「最近、鏡を見るとシワやシミが気になるようになった」「年齢より老けて見られることが増えた」と感じる男性は少なくないでしょう。年齢を重ねるごとに現れる肌の変化は、多くの男性にとって共通の悩みです。しかし、どのようなケアを始めれば良いのか、どの化粧品を選べば良いのか分からないという声もよく耳にします。
この記事では、男性のアンチエイジング(エイジングケア)の基本から、肌の悩みや年代に合わせた化粧品の選び方、そして具体的なおすすめ商品25選まで、網羅的に詳しく解説します。正しい知識と自分に合ったアイテムでスキンケアを始めることで、肌は健やかな状態を取り戻し、自信に満ちた毎日を送る手助けとなるはずです。未来の自分のために、今日からできるエイジングケアを始めてみませんか。
目次
男性のアンチエイジング(エイジングケア)とは?
男性の美容意識が高まる中で、「アンチエイジング」や「エイジングケア」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、これらの言葉が具体的に何を指し、いつから始めるべきなのか、正確に理解している方はまだ少ないかもしれません。ここでは、男性が取り組むべきエイジングケアの基本的な考え方と、始めるのに最適なタイミングについて掘り下げて解説します。
アンチエイジングとエイジングケアの違い
まず、「アンチエイジング」と「エイジングケア」という二つの言葉の違いを明確にしておきましょう。これらは似たような文脈で使われますが、厳密には意味合いが異なります。
「アンチエイジング(Anti-aging)」は、日本語に直訳すると「抗加齢」や「抗老化」となります。この言葉は、加齢という生物学的なプロセスそのものに介入し、老化の進行を遅らせたり、若返りを図ったりするという、医療的なニュアンスを強く含んでいます。 例えば、ホルモン補充療法や再生医療などがこれに該当します。日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)では、化粧品に対して「老化を防ぐ」「若返る」といった「抗」の表現を使うことは認められていません。
一方、「エイジングケア」とは、「年齢に応じた肌のお手入れ」を指す言葉です。これは、加齢によって変化する肌の状態に合わせて、適切な化粧品を使い、うるおいを補給したり、肌を健やかに保ったりするケア全般を意味します。化粧品のパッケージや広告で「エイジングケア」と表記されている場合、それは「年齢を重ねた肌にうるおいを与えること」や「乾燥による小じわを目立たなくすること」などを目的とした製品であることを示しています。
つまり、私たちが日常的にドラッグストアやデパートで手にする「アンチエイジング化粧品」とは、厳密には「エイジングケア化粧品」のことです。この記事においても、「アンチエイジング」という言葉を使いつつ、その本質は「エイジングケア」、すなわち年齢に応じた適切なスキンケアであるという前提で話を進めていきます。
いつから始めるのが効果的?
エイジングケアを始めるタイミングについて、「何歳から」という明確な決まりはありません。しかし、一般的には肌の変化を感じ始める前から、予防的に始めるのが最も効果的とされています。
肌の老化は、目に見えないところで静かに進行しています。肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンの量は、20代後半をピークに徐々に減少し始めます。 また、長年にわたって浴び続けてきた紫外線のダメージが蓄積し、30代以降になるとシミやシワとして表面化してくるのです。
- 20代
この年代では、まだシワやシミといったエイジングサインは目立たないかもしれません。しかし、男性の肌は女性に比べて皮脂分泌が多く、水分量が少ない傾向にあります。そのため、テカリやニキビに悩む一方で、肌の内部は乾燥している「インナードライ」状態に陥りがちです。この時期から保湿ケアを徹底し、紫外線対策を習慣づけることが、10年後、20年後の肌を大きく左右します。未来の自分への投資として、基本的なスキンケアを始める絶好のタイミングです。 - 30代
30代は、多くの方が「肌質の変化」を実感し始める時期です。目尻の小じわ、ほうれい線、頬の毛穴の開き、うっすらとしたシミなど、初期のエイジングサインが現れ始めます。仕事や家庭での責任が増え、ストレスや睡眠不足が肌に影響を与えることも少なくありません。この年代では、基本的な保湿ケアに加え、シワ改善や美白効果が期待できる有効成分が配合された化粧品をプラスするなど、一歩進んだエイジングケアへの移行を検討しましょう。 - 40代
40代になると、シワはより深く、シミは濃く、そして肌のたるみも気になり始めます。これらは、長年の紫外線ダメージの蓄積と、肌の再生能力(ターンオーバー)の低下が主な原因です。この年代では、保湿、シワ改善、シミ予防、ハリ・弾力アップなど、複数の悩みにアプローチできる高機能な化粧品が必要になります。美容液やクリームなど、よりリッチなアイテムを積極的に取り入れ、本格的なエイジングケアを行いましょう。 - 50代以降
50代以降は、男性ホルモンの減少なども影響し、肌の乾燥がさらに進行します。シワ、シミ、たるみといった悩みが複合的に、そしてより深刻に現れる時期です。ここでのケアは、失われた水分と油分をしっかりと補い、肌のバリア機能をサポートすることが最優先課題となります。保湿効果の高い成分に加え、肌にハリを与えるレチノールやペプチドなどを配合した、こっくりとした使用感のクリームなどがおすすめです。
結論として、エイジングケアは「気になった時が始めどき」であり、「早すぎることはない」というのが答えです。どの年代から始めても、継続的なケアは肌の状態を健やかに保ち、今後の老化の進行を緩やかにする上で非常に重要です。この記事を読んでいる今この瞬間が、あなたにとって最適なスタート地点なのです。
男性向けアンチエイジング化粧品の選び方
いざエイジングケアを始めようと決意しても、市場には多種多様な男性向け化粧品が溢れており、どれを選べば良いのか迷ってしまうでしょう。自分に合わない製品を選んでしまうと、効果が感じられないばかりか、肌トラブルの原因になることもあります。ここでは、数ある選択肢の中から最適な一本を見つけるための、5つの具体的な選び方を解説します。
