と言えます。

メンズメイクをするメリット

メンズメイクを取り入れることで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、代表的な3つのメリットについて詳しく解説します。

清潔感が出て第一印象が良くなる

人の第一印象は、出会ってからわずか数秒で決まると言われています。特にビジネスシーンや初対面の相手とのコミュニケーションにおいて、清潔感は信頼感や好感度に直結する非常に重要な要素です。

メンズメイクは、この「清潔感」を手軽に、そして効果的に高めることができます。例えば、BBクリームやファンデーションで肌の色ムラや毛穴をカバーし、均一な肌に整えるだけで、健康的で整った印象になります。また、寝不足によるクマや、不摂生でできたニキビ跡もコンシーラーで隠すことで、疲れた印象を払拭し、フレッシュでエネルギッシュなイメージを与えることが可能です。

眉毛をアイブロウで整えるだけでも、顔全体の印象は大きく変わります。ボサボサの眉を整え、足りない部分を少し描き足すだけで、顔立ちが引き締まり、知的で洗練された雰囲気を演出できます。

このように、ほんの少しの手間をかけるだけで、相手に与える印象を格段に向上させられる点が、メンズメイクの最大のメリットの一つです。

ニキビ跡やクマなどの肌悩みをカバーできる

多くの男性が、何かしらの肌悩みを抱えています。思春期から続くニキビ跡、毎日のひげ剃りによるカミソリ負けや肌の赤み、仕事の疲れや寝不足が顔に出やすいクマ、年齢とともに気になるシミや毛穴の開き、そして夕方になると目立ってくる青ひげなど、悩みは人それぞれです。

これらの肌悩みは、スキンケアだけではすぐに改善するのが難しい場合も少なくありません。しかし、メイク道具を使えば、これらのコンプレックスを即座に、そして効果的にカバーできます。

例えば、

  • ニキビ跡やシミ:カバー力の高いコンシーラーでピンポイントに隠す。
  • 目の下のクマ:自分のクマの色に合わせたコンシーラーで血色の悪さを補正する。
  • 青ひげ:オレンジ系のコンシーラーやBBクリームで青みを打ち消し、自然な肌色に整える。
  • 毛穴の開きやテカリ:毛穴を埋める効果のある化粧下地や、皮脂を抑えるフェイスパウダーでサラサラの肌をキープする。

これらの悩みがカバーされることで、鏡を見るのが楽しくなったり、人前で肌の状態を気にすることがなくなったりと、精神的な負担が軽減されるという側面もあります。

自分に自信が持てる

外見が整うことは、内面にもポジティブな影響を与えます。肌が綺麗に見えたり、顔立ちがはっきりしたりすることで、「今日の自分はいつもより良い感じだ」という感覚が生まれ、それが自信に繋がります。

自信が持てると、自然と背筋が伸び、表情も明るくなります。人とのコミュニケーションにおいても、以前より堂々と振る舞えたり、積極的に発言できたりするようになるかもしれません。プレゼンテーションや商談といった重要な場面で、最高のパフォーマンスを発揮するための「お守り」のような役割を果たしてくれることもあります。

また、メイクという行為自体が、自分自身と向き合い、自分を大切にする時間にもなり得ます。毎朝のルーティンにメイクを取り入れることで、心身のスイッチをオンにし、一日を前向きな気持ちでスタートさせるきっかけになるでしょう。

このように、メンズメイクは単に外見を整えるだけでなく、自己肯定感を高め、日々の生活や仕事に活力をもたらす強力なツールとなり得るのです。

メンズメイクでまず揃えるべき基本アイテム15選

メンズメイクを始めるにあたり、どのような道具を揃えれば良いのでしょうか。ここでは、初心者がまず揃えたい基本的なアイテムを15種類、それぞれの役割や特徴とともに詳しく解説します。最初からすべてを揃える必要はありません。まずはBBクリーム、コンシーラー、フェイスパウダー、そしてクレンジングといった最低限のアイテムから始めてみるのがおすすめです。

① BBクリーム

BBクリームの「BB」とは「Blemish Balm(ブレミッシュバーム)」の略で、元々は肌の傷や欠点を保護・カバーするために開発されたクリームです。化粧下地、日焼け止め、ファンデーション、コンシーラーなどの機能が一つになったオールインワンアイテムであり、手軽にベースメイクを完成させられるのが最大の特徴です。

洗顔・スキンケアの後にこれ一本を塗るだけで、肌の色ムラや薄いシミ、毛穴などを自然にカバーし、肌のトーンを均一に整えてくれます。多くの製品にSPF/PA値が設定されており、日常的な紫外線対策も同時に行えるため、非常に効率的です。

ファンデーションよりも薄付きでナチュラルな仕上がりのものが多く、「いかにも塗っている感」が出にくいため、メンズメイク初心者にとって最も取り入れやすいベースメイクアイテムと言えるでしょう。

② コンシーラー

コンシーラーは、BBクリームやファンデーションだけでは隠しきれない、局所的な肌悩みをピンポイントでカバーするためのアイテムです。シミ、濃いニキビ跡、目の下のクマ、小鼻の赤み、気になる青ひげなど、特定の悩みに高いカバー力を発揮します。

形状にはスティックタイプ、リキッドタイプ、クリームタイプなどがあり、カバーしたい悩みや部位によって使い分けます。

  • スティックタイプ:硬めのテクスチャーでカバー力が高い。シミやニキビ跡に最適。
  • リキッドタイプ:伸びが良く、薄くフィットする。動きの多い目元や口元のカバーに向いている。
  • クリームタイプ:カバー力と保湿力を両立。広い範囲のクマや赤みのカバーに使いやすい。

