近年、男性の美容意識は急速に高まり、スキンケアだけでなく、メイクアップに関心を持つ人も増えてきました。特に、ビジネスシーンやプライベートで「清潔感」が重視される現代において、肌の印象を整えることは、もはや特別なことではありません。しかし、「メイクをしているとバレたくない」「何から始めればいいかわからない」と感じる男性は少なくないでしょう。
そんなメンズメイク初心者にこそ、まず手に取っていただきたいのが「BBクリーム」です。BBクリームは、肌の色ムラやニキビ跡、クマ、青ひげといった悩みを自然にカバーしながら、日焼け止めや保湿といったスキンケア機能も兼ね備えた多機能アイテム。1本でベースメイクが完了するため、忙しい朝でも手軽に、そして誰にも気づかれにくいほど自然に、清潔感のある肌を演出できます。
この記事では、メンズBBクリームの基本から、自分にぴったりの1本を見つけるための選び方、周囲にバレない自然な塗り方のコツ、さらには人気のおすすめ商品まで、網羅的に詳しく解説します。この記事を読めば、あなたもBBクリームを使いこなし、自信に満ちた第一印象を手に入れることができるはずです。
目次
メンズBBクリームとは?
メンズBBクリームは、男性の肌を手軽に、そして美しく見せるための心強い味方です。しかし、「そもそもBBクリームって何?」「ファンデーションとは違うの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、メンズBBクリームの基本的な役割と、他のベースメイクアイテムとの違いを分かりやすく解説します。
1本でベースメイクが完了する多機能アイテム
BBクリームの「BB」とは、「Blemish Balm(ブレミッシュバーム)」の略称です。「Blemish」は傷や欠点、「Balm」は軟膏を意味し、もともとは美容医療の施術後、敏感になった肌を保護し、赤みや傷跡をカバーするために開発された医療用のクリームが原型とされています。
このコンセプトが一般の化粧品に応用され、現在では以下のような複数の機能を1本に凝縮したオールインワンのベースメイクアイテムとして広く普及しています。
- 肌色補正・カバー機能:肌の色ムラを均一に整え、ニキビ跡、シミ、クマ、青ひげなどを自然に隠します。
- 化粧下地機能:ファンデーションのノリを良くし、毛穴の凹凸を滑らかに見せる効果があります。
- 日焼け止め(UVカット)機能:SPF/PA値が記載されている製品が多く、日常の紫外線から肌を守ります。
- 美容液・保湿機能:ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合されており、メイクしながら肌のうるおいを保ちます。
- コンシーラー機能:部分的な肌悩みを重点的にカバーする役割も果たします。
これらの機能が1つになっているため、洗顔・スキンケアの後にBBクリームを塗るだけでベースメイクが完了します。いくつものアイテムを塗り重ねる必要がなく、時間も手間もかからない手軽さが、特にメイクに慣れていない男性から絶大な支持を集めている理由です。
男性の肌は、女性に比べて皮脂分泌が多い一方で、水分量が少なく乾燥しやすい(インナードライ)という特徴があります。また、毎日のシェービングによる肌への負担も無視できません。メンズBBクリームは、こうした男性特有の肌質やライフスタイルを考慮して開発されている製品が多く、テカリを抑える成分や、肌荒れを防ぐスキンケア成分が配合されている点が特徴です。
「メイクをしている感」を出さずに、あくまでも「元から肌が綺麗な人」のように見せたい、というニーズに応える自然な仕上がりも、メンズBBクリームが選ばれる大きな理由と言えるでしょう。
BBクリーム・CCクリーム・ファンデーションの違い
ベースメイクアイテムには、BBクリームの他に「CCクリーム」や「ファンデーション」もあります。それぞれに特徴があり、目的によって使い分けるのがおすすめです。ここでは、それぞれの違いを明確にし、どのような人に向いているのかを解説します。
これらの特徴を以下の表にまとめました。
種類 | 正式名称(主な意味) | 主な目的 | カバー力 | 仕上がり | 機能性 | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|---|---|
BBクリーム | Blemish Balm | 肌の欠点(悩み)をカバー | 中〜高 | 自然〜ややマット | 多機能(1本で完結) | ・メイク初心者 ・ニキビ跡や青ひげなどをしっかり隠したい人 ・時短でメイクを済ませたい人 |
CCクリーム | Color Control / Care Control | 肌色の補正、トーンアップ | 低〜中 | 素肌感、ツヤ | スキンケア効果が高い | ・元々の肌が綺麗で、血色感を足したい人 ・肌のくすみが気になる人 ・ごく自然な仕上がりを求める人 |
ファンデーション | Foundation | 肌を均一な色に整え、美しく見せる | 低〜高(製品による) | マット、ツヤなど様々 | カバーに特化 | ・本格的なメイクをしたい人 ・豊富なカラーから自分に合う色を選びたい人 ・カバー力や質感を細かく調整したい人 |
BBクリーム(Blemish Balm)は、前述の通り「肌の欠点を補う」ことが主な目的です。そのため、カバー力が高く、ニキビ跡やクマ、毛穴、薄いシミなどをしっかりと隠せるのが最大の強みです。日焼け止めや下地、美容液などの機能も併せ持っているため、手軽にベースメイクを完成させたいメイク初心者や、忙しい方に最適です。
CCクリーム(Color Control / Care Control)は、「肌色をコントロール(補正)する」ことに特化しています。光の反射を利用して肌のくすみや赤みを飛ばし、肌全体のトーンを明るく見せる効果が期待できます。BBクリームほどのカバー力はありませんが、その分、素肌感を活かした非常にナチュラルな仕上がりになります。肌トラブルは少ないけれど、顔色を良く見せたい、透明感を出したいという方に向いています。
