50代メンズコスメおすすめ15選|加齢悩みをカバーする基本アイテム

50代メンズコスメおすすめ、加齢悩みをカバーする基本アイテム

「最近、鏡を見るとシミやシワが目立つようになった」「若い頃より疲れ顔に見られることが増えた」——。50代を迎え、このような肌の変化に戸惑いを感じている男性は少なくありません。仕事やプライベートで充実した日々を送る一方で、肌には年齢が表れやすくなるこの時期だからこそ、メンズコスメによるスキンケアが大きな意味を持ちます。

かつてスキンケアは女性のものというイメージがありましたが、今や男性が肌の手入れをすることは、自己管理能力の高さや清潔感の表れとして、ビジネスシーンでもプライベートでも好意的に受け止められる時代です。特に50代は、これまでのライフスタイルが肌に現れやすい年代。紫外線ダメージの蓄積や乾燥、ホルモンバランスの変化など、様々な要因が絡み合い、シミ、シワ、たるみといったエイジングサインが顕著になります。

しかし、これらの肌悩みは、決して諦める必要はありません。正しい知識で自分に合ったメンズコスメを選び、適切なケアを継続することで、肌の状態は着実に改善できます。 清潔感のある若々しい印象を取り戻すことは、自信に繋がり、仕事のパフォーマンスや人とのコミュニケーションにも良い影響を与えるでしょう。

この記事では、50代の男性がメンズコスメを始めるべき理由から、具体的な肌悩みに合わせたアイテムの選び方、初心者でも迷わない正しい使い方まで、網羅的に解説します。さらに、エイジングケアに定評のあるおすすめのスキンケアアイテムや、気になる部分を手軽にカバーできるベースメイクアイテムを厳選して15種類ご紹介。

「何から始めればいいかわからない」「種類が多すぎて選べない」という方でも、この記事を読めば、自分に必要なケアとアイテムが明確になり、今日からすぐに実践できるはずです。50代からのメンズコスメ習慣で、年齢を重ねることを楽しみながら、より魅力的で自信に満ちた毎日を送りましょう。

50代からメンズコスメを始めるべき理由

清潔感がアップし若々しい印象になる、肌トラブルを予防・改善できる、自分に自信が持てるようになる

50代という節目を迎え、多くの男性が自身の肌の変化に直面します。若い頃は気にならなかったシミやシワ、乾燥などが目立ち始め、「年齢のせいだ」と諦めてしまう方もいるかもしれません。しかし、その肌の変化の理由を正しく理解し、メンズコスメで適切なケアを行うことで、印象を大きく変えられます。ここでは、なぜ50代からメンズコスメを始めるべきなのか、その具体的な理由とメリットを深く掘り下げていきます。

50代男性の肌に起こる変化

男性の肌は、女性に比べて皮膚が厚く、皮脂の分泌量が多いという特徴があります。しかし、年齢を重ねることでそのバランスは大きく変化します。50代の肌に現れる代表的なエイジングサインとその原因について理解することが、効果的なケアへの第一歩です。

シミ・くすみ

ふと鏡を見たときに、頬骨の高い位置やこめかみに、茶色い斑点(シミ)ができていることに気づくことはありませんか。あるいは、顔全体がなんとなく暗く、疲れた印象に見える(くすみ)と感じることもあるでしょう。これらは、長年にわたって浴び続けてきた紫外線の影響が表面化したものです。

肌は紫外線を浴びると、自らを守るためにメラニンという色素を生成します。若い頃は、肌のターンオーバー(新陳代謝)が活発なため、生成されたメラニンは古い角質とともに自然に排出されます。しかし、50代になるとターンオーバーの周期が遅くなりがちです。個人差はありますが、20代で約28日周期だったものが、50代では45日以上かかるともいわれています。

これにより、生成されたメラニンが排出しきれずに肌内部に蓄積し、シミとして定着してしまうのです。特に、ゴルフや釣り、屋外での仕事など、紫外線を浴びる機会が多かった方は、シミが現れやすい傾向にあります。また、ターンオーバーの乱れは、古い角質が肌表面に留まる原因にもなり、これが光の反射を妨げ、顔全体の透明感を失わせる「くすみ」を引き起こします。

シワ・たるみ

目尻の笑いジワや眉間のシワ、ほうれい線などが深く刻まれてきたと感じるのも、50代によく見られる肌の変化です。これらのシワや、フェイスラインがぼやけて見える「たるみ」の主な原因は、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンの減少・変性にあります。

コラーゲンとエラスチンは、肌の真皮層に存在する線維状のタンパク質で、肌にハリと弾力を与える、いわばベッドのスプリングのような役割を担っています。しかし、加齢や紫外線の影響でこれらの成分は徐々に減少し、質も低下していきます。スプリングが弱くなったベッドが沈むように、肌もハリを失い、重力に負けてたるみ、一度できたシワが元に戻りにくくなるのです。

特に、乾燥はシワの大きな要因となります。肌の水分が不足すると、表面がしぼんで細かい「乾燥小ジワ」が発生します。これを放置すると、やがて深く刻まれたシワへと進行してしまうため、日々の保湿ケアがシワ予防において極めて重要です。

乾燥

「昔はベタついていたのに、最近は肌がつっぱる感じがする」「ひげ剃り後にかさつくようになった」といった感覚は、肌の乾燥サインです。50代になると、皮脂の分泌量が減少すると同時に、肌の水分を保持する力も低下します。

肌の最も外側にある角層には、NMF(天然保湿因子)やセラミドといった保湿成分が存在し、水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激から肌を守るバリア機能の役割を担っています。しかし、これらの保湿成分も加齢とともに減少し、肌は乾燥しやすくなります。

肌の乾燥は、単にかさつきや粉ふきを引き起こすだけではありません。バリア機能が低下することで、紫外線やホコリなどの外部刺激に敏感になり、肌荒れやかゆみを引き起こしやすくなります。さらに、先述の通り、乾燥は小ジワの直接的な原因にもなるため、すべてのエイジングケアの基本は「保湿」にあるといっても過言ではありません。