BBクリームで全体を整えた後、気になる部分にだけコンシーラーを重ねることで、厚塗り感なく悩みをしっかり隠し、完成度の高いベースメイクを実現できます。

③ フェイスパウダー

フェイスパウダーは、ベースメイクの仕上げに使う粉状のアイテムです。主な役割は、BBクリームやファンデーションの油分を抑え、肌をサラサラの状態に保つことです。

これにより、テカリやベタつきを防ぎ、メイクの崩れを長時間防止できます。また、肌の表面に薄いヴェールをかけることで、毛穴をふんわりとぼかし、よりきめ細かいシルクのような肌質感を演出する効果もあります。

種類は、粉状の「ルースパウダー」と、固形状の「プレストパウダー」の2つに大別されます。ルースパウダーはふんわりとナチュラルな仕上がりに、プレストパウダーはしっかりと肌に密着し、持ち運びにも便利です。色が付かない透明タイプを選べば、ベースメイクの色味を変えることなく、質感だけを整えることができます。

④ 化粧下地

化粧下地(プライマー)は、スキンケアの後、BBクリームやファンデーションの前に使用するアイテムです。肌の凹凸をなめらかに整え、メイクのノリと持ちを良くするという、まさに「下地」としての役割を担います。

また、製品によってさまざまな付加機能があります。

  • 皮脂コントロール機能:過剰な皮脂を吸着し、テカリや化粧崩れを防ぐ。脂性肌の方に特におすすめ。
  • 毛穴カバー機能:シリコン系の成分が毛穴の凹凸を埋め、フラットな肌表面を作る。
  • 色補正機能:肌の赤みを抑えるグリーン系、血色感をプラスするピンク系、透明感を出すパープル系など、色で肌悩みをコントロールする。
  • 保湿機能:乾燥から肌を守り、日中のカサつきや粉吹きを防ぐ。

BBクリームにも下地機能は含まれていますが、特定の悩み(特にテカリや毛穴)が気になる場合は、専用の化粧下地を併用することで、より快適で美しい仕上がりを長時間キープできます。

⑤ ファンデーション

ファンデーションは、BBクリームよりもカバー力が高く、肌を均一で美しい状態に仕上げることに特化したベースメイクアイテムです。色の展開も豊富で、自分の肌色にぴったりの色を見つけやすいというメリットがあります。

テクスチャーもさまざまで、主に以下の種類があります。

  • リキッドファンデーション:液体状で伸びが良く、保湿力とカバー力を両立。乾燥肌〜普通肌向け。
  • パウダーファンデーション:粉を固めたもので、手軽に塗れてサラッとした仕上がり。脂性肌向け。
  • クリームファンデーション:油分が多く、こっくりとしたテクスチャー。カバー力と保湿力が最も高い。乾燥肌や秋冬向け。
  • クッションファンデーション:スポンジにリキッドファンデーションを染み込ませたもの。パフで叩き込むだけで手軽にツヤ肌が作れる。

「しっかりメイクしたい」「より完璧な肌を目指したい」という場合に選択肢となります。ただし、BBクリームに比べて厚塗り感が出やすいため、塗る量や塗り方には少しコツが必要です。

⑥ アイブロウペンシル

アイブロウペンシルは、眉の形を整えたり、毛が足りない部分を描き足したりするための鉛筆状のアイテムです。眉は顔の印象を大きく左右する「額縁」のようなパーツであり、整えるだけで清潔感や意思の強さを演出できます。

ペンシルタイプは、眉尻のシャープなラインを描いたり、一本一本毛を描き足したりするのに適しています。芯の形状も、細い円芯、楕円芯、なぎなた状などさまざまです。初心者には、太い線も細い線も描きやすい楕円芯や、パウダーのようにふんわり描ける繰り出し式のものが扱いやすいでしょう。

⑦ アイブロウパウダー

アイブロウパウダーは、眉全体にふんわりと色を乗せ、自然な立体感を出すためのパウダー状のアイテムです。通常、濃淡の異なる2〜3色がパレットにセットになっており、色を混ぜて自分の眉色に合わせることができます。

眉頭は薄い色でふんわりと、眉の中間から眉尻にかけては濃い色を乗せることで、のっぺりとした印象にならず、ナチュラルで立体的な眉を描けます。ペンシルで輪郭と眉尻を描いた後、パウダーで隙間を埋めるように使うのが一般的な方法です。眉毛が全体的に薄い方や、優しい印象に仕上げたい方におすすめです。

⑧ 眉マスカラ

眉マスカラは、眉毛一本一本に色を付け、毛流れを整えるためのマスカラ状のアイテムです。髪色と眉色を合わせることで、顔全体に統一感が生まれ、垢抜けた印象になります。

また、眉毛の黒々しさを和らげ、ふんわりと軽い印象に見せる効果もあります。毛流れを整えることで、立体感が出てキリッとした表情を作ることも可能です。ペンシルやパウダーで形を整えた後、仕上げに使うことで、より完成度の高い眉メイクが実現します。

⑨ アイシャドウ

アイシャドウは、まぶたに色と陰影を与え、目元の印象をコントロールするアイテムです。メンズメイクにおいては、派手な色を使うのではなく、肌なじみの良いブラウン系やベージュ系のマットなカラーを選ぶのが基本です。