ファンデーション(Foundation)は、ベースメイクの基本となるアイテムです。主な目的は「肌を均一な色に整え、美しく装う」こと。カバー力や仕上がりの質感(マット、ツヤなど)、そしてカラーバリエーションが最も豊富で、自分の肌色やなりたいイメージに合わせて細かく製品を選ぶことができます。本格的なメイクをしたい場合や、舞台や撮影などでしっかりと肌を作り込みたい場合に適しています。ただし、一般的に下地や日焼け止め、コンシーラー、フェイスパウダーなどを併用する必要があり、メイクに時間と手間がかかります。
結論として、メンズメイク初心者が最初に試すなら、BBクリームが最もおすすめです。1本で気になる肌悩みをカバーし、紫外線対策もでき、しかもバレにくい自然な仕上がりを実現できる手軽さは、他のアイテムにはない大きな魅力です。まずはBBクリームから始めて、メイクに慣れてきたら、より素肌感を重視したい日にはCCクリーム、特別な日にはファンデーション、というようにステップアップしていくのも良いでしょう。
メンズBBクリームの選び方
メンズBBクリームは、今や数多くのブランドから発売されており、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。自分に合わない製品を選んでしまうと、「色が浮いて不自然に見える」「すぐにテカって崩れる」「肌悩みが隠しきれない」といった失敗につながります。ここでは、後悔しないメンズBBクリーム選びのポイントを7つに分けて詳しく解説します。
自分の肌色に合ったカラーを選ぶ
BBクリーム選びで最も重要かつ難しいのが「色選び」です。自分の肌色と合わないカラーを選ぶと、顔だけが白く浮いたり、逆に暗く見えたりして、いかにも「塗っている感」が出てしまいます。自然な仕上がりを目指すためには、自分の肌色に限りなく近いカラーを選ぶことが不可欠です。
色を選ぶ際の最適な方法は、実際にフェイスライン(顔と首の境目)にBBクリームを少量塗り、肌になじませてみることです。手の甲で試す人も多いですが、顔と手の甲では日焼けの具合が異なるため、色が合わないことがよくあります。フェイスラインであれば、顔の色と首の色の両方に自然になじむかを確認できます。
もしテスターを試すのが難しい場合は、以下の肌タイプ別の色選びの目安を参考にしてください。
色白肌向け
色白の方は、「ライト」「ブライトオークル」「ライトベージュ」といった明るい色番のカラーがおすすめです。黄みがかった色が苦手な場合は、ピンク系の明るい色を選ぶと血色感がプラスされて健康的に見えます。暗い色を選ぶと顔色が悪く見えてしまうことがあるため、最も明るい色か、2番目に明るい色を選ぶのが基本です。
標準的な肌色向け
日本人男性に最も多い標準的な肌色の方には、「ナチュラル」「ナチュラルオークル」「ミディアムベージュ」といった中間色がフィットしやすいでしょう。製品によって黄みの強さや赤みのバランスが異なるため、自分の肌が黄み寄りか赤み寄りかを鏡で確認しておくと、より失敗が少なくなります。迷った場合は、やや明るめよりも、自分の肌色よりほんの少しだけ暗めの色を選ぶと、白浮きせず自然になじみやすい傾向があります。
健康的な肌色・色黒肌向け
日焼けしている方や地黒の方は、「オークル」「ヘルシーオークル」「ダーク」といった健康的な色味を選びましょう。明るい色を選ぶと、顔だけがグレーっぽく浮いてしまい、非常に不自然な印象になります。国内ブランドでは濃い色の選択肢が少ない場合もありますが、海外ブランドやメンズコスメ専門ブランドでは、豊富なカラーバリエーションが揃っていることが多いです。
また、最近では肌に塗るとその人の肌色に合わせて色が変化する「カラーチェンジタイプ」のBBクリームも人気です。色選びに自信がない方や、日焼けによって肌色が変わりやすい方には、こうしたタイプが非常に便利です。
隠したい肌悩みに合ったカバー力で選ぶ
BBクリームを選ぶ際は、自分が最も隠したい肌悩みに合ったカバー力を持つ製品を選ぶことが大切です。カバー力が高ければ高いほど良いというわけではなく、目的に応じた適切なカバー力のものを選ぶことで、より自然で美しい仕上がりになります。
クマ・青ひげ・ニキビ跡
目の下のクマや、剃ってもうっすらと青く見える青ひげ、色素沈着したニキビ跡など、色味が濃い悩みを隠したい場合は、カバー力の高い製品が必要です。一般的に、テクスチャーが硬めのクリームタイプや、ピンポイントで使えるスティックタイプのコンシーラー機能が強化されたBBクリームが適しています。
特に青ひげや青グマには、補色の関係にあるオレンジ系の色味を少し混ぜると、青みが打ち消されてより自然にカバーできます。オレンジ色のコントロールカラーやコンシーラーを薄く仕込んでからBBクリームを重ねるのも効果的なテクニックです。
シミ・そばかす
広範囲に広がる薄いシミやそばかすをカバーしたい場合は、中程度のカバー力があり、伸びが良いリキッドタイプやクリームタイプがおすすめです。厚塗り感を出さずに、肌全体のトーンを均一に整えることができます。特に気になる部分には、指でトントンと優しく叩き込むように重ね付けすると、カバー力を高めることができます。
毛穴・テカリ
毛穴の開きや凹凸、皮脂によるテカリが気になる方は、カバー力そのものよりも「毛穴をぼかす効果」や「皮脂コントロール効果」を重視して選びましょう。
毛穴の凹凸を埋めて滑らかに見せるシリコン系のパウダー(ジメチコンなど)が配合されたものや、過剰な皮脂を吸着してサラサラな肌をキープする皮脂吸着パウダー(シリカ、タルクなど)が配合されたものがおすすめです。こうした製品は、テカリを防ぎ、時間が経っても毛穴が目立ちにくい(毛穴落ちしにくい)というメリットがあります。
紫外線(UV)カット効果(SPF/PA値)で選ぶ
紫外線は、シミやそばかすの原因になるだけでなく、シワやたるみといった肌老化(光老化)の最大の原因です。BBクリームの多くには日焼け止め効果が備わっており、メイクと同時に紫外線対策ができるのは大きなメリットです。製品を選ぶ際は、パッケージに記載されている「SPF」と「PA」の値を必ずチェックしましょう。