テカリ・ベタつき

意外に思われるかもしれませんが、50代になってもTゾーン(額や鼻)のテカリやベタつきに悩む男性は少なくありません。「乾燥しているのにテカる」というこの現象は、肌の水分と油分のバランスが崩れた「インナードライ」の状態が原因であることが多いです。

加齢によって肌内部の水分が不足すると、肌はそれ以上の水分の蒸発を防ごうとして、かえって過剰に皮脂を分泌することがあります。これが、肌表面はベタついているのに、内部は乾燥しているという複雑な状態です。

この状態で、あぶらとり紙で過剰に皮脂を取ったり、洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ洗ったりすると、肌はさらに乾燥し、もっと皮脂を分泌するという悪循環に陥ります。50代のテカリ対策は、皮脂を取り除くことよりも、化粧水などでしっかりと水分を補給し、肌の水分・油分バランスを整えることが重要です。

メンズコスメがもたらすメリット

これらの加齢による肌変化は、適切なメンズコスメを使うことで、予防・改善が期待できます。そして、肌が健やかになることは、見た目の印象だけでなく、内面にもポジティブな変化をもたらします。

清潔感がアップし若々しい印象になる

ビジネスの世界でもプライベートでも、第一印象を左右する最も重要な要素の一つが「清潔感」です。肌にシミやくすみがなく、ハリと潤いがあるだけで、実年齢よりも若々しく、健康的でエネルギッシュな印象を与えられます。

例えば、商談の場で、肌が荒れて疲れた顔をしている相手と、生き生きとした健康的な肌の相手とでは、どちらが信頼でき、仕事を任せたいと感じるでしょうか。多くの人が後者を選ぶはずです。スキンケアは、単なる美容行為ではなく、相手に好印象を与え、円滑なコミュニケーションを築くための「ビジネスマナー」の一つと捉えることもできます。

また、BBクリームやコンシーラーといったベースメイクアイテムを使えば、気になるシミやクマ、青ひげなどを自然にカバーし、瞬時に清潔感を高めることも可能です。これは、自分を偽るのではなく、最高のコンディションで相手と向き合うための「身だしなみ」なのです。

肌トラブルを予防・改善できる

メンズコスメを使った日々のスキンケアは、今ある肌悩みを改善するだけでなく、未来の肌トラブルを予防する「投資」でもあります。

例えば、毎日欠かさず日焼け止めを塗る習慣は、新たなシミやシワ、たるみの発生を効果的に防ぎます。保湿成分が配合された化粧水や乳液を使い続けることは、乾燥による小ジワや肌荒れのリスクを低減させます。

50代の肌は、これまでのダメージが蓄積している状態ですが、見方を変えれば、ここからのケア次第で、5年後、10年後の肌状態が大きく変わるということです。何もしなければ肌の老化は進む一方ですが、今から正しいケアを始めれば、老化のスピードを緩やかにし、健やかな肌を長く保てます。メンズコスメは、そのための最も有効なツールなのです。

自分に自信が持てるようになる

肌が綺麗になるという外見の変化は、内面にも大きな影響を与え、自分に自信が持てるようになります。

鏡を見るたびに肌の衰えを感じてため息をついていたのが、「最近、肌の調子がいいな」と思えるようになると、気分が前向きになります。人前に出るのが億劫だった方も、肌に自信がつくことで、積極的に人と会ったり、新しいことに挑戦したりする意欲が湧いてくるかもしれません。

この「自信」は、立ち居振る舞いや表情にも表れ、周囲からの評価も変わってきます。「なんだか最近、生き生きしてるね」と言われる機会が増え、それがさらなる自信に繋がるという好循環が生まれるのです。メンズコスメは、単に肌を美しくするだけでなく、人生をより豊かでポジティブなものに変える力を秘めています。50代からのスキンケアは、これからの人生をさらに輝かせるための、自分自身への最高のプレゼントと言えるでしょう。

50代向けメンズコスメの選び方

50代の肌悩みに効果的にアプローチするためには、自分に合ったメンズコスメを正しく選ぶことが不可欠です。しかし、ドラッグストアやオンラインストアには多種多様な商品が並び、どれを選べば良いか分からないという方も多いでしょう。ここでは、50代の男性がコスメを選ぶ際に押さえておくべき重要なポイントを、具体的な成分やアイテムの種類に触れながら詳しく解説します。

解決したい肌の悩みに合わせて選ぶ

最も重要なのは、自分が最も解決したい肌の悩みを明確にし、それに効果的な成分が配合されたアイテムを選ぶことです。エイジングサインは複合的に現れることが多いですが、まずは一番気になる悩みから対策を始めると、効果を実感しやすく、ケアを続けるモチベーションに繋がります。

シミ・そばかす対策なら「美白有効成分」配合のもの

シミやくすみが気になる場合は、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果が認められた「美白有効成分」が配合されている医薬部外品(薬用化粧品)を選びましょう。代表的な成分には以下のようなものがあります。

美白有効成分 主な働きと特徴
ビタミンC誘導体 メラニンの生成を抑制するだけでなく、できてしまったメラニンを還元(薄く)する効果も期待できる。皮脂抑制効果もあり、テカリが気になる肌にもおすすめ。
トラネキサム酸 メラニン生成の初期段階に働きかけ、シミができるのを防ぐ。肌荒れ防止効果も認められており、敏感な肌にも使いやすい。
アルブチン メラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」の働きを阻害することで、シミの発生を予防する。コケモモなどの植物に含まれる成分。
4MSK 資生堂が開発した成分。シミ部位で滞りがちなターンオーバーを整え、メラニンの排出を促す効果が期待できる。

