【2024年6月最新】男性向け美容液おすすめ人気ランキング20選

男性向け美容液、おすすめ人気ランキング20選

「最近、肌のテカリやカサつきが気になる」「シミやニキビ跡が目立ってきた気がする」といった肌の悩みを抱える男性は少なくありません。日々のシェービングや紫外線、ストレスなど、男性の肌は常に様々なダメージに晒されています。そんな肌悩みに、いつものスキンケアにプラスワンで取り入れたいのが「男性向け美容液」です。

この記事では、男性向け美容液の基礎知識から、肌の悩みやタイプに合わせた選び方、そして2024年6月最新のおすすめ人気ランキング20選まで、幅広く徹底解説します。自分にぴったりの一本を見つけて、自信の持てる健やかな肌を目指しましょう。

男性向け美容液とは?

男性向け美容液とは?

スキンケアに関心を持ち始めると、「化粧水」「乳液」といった基本的なアイテムに加えて「美容液」という言葉を耳にする機会が増えるでしょう。しかし、その役割や必要性について、まだよく知らないという方も多いかもしれません。男性向け美容液は、単なる保湿アイテムではなく、より積極的で的を絞ったスキンケアを可能にする特別な存在です。

まずは、男性向け美容液がどのようなアイテムなのか、その基本的な定義と役割について詳しく見ていきましょう。

肌悩みに特化した集中ケアアイテム

男性向け美容液を一言で表すなら、「特定の肌悩みに特化して集中的にケアするための高機能アイテム」です。

化粧水が肌に水分を与える「水分補給」、乳液やクリームがその水分を逃がさないように蓋をする「保湿」という基本的な役割を担うのに対し、美容液はそれらに加えて「プラスアルファ」の効果をもたらします。

例えば、以下のような具体的な肌悩みに対応するために、それぞれに有効な美容成分が高濃度で配合されています。

  • シミ・そばかす: ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分
  • ニキビ・肌荒れ: グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分
  • 乾燥・カサつき: セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分
  • シワ・たるみ: レチノールやナイアシンアミドなどのエイジングケア成分
  • 毛穴の開き・黒ずみ: 皮脂分泌を抑制する成分や、肌を引き締める成分

このように、美容液は自分の肌が今まさに抱えている問題に対して、ダイレクトに有効成分を届けることを目的として設計されています。そのため、一般的な化粧水や乳液よりも高価な製品が多いですが、その分、悩みの解決に向けた高い効果が期待できるのです。

なぜ今、男性に美容液が必要なのでしょうか。その背景には、男性特有の肌質とライフスタイルが関係しています。男性の肌は、女性に比べて皮膚が厚く、水分量が少ない一方で皮脂の分泌量が多いという特徴があります。これにより、「内側は乾燥しているのに表面はベタつく(インナードライ)」という複雑な状態に陥りやすいのです。

また、毎日のシェービングによる物理的な刺激、紫外線対策の不足、飲酒や喫煙といった生活習慣なども、肌のバリア機能の低下や老化を加速させる要因となります。こうした複合的な要因によって引き起こされる様々な肌トラブルに対し、基本的な保湿ケアだけでは対応しきれないケースが増えています。

そこで活躍するのが美容液です。自分の肌悩みに合った美容液を日々のスキンケアに組み込むことで、これまでのケアでは届かなかった深いレベルでのアプローチが可能になります。いわば、スキンケアにおける「専門家」や「切り札」のような存在と考えると分かりやすいでしょう。

この記事を読み進めることで、美容液があなたのスキンケアをどのように変え、肌悩みの解決にどう貢献するのかが、より具体的に理解できるはずです。

男性が美容液を使う3つのメリット

肌の悩みに直接アプローチできる、肌の水分と油分のバランスを整える、いつものスキンケアを格上げできる

化粧水と乳液だけのシンプルなスキンケアも手軽で良いですが、美容液を一つ加えるだけで、その質は格段に向上します。ここでは、男性が美容液を使うことで得られる具体的な3つのメリットについて、詳しく解説していきます。

① 肌の悩みに直接アプローチできる

美容液を使う最大のメリットは、抱えている肌の悩みにピンポイントで、かつ効果的にアプローチできる点にあります。

前述の通り、美容液は特定の肌悩みを解決するために開発された、美容成分を高濃度に配合したスペシャルケアアイテムです。化粧水や乳液が肌全体のコンディションを整える「土台作り」だとしたら、美容液は気になる部分を集中補修する「専門的な治療」に例えられます。

例えば、あなたが「最近、頬のあたりにシミのようなものが気になり始めた」と感じているとします。この場合、選ぶべきは「ビタミンC誘導体」や「トラネキサム酸」といった美白有効成分が配合された美容液です。これらの成分は、シミの原因であるメラニンの生成を抑制したり、過剰なメラニンを還元したりする働きがあります。これを毎日継続して使用することで、シミの予防や改善が期待できるのです。

また、「Tゾーンはテカるのに、口周りはカサつく。ニキビもできやすい」という悩みを持つ方も多いでしょう。この場合は、「グリチルリチン酸ジカリウム」のような抗炎症成分でニキビの悪化を防ぎつつ、「ビタミンC誘導体」で皮脂の過剰分泌を抑えたり、「セラミド」で不足しがちなうるおいを補ったりする美容液が有効です。

このように、自分の悩みに合わせて「成分」で製品を選ぶことで、漠然としたケアではなく、目的意識を持った戦略的なスキンケアが可能になります。自分の肌と向き合い、必要な成分を的確に与えるというプロセスは、肌の状態を改善するだけでなく、スキンケアそのものへのモチベーションを高めることにも繋がるでしょう。美容液は、受動的なケアから能動的なケアへとステップアップするための、強力なパートナーとなるのです。

