バレないナチュラルメンズメイクのやり方 基本の手順とおすすめコスメ

バレないナチュラルメンズメイクのやり方、基本の手順とおすすめコスメ

近年、男性の美容意識の高まりとともに、メンズメイクは特別なものではなく、ビジネスやプライベートでの印象を向上させるための「身だしなみ」の一つとして広く受け入れられるようになりました。しかし、「メイクに興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない」「周りにバレたくない」「いかにも”化粧している感”が出るのは避けたい」といった悩みを抱える方も少なくありません。

この記事では、メンズメイク初心者の方に向けて、誰にもバレずに清潔感と自信を手に入れるためのナチュラルメイクの基本を徹底的に解説します。揃えるべきアイテムの選び方から、具体的な7つのステップ、肌の悩み別カバー術、さらに印象をアップさせる応用テクニックまで、網羅的にご紹介。この記事を読めば、あなたも明日から、自然で好印象な自分を演出できるようになるでしょう。

メンズメイクとは?得られる3つのメリット

肌の悩みをカバーして清潔感をアップさせる、第一印象が良くなる、自分に自信が持てる

メンズメイクと聞くと、舞台俳優やアーティストのような華やかなメイクを想像するかもしれません。しかし、現在主流となっているメンズメイクは、それとは全く異なります。現代のメンズメイクの目的は「欠点を隠し、長所を伸ばすことで、清潔感のある健康的な印象を与えること」にあります。いわば、スーツや髪型を整えるのと同じ、社会人としての身だしなみの一環です。

ニキビ跡やクマ、青髭といった肌の悩みを自然にカバーし、眉を整えることで、顔全体の印象は大きく変わります。特に、オンライン会議が普及した現代において、画面越しの印象管理は非常に重要です。肌が綺麗に見えるだけで、相手に与える信頼感や安心感は格段にアップします。ここでは、メンズメイクを始めることで得られる具体的な3つのメリットを詳しく解説します。

① 肌の悩みをカバーして清潔感をアップさせる

メンズメイクがもたらす最も大きなメリットは、肌の悩みを自然にカバーし、圧倒的な清潔感を手に入れられることです。多くの男性が抱える肌のコンプレックスには、以下のようなものがあります。

  • ニキビ・ニキビ跡の赤みや凹凸
  • 寝不足や疲れによる目の下のクマ
  • 毎日の髭剃りによる青髭やカミソリ負け
  • 加齢や紫外線によるシミ・そばかす
  • Tゾーンのテカリや毛穴の開き

これらの悩みは、体調や生活習慣だけではすぐに改善するのが難しい場合も少なくありません。しかし、BBクリームやコンシーラーといったベースメイクアイテムを使えば、これらの肌トラブルをまるで無かったかのように自然に隠すことが可能です。

肌の色ムラがなくなり、均一で滑らかな肌になるだけで、顔全体が明るく健康的に見えます。不健康そうな印象や、疲れているような印象が払拭され、「自己管理ができている」「爽やかでハツラツとしている」といったポジティブなイメージにつながります。

この「清潔感」は、ビジネスシーンにおいて特に強力な武器となります。商談やプレゼンテーションの場で、相手に与える印象は交渉の成否を左右することさえあります。清潔感のある外見は、相手に対する敬意の表れと受け取られ、信頼関係の構築をスムーズにしてくれるでしょう。プライベートでも同様に、清潔感は相手に好感を与え、円滑な人間関係を築くための重要な要素となります。

② 第一印象が良くなる

「人の第一印象は出会って数秒で決まる」と言われることがありますが、これは心理学における「初頭効果」として知られています。最初に受けた情報が、その後の評価に強く影響を与えるというものです。そして、その第一印象を決定づける最大の要因は、言語情報よりも視覚情報であるとされています。

メンズメイクは、この視覚情報をコントロールし、意図的にポジティブな第一印象を形成するための有効な手段です。例えば、以下のような効果が期待できます。

  • 肌のトーンアップ効果: BBクリームや化粧下地で肌を明るく見せることで、健康的でエネルギッシュな印象を与えます。顔色が悪いと「疲れているのかな?」「不機嫌なのかな?」といったネガティブな印象を持たれがちですが、メイクで血色感をプラスすることで、明るく親しみやすい雰囲気を演出できます。
  • 眉を整える効果: 眉は顔の印象を大きく左右する「額縁」のようなパーツです。ボサボサの眉や薄い眉をアイブロウで整えるだけで、顔全体が引き締まり、意志の強さ、誠実さ、知的な印象を与えられます。眉の形一つで、頼りがいのある雰囲気や、逆に優しい雰囲気を作り出すことも可能です。
  • 唇の血色を整える効果: 意外と見られているのが唇です。乾燥してカサカサだったり、血色が悪く紫色だったりすると、不健康でだらしない印象を与えてしまいます。色付きのリップクリームで自然な血色と潤いをプラスするだけで、顔全体の生命感がアップし、若々しく健康的なイメージになります。

これらの小さな変化の積み重ねが、総合的に「感じの良い人」「仕事ができそうな人」「信頼できる人」といった、ポジティブな第一印象を構築します。初対面の相手に好印象を持ってもらうことで、その後のコミュニケーションが円滑に進み、ビジネスチャンスや新たな出会いの可能性を広げることができるのです。

③ 自分に自信が持てる

メンズメイクがもたらす効果は、他者からの評価を高めるだけでなく、自分自身の内面にも大きな変化をもたらします。それは、「自分に自信が持てるようになる」という心理的なメリットです。

長年コンプレックスに感じていたニキビ跡やクマ、青髭がメイクによって綺麗にカバーされると、鏡に映る自分の姿に満足できるようになります。これまで人の視線が気になって俯きがちだった人も、堂々と顔を上げて相手の目を見て話せるようになるでしょう。