これらの成分が配合された化粧水や美容液を毎日のケアに取り入れることで、新たなシミの発生を予防し、顔全体の透明感を高める効果が期待できます。

シワ改善なら「ナイアシンアミド」などが有効

目元や口元のシワ、おでこの深いシワが気になるなら、シワ改善効果が認められた有効成分に注目しましょう。その代表格が「ナイアシンアミド」です。

ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、肌の奥深くにある真皮層に働きかけ、肌のハリを支えるコラーゲンの生成を促進する効果があります。これにより、肌の弾力が高まり、シワを内側から押し上げて改善します。さらに、ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑える効果も併せ持つため、シワとシミの両方にアプローチできる非常に優れた成分です。

もう一つ、シワ改善で有名な成分に「レチノール」があります。レチノールはビタミンAの一種で、ターンオーバーを促進し、ヒアルロン酸の産生やコラーゲン生成をサポートすることで、肌にハリを与え、シワを改善します。効果が高い反面、人によっては刺激を感じる(A反応)ことがあるため、最初は濃度の低いものから少量ずつ試すのがおすすめです。

乾燥対策なら「高保湿成分」配合のもの

肌のかさつきや、ひげ剃り後のつっぱり感が気になる乾燥肌の方には、水分をしっかりと抱え込み、肌に潤いを与える「高保湿成分」が配合されたアイテムが必須です。50代の乾燥しがちな肌には、以下のような成分が特に有効です。

高保湿成分 主な働きと特徴
セラミド 角層細胞のすき間を埋める「細胞間脂質」の主成分。水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守るバリア機能の要となる。加齢で最も減少しやすい成分の一つ。
ヒアルロン酸 1グラムで6リットルもの水分を保持できる驚異的な保水力を持つ。肌表面に潤いの膜を作り、みずみずしさを保つ。
コラーゲン 肌のハリを構成する成分だが、化粧品に配合される場合は主に保湿成分として機能。肌表面に留まり、水分をキープする。
グリセリン 非常にポピュラーな保湿成分。空気中の水分を吸着して肌に潤いを与える。多くの化粧品に配合されている。

化粧水で水分を補給した後、これらの高保湿成分が配合された乳液やクリームで蓋をすることで、潤いを長時間キープできます。

テカリ・毛穴対策なら皮脂を抑える成分配合のもの

Tゾーンのベタつきや、頬の毛穴の開きが気になる場合は、過剰な皮脂分泌をコントロールする成分や、肌を引き締める収れん効果のある成分が配合されたアイテムがおすすめです。

「ビタミンC誘導体」は、美白効果だけでなく皮脂の過剰分泌を抑える働きもあるため、テカリとシミの両方が気になる方に最適です。また、「グリシルグリシン」は、開いた毛穴のすり鉢状になった部分に働きかけ、毛穴を目立たなくする効果が期待できます。

植物由来の成分では、「ハマメリスエキス」「チャ葉エキス」などに収れん作用があり、肌をキュッと引き締めてテカリを抑え、さっぱりとした使用感を与えてくれます。ただし、アルコールの配合量が多い収れん化粧水は、肌の水分を奪いすぎて乾燥を招く可能性もあるため、保湿ケアとセットで行うことが大切です。

まずは基本的なスキンケアアイテムから揃える

いきなり多くのアイテムを揃えようとすると、手間やコストが負担になり、挫折の原因になります。まずは、スキンケアの土台となる基本的なアイテムから始め、習慣化することを目指しましょう。

洗顔料・化粧水・乳液が基本の3点

メンズスキンケアの基本は、「洗う」「潤す」「守る」の3ステップです。それぞれに対応するのが「洗顔料」「化粧水」「乳液(またはクリーム)」の3アイテムです。

  1. 洗顔料: 汗やホコリ、余分な皮脂などの「汚れを落とす」役割。ゴシゴシこすらなくても汚れを吸着する、弾力のある泡が立つタイプがおすすめです。必要な潤いは残しつつ、さっぱりと洗い上げるものを選びましょう。
  2. 化粧水: 洗顔後の無防備な肌に「水分を補給する」役割。50代の肌には、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分がしっかり配合された、とろみのあるテクスチャのものも良いでしょう。
  3. 乳液・クリーム: 化粧水で与えた水分が蒸発しないように「油分で蓋をして守る」役割。ベタつきが苦手な方はさっぱりとした使用感の乳液を、乾燥が特に気になる方はより油分が多く保湿力が高いクリームを選ぶのがおすすめです。

面倒に感じる方は、化粧水・乳液・美容液などの機能が一つになった「オールインワンジェル」から始めるのも一つの手です。まずは1アイテムからでも、毎日続けることが何よりも重要です。

悩みが深ければ美容液をプラスする

基本の3ステップに慣れてきて、シミやシワといった特定の悩みをより集中的にケアしたいと感じたら、「美容液」をプラスしましょう。美容液は、特定の肌悩みにアプローチするための有効成分が高濃度で配合されたスペシャルケアアイテムです。化粧水の後に、気になる部分を中心に馴染ませて使います。シワ改善ならナイアシンアミド配合の美容液、シミ対策ならビタミンC誘導体配合の美容液、といった具合に、目的に合わせて選びます。

外出時は日焼け止めを必須にする

スキンケアの仕上げとして、そして最強のエイジングケアとして絶対に欠かせないのが「日焼け止め」です。紫外線はシミだけでなく、シワやたるみの最大の原因(光老化)です。いくら高価な美容液を使っても、無防備に紫外線を浴びていては効果が半減してしまいます。

曇りの日や冬でも紫外線は降り注いでいるため、外出する際は季節を問わず日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう。SPF30・PA+++程度のものであれば、日常生活での紫外線を十分に防げます。石鹸で落とせるタイプや、白浮きしにくいジェルタイプなど、男性でも使いやすい製品が増えているので、ぜひ取り入れてください。

メイク初心者はBBクリームやコンシーラーから

スキンケアで肌の土台を整えたら、次のステップとして手軽なメンズメイクに挑戦するのもおすすめです。特に「BBクリーム」と「コンシーラー」は、初心者でも簡単に使え、即効で清潔感をアップできる便利なアイテムです。