② 肌の水分と油分のバランスを整える

男性の肌悩みで非常に多いのが、「ベタつき」と「カサつき」の併発です。これは、肌の水分と油分のバランスが崩れているサインであり、特に「インナードライ」と呼ばれる状態が原因であることが少なくありません。

インナードライとは、肌の表面は皮脂でベタついているにもかかわらず、肌の内部(角質層)は水分が不足して乾燥している状態を指します。肌は内部が乾燥すると、それ以上の水分の蒸発を防ごうとして、防御反応で皮脂を過剰に分泌します。その結果、「テカるのに、つっぱる」という矛盾した感覚が生まれるのです。

この厄介なインナードライを放置すると、毛穴の開きやニキビ、肌のゴワつきなど、さらなる肌トラブルを引き起こす原因となります。ここで、美容液が重要な役割を果たします。

化粧水で水分を補給した後に、保湿系の美容液を使用することで、肌の内部にまでしっかりと潤いを届け、保持する力を高めることができます。特に、「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」といった保湿成分は、肌の水分保持能力をサポートする代表的な成分です。これらの成分が含まれた美容液を使うことで、肌の内部が潤いで満たされ、過剰な皮脂分泌のシグナルが収まりやすくなります。

結果として、皮脂の分泌量が正常化し、テカリが抑えられると同時に、肌本来のしっとりとした質感が戻ってきます。美容液は、水分と油分の理想的なバランスを取り戻すための「調整役」として機能し、ベタつきもカサつきも感じない、健やかで快適な肌状態へと導いてくれるのです。さっぱり系の化粧水と乳液だけでは改善しなかった肌の不調も、保湿系美容液を一つ加えるだけで大きく変わる可能性があります。

③ いつものスキンケアを格上げできる

美容液をスキンケアに加えることは、単にアイテムを一つ増やす以上の意味を持ちます。それは、日々のスキンケア全体の質を底上げし、より高いレベルの結果を目指すということです。

基本的なスキンケアである「洗顔・化粧水・乳液」は、肌を清潔にし、最低限の潤いを保つための「守りのケア」と言えます。これだけでも肌の健康を維持することは可能ですが、加齢や環境ストレスによって生じるシミ、シワ、たるみといった、より積極的な対策が必要な悩みには対応しきれない場合があります。

そこで美容液を投入することで、スキンケアは「守り」に加えて「攻め」の側面を持つようになります。
例えば、エイジングケアを意識し始めた30代以降の男性が、シワ改善に有効な「レチノール」や「ナイアシンアミド」が配合された美容液を使い始めたとします。化粧水で肌を整えた後にこの美容液をなじませ、最後に乳液で蓋をすることで、有効成分が肌の奥(角質層)に効率的に浸透し、その効果を最大限に発揮できる環境が整います。

これは、化粧水が「道を作り」、美容液が「栄養を運び」、乳液が「栄養を閉じ込める」という、見事な連携プレーです。それぞれのアイテムが持つ役割を最大限に引き出し、相乗効果を生み出すことで、スキンケア全体のパフォーマンスが向上します。

このように、美容液は既存のスキンケアステップを補強し、その効果を増幅させる「ブースター」のような役割も担います。いつものスキンケアに満足できなくなった時、あるいはワンランク上の肌を目指したいと考えた時、美容液は最も効果的で手軽な「格上げ」手段となるのです。

化粧水や乳液と美容液の役割の違い

スキンケアの基本アイテムである化粧水、乳液、そして美容液。これらはすべて肌に塗るものですが、それぞれに明確な役割と目的があります。この違いを正しく理解することが、効果的なスキンケアの第一歩です。ここでは、それぞれのアイテムが担う役割について詳しく解説します。

アイテム 主な役割 目的 例えるなら
化粧水 水分補給 肌を潤し、柔らかくする 乾いた土に水を与える
乳液・クリーム 油分補給・保湿 水分の蒸発を防ぎ、潤いを閉じ込める 水を与えた土にマルチング(覆い)をする
美容液 栄養補給(集中ケア) 特定の肌悩みに有効成分を届ける 土に特定の栄養素を持つ肥料を与える

化粧水の役割:肌に水分を与える

洗顔後の肌は、汚れや余分な皮脂とともに、必要な水分も失われがちな無防備な状態です。そのまま放置すると、水分がどんどん蒸発して乾燥が進んでしまいます。そこで最初に使うのが化粧水です。

化粧水の主成分は水であり、その最も重要な役割は「肌の角質層に水分を補給すること」です。乾いたスポンジが水を吸いにくいのと同じで、乾燥して硬くなった肌は、その後に使う美容液や乳液の成分が浸透しにくい状態にあります。

化粧水を使うことで、まず肌を水分で満たし、ふっくらと柔らかく整えます。これにより、肌のキメが整い、後から使用する美容液や乳液の美容成分が浸透しやすい土台が作られます。まさに、スキンケアのスタートラインを整える重要なステップです。

多くの化粧水には、ヒアルロン酸やグリセリンといった保湿成分も含まれていますが、その目的はあくまでも一時的な水分補給と肌を整えることにあります。化粧水だけでは補給した水分が時間とともに蒸発してしまうため、次のステップが必要不可欠です。

乳液・クリームの役割:うるおいを閉じ込める

化粧水でたっぷりと水分を与えた肌から、その潤いが逃げないように「蓋(フタ)をする」のが、乳液やクリームの役割です。

乳液やクリームには、油分がバランス良く配合されています。この油分が肌の表面に薄い膜(皮脂膜の代わり)を形成し、化粧水によって補給された水分の蒸発(経皮水分蒸散)を防ぎます。これにより、肌の潤いが長時間キープされ、外部の刺激からも肌を守ることができます。