まぶたに自然な陰影をつけることで、目の彫りが深く見え、目力がアップします。また、くすみがちなまぶたの色を補正し、明るく健康的な目元に見せる効果もあります。まずは単色のマットブラウンから始めて、アイホール(眼球のくぼみ)に薄く広げるだけでも、顔の印象は変わります。

⑩ アイライナー

アイライナーは、目のキワにラインを引き、目の輪郭をはっきりとさせることで目力を強調するアイテムです。ペンシルタイプ、リキッドタイプ、ジェルタイプなどがあります。

メンズメイク初心者が取り入れる場合は、まつ毛とまつ毛の間を埋める「インライン」がおすすめです。黒や濃いブラウンのペンシルアイライナーでまつ毛の隙間を点々と埋めるだけで、ラインを引いているとは気づかれずに、自然に黒目がちな印象的な目元を作ることができます。

⑪ リップクリーム

唇の乾燥や荒れは、不健康で疲れた印象を与えがちです。まずは保湿力の高い無色のリップクリームで、唇のコンディションを整えることが基本です。

さらに一歩進んで、ほんのりと色が付くタイプのリップクリームを使えば、顔全体の血色感を自然にアップさせることができます。元の唇の色に近い、自然な赤みやオレンジ系の色を選ぶと、いかにも「塗っている感」がなく、健康的な印象を手軽に演出できます。

⑫ シェーディング・ハイライト

シェーディングは、フェイスラインや鼻筋の脇などに影を入れ、顔に立体感を与えて引き締めて見せるアイテムです。パウダータイプが一般的で、自分の肌色より2〜3トーン暗い色を選びます。顔の余白を減らし、小顔に見せる効果も期待できます。

一方、ハイライトは、鼻筋や頬骨の高い位置、顎先などに光を集め、顔を立体的に高く見せるアイテムです。ギラギラしたパール感の強いものではなく、自然なツヤを出すクリームタイプや、マットなパウダータイプがメンズメイクには適しています。

シェーディングとハイライトを使いこなすことで、よりメリハリのあるシャープな顔立ちを演出できます。

⑬ メイクスポンジ・パフ

メイクスポンジやパフは、BBクリームやファンデーションを肌に均一に、そして密着させて塗るためのツールです。手で塗るよりもムラになりにくく、余分な油分を吸収してくれるため、薄付きで崩れにくいベースメイクが作れます。

水を含ませて使うタイプのスポンジは、ファンデーションの密着度とツヤ感をさらに高めることができます。汚れたまま使うと肌トラブルの原因になるため、こまめに洗うか、使い捨てタイプを選ぶのが衛生的です。

⑭ フェイスブラシ

フェイスブラシは、フェイスパウダーやシェーディングをふんわりと均一に肌に乗せるためのツールです。付属のパフでつけるよりも薄付きでナチュラルな仕上がりになります。

毛量が多く、肌あたりの柔らかい大きめのブラシを選ぶと、粉がムラなく広がり、テクニックがなくてもプロのような仕上がりを実現できます。アイブロウパウダー用の小さなブラシや、シェーディング用の斜めにカットされたブラシなど、用途に合わせた専用ブラシを揃えると、さらにメイクのクオリティが上がります。

⑮ クレンジング

メイクをした日には、クレンジング(メイク落とし)が絶対に必要です。メイクアップ料は油性の成分でできており、通常の洗顔料だけでは完全に落としきることができません。メイクが肌に残ったままだと、毛穴詰まりやニキビ、肌荒れといった深刻な肌トラブルの原因となります。

クレンジングにはオイル、ジェル、ミルク、クリーム、シートなどさまざまなタイプがあります。自分の肌質やメイクの濃さに合わせて選び、正しい方法で優しくメイクを浮かせて洗い流すことが、健やかな肌を保つための大前提です。

【失敗しない】メンズメイク道具の選び方

自分に合ったメイク道具を選ぶことは、メイクの仕上がりを左右し、継続するモチベーションにも繋がる重要なステップです。ここでは、「肌質」「肌の色」「なりたい印象」という3つの視点から、失敗しない道具の選び方を詳しく解説します。

自分の肌質に合わせて選ぶ

男性の肌は、女性に比べて皮脂の分泌量が多く、水分量が少ないという特徴があります。しかし、肌質は人それぞれ異なり、主に「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」の3タイプに分けられます。自分の肌質を正しく理解し、それに合ったアイテムを選ぶことが、快適なメイクの第一歩です。

乾燥肌

乾燥肌は、皮脂も水分も不足しがちで、肌にかさつきやツッパリ感を感じやすいのが特徴です。洗顔後に肌がつっぱる、秋冬になると口元や頬に粉が吹く、といった方は乾燥肌の可能性が高いでしょう。

乾燥肌の方がメイク道具を選ぶ際は、「保湿力」が最も重要なキーワードになります。

  • 化粧下地・BBクリーム・ファンデーション:ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、グリセリンといった保湿成分が配合されているものを選びましょう。テクスチャーは、しっとりとした仕上がりのリキッドタイプやクリームタイプがおすすめです。パウダーファンデーションは乾燥を助長することがあるため、避けるか、保湿下地と併用するのが賢明です。
  • フェイスパウダー:必須ではありませんが、使う場合は保湿成分配合のものや、粉っぽさの少ない微細な粒子タイプを選ぶと良いでしょう。
  • クレンジング:洗浄力が強すぎるオイルクレンジングは避け、肌の潤いを守りながらメイクを落とせるミルクタイプやクリームタイプが適しています。