肌悩みに合った成分で選ぶ
エイジングケア化粧品を選ぶ上で最も重要なのが、自分の肌悩みを解決してくれる有効成分が配合されているかという点です。ここでは、代表的な肌悩みと、それに対応する効果的な成分を解説します。
シミやくすみが気になる場合
シミやくすみは、主に紫外線ダメージによってメラニンが過剰に生成され、肌に沈着することが原因で起こります。そのため、メラニンの生成を抑制したり、排出を促したりする「美白有効成分」が配合された医薬部外品(薬用化粧品)を選ぶのが効果的です。
- ビタミンC誘導体: メラニンの生成を抑えるだけでなく、できてしまったメラニンを還元する作用や、皮脂の過剰分泌を抑える作用、コラーゲンの生成をサポートする作用など、多角的な効果が期待できる万能成分です。
- トラネキサム酸: メラニンを作り出す細胞「メラノサイト」の活性化を抑制することで、シミやそばかすを防ぎます。特に肝斑(かんぱん)への効果も注目されています。
- アルブチン: メラニン生成に関わる酵素「チロシナーゼ」の働きを阻害することで、シミの発生を未然に防ぎます。
- コウジ酸: 味噌や醤油などの発酵過程で発見された成分で、チロシナーゼの活性を抑える効果があります。
これらの成分が配合された化粧品を選ぶことで、透明感のある明るい肌印象を目指せます。
シワやたるみが気になる場合
シワやたるみは、加齢によって肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少・変性することが主な原因です。また、乾燥によって肌表面に細かいシワ(乾燥小じわ)が現れることもあります。
- レチノール: ビタミンAの一種で、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートする働きがあります。シワ改善効果が医薬部外品の有効成分として認められており、エイジングケア成分の代表格です。ただし、人によっては刺激を感じることもあるため、最初は濃度の低いものから試すのがおすすめです。
- ナイアシンアミド: ビタミンB群の一種で、コラーゲンの生成を促進してシワを改善する効果と、メラニンの生成を抑制してシミを予防する効果の両方が認められています。シワとシミの両方にアプローチできる、非常に人気の高い成分です。
- ペプチド: アミノ酸が複数結合した成分で、「〇〇ペプチド」という名称で様々な種類があります。肌にハリや弾力を与える信号を送る役割を持ち、コラーゲンの生成をサポートします。
- ビタミンC誘導体: 前述の通り、コラーゲンの生成をサポートする働きもあるため、ハリ不足にも効果が期待できます。
これらの成分は、肌の奥からハリと弾力を与え、若々しい印象を取り戻す手助けとなります。
乾燥やハリ不足が気になる場合
肌の乾燥は、あらゆる肌トラブルの引き金となります。特に年齢を重ねた肌は水分保持能力が低下しがちなので、保湿成分をしっかり補給することがエイジングケアの基本です。
- セラミド: 肌の細胞間脂質の主成分で、水分を挟み込んで保持し、外部刺激から肌を守るバリア機能の重要な役割を担っています。肌の水分蒸発を防ぐ効果が非常に高く、乾燥肌には必須の成分です。
- ヒアルロン酸: わずか1gで6リットルもの水分を保持できるといわれる、非常に高い保水力を持つ成分です。肌表面にうるおいの膜を作り、みずみずしさを保ちます。
- コラーゲン: 肌のハリや弾力を構成するタンパク質。化粧品に配合される場合は、主に肌表面にうるおいを与え、保湿する目的で使われます。
- アミノ酸: 肌の天然保湿因子(NMF)の主成分であり、角質層の水分を保つ働きがあります。
これらの保湿成分が豊富に配合された化粧品で、うるおいに満ちた、しっとりとした肌を目指しましょう。
テカリやベタつきが気になる場合
男性の肌は皮脂分泌が活発なため、テカリやベタつきに悩む方が多いです。しかし、これは肌の水分不足を補うために皮脂が過剰に分泌されている「インナードライ」が原因の場合もあります。
- ビタミンC誘導体: 皮脂の過剰な分泌をコントロールする働きがあります。
- グリシルグリシン: アミノ酸の一種で、開いた毛穴を引き締める効果が期待できます。
- 収れん成分: ハマメリスエキスやアーチチョーク葉エキスなど、肌を引き締める作用のある植物エキスも、テカリや毛穴の目立ちに効果的です。
テカリが気になる場合でも、保湿ケアを怠らないことが重要です。「オイルフリー」や「ノンコメドジェニックテスト済み」といった表記のある、さっぱりとした使用感の保湿アイテムを選ぶのがおすすめです。
年代別の肌の特徴で選ぶ
肌の状態は年代ごとに変化していくため、その時々の肌に合ったケアをすることが大切です。
20代:未来の肌のための保湿ケア
皮脂は多いものの、水分は不足しがち。エイジングサインはまだ目立ちませんが、紫外線や乾燥によるダメージは蓄積されています。セラミドやヒアルロン酸などの基本的な保湿成分がしっかり配合された、ベタつかないタイプの化粧水やジェルがおすすめです。
30代:初期のエイジングサインに合わせたケア
目元や口元の小じわ、シミの気配など、初期のサインが出始める時期。保湿ケアを基本としつつ、シワ改善効果のあるナイアシンアミドや、美白有効成分であるビタミンC誘導体などが配合された製品を取り入れ、早めの対策を始めましょう。
40代:本格的なエイジングケア
シワ、シミ、たるみが顕著になり、肌の回復力も低下します。シワ改善効果の高いレチノールや、ハリを与えるペプチドなど、より高機能な成分が配合された美容液やクリームをプラスして、複合的な悩みにアプローチする必要があります。
50代以降:複合的な肌悩みに対応
乾燥が深刻化し、あらゆるエイジングサインが定着しやすくなります。水分だけでなく、皮脂を補うオイルやリッチなクリームが不可欠です。セラミドなどでバリア機能を補強しつつ、複数の悩みに対応できるオールインワンアイテムや、高濃度の美容液を組み合わせるなど、手厚いケアを心がけましょう。
毎日続けられる価格帯で選ぶ