この自信は、立ち居振る舞いや言動にも自然と表れます。

  • プレゼンテーションや商談での説得力向上: 自信に満ちた表情や態度は、話す内容の説得力を高めます。聞き手は、自信を持って話す人に「この人は信頼できる」と感じやすくなります。
  • コミュニケーションの積極化: 外見へのコンプレックスが解消されることで、人との交流が楽しくなります。初対面の人にも積極的に話しかけられるようになったり、異性との会話に臆することがなくなったりと、人間関係の幅が広がります。
  • 新しい挑戦への意欲: 自分に自信が持てると、「もっと自分を磨きたい」「新しいことにチャレンジしたい」というポジティブな意欲が湧いてきます。メイクをきっかけに、ファッションやヘアスタイル、筋トレなど、他の自分磨きにも興味が広がるケースは少なくありません。

つまり、メンズメイクは単に肌を綺麗に見せるためのテクニックではありません。コンプレックスという見えない足枷を外し、自分本来の魅力を最大限に引き出し、より前向きで豊かな人生を送るための自己投資と言えるのです。肌が綺麗になることで得られる小さな成功体験が、やがて大きな自信へと繋がり、あなたの毎日をより輝かせてくれるでしょう。

初心者が最初に揃えるべき基本のメイク道具

メンズメイクを始めようと思ったとき、最初に立ちはだかる壁が「何を揃えればいいのか」という問題です。ここでは、初心者がまず揃えるべき基本のアイテムを「スキンケア」「ベースメイク」「ポイントメイク」「ツール」の4つのカテゴリーに分けて、それぞれの役割と選び方を詳しく解説します。

アイテムカテゴリ アイテム名 主な役割 選び方のポイント
スキンケア用品 化粧水 肌に水分を与え、キメを整える 肌質(乾燥肌/脂性肌/混合肌)に合ったもの、保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸等)配合のもの
乳液・クリーム 水分の蒸発を防ぎ、肌を保護する ベタつきが苦手な人はジェルタイプ、乾燥が気になる人はクリームタイプがおすすめ
日焼け止め 日焼け止め 紫外線から肌を守り、シミやシワを防ぐ 日常使いならSPF20〜30/PA++程度。白浮きしにくいジェルやミルクタイプが使いやすい
ベースメイク 化粧下地 毛穴の凹凸をカバーし、皮脂やテカリを抑える 悩み(毛穴、テカリ、色ムラなど)に特化した機能を持つものを選ぶ
BBクリーム 下地、日焼け止め、ファンデーション等の機能が1つになった多機能アイテム 自分の肌色に合った色を選ぶことが最重要。薄付きで伸びが良いものが初心者向き
コンシーラー ニキビ跡、クマ、青髭など、ピンポイントの悩みを集中的にカバーする 悩みの種類(クマ、ニキビ跡など)や色に合わせて、最適な色やテクスチャーを選ぶ
フェイスパウダー ベースメイクの仕上げに使い、テカリを抑え、メイクを崩れにくくする 色のつかない無色透明(ルース)タイプが自然で使いやすい。皮脂吸着効果のあるものがおすすめ
ポイントメイク アイブロウ 眉の形を整え、薄い部分を描き足す ペンシル、パウダー、マスカラがある。初心者にはパウダーかペンシルが扱いやすい
リップクリーム 唇の乾燥を防ぎ、自然な血色感を与える 無色のものから、ほんのり色が付くタイプまで。保湿力が高いものを選ぶ
ツール・その他 スポンジ・ブラシ ファンデーション等を均一に塗り、密着度を高める BBクリームやファンデーションにはスポンジ、パウダーにはブラシがあると仕上がりが格段に向上する
クレンジング メイク汚れをしっかり落とす BBクリームや日焼け止めを使ったら必須。オイル、ジェル、ミルクなど肌質やメイクの濃さに合わせて選ぶ

スキンケア用品

メイクの土台となるのが、健康な肌です。スキンケアを制する者はメンズメイクを制すると言っても過言ではありません。肌が乾燥していたり、皮脂でベタついていたりすると、メイクのノリが悪くなるだけでなく、崩れやヨレの原因になります。

化粧水

洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすく非常に乾燥した状態です。化粧水は、そんな肌に真っ先に水分を補給し、潤いを与える役割を担います。肌が十分に潤っていると、キメが整い、その後のメイクアイテムが肌にしっかりと密着します。

選び方としては、自分の肌質に合ったものを選ぶのが基本です。皮脂が多くベタつきがちな「脂性肌」の人はさっぱりとした使用感のものを、カサつきやすい「乾燥肌」の人はヒアルロン酸やセラミドといった高保湿成分が配合された、しっとりタイプのものがおすすめです。

乳液・クリーム

化粧水で与えた水分は、そのままにしておくと時間とともに蒸発してしまいます。その水分に蓋をして、潤いを肌に閉じ込めるのが乳液やクリームの役割です。油分で膜を作ることで、外部の刺激からも肌を守ってくれます。

「ベタつくのが嫌」という理由で乳液を敬遠する男性は多いですが、それは間違いです。肌の水分が不足すると、かえって皮脂が過剰に分泌され、テカリの原因になります。ベタつきが気になる人は、油分の少ないジェルタイプの乳液などを選ぶと良いでしょう。逆に乾燥がひどい場合は、より油分が多く保湿力の高いクリームが適しています。

日焼け止め

日焼け止めは、夏場や屋外でのレジャーだけでなく、一年中、毎日使うべき必須アイテムです。紫外線(UV-A、UV-B)は、シミやそばかすの原因になるだけでなく、肌のハリを支えるコラーゲンを破壊し、シワやたるみといった肌老化を加速させます。

メンズメイクで肌を綺麗に見せても、根本的な肌ダメージが進行してしまっては意味がありません。将来の自分の肌への投資として、日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

選ぶ際は、SPF・PAという数値を確認します。

  • SPF: UV-B(肌を赤くし、シミの原因になる)を防ぐ効果の指標。数値が高いほど効果が長い。
  • PA: UV-A(肌の奥深くに届き、シワやたるみの原因になる)を防ぐ効果の指標。「+」の数が多いほど効果が高い。