- SPF (Sun Protection Factor):肌に赤みや炎症を起こさせ、シミの原因となる紫外線B波(UV-B)を防ぐ効果を示します。数値が大きいほど防止効果が高く、例えばSPF30なら、何も塗らない場合に比べて紫外線による日焼けが始まる時間を30倍遅らせることができる、という意味です。
- PA (Protection Grade of UVA):シワやたるみの原因となる紫外線A波(UV-A)を防ぐ効果を示します。「+」の数で表され、数が多いほど(最大++++)防止効果が高くなります。
使用シーンに合わせて適切なSPF/PA値を選ぶのがポイントです。
利用シーン | SPFの目安 | PAの目安 |
---|---|---|
通勤・通学、屋内で過ごすことが多い日(日常生活) | SPF20〜30 | PA++〜+++ |
屋外での軽いスポーツやレジャー | SPF30〜40 | PA+++ |
炎天下でのマリンスポーツ、長時間の屋外活動 | SPF50〜50+ | PA++++ |
日常生活で使うのであれば、SPF20〜30、PA++〜+++程度あれば十分です。数値が高ければ高いほど肌への負担が大きくなる可能性もあるため、やみくもに高いものを選ぶのではなく、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
保湿成分で肌の乾燥を防ぐ
男性の肌は皮脂が多いから保湿は不要、というのは大きな間違いです。肌の内部が乾燥している(インナードライ)と、肌はうるおいを補おうとしてかえって皮脂を過剰に分泌してしまい、テカリやニキビの原因になります。また、肌が乾燥しているとBBクリームのノリが悪くなったり、時間が経つと粉っぽく浮いてきたりと、化粧崩れの原因にもなります。
そのため、メイク中も肌のうるおいを保つために、保湿成分が配合されたBBクリームを選ぶことが重要です。代表的な保湿成分には以下のようなものがあります。
- ヒアルロン酸:非常に高い保水力を持ち、肌の表面にうるおいの膜を作ります。
- コラーゲン:肌にハリと弾力を与え、しっとりとした質感に整えます。
- セラミド:肌のバリア機能をサポートし、外部刺激から肌を守りながら水分蒸発を防ぎます。
- グリセリン:水分を吸着して肌にうるおいを与える、基本的な保湿成分です。
- スクワラン:皮脂膜の成分に近く、肌なじみが良く、肌を柔らかく保ちます。
乾燥肌の方はもちろん、脂性肌の方も、こうした保湿成分が配合された製品を選ぶことで、肌の水分と油分のバランスが整い、テカリや化粧崩れを防ぐことにつながります。
崩れにくさ・テカリにくさで選ぶ
汗をかきやすい方や、時間が経つと顔がテカってくる脂性肌の方は、「崩れにくさ」「テカリにくさ」を重視して選びましょう。パッケージに「ウォータープルーフ」(汗・水に強い)や「皮脂プルーフ」「オイルプルーフ」(皮脂に強い)といった表記がある製品は、崩れにくい処方になっています。
また、前述の「皮脂吸着パウダー」や「オイルコントロール成分」が配合されていると、余分な皮脂を吸着・固化してくれるため、長時間サラサラな肌をキープしやすくなります。夏場やスポーツシーンで使う場合は、こうした機能があるかどうかをチェックすると良いでしょう。
落としやすさで選ぶ(クレンジング不要タイプも)
BBクリームは油分を含むベースメイクアイテムなので、基本的にはメイク落とし(クレンジング)を使ってしっかりオフする必要があります。しかし、メイク落としを使う習慣がない男性にとっては、この工程が面倒に感じられるかもしれません。
そんな方には、「洗顔料で落とせる」「石鹸オフ可能」と記載されたクレンジング不要タイプのBBクリームがおすすめです。これらの製品は、普段使っている洗顔料だけで簡単に落とせるように開発されているため、クレンジング剤を別途用意する必要がありません。
ただし、「洗顔料で落ちる」タイプでも、洗い残しは肌トラブルの原因になります。ぬるま湯で予洗いをした後、洗顔料をしっかりと泡立てて、肌をこすらず優しく丁寧に洗うことを心がけましょう。カバー力が高い製品やウォータープルーフタイプの製品は、クレンジングが必要な場合が多いので、購入前にパッケージの表示を確認することが大切です。
使い心地の良さ(ベタつきにくさ)で選ぶ
毎日使うものだからこそ、テクスチャーや仕上がりの「使い心地」も重要な選択基準です。メンズBBクリームには、主に以下のようなテクスチャーがあります。
- クリームタイプ:しっとりとして保湿力が高く、カバー力も比較的高い製品が多いです。乾燥肌の方におすすめです。
- リキッドタイプ:水分が多く、みずみずしく伸びが良いのが特徴。薄付きでナチュラルな仕上がりになります。
- ジェルタイプ:油分が少なく、さっぱりとした軽い付け心地です。ベタつきが苦手な方や脂性肌の方に向いています。
男性はベタつきを嫌う傾向が強いため、サラッとした仕上がりのものや、伸びが良くてムラになりにくいものが人気です。テスターで試せる場合は、実際に肌に伸ばしてみて、ベタつかないか、重たくないか、自分の好みの使用感かを確認してみましょう。
メンズBBクリームのおすすめ人気ランキング15選
ここからは、これまで解説した選び方のポイントを踏まえ、数ある製品の中から特におすすめのメンズBBクリームを15種類厳選してご紹介します。定番の人気商品から、機能性に優れた実力派アイテムまで幅広くピックアップしました。各商品の特徴やスペックを比較し、あなたにぴったりの1本を見つける参考にしてください。
商品の価格や仕様は変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
商品名 | ブランド | カラー展開 | SPF/PA値 | クレンジング | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
① NULL BBクリーム | NULL | 1色 | SPF30/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | バレない自然な仕上がり、7種のオーガニックエキス配合 |