スキンケアで最も重要なのは「継続すること」です。どんなに高価で優れた化粧品でも、たまにしか使わなければ効果は半減してしまいます。無理なく毎日使い続けられる価格帯の製品を選ぶことが、結果的に美肌への近道となります。
- プチプラ(〜2,000円程度): ドラッグストアなどで手軽に購入でき、惜しみなく使えるのが魅力。保湿などの基本ケアをしっかり行いたい初心者におすすめです。
- ミドル(2,000円〜5,000円程度): 特定の肌悩みにアプローチする有効成分が配合されているものが増えてきます。コストと機能性のバランスが良い価格帯です。
- デパコス(5,000円〜): ブランド独自の先進技術や高濃度の美容成分が配合されていることが多く、高い効果や付加価値(香り、テクスチャ、高級感のあるパッケージなど)を求める方におすすめです。
まずはミドル価格帯から試し、肌の調子が良ければ継続、物足りなければデパコスにステップアップするなど、自分の予算と相談しながら選びましょう。
好みの使用感(テクスチャ)で選ぶ
毎日使うものだからこそ、使用感の好みも重要な選択基準です。気持ちよく使えないと、スキンケアは長続きしません。
- さっぱりタイプ(リキッド状): 水のようにサラサラしたテクスチャ。ベタつきが苦手な方や脂性肌の方におすすめです。
- しっとりタイプ(とろみ系): 少しとろみがあり、肌に密着する感覚。保湿感をしっかり感じたい方や乾燥肌の方に向いています。
- ジェルタイプ: みずみずしく、肌に伸ばすとスッと馴染みます。保湿力はありつつも、表面はサラッと仕上がるものが多いです。
- 乳液・クリームタイプ: 油分を含み、しっとりとしたうるおいのヴェールで肌を保護します。乾燥が特に気になる方や、スキンケアの最後の仕上げに適しています。
季節や朝晩で使い分けるのも良い方法です。夏や朝はさっぱりタイプ、冬や夜はしっとりタイプなど、肌の状態に合わせて調整しましょう。
香りの有無で選ぶ
香りもスキンケアの満足度を左右する要素の一つです。
- 香り付き: シトラス系やハーブ系、ウッディ系など、リフレッシュやリラックス効果が期待できる香りは、毎日のスキンケアタイムをより豊かなものにしてくれます。
- 無香料: 香料が肌への刺激になる可能性がある敏感肌の方や、香りがついている化粧品が苦手な方は、無香料タイプを選びましょう。
サンプルを試したり、店頭でテスターを使ったりして、自分が心地よいと感じる香りかどうかを確認することをおすすめします。
【総合】男性向けアンチエイジング化粧品のおすすめ25選
ここでは、これまでの選び方を踏まえ、数ある男性向け化粧品の中から特におすすめのアイテムを25種類厳選して紹介します。初心者でも使いやすいものから、本格的なエイジングケアができる高機能なものまで幅広くピックアップしました。ぜひ、あなたの肌悩みに合う一本を見つける参考にしてください。
(※価格は2024年5月時点の公式サイトの税込価格を参考に記載しています。変動する可能性があるため、購入時にご確認ください。)
商品名 | ブランド | タイプ | 特徴 | 容量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
ミスター ローション | オルビス(ORBIS) | 化粧水 | ベタつかずうるおう。ハリとツヤを与える。 | 150mL | 2,200円 |
THE TONER | バルクオム(BULK HOMME) | 化粧水 | 高い保湿力と低刺激性を両立。 | 200mL | 3,300円 |
エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク | 無印良品 | クリーム | ナイアシンアミド配合でシワ改善。 | 80g | 1,990円 |
モイストリッチ ローション | N organic HOMME | 化粧水 | とろみのあるテクスチャで高保湿。 | 100mL | 4,180円 |
ハイドレーティング ローション | 資生堂メン(SHISEIDO MEN) | 化粧水 | 優れた保湿効果で乾燥や肌荒れを防ぐ。 | 150mL | 3,300円 |
ボタニカル ローション & アフターシェーブ | クワトロボタニコ | 化粧水 | 4種の植物エキス配合。オールインワンとしても。 | 115mL | 2,200円 |
オールインワンフェイスジェル | ZIGEN(ジゲン) | オールインワン | ヒト型セラミド配合。1本で高保湿が完結。 | 100g | 4,290円 |
メン オールインワン スキンコンディショナー | ファンケル(FANCL) | オールインワン | 化粧水・乳液・美容液の機能が1本に。 | 60mL | 2,750円 |
モイストローション | アスタリフト メン | 化粧水 | ナノアスタキサンチン配合。ハリを与える。 | 120mL | 3,850円 |
エイジ RE | ラボシリーズ(LAB SERIES) | 美容液 | 肌にエネルギーを与え、若々しい印象へ導く。 | 50mL | 9,900円 |
エイジディフェンダー パワーセラム | Kiehl’s(キールズ) | 美容液 | 角質層に浸透し、ハリのある肌へ。 | 50mL | 8,910円 |
フェイシャル トリートメント エッセンス | SK-II | 化粧水 | 独自成分ピテラ™配合。肌本来の働きを整える。 | 75mL | 12,650円 |
MEN オールインワン モイスチュアジェル | DHC | オールインワン | コエンザイムQ10配合。ハリと潤いを。 | 200mL | 1,650円 |
フォレストトナー | BOTCHAN(ボッチャン) | 化粧水 | 肌の水分・油分バランスを整える。 | 150mL | 2,530円 |
スキンメインテナイザー | LISSAGE MEN | 化粧水・乳液一体型 | 肌タイプ別に選べるトリガーボトル。 | 130mL | 3,300円 |
フォー・メン ジェントリング ローション | THREE | 化粧水 | 天然由来成分99%。角層のすみずみまで浸透。 | 100mL | 5,500円 |