日常生活であればSPF20〜30、PA++〜+++程度で十分です。白浮きしにくく、石鹸で落とせるジェルタイプやミルクタイプが、男性でも抵抗なく使いやすいでしょう。

ベースメイクアイテム

ベースメイクは、肌の欠点をカバーし、顔全体の印象を整えるメイクの土台作りです。ここでの仕上がりが、ナチュラルに見えるかどうかの分かれ道となります。

化粧下地

化粧下地は、ファンデーションの前に塗ることで、メイクのノリと持ちを格段に良くするアイテムです。毛穴の凹凸を滑らかにしたり、過剰な皮脂を吸着してテカリを防いだり、肌の色ムラを補正したりと、様々な機能があります。

例えば、毛穴の開きが気になるなら「ポアプライマー」と呼ばれる毛穴カバーに特化した下地、Tゾーンのテカリが気になるなら「皮脂崩れ防止下地」を選ぶと効果的です。自分の肌悩みに合わせて選ぶことで、ファンデーションを厚塗りしなくても綺麗な肌を演出できます。

BBクリーム・ファンデーション

BBクリームは、メンズメイク初心者の最強の味方です。もともとは肌の炎症を抑え、保護するために作られたクリームで、化粧下地、日焼け止め、ファンデーション、コンシーラーなどの機能が一つにまとまっています。これ1本でベースメイクが完了するため、手軽で時間もかかりません。

一方、ファンデーションは肌を色付けする機能に特化しているため、BBクリームよりもカバー力が高いものが多く、色の選択肢も豊富です。より本格的に肌をカバーしたい場合や、BBクリームでは色が合わない場合におすすめです。

どちらを選ぶにせよ、最も重要なのは「色選び」です。自分の肌色と合わないものを選ぶと、顔だけが白浮きしたり、逆に暗く見えたりして、一気に「メイクしてます感」が出てしまいます。購入する際は、必ずフェイスライン(顔と首の境目)に少量塗って、肌に馴染む色かを確認しましょう。

コンシーラー

コンシーラーは、BBクリームやファンデーションだけでは隠しきれない、局所的な肌悩みをピンポイントでカバーするためのアイテムです。まさに「肌の修正液」のような存在で、頑固なニキビ跡、濃いクマ、青髭などを隠すのに絶大な効果を発揮します。

スティックタイプ、リキッドタイプ、クリームタイプなど様々な形状があり、カバーしたい悩みによって使い分けます。例えば、目の下のクマのような広範囲には伸びの良いリキッドタイプ、小さなシミやニキビ跡には硬めのスティックタイプが適しています。色も、肌色だけでなく、青髭を隠すオレンジ系や、赤みを消すグリーン系など、補色効果のあるコントロールカラータイプもあります。

フェイスパウダー

フェイスパウダーは、ベースメイクの最後に使う仕上げ用の粉です。BBクリームやコンシーラーを塗った後の肌は、少しペタペタとした状態ですが、その上からパウダーをはたくことで肌表面がサラサラになり、テカリを抑えて清潔感を長時間キープできます。

また、マスクへのファンデーションの色移りを防いだり、メイク崩れを防いだりする効果もあります。初心者の方は、色がほとんどつかない無色透明の「ルースパウダー」を選ぶと、失敗がなく自然な仕上がりになります。

ポイントメイクアイテム

ベースメイクで肌を整えたら、次は顔のパーツに少しだけ手を加えて、印象をさらに引き締めます。やりすぎは禁物ですが、効果は絶大です。

アイブロウ

眉は顔の印象を決定づける最も重要なパーツです。眉を整えるだけで、清潔感、知性、意志の強さなどを演出できます。ボサボサに伸びた眉毛をカットで整えるのはもちろん、薄い部分や欠けている部分をアイブロウアイテムで描き足すことで、理想的な眉の形を作ります。

初心者には、ふんわりと自然に描ける「パウダータイプ」や、1本1本毛を描き足せる「ペンシルタイプ」がおすすめです。色は、自分の髪色より少し明るい色を選ぶと、自然に馴染みます。

リップクリーム

唇がカサカサに荒れていたり、血色が悪かったりすると、不健康で老けた印象を与えてしまいます。普段から保湿力の高いリップクリームでケアをすることが基本ですが、メイクの仕上げとしてほんのり血色感をプラスできる色付きのリップクリームもおすすめです。

真っ赤な口紅のようなものではなく、あくまで「元々の唇の色が健康的に見える」程度の、ごく自然な発色のものを選びましょう。ツヤが出過ぎないマットなタイプを選ぶと、より男性が使いやすいです。

メイクツール・その他

良い道具を使えば、仕上がりは格段に美しくなります。指でメイクをすることも可能ですが、ツールを使うことで、より簡単に、より綺麗に仕上げることができます。

スポンジ・ブラシ

BBクリームやファンデーションを塗る際には、メイクスポンジを使うのがおすすめです。手で塗るよりもムラなく均一に伸ばすことができ、余分な油分をスポンジが吸収してくれるため、肌への密着度が高まり、崩れにくくなります。

フェイスパウダーには、大きめのフェイスブラシがあると便利です。パウダーをふんわりと顔全体に乗せることができ、厚塗り感を防ぎます。

クレンジング(メイク落とし)

メイクをした日には、必ずクレンジングが必要です。BBクリームや日焼け止めに含まれる成分は、通常の洗顔料だけでは完全に落としきることができません。メイク汚れが肌に残ったままだと、毛穴詰まりやニキビ、肌荒れの原因になります。

面倒に感じるかもしれませんが、美しい肌を維持するためには必須の工程です。オイル、ジェル、ミルク、シートタイプなど様々な種類があるので、自分の肌質やライフスタイルに合ったものを選び、毎日の習慣にしましょう。