  • BBクリーム: 日焼け止め、化粧下地、ファンデーションなどの機能が一つになったクリームです。肌の色ムラや薄いシミ、青ひげなどを自然にカバーし、均一で健康的な肌色に整えてくれます。自分の肌色に合ったものを選び、少量ずつ薄く伸ばすのがコツです。
  • コンシーラー: BBクリームだけでは隠しきれない、濃いシミやクマ、ニキビ跡などをピンポイントでカバーするアイテム。スティックタイプやリキッドタイプなどがあり、気になる部分に直接塗って、指で軽く叩き込むようにして馴染ませます。

自分の肌質に合ったものを選ぶ

コスメを選ぶ際は、自分の肌質を把握することも大切です。肌質は大きく「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」に分けられます。

乾燥肌

洗顔後に肌がつっぱり、全体的にカサつきやすいタイプ。キメは細かいですが、小ジワができやすい傾向があります。セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が豊富に配合された、しっとりとした使用感の化粧水や、保湿力の高いクリームがおすすめです。

脂性肌

常に顔全体が皮脂でテカりやすく、ベタつきが気になるタイプ。毛穴が目立ちやすく、ニキビができやすいことも。オイルフリー処方や、「皮脂吸着パウダー」などが配合された、さっぱりタイプの化粧水やジェル状の保湿剤が適しています。

混合肌

額や鼻のTゾーンはテカるのに、頬や口周りは乾燥するという、最も多いタイプ。部位によってケアを変えるのが理想ですが、まずは「高保湿でありながらベタつかない」と謳われているアイテムを選ぶと失敗が少ないでしょう。化粧水は全顔に、乳液は乾燥する部分を中心に塗るなどの工夫も有効です。

毎日続けやすい価格帯のものを選ぶ

スキンケアは、一日や二日で効果が出るものではなく、継続することが最も重要です。どんなに高価で優れた成分が入った化粧品でも、価格が負担で続けられなければ意味がありません。

最初は、ドラッグストアなどで手軽に購入できる、数千円程度の「プチプラ」と呼ばれる価格帯のアイテムから試してみるのが良いでしょう。最近のプチプラコスメは、デパコス(デパートコスメ)に引けを取らないほど高品質なものが増えています。

まずは無理のない範囲で基本のアイテムを揃え、毎日心地よく使えるものを見つけることが、50代からのスキンケアを成功させる鍵となります。

【肌悩み別】50代メンズコスメおすすめ15選

ここからは、50代男性が抱える様々な肌悩みに対応する、おすすめのメンズコスメを15アイテム厳選してご紹介します。スキンケアの基本となる化粧水やオールインワンジェルから、気になる悩みをカバーするBBクリーム、必須アイテムの日焼け止めまで、実績と人気のある製品を集めました。それぞれの特徴を参考に、ご自身の悩みやライフスタイルに合った一品を見つけてみてください。

(※商品の価格は変動する可能性があるため、公式サイト等で最新情報をご確認ください。)

① オルビス(ORBIS) ミスター ローション

  • 特徴: ベタつくのにカサつく、という男性特有の肌悩みに着目した化粧水です。パシャっとしたテクスチャーが肌に触れると、とろみのあるローションに変化。角層のすみずみまで素早く浸透し、潤いを満たします。ハリとツヤを与える複合保湿成分「GLルートブースター」を配合。
  • 50代へのおすすめポイント: 肌にハリを与え、若々しい印象に導くエイジングケア効果が期待できます。ローション単体でも高い保湿力を実感でき、潤っているのにベタつかない使用感は、スキンケア初心者の50代男性にも心地よく受け入れられるでしょう。洗顔料や保湿液も同シリーズで揃えることで、より効果的なケアが可能です。
  • 情報源: オルビス公式サイト

② バルクオム(BULK HOMME) THE TONER(ザ トナー)

  • 特徴: 「奇跡のリンゴ」と呼ばれるウトビラー・スパトラウバーの幹細胞エキスや、日本の温泉水「玉造温泉水」など、美容成分を豊富に配合した低刺激化粧水です。シェービング後にもしみない処方で、角質層の水分バランスを整えます。
  • 50代へのおすすめポイント: 高い保湿力を持ちながら、シェービング後のデリケートな肌にも使えるやさしさが魅力。乾燥による小ジワや肌荒れが気になる方におすすめです。洗練されたパッケージデザインは、所有する喜びも満たしてくれます。
  • 情報源: バルクオム公式サイト

③ 無印良品 エイジングケア薬用リンクルケア美容液

  • 特徴: シワ改善有効成分として「ナイアシンアミド」を配合した、医薬部外品の美容液です。乾燥が気になる肌に潤いを与え、ハリと弾力を与えます。無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・アルコールフリー・パラベンフリーで、肌へのやさしさも考慮されています。
  • 50代へのおすすめポイント: 目元や口元、おでこなどの気になるシワに直接アプローチできる点が最大の魅力。比較的手に取りやすい価格でありながら、シワ改善効果が認められた有効成分を配合しているコストパフォーマンスの高さは特筆すべき点です。いつものスキンケアにプラスワンするだけで、本格的なエイジングケアが始められます。
  • 情報源: 無印良品公式サイト

④ ニベアメン アクティブエイジバーム

  • 特徴: 年齢による肌悩みにアプローチする、乳液タイプのエイジングケア製品。有効成分ビタミンCがメラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぎます。また、コエンザイムQ10やヒアルロン酸などの保湿成分が肌にハリと潤いを与え、乾燥による小ジワを目立たなくします。
  • 50代へのおすすめポイント: シミ予防とハリ対策、乾燥小ジワケアを一本でこなせる多機能性が魅力。乳液とクリームの中間のようなテクスチャーで、しっかり潤うのにベタつきにくい使用感です。ドラッグストアで手軽に購入できるため、エイジングケアの入門編として最適です。
  • 情報源: ニベア公式サイト