コラーゲンショット | MARO17 | 美容液 | コラーゲン配合。気になる部分に集中ケア。 | 50mL | 1,980円 |
オールインワンローション | NILE | オールインワン | とろみがありながらベタつかない使用感。 | 150mL | 2,500円 |
トータルスキンケア保湿ジェル | HOLO BELL | オールインワン | 23種の保湿成分配合。高保湿と低刺激。 | 100g | 3,850円 |
B.A ローション イマース | POLA | 化粧水 | 糖化汗から肌を守る。毛穴の目立たない肌へ。 | 120mL | 13,200円 |
AG モイスチャライザー | CLINIQUE FOR MEN | 乳液 | 肌のバリア機能をサポートし、エイジングケア。 | 100mL | 7,810円 |
オールインワンジェル | NULL | オールインワン | 5種のコラーゲン・ヒアルロン酸配合。 | 100g | 2,533円 |
モイスチュアライザー | Magnifique(マニフィーク) | オールインワン | 天然香料100%。植物由来成分でうるおす。 | 150mL | 1,980円 |
バイタルクリームパーフェクション | uno(ウーノ) | オールインワン | 1品5役。シミ予防、シワ改善も。 | 90g | オープン価格 |
薬用 トータルケア化粧水 | LUCIDO(ルシード) | 化粧水 | 40才からの肌悩みに。コエンザイムQ10配合。 | 110mL | オープン価格 |
① オルビス(ORBIS) ミスター ローション
ベタつくのにカサつくという、男性特有の肌悩みに着目した化粧水です。ゼリー状の化粧水が肌の上でパシャっと弾けて、角層のすみずみまで浸透します。うるおいはしっかり与えながらも、表面はベタつかない使用感で、スキンケア初心者でも心地よく使えます。ハリとツヤのある、清潔感あふれる肌へ導きます。
参照:オルビス公式サイト
② バルクオム(BULK HOMME) THE TONER
「奇跡のリンゴ」と呼ばれるウトビラー・スパトラウバーの幹細胞エキスや、水分保持力に優れたトレハロースなどを配合。シェービング後などのデリケートな肌にも使いやすい低刺激設計でありながら、高い保湿力を実現しています。さっぱりとした使用感で、肌にぐんぐん水分を補給できます。
参照:バルクオム公式サイト
③ 無印良品 エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク
シワ改善の有効成分として「ナイアシンアミド」を配合した、医薬部外品のクリームです。クリームマスクという名前の通り、リッチでコクのあるテクスチャが乾燥した肌をしっかりと包み込みます。手頃な価格で本格的なシワ対策ができると、男女問わず人気の高いアイテムです。
参照:無印良品公式サイト
④ N organic HOMME(エヌオーガニック オム) モイストリッチ ローション
とろみのあるテクスチャが特徴の、高保湿化粧水です。サガラメエキスやカキタンニンなどの保湿成分が、乾燥やハリ不足、キメの乱れといったエイジングサインにアプローチ。落ち着きのあるシトラス系の香りで、毎日のスキンケアがリラックスタイムになります。
参照:N organic公式サイト
⑤ 資生堂メン(SHISEIDO MEN) ハイドレーティング ローション
世界的な化粧品ブランド資生堂が、男性の肌生理学を研究して開発したシリーズ。優れた保湿効果で、乾燥やシェービングによる肌荒れを防ぎ、しっとりとなめらかな肌を長時間キープします。さっぱりとした使い心地で、ベタつきが苦手な方にもおすすめです。
参照:資生堂公式サイト
⑥ クワトロボタニコ(QUATTRO BOTANICO) ボタニカル ローション & アフターシェーブ
4種の植物エキスを配合し、乾燥、ハリ不足、皮脂、毛穴といった男性の4大肌悩みにアプローチ。化粧水、乳液、美容液の役割を1本でこなすオールインワンタイプで、忙しい男性に最適です。髭剃り後のアフターシェーブローションとしても使え、肌を穏やかに整えます。
参照:クワトロボタニコ公式サイト
⑦ ZIGEN(ジゲン) オールインワンフェイスジェル
保湿力に優れた「ヒト型セラミド」を3種類配合し、肌のバリア機能をサポート。これ1本で化粧水、乳液、美容液、クリームの4役をこなし、うるおいを長時間持続させます。オイルフリー、アルコールフリーなど、肌への優しさにもこだわった処方です。
参照:ZIGEN公式サイト
⑧ ファンケル(FANCL) メン オールインワン スキンコンディショナー
化粧水、乳液、美容液の機能が凝縮された、ジェル状のオールインワン。さっぱりタイプとしっとりタイプの2種類があり、肌質や好みに合わせて選べます。エイジングケア成分も配合し、ハリのあるキメの整った肌へ導きます。防腐剤や香料などは無添加です。
参照:ファンケル公式サイト
⑨ アスタリフト メン(ASTALIFT MEN) モイストローション
富士フイルムが写真フィルムの研究で培った技術を応用。独自のナノ分散技術で極小化した赤い美容成分「ナノアスタキサンチン」が、角層のすみずみまで浸透し、肌にハリとツヤを与えます。さらりとしたテクスチャで、うるおいが持続します。
参照:アスタリフト公式サイト
⑩ ラボシリーズ(LAB SERIES) エイジ RE
男性用スキンケアのパイオニア的存在であるラボシリーズのエイジングケア美容液。独自の成分が肌にエネルギーを与え、いきいきとした印象へ導きます。乾燥による小じわを目立たなくし、なめらかでハリのある肌をサポート。洗顔後すぐに使うタイプの美容液です。
参照:ラボシリーズ公式サイト
⑪ Kiehl’s(キールズ) エイジディフェンダー パワーセラム
アデノシンやサイプレスエキスなどを配合した、男性向けのエイジングケア美容液。力強いテクスチャーが角質層に素早く浸透し、肌を引き締め、ハリと弾力感を与えます。乾燥などの外部環境から肌を守り、若々しい印象をキープします。
参照:Kiehl’s公式サイト
⑫ SK-II フェイシャル トリートメント エッセンス