【7ステップ】バレないナチュラルメンズメイクの基本手順

スキンケアで肌を整える、日焼け止めを塗る、BBクリームやファンデーションで肌の色ムラをなくす、コンシーラーで気になる部分を隠す、フェイスパウダーでテカリを抑える、アイブロウで眉毛を整える、リップクリームで唇を保湿する

道具が揃ったら、いよいよ実践です。ここでは、誰でも簡単に、そして絶対にバレないナチュラルな仕上がりを目指すための基本の7ステップを、一つひとつ丁寧に解説します。各ステップでの「バレないためのコツ」も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

① スキンケアで肌を整える

メイク前のスキンケアは、仕上がりを左右する最も重要な工程です。潤いのある滑らかな肌は、メイクのノリを良くし、崩れを防ぐ最高のキャンバスとなります。

  1. 洗顔: まずは洗顔料をしっかりと泡立て、Tゾーン(額、鼻)などの皮脂が多い部分から優しく洗います。ゴシゴシ擦ると肌を傷つける原因になるため、泡をクッションにして、肌の上を転がすように洗いましょう。すすぎ残しがないよう、ぬるま湯で丁寧に洗い流します。
  2. 化粧水: 洗顔後、タオルで優しく水分を拭き取ったら、すぐに化粧水をつけます。500円玉大ほどの量を手に取り、顔全体を包み込むように優しくハンドプレスして馴染ませます。乾燥しやすい目元や口元は、重ね付けすると効果的です。
  3. 乳液・クリーム: 化粧水が肌に浸透したら、10円玉大ほどの乳液(またはパール粒大のクリーム)を手に取り、顔全体に薄く伸ばします。これも同様に、ハンドプレスでしっかり馴染ませましょう。

【バレないためのコツ】
スキンケア後、すぐにメイクを始めるとヨレの原因になります。乳液やクリームが肌にしっかり馴染むまで、3〜5分ほど時間をおきましょう。この間に髪をセットしたり、着替えをしたりすると効率的です。肌表面のベタつきが気になる場合は、ティッシュで軽く顔を押さえて余分な油分を取り除きます。

② 日焼け止めを塗る

スキンケアが完了したら、紫外線から肌を守るために日焼け止めを塗ります。BBクリームにUVカット効果が含まれている場合でも、日焼け止めを単体で塗ることで、より確実な紫外線対策ができます。

  1. 適量を手に取る: 製品に記載されている適量(通常はパール粒2つ分程度)を手に取ります。量が少なすぎると十分な効果が得られません。
  2. 5点置き: 取った日焼け止めを、おでこ、両頬、鼻、あごの5点に置きます。
  3. ムラなく伸ばす: 顔の中心から外側に向かって、指の腹全体を使って優しく伸ばしていきます。塗り忘れやすい髪の生え際、耳、首筋までしっかりと塗りましょう。

【バレないためのコツ】
日焼け止め特有の白浮きやベタつきが、メイクがバレる原因になることがあります。白浮きしにくいジェルタイプや、肌色を補正してくれるトーンアップ効果のあるものを選ぶと自然な仕上がりになります。また、一度にたくさん塗るのではなく、少量ずつ重ねていくとムラになりにくいです。

③ BBクリームやファンデーションで肌の色ムラをなくす

いよいよベースメイクの中心、BBクリームやファンデーションで肌を均一に整えていきます。ここでの目標は「完璧に隠す」ことではなく、「あくまで自然に、肌が綺麗な人に見せる」ことです。

  1. 適量を手に取る: BBクリームならパール1粒大が目安です。最初から多く取りすぎず、足りなければ後から足すようにしましょう。
  2. 5点置きして伸ばす: 日焼け止めと同様に、おでこ、両頬、鼻、あごの5点に置き、顔の中心から外側に向かって伸ばします。スポンジを使うと、薄く均一に伸ばせ、余分なファンデを吸い取ってくれるため、素肌感のある仕上がりになります。
  3. 叩き込んで密着させる: スポンジで優しくトントンと叩き込むようにして、肌にしっかりと密着させます。特に、毛穴が気になる頬や小鼻の周りは丁寧に行いましょう。

【バレないためのコツ】
全顔に同じ量を塗らないことが最大のポイントです。人の視線が集まりやすい顔の中心部(目の下の三角ゾーン)はきちんとカバーし、フェイスライン(輪郭)に向かうにつれて薄くなるようにグラデーションを意識すると、非常に自然に見えます。また、首との色の差が出ないように、最後にフェイスラインをスポンジでぼかすのを忘れないようにしましょう。

④ コンシーラーで気になる部分を隠す

BBクリームだけでは隠しきれない、頑固なニキビ跡や濃いクマ、青髭といったピンポイントの悩みをコンシーラーでカバーしていきます。

  1. 少量を乗せる: 隠したい部分に、コンシーラーを直接、または指や細いブラシにとって「置く」ように乗せます。量はごく少量で十分です。
  2. 境目をぼかす: 乗せたコンシーラーの周り(輪郭)を、指の腹で優しくトントンと叩き、周りの肌との境目がわからなくなるようにぼかします。この時、隠したい中心部分には触れないようにするのがコツです。中心部を触ると、せっかく乗せたコンシーラーが取れてしまいます。
  3. 必要であれば重ねる: 一度で隠れなければ、1と2の工程をもう一度繰り返します。厚塗りを避けるため、一度に大量に乗せるのではなく、薄く何度も重ねるのがポイントです。

【バレないためのコツ】
コンシーラーの色選びが重要です。ニキビ跡やシミには自分の肌色よりワントーン暗い色を、目の下のクマには肌色よりワントーン明るい色を選ぶと自然にカバーできます。特に青髭や青グマには、補色であるオレンジ系のコンシーラーを先に仕込むと、青みが打ち消されてより綺麗に隠せます。