乳液とクリームの主な違いは油分の量です。一般的に、乳液は水分と油分がバランス良く配合され、比較的さっぱりとした使用感のものが多いです。一方、クリームは乳液よりも油分の配合量が多く、よりこっくりとしたテクスチャーで、高い保湿力と保護力が特徴です。肌質や季節によって使い分けるのがおすすめです。

  • 脂性肌や夏の季節: さっぱりとした乳液
  • 乾燥肌や冬の季節: 保湿力の高いクリーム

いずれにせよ、化粧水で与えた水分をしっかりと閉じ込めるためには、乳液またはクリームの使用が欠かせません。「化粧水だけで済ませている」という方は、せっかく補給した水分を自ら逃がしているようなものなので、ぜひ乳液やクリームを取り入れてみましょう。

美容液の役割:特定の肌悩みをケアする

化粧水が「水分補給」、乳液・クリームが「保湿(フタ)」という基本的な役割を担うのに対し、美容液は全く異なる目的を持っています。それが「特定の肌悩みに対応する有効成分を、集中的に肌へ届けること」です。

美容液は、いわばスキンケアの「攻め」の部分を担当するアイテム。シミ、シワ、ニキビ、乾燥、ハリ不足といった、個々人が抱える具体的な悩みを解決するために、効果が期待できる美容成分が高濃度に配合されているのが最大の特徴です。

例えば、美白ケアをしたいならビタミンC誘導体配合の美容液、エイジングケアをしたいならレチノール配合の美容液、というように、自分の目的に合わせて選び、化粧水と乳液の間に使用します。

美容液は、化粧水によって整えられた肌の土台の上に、最も効果を発揮させたい成分をダイレクトに届け、その後の乳液・クリームでしっかりと成分ごと閉じ込める、という流れの中で機能します。

「必須ではないが、あるとスキンケアの質が劇的に向上する」というのが美容液の立ち位置です。基本的な保湿ケアだけでは物足りなさを感じたり、より積極的に肌悩みを改善したいと考えたりした時に、真っ先に取り入れるべきアイテムと言えるでしょう。この3つのアイテムの役割の違いを理解し、正しく使い分けることが、理想の肌への近道となります。

失敗しない!男性向け美容液の選び方

肌の悩みに合った成分で選ぶ、自分の肌質に合わせて選ぶ、年代に合わせたケアを意識して選ぶ、使い続けられる価格帯で選ぶ、好みのテクスチャー(使用感)で選ぶ

美容液が肌悩みに特化したアイテムである以上、その選び方は非常に重要です。やみくもに人気の商品を選んでも、自分の肌に合わなければ期待した効果は得られません。ここでは、数ある製品の中から自分に最適な一本を見つけるための、具体的な選び方のポイントを5つの視点から解説します。

肌の悩みに合った成分で選ぶ

美容液選びで最も重要なのが、「自分の肌悩みを解決してくれる有効成分が配合されているか」という点です。まずは自分の肌が何を求めているのかを明確にし、それに合った成分を含む製品を選びましょう。

シミ・くすみが気になるなら「美白有効成分」

紫外線ダメージの蓄積や、肌のターンオーバーの乱れによってできるシミや、顔全体が暗く見えるくすみ。これらをケアしたい場合は、メラニンの生成を抑えたり、排出を促したりする「美白有効成分」が配合された医薬部外品(薬用化粧品)の美容液がおすすめです。

  • ビタミンC誘導体: メラニンの生成抑制、できてしまったメラニンの還元、皮脂抑制、コラーゲン生成促進など、多角的な効果が期待できる万能成分。
  • トラネキサム酸: メラノサイト(メラニンを作る細胞)の活性化を抑制し、シミや肝斑、肌荒れを防ぐ効果が期待できます。
  • 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩): メラニンの生成を抑えるだけでなく、溜まったメラニンの排出を促す効果があるとされています。
  • コウジ酸: メラニン生成の原因となる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制します。

これらの成分が配合されている美容液を選ぶことで、透明感のある明るい印象の肌を目指せます。

ニキビ・毛穴が気になるなら「抗炎症・皮脂抑制成分」

過剰な皮脂分泌は、ニキビの発生や毛穴の開きの主な原因です。また、炎症を起こした赤ニキビや、ニキビ跡のケアも重要になります。

  • グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン: 炎症を抑える作用があり、ニキビや肌荒れを防ぐ効果が高い「抗炎症成分」です。
  • サリチル酸: 古い角質を柔らかくして除去する作用(ピーリング効果)があり、毛穴の詰まりを改善します。
  • ビタミンC誘導体: 皮脂の過剰な分泌を抑える働きがあり、ニキビ予防や毛穴の引き締めに効果が期待できます。

これらの成分は、ニキビができにくい、清潔感のある滑らかな肌へ導いてくれます。

乾燥が気になるなら「高保湿成分」

肌のカサつき、粉吹き、つっぱり感は、肌の水分不足が原因です。特に男性はインナードライに陥りやすいため、保湿は非常に重要です。

  • セラミド: 角質層の細胞の間を満たし、水分を挟み込んで逃がさない「細胞間脂質」の主成分。肌のバリア機能をサポートする上で最も重要な成分の一つです。
  • ヒアルロン酸: 1gで6リットルもの水分を保持できると言われるほど、高い保水力を持つ成分です。肌の表面に潤いの膜を作ります。
  • コラーゲン: 肌のハリや弾力を支える成分。水分を抱え込み、肌に潤いと柔軟性を与えます。
  • アミノ酸: 肌の天然保湿因子(NMF)の主成分であり、角質層の水分を保つ働きがあります。