SK-II独自の特別な酵母の発酵から生み出される天然由来成分「ピテラ™」を90%以上配合した、ブランドを象徴する化粧水。高価ですが、肌本来の健やかな働きをサポートし、キメ、ハリ、ツヤなど、肌悩みに総合的にアプローチします。特別なケアを取り入れたい方におすすめです。
参照:SK-II公式サイト
⑬ DHC(ディーエイチシー) MEN オールインワン モイスチュアジェル
エイジングケア成分として知られるコエンザイムQ10やコラーゲンを配合。洗顔後の肌にこれ1本で、化粧水、美容液、乳液、クリーム、アフターシェーブの5つの機能を満たします。アルコールやメントールは不使用で、肌に優しい使い心地です。大容量でコストパフォーマンスにも優れています。
参照:DHC公式サイト
⑭ BOTCHAN(ボッチャン) フォレストトナー
ジェンダーレスコスメブランドBOTCHANの化粧水。天然由来の保湿成分が肌の水分と油分のバランスを整え、テカリと乾燥の両方をケアします。肌にのせるとパシャっと弾けるようなテクスチャで、心地よくスキンケアができます。ジェンダーを問わない洗練されたデザインも魅力です。
参照:BOTCHAN公式サイト
⑮ LISSAGE MEN(リサージ メン) スキンメインテナイザー
化粧水と乳液の機能を1本に凝縮した、ポンプ式のローションです。肌タイプに合わせて3種類(オイリー~オイリードライ肌用、ノーマル~ドライ肌用、ドライ~乾燥が気になる肌用)から選べるのが大きな特徴。コラーゲン研究から生まれた保湿成分を配合し、ハリのある肌へと導きます。
参照:リサージ公式サイト
⑯ THREE(スリー) フォー・メン ジェントリング ローション
天然由来成分99%で、肌に優しく、角層のすみずみまでうるおいを届けます。ベタつかず、さっぱりとした使用感でありながら、しっとりとした後肌に。精油をブレンドした、深みのあるオリエンタルな香りが特徴で、心までリフレッシュさせてくれます。
参照:THREE公式サイト
⑰ MARO17(マーロセブンティーン) コラーゲンショット
ヘアケアで有名なMARO17から発売されている、顔用の美容液。独自の「コラーゲンショット」技術で、角質層のすみずみまでうるおいを届け、ハリのある肌を目指します。化粧水の後に、気になる部分を中心に使う集中ケアアイテムです。
参照:ネイチャーラボ公式サイト
⑱ NILE(ナイル) オールインワンローション
化粧水、美容液、乳液、クリームの4役をこなすオールインワンタイプ。とろみのあるリッチなテクスチャでありながら、肌に馴染ませるとベタつかず、サラッとした仕上がりに。保湿成分としてセラミドやヒアルロン酸を配合し、乾燥から肌を守ります。
参照:NILE公式サイト
⑲ HOLO BELL(ホロベル) トータルスキンケア保湿ジェル
男性の肌悩みに徹底的に向き合って開発されたオールインワンジェル。ヒト型セラミドやプラセンタエキスなど、23種類もの保湿成分を贅沢に配合しています。高い保湿力を持ちながら、ベタつかずサラサラの使用感を実現。敏感肌の方でも使える低刺激処方です。
参照:HOLO BELL公式サイト
⑳ POLA(ポーラ) B.A ローション イマース
汗の中に含まれるタンパク質が糖化し、肌のエイジングを加速させる「糖化汗」に着目した、ポーラの最高峰ブランドB.Aの化粧水。毛穴の目立たない、なめらかで透明感あふれる肌を目指します。男性の皮脂が多い肌にも心地よい、みずみずしい使用感です。
参照:ポーラ公式サイト
㉑ CLINIQUE FOR MEN(クリニーク フォーメン) AG モイスチャライザー
皮膚科学の理論に基づいたクリニークの男性用乳液。肌のバリア機能をサポートし、乾燥などの外的要因から肌を守ります。シワやたるみといったエイジングサインにアプローチし、若々しい印象の肌へと導きます。無香料で、肌質を選ばずに使いやすいアイテムです。
参照:クリニーク公式サイト
㉒ NULL(ヌル) オールインワンジェル
5種類のコラーゲンと5種類のヒアルロン酸を配合し、肌に多角的にうるおいを供給。さらに、ビタミンC誘導体や植物エキスなども配合し、ハリ不足や乾燥などのエイジングサインにアプローチします。みずみずしいジェルタイプで、ベタつきが苦手な方にもおすすめです。
参照:NULL公式サイト
㉓ Magnifique(マニフィーク) モイスチュアライザー
コーセーが手掛けるメンズコスメブランド。天然香料を100%使用した、洗練されたフローラルウッディの香りが特徴。植物由来の保湿成分が、乾燥しがちな男性の肌にうるおいを与え、しなやかな肌に整えます。化粧水、乳液、美容液が1つになったオールインワンタイプです。
参照:マニフィーク公式サイト
㉔ uno(ウーノ) バイタルクリームパーフェクション
ドラッグストアで手軽に購入できる、高機能オールインワンクリーム。美白有効成分m-トラネキサム酸と、シワ改善有効成分レチノール誘導体を配合し、シミ予防とシワ改善の両方にアプローチします。これ1つで化粧水・乳液・美容液・クリーム・マスクの5役をこなし、忙しい大人の男性にぴったりです。
参照:ウーノ公式サイト
㉕ LUCIDO(ルシード) 薬用 トータルケア化粧水
40代からの男性の肌悩みに特化して開発された薬用化粧水。肌のハリを保つコエンザイムQ10を配合し、乾燥による小じわを目立たなくします。また、美白有効成分トラネキサム酸がシミの元となるメラニンの生成を抑制。1本で複数のエイジングサインに対応できる、コストパフォーマンスの高いアイテムです。
参照:ルシード公式サイト
【年代別】男性におすすめのアンチエイジング化粧品
総合おすすめ25選の中から、特に各年代の肌悩みにマッチするアイテムをピックアップしてご紹介します。自分の年代に合った化粧品を選ぶことで、より効果的なエイジングケアが期待できます。
20代向けのおすすめ化粧品
20代は、本格的なエイジングケアよりも、将来の肌トラブルを防ぐための「予防」が重要です。保湿を基本とし、ベタつかず毎日心地よく使えるものを選びましょう。
- オルビス(ORBIS) ミスター ローション: ベタつかずにしっかり保湿できる使用感は、皮脂分泌が活発な20代の肌に最適。スキンケア入門としておすすめです。