⑤ ウーノ(UNO) バイタルクリームパーフェクション

  • 特徴: 化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスクの5役をこなすオールインワンジェル。これ1つで年齢とともに気になる肌悩みを予防します。シミ予防に有効なm-トラネキサム酸、肌荒れ防止のグリチルリチン酸ジカリウムを配合した医薬部外品です。
  • 50代へのおすすめポイント: 洗顔後はこれ一つでスキンケアが完了する手軽さが、忙しい50代男性やスキンケアが面倒だと感じる方にぴったりです。シワ改善、シミ予防、肌荒れ防止と、50代の複合的な悩みに幅広く対応できるオールマイティな一品です。
  • 情報源: ウーノ公式サイト

⑥ 資生堂メン(SHISEIDO MEN) ハイドレーティング ローション C

  • 特徴: 世界的な化粧品ブランド資生堂が男性の肌を研究して開発した化粧水。たっぷりの潤いを補給し、乾燥や湿度変化などから肌を守り、しっとりとした肌を長時間キープします。さっぱりとした心地よい使用感で、テカリも防ぎます。
  • 50代へのおすすめポイント: 「デパコス」ならではの上質な使用感と高い保湿力を求める方におすすめ。乾燥は気になるけれどベタつくのは避けたい、という50代の複雑な肌質にもマッチします。肌の水分・油分バランスを整え、品格のある健やかな肌へと導きます。
  • 情報源: 資生堂公式サイト

⑦ ファンケル(FANCL) メン オールインワン スキンコンディショナー

  • 特徴: 化粧液、乳液、美容液の働きを1本に凝縮した、ジェル状のオールインワン美容液です。2種類展開されており、「I さっぱり」はテカリ・ベタつきが気になる肌に、「II しっとり」はカサつきが気になる肌向けです。防腐剤・香料・合成色素・石油系界面活性剤・紫外線吸収剤を一切使わない無添加処方。
  • 50代へのおすすめポイント: 肌がデリケートで、添加物が気になる方でも安心して使えるのが大きなメリット。肌質に合わせて2種類から選べるため、自分の肌状態に最適なケアが可能です。ひげ剃り後のデリケートな肌にもやさしく、健やかな状態に整えます。
  • 情報源: ファンケル公式サイト

⑧ クワトロボタニコ(QUATTRO BOTANICO) ボタニカル ローション & アフターシェーブ

  • 特徴: 4種の植物エキスを配合した、とろみのある高機能化粧水。乾燥、ハリ不足、毛穴、テカリといった男性の4大肌悩みにアプローチします。シェービング後のヒリヒリ感を抑えるアフターシェーブローションとしても使用可能です。柑橘系ベルガモットにローズマリーをブレンドした、癒やしの香りも特徴。
  • 50代へのおすすめポイント: 一本で化粧水とアフターシェーブの役割を果たすため、ひげ剃り後のケアを効率化したい方に最適です。植物の力で総合的にエイジングケアができ、肌のコンディションを底上げしてくれます。天然精油の心地よい香りで、毎日のスキンケアがリラックスタイムになります。
  • 情報源: クワトロボタニコ公式サイト

⑨ ホロベル(HOLO BELL) トータルスキンケア保湿ジェル

  • 特徴: 男性肌のために開発された高保湿オールインワンジェル。ヒト型セラミド3種やヒアルロン酸、スーパーヒアルロン酸など、厳選された保湿成分を贅沢に配合。さらに、バラフやアルテロモナス発酵エキスが肌にハリを与えます。サラッとしたテクスチャーでベタつかず、潤いを長時間キープします。
  • 50代へのおすすめポイント: 徹底的に「保湿」にこだわりたい50代男性に。加齢で失われがちなセラミドを補い、肌のバリア機能をサポートします。オールインワンの手軽さでありながら、デパコス級の成分を配合しており、乾燥による小ジワやハリ不足に悩む肌を力強くサポートします。
  • 情報源: HOLO BELL公式サイト

⑩ NULL BBクリーム

  • 特徴: メンズコスメのBBクリームとして高い人気を誇る製品。気になるシミ、クマ、ニキビ跡、青ひげなどを自然にカバーします。日本人男性の肌色に合わせて開発されており、塗っている感が出にくいナチュラルな仕上がりが特徴。SPF30 PA++のUVカット効果もあります。
  • 50代へのおすすめポイント: 手軽に清潔感のある若々しい肌を演出したいメイク初心者におすすめ。伸びが良く、少量で顔全体をカバーできます。オンライン会議などで画面に映る自分の顔が気になるときや、人と会う前の身だしなみとして、一本持っておくと非常に重宝します。
  • 情報源: NULL公式サイト

⑪ ファイブイズム × スリー(FIVEISM × THREE) ネイキッドタッチ モイスチャライザー

  • 特徴: スティックタイプのファンデーション(色付き保湿クリーム)。植物由来成分を配合し、潤いを与えながら肌の色ムラや毛穴を自然にカバーします。バータイプなので手を汚さずに直接肌に塗ることができ、持ち運びにも便利です。
  • 50代へのおすすめポイント: BBクリームよりもさらに手軽で、スマートにメイクを取り入れたい方に最適。ひげを剃るような感覚でサッと塗るだけで、肌が整った印象になります。上質な使用感とスタイリッシュなデザインは、大人の男性にふさわしいアイテムです。
  • 情報源: FIVEISM × THREE公式サイト

⑫ anapauo anone BB+CCクリーム

  • 特徴: BBクリームのカバー力と、CCクリームのカラーコントロール効果を併せ持った製品。光を拡散するソフトフォーカスパウダーが、シミや毛穴の凹凸を目立たなくし、明るく健康的な肌印象に仕上げます。ナイアシンアミドやビタミンC誘導体などの美容成分も配合。
  • 50代へのおすすめポイント: カバー力と自然な仕上がりの両方を求める方に。光の効果で肌のアラを飛ばしてくれるので、厚塗り感なく肌をきれいに見せられます。エイジングケア成分が配合されている点も、50代の肌には嬉しいポイントです。
  • 情報源: anapauo公式サイト