これらの高保湿成分が配合された美容液は、しっとりと潤いに満ちた健やかな肌の土台を作ります。

シワ・たるみが気になるなら「エイジングケア成分」

年齢とともに気になり始める、目元や口元の小ジワや、フェイスラインのたるみ。これらには、肌のハリをサポートしたり、シワを改善したりする効果が認められた成分が有効です。

  • レチノール: ビタミンAの一種。ターンオーバーを促進し、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成をサポートすることで、肌にハリを与え、シワを改善する効果が期待できます。高機能な分、刺激を感じることもあるため、少量から試すのがおすすめです。
  • ナイアシンアミド: ビタミンB群の一種。「シワ改善」と「美白」の両方の効果が認められている有効成分です。コラーゲンの生成を促進し、肌にハリを与えます。
  • ペプチド: アミノ酸が結合したもの。コラーゲンやエラスチンの働きをサポートし、肌にハリと弾力をもたらします。
  • ビタミンC誘導体: コラーゲンの生成を促進する働きもあり、エイジングケアにも有効です。

これらの成分は、若々しく、ハリのある引き締まった印象の肌を維持するために役立ちます。

自分の肌質に合わせて選ぶ

肌の悩みだけでなく、自分の基本的な「肌質」に合ったテクスチャーや処方の美容液を選ぶことも、快適にスキンケアを続けるための重要なポイントです。

乾燥肌

常にカサつきやつっぱり感があり、冬場は粉を吹くこともあるタイプ。セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が豊富に含まれた、とろみのあるテクスチャーやオイル系の美容液がおすすめです。保湿力が高いものを選び、しっかりと潤いを補給しましょう。

脂性肌

顔全体が皮脂でテカりやすく、ニキビや毛穴の詰まりが気になるタイプ。オイルフリーや、さっぱりとしたジェル状のテクスチャーが適しています。皮脂抑制効果のあるビタミンC誘導体や、抗炎症成分が配合されたものを選び、ベタつかない使用感のものが良いでしょう。

混合肌

Tゾーン(おでこ・鼻)はベタつくのに、Uゾーン(頬・あご)は乾燥するなど、部位によって肌質が異なるタイプ。肌全体の水分と油分のバランスを整えることが重要です。「高保湿でありながらベタつかない」といった使用感の美容液がおすすめです。例えば、ヒアルロン酸やアミノ酸系の保湿成分をベースにしつつ、オイルフリーのものなどが適しています。

敏感肌

シェービング後や季節の変わり目などに、赤みやかゆみ、ヒリつきを感じやすいデリケートなタイプ。「アルコールフリー」「無香料」「無着色」「パラベンフリー」「パッチテスト済み」といった、低刺激処方の製品を選ぶのが鉄則です。まずは少量で試してみて、肌に異常が出ないか確認してから本格的に使用しましょう。抗炎症成分であるグリチルリチン酸ジカリウムなどが配合されているものもおすすめです。

年代に合わせたケアを意識して選ぶ

年齢によって肌の状態や悩みは変化していきます。その時々の自分の年代に合ったケアを意識することで、より効果的なスキンケアが可能です。

20代:ニキビやテカリ対策

皮脂分泌が活発な20代は、ニキビや毛穴、テカリが主な悩みとなることが多いです。皮脂の分泌をコントロールするビタミンC誘導体や、ニキビの炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムなどが配合された、さっぱり系の美容液がおすすめです。早いうちから保湿の習慣をつけておくことも、将来の肌のために重要です。

30代:乾燥やシミの予防

仕事のストレスや生活習慣の乱れの影響が肌に出始め、乾燥による小ジワや、紫外線ダメージによるシミの兆候が見え始める年代です。セラミドなどの高保湿成分で肌のバリア機能を高めつつ、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分でシミを予防する「保湿+美白」のケアが効果的です。

40代以降:本格的なエイジングケア

肌のハリや弾力が低下し、深いシワやたるみが気になり始める年代です。シワ改善効果が認められているレチノールやナイアシンアミド、肌にハリを与えるペプチドなどが配合された、本格的なエイジングケア美容液を取り入れましょう。保湿力も非常に重要になるため、高保湿成分もリッチに配合された製品がおすすめです。

使い続けられる価格帯で選ぶ

美容液は、一度使えばすぐに効果が出る魔法の薬ではありません。毎日継続して使用することで、初めてその効果を実感できるものです。そのため、無理なく使い続けられる価格帯の製品を選ぶことが非常に大切です。

プチプラ

ドラッグストアやバラエティショップで手軽に購入できる、数千円程度までの価格帯の製品です。最大のメリットは、コストを気にせず毎日たっぷりと使えること。近年はプチプラでも、有効成分をしっかりと配合した高機能な製品が増えています。スキンケア初心者の方や、まずは美容液を試してみたいという方におすすめです。

デパコス

百貨店のコスメカウンターなどで販売されている、比較的高価格帯の製品です。独自の先端技術や、希少な美容成分を贅沢に配合していることが多く、高い効果や上質な使用感が期待できます。特別な日の前の集中ケアや、特定の悩みを本気で改善したいと考える方、スキンケアそのものを楽しみたい方におすすめです。