脂性肌

脂性肌は、皮脂の分泌が過剰で、顔全体がテカりやすいのが特徴です。時間が経つとTゾーン(おでこ、鼻)を中心にベタつきが気になる、毛穴の開きやニキビに悩みやすい、という方は脂性肌かもしれません。

脂性肌の方が目指すべきは、「皮脂をコントロールし、サラサラの肌をキープすること」です。

  • 化粧下地:「皮脂吸着パウダー配合」「オイルフリー」「テカリ防止」といった表記のある下地が最適です。肌をサラサラに整え、メイク崩れを防ぎます。
  • BBクリーム・ファンデーション:こちらもオイルフリー処方のものや、軽いつけ心地でマットに仕上がるパウダーファンデーション、リキッドでも「セミマット」や「マット」な仕上がりのものがおすすめです。
  • フェイスパウダー:脂性肌の方にとっては必須アイテムです。皮脂を吸着してくれるルースパウダーやプレストパウダーを、テカりやすいTゾーンを中心にしっかりつけておくと、日中の快適さが格段に向上します。
  • クレンジング:毛穴に詰まった皮脂やメイクをしっかり落とせる、オイルタイプやジェルタイプが向いています。

混合肌

混合肌は、Tゾーンはベタつくのに、頬や口元は乾燥するなど、脂性肌と乾燥肌の両方の特徴を併せ持つ肌質です。日本人男性に最も多いタイプとも言われています。

混合肌の方は、「部位に応じた使い分け」や「バランスの取れたアイテム選び」がポイントになります。

  • スキンケア:基本的にはさっぱりタイプの化粧水で水分を補給し、乾燥する部分にだけ乳液やクリームを重ね付けするなど、保湿の調整が重要です。
  • 化粧下地:Tゾーンには皮脂コントロール系の下地を、頬などの乾燥する部分には保湿系の下地を、というように部分的に使い分けるのが理想的です。それが面倒な場合は、顔全体に保湿系の下地を使い、Tゾーンにだけテカリ防止パウダーを重ねる方法もあります。
  • BBクリーム・ファンデーション:保湿力がありながらも、ベタつかないセミマットな仕上がりのリキッドファンデーションなどがバランスが取りやすくおすすめです。
  • フェイスパウダー:顔全体に薄くつけるのではなく、テカりやすいTゾーンや小鼻周りを中心につけると良いでしょう。

自分の肌の色に合わせて選ぶ

ベースメイクアイテムの色選びは、メイクが成功するか失敗するかの大きな分かれ道です。自分の肌色と合わない色を選ぶと、顔だけが白く浮いてしまったり(白浮き)、逆にくすんで見えたり(黒浮き)して、不自然な印象を与えてしまいます。

色選びの基本は、「フェイスライン(顔と首の境目)で試すこと」です。手の甲は顔よりも日焼けしていることが多いため、色を合わせる基準にはなりません。いくつかの候補色をフェイスラインに少量乗せ、伸ばしてみて、首の色と自然になじむ色があなたの肌に合う色です。

また、人間の肌の色は大きく「イエローベース(イエベ)」と「ブルーベース(ブルベ)」に分けられます。

  • イエローベース:肌に黄みがあり、温かみのある印象。手首の血管が緑っぽく見える、日焼けすると黒くなりやすい、といった特徴があります。オークル系やベージュ系のファンデーションがなじみやすいです。
  • ブルーベース:肌に青みやピンクみがあり、クールで涼しげな印象。手首の血管が青や紫っぽく見える、日焼けすると赤くなりやすい、といった特徴があります。ピンクオークル系やピンクベージュ系のファンデーションがなじみやすいです。

自分のベースカラーを知っておくと、ファンデーションだけでなく、コンシーラーやアイシャドウ、リップカラーなどの色選びにも役立ちます。

なりたい印象や目的で選ぶ

どのようなシーンで、どのような自分に見せたいかによっても、選ぶべき道具やメイクの仕方は変わってきます。

バレたくない・ナチュラルに仕上げたい場合

「メイクしていることを周囲に気づかれたくない」「あくまで身だしなみとして、素肌がきれいなように見せたい」という場合は、「やりすぎない」ことが何よりも重要です。

目的 おすすめのアイテム ポイント
肌を均一に見せる 色付き日焼け止め、トーンアップ下地、薄付きのBBクリーム カバー力よりも、肌の色ムラを補正し、自然なツヤ感を出すことを重視。
テカリを抑える 色のつかない透明なフェイスパウダー ベースメイクの仕上げに、テカりやすい部分にだけブラシで軽く乗せる。
部分的な悩みを隠す リキッドコンシーラー スティックタイプより自然になじみやすい。ごく少量を指で叩き込むように。
顔の印象を引き締める アイブロウペンシル or パウダー 眉の隙間を埋め、毛流れを整える程度に留める。眉マスカラは透明なタイプもおすすめ。
血色感を足す 色付きリップクリーム ほんのり血色を良く見せる程度の色味を選ぶ。

この場合、ファンデーションやアイシャドウ、アイライナーといったカバー力や発色の強いアイテムは不要です。最低限のアイテムで、元々の素肌感を活かすことを目指しましょう。

しっかりカバーしたい場合

「ニキビ跡や青ひげを完璧に隠したい」「写真撮影や大事なプレゼンなど、より整った印象に見せたい」という場合は、カバー力のあるアイテムを効果的に使うことが求められます。