⑬ リタッチ(RETØUCH) BBクリーム

  • 特徴: “バレない”をコンセプトに開発されたメンズBBクリーム。男性特有の肌の赤みや色ムラを補正し、非常にナチュラルな素肌感を演出します。テカリを抑える皮脂吸着パウダーを配合し、サラサラな仕上がりが持続します。
  • 50代へのおすすめポイント: 「メイクしていることを周囲に気づかれたくない」という方に。肌に溶け込むようになじみ、至近距離でも塗っていることが分かりにくいほどの自然さが秀逸です。テカリやすい肌質の方にも快適に使えます。
  • 情報源: RETØUCH公式サイト

⑭ ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス

  • 特徴: 水のように軽い使い心地で人気の高い日焼け止め。ミクロレベルの隙間まで塗りムラを防ぐ「ミクロディフェンス処方」を採用。ヒアルロン酸やローヤルゼリーエキスなどの保湿成分を配合し、乾燥を防ぎます。SPF50+ PA++++の高い紫外線防御効果を誇りながら、石鹸で簡単に落とせます。
  • 50代へのおすすめポイント: 日焼け止め特有のベタつきや白浮きが苦手な方に。まるで化粧水のような感覚で使え、毎日のスキンケアの最後にストレスなく取り入れられます。最強クラスのUVカット効果で、シミやシワの最大の原因である紫外線から肌を徹底的に守ります。
  • 情報源: 花王株式会社公式サイト

⑮ ヴァーナル(VERNAL) 薬用アンクソープ

  • 特徴: メイクや古い角質、毛穴の黒ずみをしっかり落とす、医薬部外品の洗顔石鹸。保湿成分をたっぷり含んだクリーミーで弾力のある泡が特徴で、肌に必要な潤いを奪わずに汚れを吸着します。肌のキメを整え、清浄な状態に導きます。
  • 50代へのおすすめポイント: スキンケアの基本である「洗顔」を見直したい方におすすめ。特に、毛穴の汚れや肌のゴワつき、くすみが気になる肌に効果的です。洗い上がりの肌がワントーン明るくなったように感じられることも。この石鹸で丁寧に洗顔するだけでも、肌の印象は大きく変わります。
  • 情報源: ヴァーナル公式サイト

50代からの正しいメンズコスメの使い方【基本ステップ】

洗顔、化粧水、美容液(任意)、乳液・クリーム

せっかく自分に合ったメンズコスメを選んでも、使い方が間違っていては十分な効果を発揮できません。特にスキンケアは、日々の積み重ねが大切。ここでは、初心者でも迷わないように、スキンケアとベースメイクの基本的な手順を、ポイントを交えながら分かりやすく解説します。この流れをマスターして、毎日の習慣にしていきましょう。

スキンケアの基本手順

スキンケアの目的は、肌の汚れを落とし、水分と油分をバランス良く補給して、健やかな状態を保つことです。「洗顔」「化粧水」「乳液・クリーム」の3ステップが基本。悩みが深い場合は、間に「美容液」を加えます。

ステップ1:洗顔

洗顔はスキンケアのスタート地点。ここで肌を清潔に整えることで、後に使う化粧水や乳液の浸透を高めます。

  1. 手を洗う: まずはハンドソープで手をきれいに洗いましょう。汚れた手で顔を洗うと、雑菌を顔に塗り広げることになります。
  2. 顔をぬらす: 32〜34℃程度のぬるま湯で顔全体を予洗いします。熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで奪い、乾燥の原因になるので避けましょう。
  3. しっかりと泡立てる: 洗顔料を適量(チューブタイプなら1〜2cm)手に取り、少量のぬるま湯を加えながら、空気を含ませるようにしてキメの細かい弾力のある泡を作ります。泡立てネットを使うと、誰でも簡単に質の良い泡が作れるのでおすすめです。
  4. 泡で洗う: 作った泡を顔全体に乗せ、肌の上で泡を転がすようにして優しく洗います。指が直接肌に触れないようにするのがポイント。特に皮脂の多いTゾーン(額、鼻)から洗い始め、乾燥しやすいUゾーン(頬、あご)は最後に手早く洗います。ゴシゴシこするのは絶対にNGです。
  5. 十分にすすぐ: ぬるま湯で、泡が残らないように丁寧にすすぎます。髪の生え際やフェイスラインはすすぎ残しが多い部分なので、特に意識して洗い流しましょう。最低でも20回はすすぐのが目安です。
  6. 優しく拭く: 清潔なタオルを顔にそっと押し当てるようにして、水分を吸い取ります。ここでもゴシゴシこすらないように注意しましょう。

ステップ2:化粧水

洗顔後の肌は水分が蒸発しやすく、無防備な状態です。すぐに化粧水で水分を補給しましょう。

  1. 適量を手に取る: 製品の推奨量(一般的には500円玉大)を清潔な手のひらに取ります。量が少なすぎると摩擦の原因になり、多すぎても肌が吸収しきれません。
  2. 顔全体に馴染ませる: 両手で顔を包み込むようにして、化粧水を顔全体に優しく馴染ませます。パンパンと強く叩き込むパッティングは肌への刺激になるため避けましょう。
  3. ハンドプレスで浸透させる: 最後に、手のひら全体で顔を覆い、優しく押し込むようにして(ハンドプレス)、化粧水を角層のすみずみまで浸透させます。手のぬくもりで浸透が高まります。目元や口元など、乾燥が気になる部分には重ね付けするのも効果的です。

ステップ3:美容液(任意)

シワやシミなど、特定の肌悩みを集中的にケアしたい場合は、化粧水の後に美容液を使います。

  1. 適量を手に取る: 製品の推奨量(通常は1〜2プッシュ程度)を手に取ります。
  2. 気になる部分に塗布: シワやシミなど、一番ケアしたい部分から先に置き、そこから顔全体に優しく伸ばしていきます。指の腹を使って、トントンと軽く叩き込むように馴染ませると効果的です。