好みのテクスチャー(使用感)で選ぶ

毎日使うものだからこそ、使用感の好みも重要な選択基準です。いくら成分が良くても、ベタつくのが苦手な人がオイル系の美容液を使うのはストレスになります。

  • ウォーター/ローションタイプ: 化粧水のようにサラサラとした液体状。肌なじみが良く、さっぱりとした使用感を好む方や脂性肌の方におすすめ。
  • ジェルタイプ: みずみずしく、ひんやりとした感触。肌に伸ばしやすく、ベタつきにくいのが特徴。保湿力とさっぱり感を両立したい混合肌の方にも適しています。
  • ミルク/エマルジョンタイプ: 乳液のような、とろりとしたテクスチャー。保湿力が高く、しっとりとした仕上がりに。乾燥肌の方におすすめです。
  • オイルタイプ: 油分を主成分とし、非常に高い保湿力と肌を柔らかくする効果があります。乾燥が特に気になる方や、エイジングケアにおすすめです。

自分の肌質や好みに合わせて、心地よく続けられるテクスチャーの美容液を選びましょう。

【2024年最新】男性向け美容液おすすめ人気ランキング20選

ここからは、これまでの選び方のポイントを踏まえ、2024年6月時点で特におすすめの男性向け美容液をランキング形式で20製品ご紹介します。プチプラからデパコスまで、様々な肌悩みや肌質に対応する人気アイテムを厳選しました。ぜひ、あなたの肌にぴったりの一本を見つけるための参考にしてください。


① ORBIS Mr.(オルビス ミスター) エッセンスインローション

特徴: 化粧水と美容液の機能を兼ね備えたオールインワンローション。パシャっと弾けるジュレ状のテクスチャーが肌に触れると素早く広がり、角層のすみずみまで浸透します。ベタつかないのに、うるおいが長時間持続するのが魅力です。
主要成分: グリチルリチン酸ジカリウム(有効成分)、浸透型コラーゲン、ヒアルロン酸
価格: 1,650円(税込)/ 180mL(ボトル入り) ※2024年6月時点
テクスチャー: ジュレ状ローション
こんな人におすすめ: スキンケアは手早く済ませたいけれど、しっかり保湿や肌荒れケアもしたい方。ベタつきが苦手な方。
参照:オルビス公式サイト

② BULK HOMME(バルクオム) THE SERUM

特徴: 保湿に特化しながらも、男性の肌質を考慮した軽やかな使用感を実現した美容液。肌に水分を補給し、角質層の水分バランスを整えることで、過剰な皮脂分泌を抑え、健やかな肌へと導きます。
主要成分: スクワラン、グリセリルグルコシド、チャ葉エキス、温泉水
価格: 3,300円(税込)/ 50g ※2024年6月時点
テクスチャー: さらっとしたジェル状
こんな人におすすめ: インナードライ肌の方。保湿はしたいけれど、ベタつく使用感は避けたい方。
参照:BULK HOMME公式サイト

③ Kiehl’s(キールズ) DS RTN リニューイング セラム

特徴: 肌への刺激を抑えながら、シワやハリ、毛穴などのエイジングサインにアプローチするレチノール美容液。ナイアシンアミドやセラミドも配合し、肌のバリア機能をサポートしながら、なめらかでハリのある肌へと導きます。
主要成分: レチノール、ナイアシンアミド、セラミド、ペプチド
価格: 8,910円(税込)/ 30mL ※2024年6月時点
テクスチャー: クリーミーなセラム
こんな人におすすめ: シワやたるみ、毛穴の開きなど、本格的なエイジングケアを始めたい方。
参照:キールズ公式サイト

④ LANCÔME(ランコム) ジェニフィック アドバンスト N

特徴: 美肌菌(皮膚常在菌叢)に着目した、ランコムを代表する美容液。洗顔後すぐの肌に使用する導入美容液で、肌のバリア機能をサポートし、その後のスキンケアの浸透を高めます。ハリや弾力、透明感のある肌を目指せます。
主要成分: ビフィズス菌エキス、酵母エキス
価格: 12,100円(税込)/ 30mL ※2024年6月時点
テクスチャー: みずみずしいテクスチャー
こんな人におすすめ: 年齢や肌質問わず、肌の基礎力を高めたい方。スキンケア全体の効果を底上げしたい方。
参照:ランコム公式サイト

⑤ QUATTRO BOTANICO(クワトロボタニコ) ボタニカル スポッツ ソリューション

特徴: 気になるシミやニキビ跡にピンポイントでアプローチする薬用スポッツ美容液。美白有効成分プラセンタエキスがメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。植物由来の成分で肌に優しくアプローチします。
主要成分: プラセンタエキス-1、グリチルリチン酸2K(有効成分)
価格: 2,475円(税込)/ 20g ※2024年6月時点
テクスチャー: ジェル状
こんな人におすすめ: シミやニキビ跡を集中的にケアしたい方。植物由来の成分にこだわりたい方。
参照:クワトロボタニコ公式サイト

⑥ 無印良品 薬用リンクルケア美容液

特徴: シワ改善有効成分としてナイアシンアミドを配合した、コストパフォーマンスに優れた薬用美容液。乾燥が気になる肌に潤いを与え、ハリのあるふっくらとした肌に整えます。敏感肌にも配慮した低刺激性です。
主要成分: ナイアシンアミド(有効成分)、ヒアルロン酸、コラーゲン
価格: 1,490円(税込)/ 30mL ※2024年6月時点
テクスチャー: コクのあるクリーム状
こんな人におすすめ: プチプラでエイジングケア(シワ改善)を始めたい方。乾燥による小ジワが気になる方。
参照:無印良品公式サイト