⑤ フェイスパウダーでテカリを抑える

ベースメイクの仕上げに、フェイスパウダーで肌の質感を整えます。これにより、テカリを防ぎ、サラサラの清潔感のある肌を長時間キープできます。

  1. パフやブラシに粉を含ませる: ルースパウダーの場合、蓋に少量出してパフやブラシに含ませます。プレストパウダーの場合は、表面を軽く撫でるように取ります。
  2. 余分な粉を落とす: パフの場合はよく揉み込んで粉を均一にし、ブラシの場合はティッシュの上などでトントンと叩いて余分な粉を払い落とします。これをしないと、顔に粉がドバっとついてしまい、ムラの原因になります。
  3. 優しく乗せる: 皮脂が出やすいTゾーン(おでこ、鼻)や、マスクで蒸れやすい口周りを中心に、肌を押さえるように優しく乗せていきます。ブラシを使う場合は、肌の上を滑らせるようにふんわりと乗せます。顔全体にしっかりつける必要はなく、テカリが気になる部分だけで十分です。

【バレないためのコツ】
色のつかない無色透明(トランスルーセント)タイプのパウダーを選ぶと、ファンデーションの色味を変えることなく、自然な仕上がりになります。また、粒子が細かいものほど、毛穴をふんわりとぼかして目立たなくしてくれます。

⑥ アイブロウで眉毛を整える

眉は顔の印象を司る重要なパーツです。少し整えるだけで、顔全体が引き締まり、精悍で知的な印象になります。

  1. 毛流れを整える: まず、スクリューブラシ(眉用のブラシ)で眉頭は上に、眉の中間から眉尻にかけては斜め下に向かって毛流れを整えます。これだけでも眉が整って見えます。
  2. 足りない部分を描き足す: 眉が薄い部分や、形が欠けている部分を、アイブロウペンシルやパウダーで描き足します。ペンシルの場合は1本1本毛を描くように、パウダーの場合はブラシで足りない部分を埋めるように色を乗せます。
  3. ぼかして馴染ませる: 最後に再度スクリューブラシで全体をぼかし、描いた部分と自眉を馴染ませます。

【バレないためのコツ】
眉頭は濃くしすぎないのが鉄則です。眉頭が濃いと、いかにも「描きました」という不自然な印象になります。眉の中間から眉尻にかけてをメインに描き、眉頭は最後にブラシに残ったパウダーで軽く色を乗せる程度に留めましょう。色は、自分の髪色よりワントーン明るいグレーやブラウンを選ぶと自然です。

⑦ リップクリームで唇を保湿する

最後の仕上げは、唇のケアです。カサカサの唇は清潔感を損なう大きな要因。潤いと自然な血色を与えて、健康的な印象で締めくくりましょう。

  1. 保湿する: まずは保湿力の高いリップクリームを塗り、唇を潤します。
  2. 血色をプラスする(お好みで): より健康的に見せたい場合は、ほんのり色が付くタイプのリップクリームを使います。指に少量取り、唇の中央にポンポンと乗せ、外側に向かってぼかすように馴染ませると、内側から滲み出るような自然な血色感を演出できます。

【バレないためのコツ】
ツヤが出過ぎるグロスのようなものは避け、マットな仕上がりのものを選ぶのが男性にはおすすめです。色は、コーラルピンクや薄いレッドなど、自分の唇の色に近い自然な色を選びましょう。あくまで「元から血色が良い人」に見せることがゴールです。

以上の7ステップで、バレないナチュラルメンズメイクの完成です。慣れれば10分程度でできるようになります。毎朝の習慣に取り入れて、自信に満ちた一日をスタートさせましょう。

【応用編】さらに印象をアップさせるメイクテクニック

シェーディング・ハイライトで立体感を出す、アイシャドウ・アイライナーで目力を強調する、涙袋メイクで優しい目元を作る

基本の7ステップに慣れてきたら、次はもう少し踏み込んだ応用テクニックに挑戦してみましょう。これらのテクニックをマスターすれば、より立体的でメリハリのある顔立ちを演出し、周囲と差をつけることができます。ただし、応用編はやりすぎるとメイク感が強く出てしまうため、あくまで「バレない範囲で、さりげなく」を徹底することが重要です。

シェーディング・ハイライトで立体感を出す

日本人の顔は、欧米人に比べて凹凸が少なく、のっぺりとした印象に見えがちです。シェーディングとハイライトは、光と影を操って顔に人工的な凹凸を作り出し、メリハリのある立体的な顔立ちに見せるテクニックです。

シェーディング(影を入れる)
シェーディングは、顔の引き締めたい部分や、低く見せたい部分に影の色(自分の肌色より2〜3トーン暗い色)を入れることで、シャープな印象を作り出します。

  • 入れる場所:
    • フェイスライン: エラが張っているのが気になる場合、エラの部分から顎先にかけての輪郭に沿って入れると、顔がシュッと引き締まって見えます。
    • 鼻筋の脇: 鼻を高く見せたい場合、眉頭の下から小鼻の脇にかけて、細く真っ直ぐに影を入れます。
    • 髪の生え際: おでこを狭く見せたい場合、生え際に沿ってぼかすように入れます。
  • バレないコツ:
    • パウダータイプを選ぶ: クリームやスティックタイプは発色が良い分、ぼかすのが難しくムラになりやすいです。初心者の方は、薄付きのパウダータイプのシェーディングカラーを選びましょう。
    • 大きなブラシでふんわりと: フェイスラインに入れる際は、大きめのブラシに粉を取り、ティッシュで余分な粉を落としてから、ふんわりと撫でるように乗せます。
    • 鏡でしっかり確認: 正面だけでなく、横顔や斜めからの角度も鏡でチェックし、不自然な線や塊ができていないかを確認することが非常に重要です。

ハイライト(光を集める)
ハイライトは、顔の中で高く見せたい部分に光の色(自分の肌色より明るいパールやラメの入った色)を乗せることで、顔を立体的に見せ、ツヤ感やフレッシュさを与えるテクニックです。