ステップ4:乳液・クリーム

スキンケアの最後の仕上げです。化粧水や美容液で与えた水分や有効成分が逃げないように、油分で蓋をします。

  1. 適量を手に取る: 製品の推奨量(一般的には10円玉大)を手に取ります。
  2. 顔の5点に置く: 額、両頬、鼻、あごの5点に乳液またはクリームを置きます。
  3. 内側から外側へ伸ばす: 顔の中心から外側に向かって、指の腹で優しく伸ばしていきます。乾燥しやすい頬や目元・口元は念入りに、テカリやすいTゾーンは薄めに塗るなど、肌の状態に合わせて量を調整すると良いでしょう。
  4. ハンドプレスで仕上げる: 最後に化粧水と同様、ハンドプレスで顔全体を包み込み、しっかりと馴染ませます。肌表面のベタつきが気になる場合は、ティッシュを軽く顔に当てて余分な油分をオフします。

ベースメイクの基本手順

ベースメイクは、シミやクマ、青ひげなどをカバーして、肌を均一で清潔な印象に見せるためのステップです。ここでは、日焼け止め、BBクリーム、コンシーラーを使った基本的な手順をご紹介します。

ステップ1:日焼け止め

スキンケアの最後に、必ず日焼け止めを塗ります。BBクリームにUVカット効果が含まれている場合でも、十分な量を塗布しないと効果が薄れるため、日焼け止めを単体で使うのがおすすめです。

  1. 適量を出す: 顔全体に使う量の目安は、液状タイプなら1円玉2枚分、クリームタイプならパール粒2個分です。量が少ないと十分な紫外線防御効果が得られません。
  2. 顔の5点に置く: スキンケアと同様に、額、両頬、鼻、あごの5点に置きます。
  3. ムラなく伸ばす: 顔の中心から外側に向かって、丁寧に伸ばしていきます。耳や首の後ろ、デコルテなど、忘れがちな部分にもしっかり塗りましょう。

ステップ2:BBクリーム

日焼け止めが肌に馴染んだら、BBクリームで肌を整えます。

  1. 適量を出す: 目安はパール粒1個分です。最初から多く出しすぎず、足りなければ足すようにしましょう。
  2. 顔の5点に置く: 日焼け止めと同様に、5点に置きます。
  3. 指またはスポンジで伸ばす: 顔の中心から外側に向かって、指の腹またはメイクスポンジを使って薄く均一に伸ばします。スポンジを使うと、余分なクリームを吸収してくれるため、より薄くナチュラルに仕上がります。フェイスラインはぼかすように馴染ませると、首との色の差が目立ちにくくなります。

ステップ3:コンシーラー

BBクリームだけでは隠しきれない、濃いシミや頑固なクマ、ニキビ跡などをピンポイントでカバーします。

  1. 直接または指に取る: スティックタイプなら直接、リキッドタイプなら指先に少量取ります。
  2. カバーしたい部分に乗せる: 隠したい部分より一回り大きくコンシーラーを乗せます。
  3. 境界線をぼかす: 乗せたコンシーラーの周りの輪郭を、指でトントンと軽く叩き込むようにして、肌との境界線をぼかします。 カバーしたい中心部分はあまり触らないのがコツです。これにより、厚塗り感なく自然に悩みを隠せます。

この一連の流れをマスターすれば、50代の肌悩みを効果的にケアし、清潔感のある若々しい印象を手に入れられます。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れれば数分で完了します。毎日の習慣として、ぜひ続けてみてください。

50代メンズコスメに関するよくある質問

50代から初めてメンズコスメに挑戦する方々は、さまざまな疑問や不安を抱えていることでしょう。ここでは、多くの方が気になるであろう質問をピックアップし、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

メンズコスメはどこで購入できますか?

ひと昔前は男性化粧品の売り場は限られていましたが、現在では様々な場所で購入できます。主な購入場所とその特徴は以下の通りです。

購入場所 メリット デメリット こんな方におすすめ
ドラッグストア ・品揃えが豊富で比較しやすい
・手頃な価格帯の商品が多い
・気軽に立ち寄れる
・専門的なアドバイスは受けにくい
・デパコスブランドの取り扱いは少ない
・まずはプチプラから試したい
・色々な商品を比較検討したい
デパートの化粧品カウンター ・美容部員から専門的なアドバイスがもらえる
・肌質診断やタッチアップ(お試し)ができる
・高品質な商品が多い
・価格帯が高め
・気軽に立ち寄りにくいと感じる人もいる
・自分の肌に合うものを専門家に選んでほしい
・高品質なものをじっくり選びたい
バラエティショップ(ロフト、東急ハンズなど) ・話題のコスメやユニークな商品が見つかる
・ドラッグストアとデパコスの中間的な品揃え
・店舗によって品揃えに差がある ・最新のトレンドや少し変わったアイテムを探したい
公式オンラインストア ・限定品やお得なトライアルセットがある場合も
・自宅でゆっくり選べる
・定期購入で割引になることがある
・実物を試せない
・送料がかかる場合がある
・特定のブランドに決めている
・店舗に行く時間がない
ECモール(Amazon, 楽天など) ・品揃えが非常に多い
・口コミを参考にできる
・ポイントが貯まる・使える
・偽物や非正規品のリスクがゼロではない
・情報が多すぎて選ぶのが難しい
・購入したい商品が決まっている
・少しでも安く購入したい

初心者の場合は、まずは品揃えが豊富で気軽に試せるドラッグストアか、自分のペースで情報を吟味できる公式オンラインストアから始めるのがおすすめです。

女性用の化粧品を使っても問題ありませんか?