- クワトロボタニコ(QUATTRO BOTANICO) ボタニカル ローション & アフターシェーブ: 1本で手軽にケアが完了するオールインワンタイプ。髭剃り後のケアも兼ねられるため、面倒くさがりな方でも続けやすいでしょう。
- BOTCHAN(ボッチャン) フォレストトナー: おしゃれなパッケージと心地よい使用感で、スキンケアを「楽しむ」習慣づけにぴったり。肌の水分・油分バランスを整え、健やかな肌の土台を作ります。
30代向けのおすすめ化粧品
目尻の小じわやうっすらとしたシミなど、初期のエイジングサインが気になり始める30代。保湿ケアを強化しつつ、プラスアルファの効果を持つ製品を取り入れたい年代です。
- 無印良品 エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク: 手頃な価格ながら、シワ改善有効成分「ナイアシンアミド」を配合。いつものケアにプラスワンするだけで、本格的なシワ対策が始められます。
- ファンケル(FANCL) メン オールインワン スキンコンディショナー: 忙しい30代に嬉しいオールインワンでありながら、エイジングケア成分もしっかり配合。肌質に合わせて「さっぱり」「しっとり」を選べるのもポイントです。
- LUCIDO(ルシード) 薬用 トータルケア化粧水: シミ予防と乾燥小じわ対策が1本でできる優れもの。コストパフォーマンスが高く、毎日のケアに気兼ねなく取り入れられます。
40代向けのおすすめ化粧品
シワ、シミ、たるみが本格化し、複合的な肌悩みに対応する必要が出てくる40代。有効成分がしっかり配合された、高機能なアイテムを選びましょう。
- アスタリフト メン(ASTALIFT MEN) モイストローション: 独自のナノ技術で美容成分がしっかり浸透し、肌にハリを与えます。肌の衰えを実感し始めた方に、確かな手応えを感じさせてくれるでしょう。
- 資生堂メン(SHISEIDO MEN) ハイドレーティング ローション: 優れた保湿力で、乾燥しがちな40代の肌をしっかりとうるおします。安定した品質で、肌の基礎体力を底上げしてくれます。
- ラボシリーズ(LAB SERIES) エイジ RE: 美容液をスキンケアに加えるなら、男性肌を研究し続けるラボシリーズがおすすめ。肌に活力を与え、疲れが見え始めた肌をいきいきとした印象に導きます。
50代以降向けのおすすめ化粧品
乾燥が深刻化し、シワやたるみが定着しやすくなる50代以降。水分と油分をしっかりと補い、肌を保護するリッチなケアが求められます。
- SK-II フェイシャル トリートメント エッセンス: 長年の肌悩みに、根本からアプローチしたい方へ。独自成分ピテラ™が肌本来の働きを整え、ハリ、ツヤ、透明感のあるクリアな素肌へ導きます。自分への投資として取り入れたい逸品です。
- POLA(ポーラ) B.A ローション イマース: 最高峰ブランドならではの先進研究に基づいた化粧水。糖化によるくすみやごわつき、毛穴の目立ちが気になる大人の肌に、なめらかさと透明感を与えます。
- CLINIQUE FOR MEN(クリニーク フォーメン) AG モイスチャライザー: 肌のバリア機能をサポートする乳液は、乾燥が進む50代以降の肌に必須。無香料で肌に優しく、しっかりと保湿してエイジングサインに立ち向かいます。
アンチエイジング化粧品の正しい使い方4ステップ
高価で高機能な化粧品を手に入れても、使い方が間違っていては効果を十分に発揮できません。ここでは、エイジングケア効果を最大化するための、基本的なスキンケアの4ステップを解説します。毎日の習慣にして、健やかな肌を目指しましょう。
① 洗顔料で皮脂や汚れをしっかり落とす
スキンケアの基本は、まず肌を清潔にすることから始まります。日中に付着したホコリや汗、過剰な皮脂、そして古い角質などをしっかりと洗い流すことで、後に使う化粧品の浸透を格段に高めることができます。
ポイント:
- ぬるま湯で予洗い: まずは32〜34℃程度のぬるま湯で顔全体を濡らし、表面の汚れを軽く落とします。熱すぎるお湯は肌のうるおいを奪い、乾燥の原因になるため避けましょう。
- 洗顔料はしっかり泡立てる: 洗顔料を手に取り、空気を含ませるようにして、キメの細かい弾力のある泡をたっぷりと作ります。泡立てネットを使うと簡単に質の良い泡が作れます。
- 泡で洗う: 作った泡をクッションにして、指が直接肌に触れないように優しく洗います。特に皮脂の多いTゾーン(額・鼻)から洗い始め、頬やUゾーン(あご周り)は手早く済ませるのがコツです。ゴシゴシこするのは絶対にNGです。摩擦は肌への刺激となり、シワやたるみの原因になります。
- 丁寧にすすぐ: すすぎ残しは肌トラブルの原因になります。髪の生え際やフェイスライン、小鼻の脇など、泡が残りやすい部分も意識して、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。
② 化粧水で肌に水分を補給する
洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすく非常に乾燥しやすい状態です。洗顔後、できるだけ早く(理想は1分以内)化粧水で水分を補給することが重要です。化粧水は、肌を柔らかくしてうるおいで満たし、次に使う美容液や乳液の浸透を助ける役割も担っています。
ポイント:
- 適量を守る: 使用量は、製品のパッケージに記載されている推奨量を守りましょう。一般的には500円玉大が目安です。量が少なすぎると肌全体に行き渡らず、摩擦の原因にもなります。
- 手で優しくなじませる: 清潔な手のひらに化粧水を取り、両手で軽く温めてから顔全体を包み込むようにしてなじませます。パンパンと強く叩き込むパッティングは肌への刺激になるため避け、優しく押し込むようにハンドプレスするのが効果的です。
- 乾燥が気になる部分は重ね付け: 目元や口元など、特に乾燥が気になる部分には、化粧水を少量足して重ね付けすると、より保湿効果が高まります。
③ 美容液で悩みに集中アプローチする
化粧水で肌の土台を整えたら、次は美容液の出番です。美容液は、特定の肌悩み(シワ、シミ、ハリ不足など)に対して、高濃度に配合された有効成分を届けるスペシャルケアアイテムです。化粧水と乳液の間に使うのが一般的です。