目的 おすすめのアイテム ポイント
肌全体をしっかりカバー カバー力の高いファンデーション(リキッド/クリーム) スポンジやブラシを使い、ムラなく均一に伸ばす。厚塗りに見えないよう注意。
頑固な悩みを隠す スティックコンシーラー、クリームコンシーラー BBクリームやファンデーションの「後」に、隠したい部分にだけ重ねる。
青ひげを隠す オレンジ系のコントロールカラーやコンシーラー 青色の補色であるオレンジ色を先に仕込むことで、青みを効果的に打ち消す。
立体感を出す シェーディング、ハイライト フェイスラインや鼻筋に陰影をつけ、メリハリのある顔立ちを演出する。
目力を強調する アイシャドウ、アイライナー マットなブラウンのアイシャドウで自然な陰影を。アイライナーはまつ毛の隙間を埋める程度に。

この場合でも、あくまで「男性のメイク」としての自然さは失わないことが大切です。一つ一つの工程を丁寧に行い、鏡で全体のバランスを確認しながら進めることを心がけましょう。

メイク前に必須!基本のスキンケア

ぬるま湯で予洗い、洗顔料をしっかり泡立てる、泡で優しく洗う、丁寧にすすぐ、清潔なタオルで押さえる

メイクの仕上がりは、その前のスキンケアで8割決まると言っても過言ではありません。土台となる肌の状態が整っていなければ、どんなに良いメイク道具を使っても、きれいに乗らなかったり、すぐに崩れてしまったりします。ここでは、メイク前に必ず行いたい、基本のスキンケアステップを解説します。

洗顔で汚れや皮脂を落とす

メイク前の肌は、清潔なキャンバスであるべきです。寝ている間にも、肌は汗や皮脂を分泌し、空気中のホコリが付着しています。これらの汚れが残ったままメイクをすると、毛穴詰まりの原因になったり、皮脂によってメイクがヨレやすくなったりします。

朝の洗顔のポイントは、洗いすぎないこと。夜の洗顔のように洗浄力の強いものでゴシゴシ洗うと、肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、かえって乾燥や皮脂の過剰分泌を招きます。

  1. ぬるま湯で予洗い:まず、32〜34℃程度のぬるま湯で顔全体を軽くすすぎ、表面の汚れを落とします。熱すぎるお湯は肌の乾燥を招くため避けましょう。
  2. 洗顔料をしっかり泡立てる:洗顔料を手に取り、洗顔ネットなどを使ってキメの細かい弾力のある泡を立てます。泡がクッションとなり、肌への摩擦を減らしてくれます。
  3. 泡で優しく洗う:泡を顔に乗せ、肌の上で転がすように優しく洗います。特に皮脂の多いTゾーンから洗い始め、乾燥しやすい頬や目元は最後になでる程度で十分です。指が直接肌に触れないように意識するのがコツです。
  4. 丁寧にすすぐ:すすぎ残しは肌トラブルの原因になります。髪の生え際やフェイスライン、小鼻の脇など、泡が残りやすい部分まで、ぬるま湯で20〜30回程度、丁寧に洗い流します。
  5. 清潔なタオルで押さえる:タオルでゴシゴシ拭くのは厳禁です。清潔で柔らかいタオルを顔に優しく押し当て、水分を吸い取らせるように拭きましょう。

化粧水・乳液でしっかり保湿する

洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすく、非常に無防備な状態です。洗顔後、間髪入れずに保湿ケアを行うことが、メイクのノリと持ちを格段にアップさせる鍵となります。

男性の肌は皮脂が多いからといって保湿が不要なわけではありません。むしろ、肌内部の水分が不足している(インナードライ)ために、それを補おうと過剰に皮脂が分泌されているケースも多いのです。化粧水で水分を補い、乳液でその水分が逃げないように蓋をする、この2ステップが基本です。

  1. 化粧水で水分補給:清潔な手に500円玉大の化粧水を取り、両手に広げてから、顔全体を優しく包み込むようにハンドプレスでなじませます。パンパンと叩き込むのではなく、肌にじっくりと浸透させるイメージです。乾燥が気になる部分は重ね付けしましょう。
  2. 乳液で蓋をする:次に、10円玉大の乳液を手に取り、同じように顔全体になじませます。乳液は油分で水分の蒸発を防ぐ「蓋」の役割を果たします。ベタつきが気になる場合は、Tゾーンは薄めに、乾燥しやすいUゾーン(頬、あご)は少し多めにつけるなど、量を調整すると良いでしょう。

この保湿ケアによって肌が潤いで満たされ、キメが整うことで、ファンデーションなどのノリが良くなり、時間が経っても乾燥によるカサつきや皮脂によるテカリが起きにくくなります。

【初心者向け】メイク道具の基本的な使い方

化粧下地を塗る、BBクリームやファンデを塗る、コンシーラーで悩みをカバーする、フェイスパウダーで仕上げる

道具を揃え、スキンケアで肌を整えたら、いよいよメイクの実践です。ここでは、初心者がまずマスターしたい「ベースメイク」「アイブロウメイク」、そして「メイクオフ」の基本的な手順を、ステップバイステップで解説します。