⑦ HABA(ハーバー) 薬用ホワイトレディ

特徴: 高濃度ビタミンC誘導体と、保湿成分クマザサ水を独自のバランスで配合したロングセラーの薬用美白美容液。洗顔後すぐの肌に使うことで、メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ・そばかすを防ぎます。
主要成分: L-アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム(有効成分)、クマザサ水
価格: 3,960円(税込)/ 30mL ※2024年6月時点
テクスチャー: さらっとした液体状
こんな人におすすめ: シミやくすみを予防し、透明感のある肌を目指したい方。肌に優しい処方を好む方。
参照:HABA公式サイト

⑧ メラノCC 薬用しみ集中対策 プレミアム美容液

特徴: 活性型ビタミンC(アスコルビン酸)を含む4種のビタミンCを配合し、気になるシミやニキビ跡にダイレクトにアプローチする薬用美容液。皮脂抑制成分や抗炎症成分も配合し、ニキビ予防にも効果的です。
主要成分: アスコルビン酸、ピリドキシン塩酸塩、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール(有効成分)
価格: オープン価格(参考価格:1,628円前後)/ 20mL
テクスチャー: オイルのようなしっとりテクスチャー
こんな人におすすめ: 気になるシミやニキビ跡を集中ケアしたい方。コストを抑えたい方。
参照:ロート製薬公式サイト

⑨ N organic(エヌオーガニック) N organic Vie リンクルパック エッセンス

特徴: シワ改善とシミ予防のWの効果が期待できる薬用美容液。植物由来の成分バクチオールを配合し、乾燥による小ジワだけでなく、気になる部分にハリを与えます。精油の豊かな香りも魅力です。
主要成分: ナイアシンアミド(有効成分)、バクチオール
価格: 9,240円(税込)/ 15g ※2024年6月時点
テクスチャー: こっくりとしたクリーム状
こんな人におすすめ: 目元や口元のシワを集中ケアしたい方。エイジングケアと美白ケアを同時に行いたい方。
参照:N organic公式サイト

⑩ SHISEIDO MEN(シセイドウ メン) アルティミューン パワライジング コンセントレート

特徴: 資生堂のベストセラー美容液「アルティミューン」の男性向けバージョン。乾燥や環境ダメージから肌を守り、肌本来の力を引き出すことで、ハリと滑らかさのある、活力あふれる肌へと導きます。
主要成分: ツバキ種子エキス、グリセリン
価格: 8,250円(税込)/ 30mL ※2024年6月時点
テクスチャー: みずみずしいジェル状
こんな人におすすめ: 乾燥、肌荒れ、ハリ不足など複合的な肌悩みを抱える方。肌のコンディションを底上げしたい方。
参照:資生堂公式サイト

⑪ FANCL(ファンケル) メン オールインワン スキンコンディショナー

特徴: 化粧液、乳液、美容液の働きを1本に凝縮したオールインワンジェル。シェービング後のデリケートな肌をケアし、うるおいとハリを与えます。さっぱりタイプとしっとりタイプの2種類から選べます。
主要成分: グリチルリチン酸2K、ムクロジエキス
価格: 2,750円(税込)/ 60mL ※2024年6月時点
テクスチャー: ジェル状
こんな人におすすめ: とにかく手軽にスキンケアを完了させたい方。TPOに合わせて使用感を選びたい方。
参照:ファンケル公式サイト

⑫ est(エスト) セラム ワン

特徴: 高濃度の炭酸泡が出てくるユニークな美容液。洗顔後すぐに使用することで、肌を柔らかくほぐし、血行を促進。その後のスキンケアのなじみを高め、ハリとうるおいに満ちた肌へと導きます。
主要成分: ナイアシンアミド(有効成分)、エスト独自成分GPサイクルコンプレックス
価格: 13,200円(税込)/ 90g ※2024年6月時点
テクスチャー: 炭酸泡
こんな人におすすめ: 肌のごわつきや、くすみが気になる方。スキンケアの浸透を高めたい方。
参照:エスト公式サイト

⑬ IPSA(イプサ) セラム 0 e

特徴: 肌に不要なタンパク質や水が溜まることに着目した美容液。独自の複合成分「0-コンプレックスe」が肌を引き締め、すっきりとしたフェイスラインと、毛穴の目立たないなめらかな肌へと導きます。
主要成分: 0-コンプレックスe(スターフルーツエキス、ドクダミエキス、チャ葉エキスなど)
価格: 11,000円(税込)/ 50mL ※2024年6月時点
テクスチャー: みずみずしいジェル状
こんな人におすすめ: 顔のむくみや、フェイスラインのもたつきが気になる方。毛穴ケアをしたい方。
参照:イプサ公式サイト

⑭ d program(d プログラム) ACリセット

特徴: 敏感肌向けブランドdプログラムの、ニキビや肌荒れを防ぐ薬用美容液。気になる部分に優しくなじませることで、速攻ケア。ニキビ跡が気になる肌にもうるおいを与え、なめらかに整えます。
主要成分: トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム(有効成分)
価格: 2,750円(税込)/ 10g ※2024年6月時点
テクスチャー: ジェル状
こんな人におすすめ: 敏感肌で、繰り返しできるニキビに悩んでいる方。ニキビ跡のケアもしたい方。
参照:資生堂 d プログラム公式サイト

⑮ NULL(ヌル) 薬用リンクルクリーム

特徴: シワ改善とシミ予防のW効果を持つ有効成分ナイアシンアミドを配合した、男性向けの薬用クリーム。目元、口元、おでこなど、年齢サインが気になる部分にアプローチし、ハリのある肌へと導きます。
主要成分: ナイアシンアミド(有効成分)
価格: 3,036円(税込)/ 22g ※2024年6月時点
テクスチャー: コクのあるクリーム
こんな人におすすめ: コストを抑えながら、本格的なシワ改善ケアを始めたい方。
参照:NULL公式サイト