ポイント:
- 悩みに合わせて選ぶ: シワが気になるならレチノールやナイアシンアミド配合のもの、シミが気になるならビタミンC誘導体やトラネキサム酸配合のものなど、自分の肌悩みに特化した美容液を選びましょう。
- 順番を守る: 基本的には「化粧水 → 美容液 → 乳液・クリーム」の順番です。製品によっては洗顔後すぐに使うブースター(導入美容液)タイプもあるため、使用方法をよく確認しましょう。
- 気になる部分には重点的に: 美容液を顔全体になじませた後、特に悩みのある部分(目尻のシワ、シミなど)には、指先で優しくトントンと重ね付けすると効果的です。
④ 乳液やクリームでうるおいを閉じ込める
スキンケアの最後の仕上げは、乳液またはクリームです。これらのアイテムには油分が含まれており、化粧水や美容液で与えた水分や有効成分が蒸発しないように、肌表面に膜(フタ)をして閉じ込めるという非常に重要な役割があります。男性はベタつきを嫌ってこのステップを省略しがちですが、これを使わないとせっかく補給した水分が逃げてしまい、かえって乾燥や皮脂の過剰分泌を招きます。
ポイント:
- 肌質に合わせて選ぶ: 脂性肌や普通肌の方は、比較的油分が少なくさっぱりとした使用感の「乳液」を。乾燥肌の方や、冬場など特に乾燥が厳しい時期には、より油分が多く保湿力の高い「クリーム」を選ぶのがおすすめです。
- 適量を顔全体に: 使用量の目安は、乳液なら10円玉大、クリームならパール粒大です。額、両頬、鼻、あごの5点に置き、顔の中心から外側に向かって優しく伸ばします。
- ベタつきが気になる場合: Tゾーンは皮脂が多いため薄めに、乾燥しやすいUゾーンや目元は少し多めに塗るなど、部位によって量を調整すると快適な仕上がりになります。
この4ステップを毎日朝晩続けることで、肌は確実に健やかな状態へと変わっていきます。面倒に感じるかもしれませんが、未来の自分への投資だと思って、ぜひ習慣にしてみてください。
さらに効果を高めるためにおすすめのアイテム
基本の4ステップに慣れてきたら、次は各ステップで使うアイテムをエイジングケアに特化したものに切り替えることで、より高い効果を実感できます。化粧水だけでなく、洗顔料や美容液、乳液・クリームもラインで揃えることで、相乗効果が期待できる場合もあります。
エイジングケア向け洗顔料
エイジングケアの第一歩として、洗顔料を見直してみましょう。洗浄力が強すぎる洗顔料は、必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥やバリア機能の低下を招きます。
エイジングケア向け洗顔料の特徴:
- 保湿成分配合: ヒアルロン酸やセラミド、アミノ酸系の洗浄成分など、うるおいを保ちながら洗える成分が配合されています。洗い上がりがつっぱらず、しっとりしているのが特徴です。
- 古い角質を除去するタイプ: 酵素やクレイ(泥)、AHA(フルーツ酸)などが配合された洗顔料は、肌表面の古い角質や毛穴の汚れを穏やかに除去する効果があります。肌のゴワつきやくすみが気になる方におすすめです。ターンオーバーをサポートし、後に使う化粧品の浸透を高めます。週に1〜2回のスペシャルケアとして取り入れるのも良いでしょう。
- 濃密な泡立ち: 弾力のあるキメ細かい泡は、肌への摩擦を軽減します。泡で出てくるポンプタイプの洗顔料も、手軽に質の良い泡が作れるため便利です。
エイジングケア向け美容液
美容液は、エイジングケアの要とも言えるアイテムです。化粧水で補給した水分をベースに、悩みの核心に直接アプローチする有効成分を肌に届けます。
エイジングケア向け美容液の種類:
- シワ改善美容液: 有効成分としてレチノールやナイアシンアミドが配合された医薬部外品が代表的です。コラーゲンの生成を促し、肌の奥からハリを与え、気になるシワを改善します。
- 美白美容液: ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、コウジ酸などの美白有効成分が、シミの原因となるメラニンの生成を抑制します。できてしまったシミを薄くするというよりは、未来のシミを予防し、肌全体のトーンを明るくする目的で使います。
- ハリ・弾力アップ美容液: ペプチドや成長因子(EGFなど)、抗酸化成分(アスタキサンチン、コエンザイムQ10など)が配合された美容液は、加齢によって失われがちな肌のハリや弾力をサポートします。
- 導入美容液(ブースター): 洗顔後、化粧水の前に使うタイプの美容液です。肌を柔らかくほぐし、その後に使う化粧品の浸透を高める効果があります。スキンケアの効果が感じにくくなったと感じる時におすすめです。
エイジングケア向け乳液・クリーム
スキンケアの総仕上げである乳液・クリームも、エイジングケア仕様のものを選ぶことで、肌の保護機能と保湿効果を格段に高めることができます。
エイジングケア向け乳液・クリームの特徴:
- 高保湿成分配合: ヒト型セラミドやスクワラン、シアバターなど、水分保持力と肌への親和性が高い保湿成分が豊富に配合されています。肌のバリア機能を強化し、乾燥や外部刺激から肌を徹底的に守ります。
- エイジングケア成分配合: レチノールやナイアシンアミド、ペプチドなどのエイジングケア成分が配合されたクリームは、寝ている間に肌の修復をサポートし、翌朝のハリ感やなめらかさを向上させます。「ナイトクリーム」や「リンクルクリーム」と呼ばれる製品がこれに該当します。
- リッチなテクスチャ: コクのあるリッチなテクスチャのクリームは、乾燥が深刻な肌にしっかりと密着し、うるおいのヴェールで長時間包み込みます。肌にツヤを与え、ふっくらとした若々しい印象に導きます。
これらのアイテムを strategically に取り入れることで、日々のスキンケアはより戦略的で効果的なものへと進化します。自分の肌と向き合い、必要なケアをプラスしていくプロセスそのものが、アンチエイジングの醍醐味と言えるでしょう。
男性のアンチエイジングに関するよくある質問
最後に、男性がエイジングケアを始めるにあたって抱きがちな疑問について、Q&A形式でお答えします。
40代や50代から始めても効果はありますか?