② ORBIS Mr. ベースカラー コントローラー | ORBIS Mr. | 1色 | SPF20/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | 光の力で肌を補正、スキンケア効果が高い |
③ UNO フェイスカラークリエイター | UNO | 2色 | SPF30/PA+++ | 不要(洗顔料でOK) | カラーチェンジタイプ、手に入りやすい |
④ LIPPS BOY フェイスジェル | LIPPS BOY | 3色 | SPF21/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | ジェルタイプで軽い、サラサラな仕上がり |
⑤ SHISEIDO メン ヴァイブラント BBモイスチャライザー | SHISEIDO メン | 3色 | SPF30/PA+++ | 要 | デパコス、スキンケアとカバーの両立 |
⑥ MULC BBクリーム | MULC | 2色 | SPF30/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | 繊細なパール配合、自然なツヤ感 |
⑦ マニフィーク BBクリーム | マニフィーク | 1色 | SPF30/PA+++ | 不要(洗顔料でOK) | 植物由来保湿成分、ナチュラルカバー |
⑧ FIVEISM × THREE ネイキッドタッチ モイスチャライザー | FIVEISM × THREE | 5色 | SPF22/PA++ | 要 | バータイプ、高い密着度と素肌感 |
⑨ GATSBY THE DESIGNER ナチュラルBBクリーム | GATSBY THE DESIGNER | 2色 | SPF15/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | 皮脂・汗に強い、さらさらキープ |
⑩ RETØUCH THE BEAUTY BBクリーム | RETØUCH | 1色 | SPF31/PA+++ | 不要(洗顔料でOK) | プロ監修、高いカバー力と保湿力 |
⑪ &GINO プレミアムフェイスカラーローション | &GINO | 2色 | SPF15 | 不要(洗顔料でOK) | ローションタイプ、伸びが良くムラになりにくい |
⑫ anapauo BBクリーム | anapauo | 1色 | SPF50+/PA++++ | 不要(洗顔料でOK) | 高いUVカット効果、カバー力とキープ力 |
⑬ THE FUTURE カラーチェンジBBクリーム | THE FUTURE | 1色 | SPF50+/PA++++ | 不要(洗顔料でOK) | カラーチェンジタイプ、高いUVカット効果 |
⑭ BLESSED CROW BBクリーム | BLESSED CROW | 3色 | SPF30/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | 豊富なカラー展開、肌への優しさを考慮 |
⑮ BOTCHAN FOREST GIVER BB | BOTCHAN | 1色 | SPF31/PA++ | 不要(洗顔料でOK) | 天然由来成分、軽やかな付け心地 |
① NULL BBクリーム
メンズBBクリームの定番として絶大な人気を誇るのが、NULLのBBクリームです。人気の秘密は、塗っていることがバレにくい「絶妙なカバー力」と「自然な仕上がり」。青ひげやニキビ跡、クマなどをしっかりカバーしながらも、厚塗り感が出にくく、まるで素肌が綺麗になったかのような印象を与えます。
ツボクサエキスやオウゴン根エキスなど7種のオーガニックエキスを配合し、メイク中も肌をケア。SPF30/PA++のUVカット効果もありながら、洗顔料だけで簡単に落とせる手軽さも魅力です。色選びに迷ったら、まず試してみてほしい王道アイテムです。(参照:NULL公式サイト)
② ORBIS Mr. ベースカラー コントローラー
スキンケアブランドとして名高いオルビスのメンズライン「ORBIS Mr.」のアイテム。これは厳密にはBBクリームではなく、肌色を補正する下地ですが、光を操る「マルチライトディフューズパウダー」により、青ひげやクマ、毛穴の凹凸といった肌ノイズを自然にカバーします。
ベタつきにくく、サラッとした快適な付け心地が特徴。SPF20/PA++で日常の紫外線をカットし、洗顔料でオフできます。肌に色を乗せるというよりは、光の効果で肌そのものを綺麗に見せたいという、ナチュラル志向の方に特におすすめです。(参照:ORBIS公式サイト)
③ UNO フェイスカラークリエイター
ドラッグストアなどで手軽に購入できるUNOの「フェイスカラークリエイター」。最大の特徴は、白いクリームが肌の上でなじませると、その人の肌色に変化するカラーチェンジ技術です。色選びで失敗する心配がなく、BBクリーム初心者でも安心して使えます。
肌の赤みやニキビ跡を自然にカバーし、なめらかな肌に整えます。SPF30/PA+++のUVカット機能を持ち、洗顔料で落とせる手軽さもポイント。保湿成分としてWヒアルロン酸を配合し、うるおいケアもできます。まずは低価格で試してみたいという方に最適な一本です。(参照:uno公式サイト)
④ LIPPS BOY フェイスジェル
人気ヘアサロン「LIPPS」がプロデュースするメンズコスメブランドのBBジェル。クリームではなくジェルタイプなので、非常に軽く、みずみずしい付け心地が特徴です。ベタつきが苦手な方や、脂性肌の方でも快適に使えます。
サラサラパウダー配合で、テカリやベタつきを抑え、清潔感のある肌が持続します。カバー力は控えめながら、毛穴や肌の凹凸を自然にぼかし、素肌感を活かした仕上がり。SPF21/PA++で、こちらも洗顔料でオフ可能です。(参照:LIPPS BOY公式サイト)
⑤ SHISEIDO メン ヴァイブラント BBモイスチャライザー
日本のトップ化粧品メーカー資生堂が送る、本格派メンズBBクリーム。優れたスキンケア効果と、自然なカバー力を両立しているのが特徴です。乾燥や肌荒れを防ぎながら、シミ、毛穴、赤みなどを瞬時に補正し、健康的で活力のある印象の肌へと導きます。