ベースメイクの基本的な手順

ベースメイクは、清潔感のある肌を作るための土台です。以下の順番で進めるのが基本となります。

  1. 化粧下地を塗る:(必要な場合)パール粒大の下地を手に取り、おでこ・鼻・両頬・あごの5点に置きます。顔の中心から外側に向かって、指の腹で薄く均一に伸ばします。テカリや毛穴が気になる部分には、軽く叩き込むように重ね付けすると効果的です。
  2. BBクリーム(またはファンデーション)を塗る:こちらもパール粒大を手に取り、下地と同じように5点置きします。指または水で濡らして固く絞ったスポンジを使い、顔の中心から外側に向かって、ポンポンと軽く叩き込むように広げていきます。擦るのではなく、叩き込むことで肌への密着度が高まり、ムラなくきれいに仕上がります。フェイスラインはぼかすように薄く伸ばし、首との色の差が出ないように注意しましょう。
  3. コンシーラーで悩みをカバーする:BBクリームを塗っても隠しきれないニキビ跡やシミ、クマに、コンシーラーを直接、または指先に少量取って乗せます。カバーしたい部分より一回り大きく乗せ、境目を指でトントンと優しく叩いてぼかし、周りの肌となじませます。
  4. フェイスパウダーで仕上げる:パフまたはフェイスブラシにパウダーを含ませ、一度手の甲で余分な粉を落とします。テカりやすいTゾーンや小鼻の周りを中心に、肌の上に軽く押さえるように、またはブラシでふんわりと乗せます。つけすぎると粉っぽくなるので、あくまで薄いヴェールをかけるイメージで行いましょう。

アイブロウメイクの基本的な手順

眉を整えるだけで、顔全体の印象が劇的に変わります。初心者でも自然に仕上がる手順を紹介します。

  1. 眉の形を決める(黄金比):理想的な眉の形には「黄金比」があります。
    • 眉頭:小鼻の真上
    • 眉山:黒目の外側の端と目尻の間
    • 眉尻:小鼻と目尻を結んだ延長線上
      この黄金比を意識すると、バランスの取れた眉を描きやすくなります。
  2. アイブロウペンシルで足りない部分を描き足す:まずは眉山から眉尻にかけて、足りない部分を一本一本毛を描くように描き足します。眉尻がはっきりすると、顔が引き締まって見えます。次に、眉の下のラインを軽く描き、輪郭を整えます。
  3. アイブロウパウダーで隙間を埋める:パレットの濃い色と中間色をブラシで混ぜ、眉の中央部分から色を乗せていきます。ペンシルで描いたラインとの隙間や、毛が薄い部分を埋めるようにふんわりと乗せます。眉頭は、ブラシに残ったパウダーでなでる程度にし、薄く仕上げるのが自然に見せるコツです。
  4. 眉マスカラで毛流れを整える:(必要な場合)眉マスカラを使い、まず眉尻から眉頭に向かって毛を逆立てるように塗り、次に眉頭から眉尻に向かって毛流れを整えるように塗ります。こうすることで、眉毛一本一本に均一に色がつき、立体感が出ます。

メイクオフの基本的な手順

メイクをすることと同じくらい、あるいはそれ以上に、メイクをきちんと落とすことは重要です。正しいクレンジングで、肌をリセットしましょう。

  1. 手を清潔にする:クレンジングを始める前に、まず石鹸で手を洗いましょう。
  2. クレンジング剤をなじませる:乾いた手のひらに、規定量のクレンジング剤を取ります。顔も乾いた状態で、皮脂の多いTゾーンからのせ、顔全体に優しく広げます。ゴシゴシ擦らず、指の腹でくるくると円を描くように、メイクとクレンジング剤をなじませていきます。時間は1分程度が目安です。
  3. 乳化させる:(オイルやクリームタイプの場合)少量のぬるま湯を手に取り、顔全体になじませます。クレンジング剤が白く濁ったら、それが「乳化」のサインです。この工程を行うことで、メイク汚れが肌から浮き上がり、すっきりと洗い流せます。
  4. ぬるま湯で洗い流す:ぬるま湯で、クレンジング剤が肌に残らないよう、丁寧にすすぎます。
  5. 洗顔する:クレンジング後、洗顔料を使ってW洗顔します。クレンジング剤の油分や、落としきれなかった汚れを洗い流し、肌を清潔な状態にします。その後、すぐに保湿ケアを行いましょう。

メンズメイクの道具はどこで買える?

メンズメイクを始めようと思った時、道具をどこで買えばいいのかも悩みどころです。ここでは、主な購入場所とそれぞれの特徴を解説します。

購入場所 メリット デメリット こんな人におすすめ
ドラッグストア 手軽に立ち寄れる、価格が手頃、テスターがあることが多い 専門的なアドバイスは受けにくい、品揃えに限りがある まずは気軽に試したい初心者、プチプラで揃えたい人
バラエティショップ トレンド商品が豊富、メンズコスメコーナーが充実していることが多い 店舗によって品揃えに差がある、混雑していることがある いろいろなブランドを比較検討したい人、流行に敏感な人
デパート 専門スタッフに相談できる、タッチアップ(お試し)で試せる、高品質な商品が多い 価格帯が高い、敷居が高いと感じる人もいる 自分に合うものをじっくり選びたい人、専門的なアドバイスが欲しい人
オンラインストア 24時間いつでも購入可能、品揃えが非常に豊富、口コミを参考にできる 色味を直接確認できない、送料がかかる場合がある 近くに店舗がない人、じっくり口コミを調べてから買いたい人

ドラッグストア

マツモトキヨシやウエルシア、スギ薬局といった全国展開のドラッグストアは、最も手軽にメンズメイク用品を入手できる場所です。UNOやGATSBYなど、男性向けのBBクリームや洗顔料、スキンケア用品が充実しており、仕事帰りなどにも気軽に立ち寄れます。価格帯も手頃なものが多く、「まずは試しに何か一つ買ってみよう」という初心者の方に最適です。テスター(試供品)が置かれていることも多いので、手の甲などで色味やテクスチャーを確認できるのもメリットです。