⑯ ONE BY KOSE(ワンバイコーセー) セラム ヴェール

特徴: 日本で唯一、肌の水分保持能を改善できる有効成分「ライスパワー®No.11」を配合した薬用導入美容液。セラミドの産生を促し、肌自らがうるおう力を高めます。乾燥に悩むすべての肌質におすすめです。
主要成分: ライスパワー®No.11(有効成分)
価格: 5,500円(税込)/ 60mL ※2024年6月時点
テクスチャー: みずみずしいジェルベース
こんな人におすすめ: 根本的な乾燥肌を改善したい方。肌のバリア機能を高めたい方。
参照:コーセー公式サイト

⑰ ASTALIFT MEN(アスタリフト メン) ジェリー アクアリスタ

特徴: 富士フイルムの独自技術でナノ化された「Wヒト型ナノセラミド」を配合した先行美容液。洗顔後の肌に使うことで、うるおいとハリの土台を整えます。一度使うとやみつきになる、弾力のあるジェリー状のテクスチャーも特徴です。
主要成分: Wヒト型ナノセラミド、ナノアスタキサンチン
価格: 13,200円(税込)/ 60g ※2024年6月時点
テクスチャー: 赤いジェリー状
こんな人におすすめ: 乾燥とハリ不足を同時にケアしたい方。エイジングケアを本格的に行いたい方。
参照:富士フイルム公式サイト

⑱ LAB SERIES(ラボ シリーズ) デイリー・レスキュー・セラム

特徴: 男性特有の肌ニーズに応える、ラボシリーズの主力美容液。軽やかなテクスチャーで素早く肌になじみ、うるおいを与えて肌のバリア機能をサポート。乾燥などの外的ストレスから肌を守り、健やかな状態を保ちます。
主要成分: 朝鮮人参エキス、ペプチド
価格: 8,910円(税込)/ 50mL ※2024年6月時点
テクスチャー: 軽いジェル状セラム
こんな人におすすめ: 乾燥、くすみ、ハリ不足など、複数の悩みにまとめてアプローチしたい方。
参照:ラボ シリーズ公式サイト

⑲ CLINIQUE FOR MEN(クリニーク フォー メン) MXハイドレーター ウォーター ジェル コンセントレート

特徴: 瞬時に、そして長時間うるおいをキープするジェル状美容液。独自の「リキッド スフィア テクノロジー」により、ビタミンEやビタミンCを内包したカプセルが弾け、肌にフレッシュなうるおいを届けます。
主要成分: ヒアルロン酸Na、ビタミンE、ビタミンC
価格: 7,370円(税込)/ 48g ※2024年6月時点
テクスチャー: ウォータージェル状
こんな人におすすめ: とにかく保湿を重視したい方。ベタつかず、みずみずしい使用感が好きな方。
参照:クリニーク公式サイト

⑳ THREE(スリー) フォー・メン ジェントリング エマルジョン

特徴: 乳液でありながら、美容液のような高い機能性を持つアイテム。天然由来成分98%で、角質層の水分と油分のバランスを整え、テカリや乾燥を防ぎます。精油の香りで心もリフレッシュできます。
主要成分: ニガヨモギエキス、酒粕エキス、ベルガモット果実油など
価格: 7,480円(税込)/ 100mL ※2024年6月時点
テクスチャー: なめらかな乳液状
こんな人におすすめ: 乳液と美容液のケアを1本で済ませたい方。ナチュラルな処方と香りを好む方。
参照:THREE公式サイト


※ランキングは特定の優劣を示すものではありません。各製品の特徴を比較し、ご自身の肌悩みや予算に合ったものをお選びください。

メンズ美容液の効果を最大化する正しい使い方

洗顔、化粧水、美容液、乳液・クリーム

せっかく自分に合った美容液を選んでも、使い方が間違っていては効果が半減してしまいます。美容液が持つ力を最大限に引き出すためには、正しい順番と塗り方をマスターすることが不可欠です。ここでは、スキンケアの基本ステップと、美容液を塗る際のポイントを詳しく解説します。

美容液を使うスキンケアの順番

スキンケアアイテムは、それぞれが持つ役割に応じて、適切な順番で使うことで相乗効果が生まれます。基本的には、テクスチャーが水っぽいものから油っぽいものへと重ねていくと覚えておくと良いでしょう。

基本的なスキンケアの順番

  1. 洗顔: まずは洗顔料をしっかりと泡立て、肌の汚れや余分な皮脂を優しく洗い流します。清潔な肌は、スキンケア成分の浸透を高めるための第一歩です。
  2. 化粧水: 洗顔後の肌に、たっぷりと水分を補給します。肌を柔らかく整え、次に使う美容液の通り道を作る役割があります。
  3. 美容液: 化粧水で肌が潤っている状態で、美容液をなじませます。これが最も効果的なタイミングです。
  4. 乳液・クリーム: 最後に、乳液やクリームの油分で蓋をします。これにより、化粧水と美容液で与えた水分と有効成分を肌に閉じ込め、水分の蒸発を防ぎます。

【注意点】ブースター(導入美容液)の場合
一部の美容液には、「ブースター」や「先行美容液」と呼ばれるタイプがあります。これらは洗顔後すぐ、化粧水の前に使用することで、肌を柔らかくし、その後のスキンケア全体の浸透を助ける役割を果たします。製品パッケージに「洗顔後すぐにお使いください」といった記載がある場合は、その指示に従ってください。今回紹介したランキングの中では、ランコムの「ジェニフィック アドバンスト N」やエストの「セラム ワン」、ONE BY KOSEの「セラム ヴェール」などがこのタイプに該当します。