なめらかで伸びの良いテクスチャーで、ベタつかずに肌にフィット。SPF30/PA+++で紫外線からもしっかり肌を守ります。価格は高めですが、その分、仕上がりの美しさや肌への優しさは格別。ワンランク上のケアを求める方におすすめです。こちらはクレンジングが必要です。(参照:SHISEIDO公式サイト)
⑥ MULC BBクリーム
「バレないメイクで、自信をまとう」をコンセプトにするMULCのBBクリーム。微細なパールが配合されており、光をコントロールして肌に自然なツヤと立体感を与えます。これにより、のっぺりとした印象にならず、生き生きとした健康的な肌を演出します。
カバー力も十分にあり、ニキビ跡やクマを隠しながらも厚塗り感は出にくい設計。SPF30/PA++で紫外線対策も万全。洗顔料で簡単に落とせます。肌にツヤ感が欲しい方、健康的に見せたい方にぴったりのアイテムです。(参照:MULC公式サイト)
⑦ マニフィーク BBクリーム
コーセーが展開するメンズコスメブランド「マニフィーク」のBBクリーム。植物由来の保湿成分を贅沢に配合し、スキンケア発想で作られています。乾燥しがちな男性の肌にうるおいを与えながら、色ムラや毛穴を自然にカバーします。
SPF30/PA+++で紫外線から肌を守り、洗顔料でオフ可能。ナチュラルなカバー力で、いかにも「塗ってます」という感じにならないため、ごく自然に肌をきれいに見せたい方に適しています。(参照:マニフィーク公式サイト)
⑧ FIVEISM × THREE ネイキッドタッチ モイスチャライザー
人気デパコスブランドTHREEから生まれたメンズコスメブランド。このアイテムは、手を汚さずに直接塗れるスティック(バー)タイプのファンデーション兼BBクリームです。植物由来成分を配合し、高い保湿力で肌のうるおいを守ります。
肌にのせるとスルスルと伸び、指でなじませるとピタッと密着。素肌感を残しつつ、気になる部分はしっかりカバーする絶妙な仕上がりは、まさに「ネイキッドタッチ」の名にふさわしい逸品です。カラー展開が豊富なのも魅力。SPF22/PA++。クレンジングが必要です。(参照:FIVEISM × THREE公式サイト)
⑨ GATSBY THE DESIGNER ナチュラルBBクリーム
マンダムの「GATSBY」から誕生した、Z世代向けのコスメライン「GATSBY THE DESIGNER」。このBBクリームは、皮脂・汗に強く、長時間サラサラな肌をキープすることに長けています。皮脂吸着パウダーがテカリを防ぎ、きれいな仕上がりが持続します。
毛穴やニキビ跡を自然にカバーし、肌のトーンを整えます。SPF15/PA++とUVカット効果は控えめですが、日常使いには十分。洗顔料でオフできます。テカリやすい脂性肌の方や、崩れにくさを重視する方におすすめです。(参照:GATSBY THE DESIGNER公式サイト)
⑩ RETØUCH THE BEAUTY BBクリーム
ヘアメイクアップアーティストが監修するメンズコスメブランド「RETØUCH」。プロの視点で作られたこのBBクリームは、高いカバー力と保湿力を両立しています。CICA成分(ツボクサエキス)などの美容成分を配合し、肌荒れを防ぎながらメイクができます。
少量でよく伸び、気になるクマやニキビ跡をしっかりカバー。SPF31/PA+++のUVカット効果がありながら、洗顔料で落とせる手軽さも兼ね備えています。カバー力を重視しつつ、肌への優しさも求める方に最適です。(参照:RETØUCH公式サイト)
⑪ &GINO プレミアムフェイスカラーローション
クリームではなく、さらっとしたローション(乳液)タイプのユニークなBBです。水分が多く、非常に伸びが良いので、ムラになりにくく、初心者でも簡単に均一に塗ることができます。
オイルコントロールパウダー配合で、テカリを抑えてサラサラ感をキープ。色ムラや毛穴を自然にカバーし、清潔感のある肌に。SPF15で日常の紫外線をカットし、洗顔料でオフ可能です。ベタつきが苦手で、軽い付け心地を求める方にぴったりです。(参照:&GINO公式サイト)
⑫ anapauo BBクリーム
国内最高基準値のSPF50+/PA++++という高い紫外線カット効果を誇るBBクリームです。レジャーやスポーツなど、強い日差しを浴びるシーンでも、これ1本で日焼け止めとベースメイクが完了します。
ウォータープルーフ処方で汗や水に強く、崩れにくいのも特徴。カバー力も高く、青ひげやシミ、毛穴をしっかり隠します。高い機能性を持ちながら、洗顔料で落とせる手軽さも魅力。紫外線対策を最優先したい方におすすめです。(参照:anapauo公式サイト)
⑬ THE FUTURE カラーチェンジBBクリーム
こちらもSPF50+/PA++++の高いUVカット効果を持つ、カラーチェンジタイプのBBクリームです。白いクリームが肌の上で自分の肌色になじむため、色選びの必要がありません。
光拡散パウダーが毛穴や肌の凹凸をぼかし、滑らかな肌を演出。テカリ抑制成分も配合されており、サラッとした仕上がりが続きます。洗顔料でオフ可能。日焼け対策とベースメイクを一度に、しかも簡単に済ませたい方に最適なアイテムです。(参照:THE FUTURE公式サイト)
⑭ BLESSED CROW BBクリーム
ECサイトを中心に人気を集めるBLESSED CROWのBBクリーム。特徴は、メンズBBクリームとしては豊富な3色のカラーバリエーション。明るい肌色から健康的な肌色まで、自分の肌に合った色を見つけやすいのが魅力です。
カバー力と伸びの良さのバランスが良く、少量で気になる部分を隠せます。保湿成分としてヒアルロン酸やコラーゲンを配合し、肌のうるおいもキープ。SPF30/PA++で、洗顔料で落とせます。色選びにこだわりたい方に試してほしい製品です。(参照:BLESSED CROW TOKYO公式サイト)
⑮ BOTCHAN FOREST GIVER BB
ユニセックスな視点と、遊び心のあるパッケージが人気の「BOTCHAN」。このBBクリームは、天然由来成分にこだわり、肌への優しさを追求しています。パラベンや鉱物油など5つのフリー処方を実現。