バラエティショップ(ロフト・ハンズなど)

ロフトやハンズ、プラザなどのバラエティショップは、ドラッグストアよりも幅広いブランドを取り扱っているのが特徴です。定番のプチプラコスメから、少しこだわりのあるブランド、韓国コスメまで、品揃えが豊富です。近年はメンズコスメ専用のコーナーを設けている店舗も多く、気兼ねなく商品を選べる雰囲気があります。いろいろな商品を比較しながら、自分に合ったものを見つけたい方におすすめです。

デパートのコスメカウンター

伊勢丹や三越、高島屋といった百貨店の1階にあるコスメカウンターは、少し敷居が高く感じるかもしれません。しかし、自分にぴったりのアイテムを見つけるには最適な場所です。

美容部員(ビューティーアドバイザー)と呼ばれる専門知識を持ったスタッフが、肌質や肌色のカウンセリングをしてくれたり、実際に顔にメイクを施す「タッチアップ」をしてくれたりします。色選びに失敗したくないファンデーションやコンシーラーは、プロに選んでもらうのが最も確実です。価格帯は高めになりますが、その分質の高い製品が多く、投資する価値は十分にあります。THREEやSHISEIDO MENなど、デパートでしか扱っていないブランドもあります。

オンラインストア

Amazonや楽天市場、各ブランドの公式サイトといったオンラインストアは、時間や場所を選ばずに買いものできるのが最大のメリットです。品揃えは実店舗の比ではなく、世界中のあらゆるブランドから探すことができます。ユーザーレビューや口コミが豊富なため、購入の際の参考になる情報も多く得られます。

ただし、最大のデメリットは、色味や質感を直接確認できないことです。特にファンデーションやBBクリームの色選びは難しく、失敗するリスクもあります。事前に実店舗で色を確認してからオンラインで購入する、あるいはサンプルを取り寄せるなどの工夫が必要です。

初心者におすすめのメンズコスメブランド

ここでは、数あるブランドの中から、特にメンズメイク初心者におすすめの5つのブランドを、それぞれの特徴とともに紹介します。
(参照:各ブランド公式サイト 2024年5月時点の情報)

FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー)

THREEから生まれたメンズ総合コスメブランド。「個性をありのままに表現すること」をコンセプトに、メイクアップからスキンケア、ヘアケアまで幅広い製品を展開しています。黒を基調としたスタイリッシュでミニマルなパッケージデザインが特徴で、持っているだけで気分が上がります。
ファンデーションスティック(バータイプ)やコンシーラー、アイブロウなど、本格的なメイクアップアイテムが充実しており、品質も非常に高いです。価格帯はデパートコスメ相応ですが、より洗練された印象を目指したい、こだわり派の男性におすすめです。
参照:FIVEISM × THREE 公式サイト

ORBIS Mr.(オルビス ミスター)

スキンケアブランドとして有名なオルビスが展開するメンズライン。「“スマート”な生き方を応援する」をコンセプトに、シンプルで機能的なアイテムを提供しています。スキンケア発想で作られているため、肌への優しさに配慮されているのが特徴です。
ベースカラーコントローラー(BBクリーム)やスポットシュートコンシーラーなど、自然な仕上がりでバレにくいアイテムが人気です。清潔感を重視するビジネスマンや、スキンケアの延長としてメイクを取り入れたい方にフィットします。
参照:ORBIS Mr. 公式サイト

BULK HOMME(バルクオム)

THE BASIC」をコンセプトに、男性の肌にとって本当に必要なものは何かを追求するスキンケア&ボディケアブランド。デザイン性の高いパッケージと、品質にこだわった製品で多くのファンを獲得しています。
近年では「THE IMPRESSION」というBBクリームも発売しており、スキンケアで整えた素肌を活かしながら、自然にカバーすることを目指しています。スキンケアからこだわりたい、本質志向の男性から高い支持を得ています。
参照:BULK HOMME 公式サイト

UNO(ウーノ)

資生堂が展開する、若い男性向けのマスブランド。「大人への進化」をテーマに、スキンケアからスタイリング剤、メイクアップアイテムまで、手軽に使える高機能な製品を揃えています。
特に「フェイスカラークリエイター」というBBクリームは、ドラッグストアで手軽に購入でき、肌悩みを自然にカバーしてくれると初心者から絶大な人気を誇ります。コストを抑えたい、まず何から買えばいいか分からないという方の入門編として最適なブランドです。
参照:UNO 公式サイト

NULL(ヌル)

日本人男性のための最高のメンズコスメを」というスローガンのもと、日本人の肌質や肌色を徹底的に研究して製品開発を行っている日本のブランドです。
特にBBクリームやコンシーラーが主力商品で、そのカバー力と自然な仕上がりには定評があります。青ひげやニキビ跡など、男性特有の濃い肌悩みに対応できるアイテムを探している方におすすめです。オンラインストアを中心に販売されています。
参照:NULL 公式サイト

道具を長持ちさせるためのお手入れ方法

乾いたスポンジにクリーナーをつける、指で優しく揉み込み汚れを浮かす、ぬるま湯でしっかりすすぐ、タオルで水気を吸い取る、風通しの良い日陰で完全に乾かす

メイク道具は、直接肌に触れるものです。汚れたまま使い続けると、雑菌が繁殖し、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。また、道具が汚れていると、メイクの仕上がりも悪くなります。大切な道具を清潔に保ち、長持ちさせるためのお手入れ方法を覚えましょう。