美容液の正しい塗り方のポイント

ただ顔に塗り広げるだけでなく、少しの工夫で美容液の浸透力は大きく変わります。以下の3つのポイントを意識してみましょう。

手のひらで温めてから塗る

冷蔵庫で冷やしていたり、冬場で冷たくなっていたりする美容液をそのまま肌に乗せると、毛穴が収縮して成分が浸透しにくくなることがあります。

美容液を適量手に取ったら、両方の手のひらで軽く挟み込むようにして、数秒間温めましょう。人肌程度に温めることで、美容液の伸びが良くなり、肌へのなじみも格段に向上します。このひと手間が、効果を実感するための近道です。

顔の中心から外側へ優しくなじませる

美容液を塗る際は、ゴシゴシと強く擦り込むのは絶対にNGです。摩擦は肌への刺激となり、シミやシワ、肌荒れの原因になります。

指の腹を使い、顔の中心(額、鼻、あご)から外側(こめかみ、フェイスライン)に向かって、優しく滑らせるようになじませていきます。皮膚が薄くデリケートな目元や口元は、特に力を入れず、薬指でポンポンと軽く叩き込むように塗るのがポイントです。

シミやシワなど、特に気になる部分には、指先に少量を取り、重ね付けするのも効果的です。

最後にハンドプレスで浸透させる

顔全体に美容液をなじませたら、最後の仕上げとして「ハンドプレス」を行いましょう。

両方の手のひらで、顔全体を優しく包み込み、ゆっくりと圧をかけます。手のぬくもりと適度な圧力が、美容液の成分を角質層のすみずみまで浸透させるのを助けます。おでこ、両頬、あご、目元など、場所を変えながらそれぞれ5秒ずつくらい、じっくりとプレスするのがおすすめです。肌が手に吸い付くような、もっちりとした感触になれば、しっかりと浸透したサインです。

適量を守って使用する

「効果を早く出したいから」と、一度にたくさんの量を使っても、肌が吸収できる量には限界があります。多すぎると、肌表面に残ってベタつきの原因になったり、かえって肌トラブルを引き起こしたりすることもあります。逆に少なすぎると、十分な効果が得られないだけでなく、塗る際の摩擦が大きくなってしまいます。

最も効果的なのは、製品のパッケージや説明書に記載されている「推奨使用量」を守ることです。通常、「パール粒大」「1円玉大」「2〜3プッシュ」などと具体的に示されています。まずはその量を基準に使い、自分の肌の状態に合わせて微調整するのが良いでしょう。

正しい使い方をマスターし、毎日のスキンケアを丁寧に行うことで、美容液はあなたの肌悩みに力強く応えてくれるはずです。

メンズ美容液に関するよくある質問

メンズ美容液に関するよくある質問

最後に、男性が美容液を使い始めるにあたって抱きがちな疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。

Q. 女性用の美容液を使っても大丈夫?

A. 基本的には、女性用の美容液を男性が使っても問題ありません。

配合されている美容成分(ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体、レチノールなど)そのものに性差はなく、肌悩みが合致していれば効果は期待できます。実際に、本記事のランキングでもご紹介したように、男女兼用で人気の高い製品は数多く存在します。

ただし、男性向け製品と女性向け製品では、ターゲットとする肌質や使用感に違いがある場合があります。
一般的に、男性の肌は女性に比べて皮脂分泌が多く、肌の水分量が少ない傾向にあります。そのため、男性向け製品は、保湿しながらもベタつきを抑えたさっぱりとしたテクスチャーに調整されていたり、シェービングによる肌荒れを考慮して抗炎症成分が配合されていたりすることが多いです。

結論として、成分や肌悩みが合っていれば女性用でもOKですが、皮脂によるベタつきや、さっぱりとした使用感を重視するなら、男性向けに開発された製品を選ぶ方がより快適に使える可能性が高いと言えるでしょう。

Q. 美容液はいつから使い始めるべき?

A. 「肌の悩みが気になり始めた時」が、美容液を使い始める絶好のタイミングです。

年齢で一概に決める必要はありません。例えば、10代や20代前半でも、ニキビやテカリに悩んでいるのであれば、それに対応した美容液を始める価値は十分にあります。30代になって乾燥やシミの予防を意識し始めた時、40代で本格的なエイジングケアが必要だと感じた時など、自分の肌の変化を感じ取った時がスタートの合図です。

むしろ、「まだ早い」と先延ばしにするよりも、悩みやトラブルの初期段階でケアを始める方が、予防的な観点からも効果的です。早いうちから美容液を取り入れたケアを習慣にすることで、将来の肌トラブルのリスクを減らし、健やかな肌を長く維持することに繋がります。

Q. 化粧水や乳液だけでケアするのはダメ?

A. ダメということは全くありません。むしろ、スキンケアの基本として非常に重要です。

化粧水で水分を与え、乳液で蓋をするという「保湿の基本」ができていれば、肌の健康をある程度保つことは可能です。特に肌に大きな悩みがない場合は、基本のケアだけでも十分かもしれません。

しかし、もしあなたが「ニキビ跡を薄くしたい」「シミを予防したい」「シワを改善したい」といった、より具体的で積極的な目標を持っているのであれば、化粧水と乳液だけでは力不足になる可能性があります。

前述の通り、化粧水と乳液は「守りのケア」、美容液は「攻めのケア」です。基本的な保湿ケアだけでは解決が難しい特定の肌悩みにアプローチし、ワンランク上の肌を目指したい場合に、美容液の追加が非常に効果的になります。

今のスキンケアに物足りなさを感じているなら、ぜひ美容液の導入を検討してみてください。きっと、あなたの肌がより良い方向へ変わっていくのを実感できるはずです。