肌にのせると色が変化するカラーチェンジタイプで、どんな肌色にも自然になじみます。カバー力はナチュラルで、素肌の質感を活かしながら、毛穴やくすみをふんわりとカバー。SPF31/PA++のUVカット効果もあり、洗顔料でオフできます。軽やかな付け心地と、肌への負担を気にする方におすすめです。(参照:BOTCHAN公式サイト)
バレない!メンズBBクリームの基本的な塗り方【6ステップ】
最高のBBクリームを選んでも、塗り方が自己流だと「厚塗り感」「ムラ」「化粧崩れ」の原因になり、かえって不自然に見えてしまいます。ここでは、誰でも簡単に実践できる、周囲にバレない自然な仕上がりを実現するための基本的な塗り方を6つのステップに分けて徹底解説します。
① STEP1:洗顔とスキンケアで肌を整える
BBクリームを塗る前の土台作りが、仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。汚れた肌や乾燥した肌に直接BBクリームを塗ると、ノリが悪くなるだけでなく、皮脂と混ざってすぐに崩れてしまいます。
まずは、洗顔料をしっかりと泡立て、余分な皮脂や汚れを優しく洗い流しましょう。ゴシゴシこするのは肌への刺激になるので禁物です。ぬるま湯で丁寧にすすいだら、清潔なタオルで水分をそっと押さえるように拭き取ります。
次に、化粧水で肌に水分を補給します。500円玉大の量を手に取り、顔全体を包み込むように優しくハンドプレスしてなじませてください。肌がひんやりともちっとしたら、水分が浸透したサインです。
最後に、乳液またはオールインワンジェルで油分を補い、水分が蒸発しないように蓋をします。特に男性はベタつきを嫌って乳液を省きがちですが、適度な油分は肌のバリア機能を高め、乾燥による過剰な皮脂分泌を防ぐために不可欠です。スキンケアが完了したら、肌の表面がサラッとするまで1〜2分ほど待ってから次のステップに進みましょう。このひと手間で、BBクリームの密着度が格段にアップします。
② STEP2:BBクリームを額・両頬・鼻・あごの5点に置く
スキンケアで肌が整ったら、いよいよBBクリームを塗っていきます。ここで重要なのは「適量」を守ることです。多すぎると厚塗りになり、少なすぎるとカバー力が足りません。
製品によって推奨量は異なりますが、初心者はまず「米粒1〜2粒大」から始めるのがおすすめです。この量を指先に取り、「おでこ」「両頬」「鼻先」「あご」の5点にちょんちょんと置いていきます。
なぜ5点に分けるのかというと、一箇所にまとめて付けてから伸ばそうとすると、最初に置いた部分が厚くなり、顔全体に均一に伸ばすのが難しくなるからです。あらかじめ顔の主要な5箇所に分散させておくことで、塗りムラを防ぎ、薄く均一な膜を作る準備ができます。
③ STEP3:顔の中心から外側に向かって指で伸ばす
5点に置いたBBクリームを、顔全体に伸ばしていきます。このとき、力の入りにくい「中指」と「薬指」の腹を使うのがポイントです。人差し指は力が入りやすく、摩擦で肌を傷めたり、クリームをそぎ取ってしまったりする原因になります。
伸ばす方向は、「顔の中心から外側」が鉄則です。
- おでこ:中央からこめかみに向かって
- 頬:内側から外側(耳の方向)に向かって
- 鼻:鼻筋を上から下へ、小鼻はくるくると
- あご:中央からフェイスラインに沿って
なぜ中心から外側なのか? それは、顔の中心部分(Tゾーンや頬)は、人の視線が集まりやすく、毛穴や赤みなどの肌トラブルも目立ちやすいエリアだからです。最もカバーしたい中心部分にBBクリームをしっかり乗せ、視線が集まりにくいフェイスライン(輪郭)に向かって薄くなるように伸ばすことで、自然な立体感が生まれ、シェーディング効果も期待できます。
肌を強くこするのではなく、指の腹で優しくトントンと叩き込みながら、滑らせるように伸ばしていくのがコツです。
④ STEP4:スポンジでなじませて余分なクリームを取る
指で伸ばしただけでもベースメイクは完成しますが、より完成度を高め、バレにくさを追求するなら「メイクスポンジ」の投入を強くおすすめします。
スポンジを使うメリットは主に3つあります。
- 密着度アップ:スポンジで優しく叩き込むことで、BBクリームが毛穴や肌の凹凸にしっかりとフィットし、崩れにくくなります。
- ムラの解消:指で伸ばした際にできやすい筋ムラを均一にならしてくれます。
- 余分な油分オフ:BBクリームに含まれる余分な油分や、塗りすぎたクリームをスポンジが吸収してくれるため、テカリを防ぎ、厚塗り感をなくしてくれます。
使い方は簡単です。乾いた状態のスポンジで、顔全体をポンポンと優しくタッピングするだけ。特に、小鼻の脇や目のキワ、口元など、クリームが溜まりやすい細かい部分は、スポンジの角を使って丁寧になじませましょう。この一手間を加えるだけで、仕上がりの美しさと持ちが劇的に変わります。
⑤ STEP5:クマやニキビ跡など気になる部分に重ね付けする
顔全体に薄くBBクリームを塗った後、まだクマや青ひげ、ニキビ跡などが気になる場合は、その部分にだけ「重ね付け」をします。
顔全体を厚塗りにして隠そうとすると、不自然さマックスの「仮面顔」になってしまいます。ベースはあくまで薄く、カバーはピンポイントで、というのが鉄則です。
指先に米粒の半分以下のごく少量のBBクリームを取り、隠したい部分に直接置きます。そして、その部分の輪郭をぼかすように、指でトントンと優しく叩き込んでなじませます。このとき、横にスライドさせるとせっかく乗せたクリームが取れてしまうので、垂直に叩き込むのがポイントです。
⑥ STEP6:フェイスパウダーを重ねて崩れにくくする
最後の仕上げに、フェイスパウダー(お粉)を重ねると、さらに崩れにくく、サラサラで清潔感のある肌を長時間キープできます。
フェイスパウダーの役割は、
- BBクリームの油分を抑え、テカリを防ぐ
- 肌表面をサラサラにして、マスクや衣類への付着を軽減する
- 毛穴をふんわりとぼかし、より滑らかな肌に見せる
男性が使う場合は、色のつかない「クリアタイプ」や「トランスルーセントタイプ」を選べば、BBクリームの色味を邪魔せず、素肌感を損ないません。