  • 入れる場所:
    • Tゾーン: 鼻筋(鼻根から鼻先まで細く)と、額の中央に少量入れると、顔の中心が高く見え、立体感が出ます。
    • Cゾーン: 眉下から頬骨の上にかけてのCの形をした部分に入れると、横顔が綺麗に見え、目元が明るくいきいきとした印象になります。
    • あご先: あご先に少量乗せると、顔の輪郭がシャープに見えます。
    • 上唇の山: 上唇のM字になっている部分に少しだけ乗せると、唇がふっくらと立体的に見えます。
  • バレないコツ:
    • パールやラメが細かいものを選ぶ: 大粒のラメが入っていると、ギラギラしてしまい男性には不自然です。ごく微細なパールが入っているか、ラメなしで明るさだけをプラスするマットなタイプを選びましょう。
    • 乗せすぎない: ハイライトは少量で効果絶大です。ブラシに取ったら、一度手の甲などで量を調節してから、狙った部分に「ポン」と置くようなイメージで乗せます。
    • 皮脂と混同させない: テカリやすいTゾーンに広範囲に乗せすぎると、ただの「脂ギッシュな人」に見えてしまう危険性があります。鼻筋に入れる際は、細く、短くを意識しましょう。

アイシャドウ・アイライナーで目力を強調する

目元は人の印象を大きく左右するパーツです。アイシャドウやアイライナーを上手に使えば、さりげなく目力をアップさせ、より印象的な目元を演出できます。女性のように色を重ねてグラデーションを作るのではなく、あくまで「バレない影」として使うのがポイントです。

アイシャドウ
メンズメイクにおけるアイシャドウの役割は、まぶたに自然な陰影をつけて、目の彫りを深く見せることです。

  • 色の選び方: 肌なじみが良く、影色として機能するマットなブラウン系やベージュ系が最適です。ラメやパールが入っているものは避けましょう。アイブロウパウダーの薄い色を代用するのもおすすめです。
  • 入れ方:
    1. アイシャドウを指またはブラシに少量取ります。
    2. 目のキワ(まつ毛の生え際)に沿って、細く色を乗せます。
    3. アイホール(眼球のくぼみ)に向かって、指で優しくぼかしていきます。二重幅より少し広いくらいの範囲に、ごく薄く影がついている状態が理想です。
  • バレないコツ: 「色を乗せる」というよりは「影を仕込む」という意識で、ごく少量から始めましょう。塗った後に鏡を少し離して見て、不自然な色の塊がないかを確認します。

アイライナー
アイライナーは、まつ毛の隙間を埋めることで、目のフレームをくっきりとさせ、目力を自然に強調するアイテムです。

  • 色の選び方: ブラックは印象が強くなりすぎるため、ダークブラウンやグレーといった、少し柔らかい色がおすすめです。
  • 入れ方:
    1. ペンシルタイプのアイライナーを選びます。リキッドタイプは線がはっきり出すぎるため、初心者やナチュラルメイクには不向きです。
    2. 鏡を下に持ち、あごを上げてまぶたを少し伏し目がちにします。
    3. まつ毛とまつ毛の間の粘膜部分を、ペンシルで「点」で埋めていくように描きます。線を引こうとするとガタガタになりやすいので、少しずつ点を繋げていくイメージです。
  • バレないコツ: 目尻を跳ね上げたり、太く引いたりするのは絶対にNGです。あくまでまつ毛の密度が濃くなったように見せるのが目的です。描いた後に綿棒で軽くぼかすと、さらに自然に馴染みます。

涙袋メイクで優しい目元を作る

涙袋(目の下にあるぷっくりとした膨らみ)をメイクで強調すると、目が大きく見えたり、若々しく優しい印象になったりする効果があります。K-POPアイドルの影響もあり、男女問わず人気のテクニックです。

  • 作り方:
    1. 影を描く: まず、にこっと笑った時にぷっくりと膨らむ涙袋の下に、薄いブラウンのアイブロウパウダーやアイシャドウで細く影のラインを引きます。ラインは目頭から目尻まで全部引くのではなく、黒目の下あたりを中心に3分の2程度引くと自然です。
    2. 光を入れる: 次に、涙袋のぷっくりさせたい部分(影のラインの上)に、マットなベージュやオフホワイトのハイライトカラーを乗せます。ラメ感が強いと不自然なので、パール感のないものを選びましょう。
    3. ぼかす: 最後に、影のラインとハイライトカラーの境目を指や綿棒で優しくぼかして馴染ませます。
  • バレないコツ: 影の色が濃すぎると、クマのように見えてしまうので注意が必要です。ごく薄いブラウンを使い、しっかりぼかすことが成功の鍵です。ハイライトも白すぎると浮いてしまうので、肌なじみの良いベージュ系を選びましょう。「言われてみれば、涙袋があるかも?」と思われるくらいが、バレないナチュラルメイクのゴールです。

【肌悩み別】コンプレックスを解消するメイク術

多くの男性が抱える肌のコンプレックス。ここでは、代表的な5つの肌悩みを取り上げ、それぞれを効果的にカバーするための具体的なメイク術を解説します。適切なアイテム選びとテクニックで、悩みは解消できます。