結論から言うと、女性用の化粧品を男性が使っても基本的には問題ありません。 保湿成分や美白成分など、化粧品に配合されている基本的な成分に男女の区別はないためです。家族(妻や娘)の化粧品を借りてみて、使用感が良ければそのまま使い続けるのも一つの方法です。

ただし、男性と女性の肌には一般的に以下のような違いがあります。

  • 皮脂量: 男性は女性の2〜3倍皮脂が多い。
  • 水分量: 男性の肌は女性より水分蒸散量が多く、乾燥しやすい。
  • 肌の厚み: 男性の肌は女性より約0.5mm厚い。
  • 日々の習慣: 男性は毎日のひげ剃りで肌に負担がかかっている。

このため、メンズコスメは、男性特有の肌質に合わせて開発されていることが多いです。例えば、皮脂が多い肌質に合わせてさっぱりとした使用感に調整されていたり、ひげ剃り後の炎症を抑える成分が配合されていたりします。

したがって、より自分の肌に合った効果的なケアを求めるのであれば、男性の肌悩みに特化したメンズコスメを選ぶ方が、満足のいく結果を得やすいと言えるでしょう。

プチプラとデパコスの違いは何ですか?

「プチプラ」は「プチプライス」の略で、主にドラッグストアなどで販売されている数千円以下の手頃な価格帯の化粧品を指します。「デパコス」は「デパートコスメ」の略で、百貨店の化粧品カウンターで販売されている比較的高価格帯のブランド化粧品を指します。両者の主な違いは以下の通りです。

  • 価格: 最も大きな違いです。プチプラは数百円から3,000円程度、デパコスは5,000円から数万円するものまであります。
  • 配合成分: 近年、プチプラ製品の品質は向上しており、デパコス製品にも使われるような優れた成分を配合したものも増えています。しかし、デパコス製品には、そのブランドが独自に開発した特許成分や、希少価値の高い成分が高濃度で配合されていることが多いです。
  • 使用感や香り: デパコスは、肌馴染みの良さ、心地よいテクスチャー、リラックス効果のある上質な香りなど、使う際の「体験価値」にもこだわって作られています。毎日のケアを特別な時間に変えたい方には、デパコスの魅力は大きいでしょう。
  • ブランド体験: デパコスのカウンターでは、専門知識を持つ美容部員によるカウンセリングを受けられます。自分の肌状態を正確に把握し、最適な商品を提案してもらえるサービスは、プチプラにはない付加価値です。

50代のスキンケア初心者の方は、まずは続けやすいプチプラの基本アイテムから始めて、肌悩みが深刻化したり、より高い効果を求めたくなったりした際に、デパコスの美容液などを投入するのが賢い使い方です。

アレルギーや肌荒れが心配な場合の選び方は?

新しい化粧品を使う際に、肌に合うかどうかが心配な方は少なくありません。特に肌が敏感な方は、以下の点に注意して製品を選びましょう。

  1. 「敏感肌向け」の表示を確認する: パッケージに「敏感肌用」「低刺激処方」などと記載されている製品を選びましょう。
  2. アレルギーテスト済みなどの記載をチェックする: 「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」「スティンギングテスト済み」といった記載がある製品は、アレルギーや刺激が起こりにくいように配慮されています。(※すべての人にアレルギーや皮膚刺激が起きないというわけではありません。)
  3. 特定の成分を避ける: アルコール(エタノール)、香料、着色料、パラベン(防腐剤)などが肌への刺激になりやすいと言われています。これらが無添加の「フリー処方」を謳っている製品を選ぶのも一つの方法です。
  4. 必ずパッチテストを行う: 購入した製品を顔に使う前に、必ずパッチテストを行いましょう。二の腕の内側など、皮膚の柔らかい部分に化粧品を少量塗り、24時間〜48時間ほど様子を見ます。赤み、かゆみ、腫れなどの異常が出なければ、顔に使用しても問題ない可能性が高いです。

もし化粧品を使用して異常が現れた場合は、すぐに使用を中止し、水で洗い流してください。症状が改善しない場合は、皮膚科専門医に相談することをおすすめします。

まとめ

50代という年代は、これまでの人生経験が深みとなって魅力に変わる、非常に充実した時期です。その一方で、肌にはシミやシワ、乾燥といった避けられない変化が訪れます。しかし、これらのエイジングサインは、メンズコスメによる適切なケアで、十分に改善し、進行を穏やかにできます。

本記事では、50代の男性がメンズコスメを始めるべき理由から、肌悩みに応じた具体的な選び方、正しい使い方、そしておすすめのアイテムまで、幅広く解説してきました。

改めて、50代からのメンズコスメ選びと実践のポイントを振り返ってみましょう。

  • 自分の肌と向き合う: まずは、シミ・シワ・乾燥・テカリなど、ご自身の肌に起きている変化と、一番解決したい悩みを明確にすることがスタート地点です。
  • 悩みに合った成分で選ぶ: シミには「美白有効成分」、シワには「ナイアシンアミド」、乾燥には「セラミド」など、悩みに効果的な成分が配合されたアイテムを選びましょう。
  • 基本の3ステップから始める: 「洗顔料・化粧水・乳液」の3つがスキンケアの基本です。まずはこの3点を揃え、「洗う・潤す・守る」というケアを習慣化することを目指しましょう。そして、外出時には必ず日焼け止めをプラスすることを忘れないでください。
  • 継続することが最も重要: スキンケアの効果は一朝一夕には現れません。高価な製品をたまに使うよりも、毎日続けられる価格帯のものを、正しい方法でコツコツと使い続けることが、5年後、10年後の肌を大きく左右します。

メンズコスメを取り入れることは、単に見た目を良くするだけではありません。肌が健やかになることで清潔感が生まれ、若々しい印象を与え、自分自身への自信を深めます。その自信は、ビジネスシーンでの説得力を増し、プライベートでのコミュニケーションをより円滑にするなど、人生のあらゆる側面にポジティブな影響をもたらすでしょう。

この記事でご紹介した選び方やおすすめアイテムを参考に、ぜひ今日からあなたに合ったスキンケアを始めてみてください。50代からのメンズコスメは、これからの人生をさらに豊かで輝かしいものにするための、最も手軽で効果的な自己投資です。年齢を重ねることを楽しみながら、自信に満ちた毎日を送りましょう。