パフに適量を取り、よく揉み込んでから、まずはテカリやすいTゾーン(おでこ、鼻)や頬を中心に、優しく押さえるように乗せていきます。顔全体にベタっと付けるのではなく、あくまでテカリが気になる部分だけでOKです。ブラシを使えば、よりふんわりと薄く付けることができます。このステップは必須ではありませんが、脂性肌の方や、マスクを着用する時間が長い方には特におすすめです。
さらに自然に見せるためのコツ
基本的な塗り方をマスターしたら、次はさらに一歩進んだ「バレない」ための上級テクニックです。ほんの少しの意識で、仕上がりはもっと自然になります。
付けすぎないように少量から始める
BBクリームで失敗する最大の原因は「付けすぎ」です。カバーしたい気持ちが強いと、ついつい量を多く取ってしまいがちですが、厚塗りは化粧崩れ、ヨレ、シワへの入り込み、そして何より「塗っている感」に直結します。
鉄則は「足りなければ足す」という考え方です。まずは前述の通り「米粒大」というごく少量からスタートし、顔全体に薄く伸ばします。全体に伸ばしてみて、「もう少しカバー力が欲しいな」と感じた部分にだけ、ピンポイントで重ね付けをしていきましょう。
この方法なら、顔全体が厚くなるのを防ぎ、必要な部分だけを的確にカバーできます。常に「最小限の量で最大の効果を」と意識することが、自然な仕上がりへの近道です。
フェイスラインは薄くぼかす
「塗っている感」が出てしまう大きなポイントの一つが、顔と首の境目である「フェイスライン」です。ここにBBクリームがくっきりと線のように溜まっていると、一目でメイクしていることが分かってしまいます。
これを防ぐためには、基本的な塗り方で解説した「中心から外側へ」の原則を徹底することが重要です。顔の中心部にはしっかりクリームを乗せ、フェイスラインに近づくにつれて、指やスポンジに残ったごくわずかな量でスーッとぼかすようになじませます。
具体的には、あご下から首に向かって、指やスポンジを軽く滑らせ、肌に溶け込ませるようなイメージです。鏡で横顔をチェックし、顔と首の境界線が曖昧になっているかを確認する習慣をつけましょう。フェイスラインは「塗る」のではなく「ぼかす」と覚えておいてください。
首の色との差が出ないように注意する
フェイスラインをぼかしても、そもそも選んだBBクリームの色が首の色と大きく異なっていると、どうしても不自然な印象を与えてしまいます。日焼けしやすい首は、顔よりも色が暗い場合が多いです。
これを避けるためには、やはり購入時の「色選び」が最も重要です。必ずフェイスラインで色を試し、顔の色だけでなく、首の色とのなじみも確認しましょう。
もし、手持ちのBBクリームが少し明るすぎると感じた場合は、2つの対処法があります。
一つは、首にもBBクリームを薄く塗るという方法です。これにより、顔と首のトーンが統一され、色の差が目立たなくなります。ただし、シャツの襟などにクリームが付着しやすくなるというデメリットがあるため、注意が必要です。
もう一つは、手持ちのBBクリームに、少し暗めの色のBBクリームやリキッドファンデーションを混ぜて色を調整する方法です。これは少し上級者向けですが、自分だけのジャストな色を作ることができます。
最も手軽で確実なのは、やはり購入段階で妥協しないことです。自分の肌色、そして首の色とのバランスをしっかり見極めて、最適なカラーを選びましょう。
メンズBBクリームに関するよくある質問
ここでは、メンズBBクリームを使い始めるにあたって、多くの方が抱くであろう疑問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。
Q. BBクリームを使うのにクレンジングは必要ですか?
A. 基本的には「必要」と考えてください。
BBクリームは、肌への密着度を高め、カバー力を持たせるために油性の成分を含んでいます。これらの油性の汚れは、水が主成分である通常の洗顔料だけでは完全に落としきることが難しい場合があります。洗い残しは、毛穴の詰まりやニキビ、肌荒れといった肌トラブルの原因になります。
ただし、最近のメンズBBクリームには「洗顔料で落とせる」「石鹸オフ可能」と明記された製品も多くあります。これらの製品は、クレンジング剤を使わなくても落とせるように特殊な処方が施されています。メイク落としの習慣がない方や、手軽さを重視する方は、このようなタイプを選ぶのがおすすめです。
「洗顔料で落ちる」タイプを使う場合でも、いつもより丁寧に洗うことを意識しましょう。洗顔料をしっかり泡立て、肌の上で泡を転がすように優しく洗い、すすぎ残しがないようにぬるま湯で十分すぎるくらいに洗い流すことが大切です。
カバー力の高い製品やウォータープルーフタイプの製品を使った日は、たとえ「洗顔料で落ちる」と書かれていても、クレンジングを使った方がより確実に、そして肌に負担なく汚れをオフできるので安心です。
Q. 毎日使っても肌に負担はありませんか?
A. 正しく使って、しっかり落とせば、過度に心配する必要はありません。
むしろ、現代のBBクリームは肌に良い影響を与える側面も多くあります。
- 紫外線からの保護:多くの製品がUVカット機能を備えており、日常的に浴びる紫外線によるシミやシワなどの「光老化」から肌を守ってくれます。
- 乾燥からの保護:ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合されている製品は、日中の肌の乾燥を防ぎます。
- 外部刺激からの保護:BBクリームの膜が、花粉やホコリ、ちりなどの外的刺激が直接肌に付着するのを防ぐバリアのような役割も果たします。
もちろん、自分の肌に合わない成分が含まれていたり、洗浄が不十分で肌に残ってしまったりすれば、肌トラブルの原因になる可能性はあります。「自分の肌に合った製品を選び」「毎日必ずクレンジングか丁寧な洗顔で落とし」「使用後はしっかり保湿する」という3つのルールを守れば、毎日使っても大きな問題はないでしょう。もし使用中に赤みやかゆみ、ニキビの悪化などがみられた場合は、すぐに使用を中止してください。