悩み 原因と特徴 おすすめアイテム メイクのコツ・ポイント
青髭・髭剃り跡 皮膚の下にある髭が透けて青黒く見える。カミソリ負けによる赤み。 オレンジ系のコントロールカラー、カバー力の高いスティックコンシーラー 補色の原理を利用。 オレンジで青みを中和させた後、肌色のコンシーラーを重ねる。
ニキビ・ニキビ跡 皮脂の過剰分泌や炎症による赤み。色素沈着した茶色い跡やクレーター状の凹凸。 グリーン系のコントロールカラー、薬用成分配合のコンシーラー、ポアプライマー 赤みにはグリーン。 凹凸には毛穴用下地を仕込む。ニキビを刺激しないよう優しく置くように塗る。
目の下のクマ 血行不良による青グマ、色素沈着による茶グマ、たるみによる黒グマなど種類がある。 オレンジやピーチ系のリキッドコンシーラー クマの種類に合わせた色選びが重要。 厚塗りせず、薄く重ねてカバー。乾燥しやすい部位なので保湿を徹底。
シミ・そばかす 紫外線の影響によるメラニンの蓄積。茶色い斑点が点在または広範囲に広がる。 ペンシルタイプやスティックタイプの硬めのコンシーラー ピンポイントでカバー。 隠したい部分より一回り大きく乗せ、境目だけをぼかす。広範囲の場合はファンデで全体を均一に。
毛穴の開き・黒ずみ 皮脂の過剰分泌やたるみ、角栓の詰まり。特に鼻や頬に目立つ。 毛穴カバー用下地(ポアプライマー)、皮脂吸着パウダー 埋めて、ぼかす。 下地を毛穴に刷り込むように塗り、肌表面をフラットに。仕上げのパウダーでサラサラ感をキープ。

青髭・髭剃り跡を隠す方法

夕方になると目立ってくる青髭や、毎日のシェービングによる肌の赤みは、多くの男性にとって深刻な悩みです。これをファンデーションだけで隠そうとすると、厚塗りになってしまい、かえって不自然になります。

ポイントは「補色」の活用です。色彩学において、補色(色相環で正反対に位置する色)同士は、混ぜ合わせるとお互いの色を打ち消し合う性質があります。

  1. オレンジで青みを消す: 青色の補色はオレンジ色です。まず、オレンジ系のコントロールカラーやコンシーラーを、青髭が気になる部分(口周りやあご)に薄く指で叩き込むように塗ります。この時点では顔がオレンジ色になりますが、問題ありません。
  2. 肌色を重ねる: オレンジを塗った上から、自分の肌色に合ったBBクリームやカバー力の高いスティックコンシーラーを重ねます。すると、下のオレンジ色が透けることなく、青みだけが綺麗に打ち消された状態になります。
  3. パウダーで固定: 最後にフェイスパウダーを軽くはたいて、メイクを固定させます。

カミソリ負けによる赤みには、オレンジではなくグリーン系のコントロールカラーが有効です。赤みの補色はグリーンなので、同様の手順で赤みを打ち消すことができます。

ニキビ・ニキビ跡を隠す方法

思春期だけでなく、大人になってもストレスや生活習慣の乱れでできてしまうニキビ。炎症を起こして赤くなっているニキビや、跡になってしまった赤み・茶色い色素沈着、クレーター状の凹凸など、悩みは様々です。

  • 赤みのあるニキビ・ニキビ跡:
    1. グリーンで赤みを消す: 赤の補色はグリーンです。グリーン系のコントロールカラーを、赤みが気になる部分にピンポイントで乗せ、指で優しく叩き込みます。
    2. コンシーラーを重ねる: その上から、肌色のコンシーラーを重ねて、周りの肌と馴染ませます。炎症を起こしているニキビには、肌への負担が少ない薬用成分(抗炎症成分など)が配合されたコンシーラーがおすすめです。
  • 茶色い色素沈着:
    色素沈着してしまった茶色い跡には、自分の肌色と同じか、少し暗めのコンシーラーが有効です。明るい色を使うと、かえって白浮きして目立ってしまうので注意しましょう。
  • クレーター状の凹凸:
    凹んでしまったクレーターを色で隠すのは困難です。ここでは、毛穴カバー用の下地(ポアプライマー)が役立ちます。シリコン系の成分が肌の凹凸を埋めて、表面をフラットに見せてくれます。ファンデーションの前に、気になる部分にクルクルと刷り込むように塗りましょう。

注意点: ニキビを隠す際は、絶対に擦らないこと。刺激を与えると悪化する可能性があります。コンシーラーは「置く」ように優しく乗せましょう。

目の下のクマを隠す方法

寝不足や疲れの象徴であるクマは、顔全体を不健康で老けた印象に見せてしまいます。クマには種類があり、それぞれ原因と対処法が異なります。

  • 青グマ: 血行不良が原因。皮膚の薄い目の下で、青っぽい血管が透けて見えている状態。
    • 対策: オレンジやピーチ系のコンシーラーが有効です。青みを補色の力で打ち消します。
  • 茶グマ: 色素沈着が原因。目を擦る癖や、紫外線、メイク落としの際の摩擦などでメラニンが沈着した状態。
    • 対策: イエロー系のコンシーラーで色ムラを均一に整えるのがおすすめです。
  • 黒グマ: 加齢などによるたるみが原因。目の下の皮膚がたるみ、その影が黒く見えている状態。
    • 対策: メイクで完全に消すのは難しいですが、パール感のある明るいコンシーラーやハイライトを影の部分に乗せることで、光で飛ばして目立たなくさせることができます。

目の下の皮膚は非常に薄くデリケートなので、コンシーラーは伸びが良く保湿力の高いリキッドタイプを選びましょう。薬指の腹で優しくトントンと叩き込むように馴染ませ、厚塗りにならないように注意が必要です。

シミ・そばかすを隠す方法

紫外線ダメージの蓄積によってできるシミや、遺伝的要因が大きいそばかす。これらをカバーするには、ピンポイントで狙えるコンシーラーが適しています。

  1. BBクリームやファンデーションを先に塗る: まずはベースメイクで、肌全体のトーンを整えます。薄いシミならこの段階で目立たなくなります。
  2. 硬めのコンシーラーで狙い撃ち: それでも目立つ濃いシミには、カバー力が高く、ピンポイントで乗せやすいスティックタイプやペンシルタイプのコンシーラーを使います。
  3. シミより一回り大きく乗せる: 隠したいシミよりも一回り大きくコンシーラーを乗せます。
  4. 境目だけをぼかす: 指や細いブラシ、綿棒などを使って、コンシーラーの輪郭だけをぼかして周りの肌と馴染ませます。シミの中心部分には触れないのが綺麗に隠すコツです。