はい、効果は十分に期待できます。「遅すぎる」ということは決してありません。
もちろん、20代から予防的にケアを始めるのが理想的ではありますが、40代や50代からスキンケアを始めても、肌の状態を改善することは可能です。エイジングケアの目的は、単に若返ることだけではありません。主な目的は以下の2つです。
- 現状の肌悩みの進行を遅らせ、悪化させないこと
- これから先の肌を健やかに保ち、清潔感を維持すること
例えば、今あるシワを完全になくすことは難しくても、保湿ケアを徹底することで乾燥による小じわを目立たなくしたり、これからできるシワを予防したりすることは可能です。同様に、シミもこれ以上濃く、大きくならないように予防できます。
何よりも、適切なケアを継続することで、肌のキメが整い、ハリやツヤが出て、顔全体の印象が明るく清潔感のあるものに変わっていきます。年齢を重ねたからこそ現れる深みと、手入れの行き届いた清潔感を両立させることが、大人の男性の目指すべきエイジングケアと言えるでしょう。思い立ったが吉日です。今日から始めてみましょう。
スキンケアは朝と夜、どちらに行うべきですか?
基本的には「朝と夜の両方」行うのが最も効果的です。 朝と夜では、スキンケアの目的が異なるためです。
- 朝のスキンケアの目的:
朝のケアは、日中の紫外線、乾燥、ホコリなどの外的刺激から肌を守る「防御」が主な目的です。寝ている間にかいた汗や分泌された皮脂を洗顔で落とし、化粧水で水分を補給。そして、乳液やクリームで保湿し、日焼け止めを塗るまでの工程が重要です。これを怠ると、紫外線によるダメージが蓄積し、シミやシワの大きな原因となります。 - 夜のスキンケアの目的:
夜のケアは、日中に受けた肌ダメージを修復し、肌が再生する(ターンオーバー)のをサポートする「回復・再生」が目的です。メイクや日焼け止め、一日の汚れをクレンジングや洗顔でしっかり落とし、化粧水、美容液、クリームで栄養と潤いをたっぷり与えます。特に、肌のゴールデンタイムと言われる睡眠中に、肌は活発に細胞分裂を繰り返すため、夜のケアはエイジングケアにおいて非常に重要です。
もし、どうしても時間がなくどちらか一方しかできないという状況であれば、夜のケアを優先してください。一日の汚れを落とさずに寝てしまうと、肌トラブルの原因になるだけでなく、肌の老化を著しく早めてしまいます。しかし、理想は朝晩の継続的なケアであることを忘れないでください。
プチプラ(安い)化粧品でも効果は期待できますか?
はい、期待できます。重要なのは価格ではなく、「自分の肌に合っているか」と「継続できるか」です。
化粧品の価格は、研究開発費、広告宣伝費、容器代、配合されている成分の種類や濃度など、様々な要因によって決まります。一概に「高いから良い」「安いからダメ」と決めつけることはできません。
- プチプラ化粧品のメリット:
- 続けやすい: 気軽に購入できる価格なので、経済的な負担なくスキンケアを習慣化できます。
- 惜しみなく使える: 適量を守ってしっかり使えるため、結果的に効果が出やすい場合があります。
- 基本的な保湿ケアに十分: ヒアルロン酸やセラミドなど、基本的な保湿成分が配合された優秀な製品も多くあります。
- デパコス(高級化粧品)のメリット:
- 独自成分や先進技術: ブランド独自の高機能な成分や、浸透技術が使われていることが多いです。
- 特定の悩みに高い効果: シワ改善や美白など、特定の悩みに特化した有効成分が高濃度で配合されている場合があります。
- 付加価値: 高級感のある香りやテクスチャ、パッケージなど、使うこと自体の満足感が高いです。
結論として、まずは自分の肌悩みと予算に合ったプチプラやミドル価格帯の製品から始めてみるのがおすすめです。例えば、「保湿」を重視するなら、プチプラでもセラミド配合の優秀な製品はたくさんあります。その上で、特定の悩み(深いシワなど)をより積極的にケアしたいと感じたら、その部分にだけ高機能なデパコスの美容液を投入するなど、賢く組み合わせるのが良いでしょう。大切なのは、無理なく続けられる自分に合った方法を見つけることです。