Q. BBクリームを塗る前に日焼け止めは必要ですか?
A. BBクリーム自体に十分なUVカット効果があれば、基本的には不要です。
例えば、日常生活で使うBBクリームに「SPF30/PA+++」といった表記があれば、それだけで紫外線対策は十分と言えます。日焼け止めとBBクリームを重ね塗りすると、厚塗り感やヨレの原因になることもあります。
ただし、以下のようなケースでは日焼け止めの併用をおすすめします。
- 炎天下でのレジャーやスポーツなど、非常に強い紫外線を長時間浴びる場合
- お使いのBBクリームのSPF/PA値が低い(例:SPF15以下など)、またはUVカット機能がない場合
日焼け止めとBBクリームを併用する場合は、塗る順番が重要です。必ず「スキンケア → 日焼け止め → BBクリーム」の順で使いましょう。日焼け止めを塗った後、少し時間を置いて肌になじませてからBBクリームを重ねると、モロモロ(消しゴムのカスのようなもの)が出にくくなります。
Q. BBクリームが服についた時の落とし方を教えてください。
A. 付いてしまったら、焦らず早めに対処することが大切です。
白いシャツの襟などにBBクリームが付いてしまうことはよくあります。油分と顔料のシミなので、水だけで落とそうとするのは逆効果です。
外出先での応急処置としては、ティッシュや乾いた布で、シミの部分をこすらずにつまむようにして、表面のクリームを取り除きます。
自宅に帰ってからの本格的な落とし方は以下の通りです。
- シミの部分に、食器用洗剤またはクレンジングオイルを直接塗布します。BBクリームは油性の汚れなので、油を分解する力があるこれらのアイテムが有効です。
- 指や綿棒、古い歯ブラシなどで、生地を傷めないように優しくトントンと叩き、洗剤をなじませます。
- ぬるま湯でその部分を軽くすすぎます。
- その後、通常通り洗濯機で洗濯します。
この方法でほとんどのシミは落ちますが、素材によっては色落ちなどの可能性もあるため、大切な衣類の場合は、まず目立たない部分で試してから行うか、クリーニング店に相談することをおすすめします。
Q. ニキビがあっても使えますか?
A. 基本的には使えますが、製品選びと使い方に注意が必要です。
ニキビを隠したいというニーズは非常に高いですが、選び方や使い方を間違えると、ニキビを悪化させてしまう可能性があります。
ニキビがある肌に使う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示がある製品を選ぶ。「コメド」とはニキビの初期段階である毛穴の詰まりのことで、この表示がある製品は、コメドができにくいことをテストで確認されているため、ニキビ肌でも比較的安心して使えます。
- 油分が少ない、さっぱりとしたテクスチャーのものを選ぶ。
- 炎症を起こして化膿しているようなひどいニキビの上は避け、無理に隠そうとしない。
- 塗るときも落とすときも、ニキビを刺激しないように優しく触れる。
BBクリームで隠すことはあくまで一時的な対策です。根本的な解決のためには、皮膚科を受診したり、ニキビケア用のスキンケアを取り入れたりすることが重要です。
Q. メンズBBクリームはどこで買えますか?
A. 現在、メンズBBクリームは様々な場所で購入できます。
- ドラッグストア、薬局:UNOやGATSBYなど、比較的手に取りやすい価格帯の製品が揃っています。気軽に購入できるのがメリットです。
- バラエティショップ(ロフト、ハンズなど):ドラッグストアよりも幅広いブランドを取り扱っており、テスターが充実していることが多いです。
- デパートの化粧品カウンター:SHISEIDOやFIVEISM × THREEなど、いわゆる「デパコス」ブランドが購入できます。専門のビューティーアドバイザーに相談しながら、自分の肌に合う色や製品をじっくり選べるのが最大のメリットです。
- ブランド公式サイト、各種ECサイト(Amazon、楽天市場など):最も品揃えが豊富で、口コミを見ながら比較検討できます。リピート購入や、近隣に店舗がない場合に便利です。
初めて購入する方は、実際に色味を試せるバラエティショップやデパートのカウンターがおすすめです。自分の肌色に合うカラーが分かったら、2回目以降は便利なECサイトを利用する、という使い分けが良いでしょう。
BBクリームを使いこなして清潔感のある肌へ
この記事では、メンズBBクリームの基本から、自分に合った製品の選び方、バレない自然な塗り方、おすすめの商品、そしてよくある質問まで、幅広く解説してきました。
メンズBBクリームは、もはや一部の美容意識が高い人だけのものではありません。ニキビ跡やクマ、青ひげといった肌悩みを自然にカバーし、紫外線や乾燥などの外部刺激から肌を守ることで、ビジネスやプライベートにおける第一印象を格段に向上させてくれる、現代男性のためのスタンダードなツールです。
重要なポイントを最後にもう一度おさらいしましょう。
- 選び方のカギ:自分の「肌色」に合うカラーを選び、「隠したい悩み」に合ったカバー力と、「ライフスタイル」に合った機能性(UVカット効果、保湿力、落としやすさ)を見極めること。
- バレない塗り方のコツ:事前のスキンケアを徹底し、「少量」を「顔の中心から外側へ」薄く伸ばすこと。スポンジでなじませ、フェイスラインを「ぼかす」ことを意識すること。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、BBクリームの使い方は決して難しくありません。数回練習すれば、誰でも簡単かつ短時間で、清潔感のある理想の肌を手に入れることができます。
この記事で紹介した選び方や商品を参考に、まずは気になる1本を手に取ってみてください。BBクリームがもたらす肌の変化は、きっとあなたの自信につながり、毎日をよりポジティブなものにしてくれるはずです。