スポンジ・パフの洗い方

BBクリームやファンデーションを塗るスポンジやパフは、皮脂やファンデーションが染み込み、特に雑菌が繁殖しやすいアイテムです。理想は使うたびに洗うことですが、最低でも1週間に1回は洗浄しましょう。

【用意するもの】

  • スポンジ・パフ専用クリーナー、または台所用の中性洗剤
  • 清潔なタオル

【洗い方の手順】

  1. 乾いた状態のスポンジ・パフの汚れた部分に、直接クリーナーを適量つけます。
  2. 指の腹を使って、優しく揉み込むようにして汚れを浮き上がらせます。この時、ゴシゴシ擦ったり、強くねじったりするとスポンジが傷むので注意してください。
  3. 汚れが浮き出てきたら、ぬるま湯で洗い流します。泡が出なくなるまで、優しく押し洗いしながら、しっかりとすすぎます。
  4. 洗い終わったら、両手で挟んで水気を軽く絞り、清潔な乾いたタオルの上に置いて、さらに水気を吸い取ります。
  5. 風通しの良い日陰で、完全に乾くまで干します。直射日光は素材を劣化させる原因になるので避けましょう。

ブラシの洗い方

フェイスパウダーやアイシャドウに使うブラシも、皮脂やコスメの粉が付着しています。月に1回程度を目安に洗浄するのがおすすめです。

【用意するもの】

  • ブラシ専用クリーナー、または無添加の固形石鹸
  • コップなどの容器
  • 清潔なタオル

【洗い方の手順】

  1. コップにぬるま湯とクリーナーを入れ、洗浄液を作ります。
  2. ブラシの毛先を洗浄液に浸し、コップの底や手のひらでくるくると円を描くようにして、汚れをかき出します。この時、ブラシの根元の金具部分まで濡らさないように注意してください。水分が内部に入り込み、カビや劣化の原因になります。
  3. 汚れが落ちたら、ぬるま湯で振り洗いをするようにして、泡が出なくなるまでしっかりすすぎます。
  4. 指で毛先を優しくつまんで水気を絞り、毛の形をきれいに整えます。
  5. 清潔な乾いたタオルの上に置き、水気を吸い取ります。
  6. 毛先を下にするか、タオルの上に寝かせて、風通しの良い日陰で完全に乾かします。ブラシスタンドなどを使うと便利です。

メンズメイクの道具に関するよくある質問

最低限スタートプラン、基本フルセットプラン、こだわりデパコスプラン

最後に、メンズメイクの道具に関して、初心者が抱きがちな疑問にお答えします。

道具一式を揃えるのにいくらかかる?

揃えるアイテムやブランドによって、費用は大きく変動します。ここでは、目的別の予算感の目安を3パターン紹介します。

  • ① 最低限スタートプラン(約5,000円〜10,000円)
    • アイテム:BBクリーム、コンシーラー(必要な場合)、フェイスパウダー、クレンジング
    • ドラッグストアで手に入るプチプラブランド(UNO、NULLなど)で揃える場合の目安です。まずはベースメイクとクレンジングから始めたい、という方に最適なプランです。
  • ② 基本フルセットプラン(約15,000円〜25,000円)
    • アイテム:①に加えて、化粧下地、アイブロウ(ペンシル・パウダー)、スポンジ、ブラシなど
    • ベースメイクからポイントメイクまで、一通りのアイテムをプチプラ〜中価格帯ブランド(ORBIS Mr.など)で揃える場合の目安です。より本格的にメイクを始めたい方向けです。
  • ③ こだわりデパコスプラン(約30,000円〜)
    • アイテム:②と同様のアイテムを、デパートコスメブランド(FIVEISM × THREEなど)で揃える場合の目安です。価格は高くなりますが、品質や使用感、仕上がりの美しさにこだわりたい方におすすめです。

最初は無理せず、最低限のプランから始めて、必要に応じて少しずつアイテムを買い足していくのが賢明です。

女性用のメイク道具を使ってもいい?

結論から言うと、女性用のメイク道具を使っても全く問題ありません。成分的に男性が使ってはいけないということはなく、基本的な機能は同じです。パートナーや家族のものを借りて、まずはメイクがどんなものか試してみるのも良いでしょう。

ただし、メンズコスメには、男性ならではの肌質や好みを考慮したメリットがあります。

  • 肌質への配慮:男性は皮脂が多く、水分が少ない傾向にあるため、メンズコスメはオイルフリー処方や皮脂吸着成分配合でテカリにくく作られていたり、保湿成分をしっかり配合しつつもベタつかない使用感になっていたりします。
  • 色展開:男性の肌色に合いやすい、健康的で標準的なオークル系の色展開が中心です。
  • 仕上がりの自然さ:ラメやパールが控えめ、または全く入っておらず、マットでナチュラルな仕上がりになるように設計されているものが多いです。
  • パッケージと香り:男性が持ちやすいシンプルでスタイリッシュなデザインや、爽やかな香りの製品が多いのも特徴です。

これらの点から、特に初心者のうちは、メンズ向けに作られた製品から試した方が、失敗が少なく、自然な仕上がりを実現しやすいと言えるでしょう。

この記事が、あなたのメンズメイクへの第一歩を踏み出す助けとなれば幸いです。まずは気になるアイテムを一つ手にとって、新しい自分を発見する楽しさを感じてみてください。