広範囲にそばかすが散らばっている場合は、無理に一つひとつ隠そうとすると厚塗りになります。その場合は、カバー力のあるファンデーションで全体の印象を均一にするか、あえてそばかすを「個性」として活かすナチュラルなメイクに留めるのも一つの方法です。

毛穴の開きや黒ずみを隠す方法

Tゾーンや頬の毛穴の開き、黒ずみは、肌を汚く見せ、清潔感を損なう原因になります。これらの悩みには、「埋める」と「ぼかす」のダブルアプローチが有効です。

  1. 「埋める」:毛穴カバー用下地: スキンケアの後、ファンデーションの前に「ポアプライマー」と呼ばれる毛穴カバーに特化した下地を使います。少量を指に取り、毛穴が気になる部分に、下から上へ、内側から外側へとクルクルと円を描くように塗り込みます。シリコン系のポリマーが毛穴の凹凸に入り込み、肌表面をなめらかに整えます。
  2. 「整える」:ファンデーション: 下地で整えた肌の上に、BBクリームやファンデーションを薄く塗ります。スポンジを使って叩き込むように塗ると、毛穴落ちしにくくなります。
  3. 「ぼかす」:フェイスパウダー: 仕上げに、粒子の細かいフェイスパウダーをブラシでふんわりと乗せます。パウダーの粒子が光を乱反射させ、毛穴の影をぼかして目立たなくしてくれます。皮脂を吸着する効果のあるパウダーなら、テカリによる毛穴の目立ちも防いでくれます。

黒ずみが特に気になる場合は、ファンデーションの前にイエロー系のコントロールカラーを薄く塗っておくと、黒ずみがカモフラージュされてより綺麗な仕上がりになります。

メイクがバレないように仕上げる4つのコツ

メイク前の保湿を徹底する、自分の肌色に合った色のコスメを選ぶ、厚塗りせず少量ずつ薄く重ねる、スポンジやブラシなどの道具を使う

メンズメイクの目的は、あくまで「バレずに、元から肌が綺麗な人であるかのように見せる」ことです。ここでは、これまで解説してきたテクニックの総仕上げとして、ナチュラルな仕上がりを実現するための特に重要な4つのコツを改めてご紹介します。

① メイク前の保湿を徹底する

バレないメイクの土台は、何よりもまず「潤った肌」です。肌が乾燥していると、以下のようなデメリットが生じ、メイクがバレる原因となります。

  • ファンデーションが粉を吹く: 乾燥した肌にファンデーションを塗ると、肌の表面で粉っぽく浮いてしまい、「塗っている感」が丸出しになります。特に口元や目元などの乾燥しやすい部分は顕著です。
  • メイクのノリが悪く、ムラになる: 潤いがなくカサついた肌は、メイクアップ料が均一に伸びず、ムラになってしまいます。
  • 皮脂が過剰に分泌される: 肌は乾燥すると、潤いを補おうとして逆に皮脂を過剰に分泌します。これにより、時間が経つとテカリやメイク崩れを引き起こし、清潔感を損ないます。
  • シワが目立つ: 乾燥した肌は小ジワが目立ちやすくなります。そのシワにファンデーションが入り込む「シワ落ち」を起こすと、一気に老けた印象になり、メイクをしていることが不自然に際立ってしまいます。

これらの事態を避けるため、メイク前には必ず化粧水でたっぷりと水分を補給し、乳液やクリームでその水分に蓋をする、という保湿ケアを徹底しましょう。肌が内側から潤っている状態であれば、少量のファンデーションでもスルスルと伸び、ピタッと密着します。この「土台作り」を丁寧に行うことが、結果的に厚塗りを防ぎ、素肌感を残したナチュラルな仕上がりへの一番の近道となるのです。

② 自分の肌色に合った色のコスメを選ぶ

どんなに高価なコスメを使っても、どんなにテクニックを駆使しても、色が合っていなければ全てが台無しになります。特に、顔の大部分を占めるBBクリームやファンデーション、コンシーラーの色選びは、メイクがバレるかバレないかを左右する最重要項目です。

  • よくある失敗例:
    • 白すぎる色: 顔だけが白く浮いてしまい、首との色の差がくっきりと出てしまいます。まるで仮面をかぶっているかのような、非常に不自然な印象になります。
    • 暗すぎる・黄みが強すぎる色: 顔色が悪く見えたり、黄ぐすみして見えたりします。疲れているような、不健康な印象を与えてしまいます。
  • 正しい色の選び方:
    • 試す場所は「フェイスライン」: 手の甲で色を試す人がいますが、顔と手の甲では日焼けの具合も皮膚の色も異なるため、参考になりません。必ず、顔と首の境目であるフェイスラインに商品を少量乗せて、色を確認しましょう。
    • 確認するポイント: フェイスラインに乗せた色が、首の色と顔の色の中間くらいで、どちらにも自然に馴染んでいればそれがあなたの肌に合った色です。白浮きもせず、暗くもならない色を選びます。
    • 自然光の下で確認する: 店内の照明は、色を実際とは違って見せることがあります。可能であれば、フェイスラインに色を乗せた状態で一度店の外に出て、自然光の下でどのように見えるかを確認するのが最も確実です。

最初は色選びが難しく感じるかもしれませんが、一度自分にぴったりの色を見つけてしまえば、その後のメイクが非常に楽になります。ドラッグストアやデパートのコスメカウンターで、ビューティーアドバイザーに相談してみるのも良い方法です。

③ 厚塗りせず少量ずつ薄く重ねる

初心者がやりがちな最大の失敗が「厚塗り」です。ニキビ跡やクマなどのコンプレックスを完璧に隠したいという気持ちから、ついついファンデーションやコンシーラーをたっぷりと塗ってしまいがちです。しかし、厚塗りはバレるリスクを高めるだけでなく、様々なデメリットをもたらします。

  • 厚塗りのデメリット:
    • のっぺりとした能面のような仕上がりになる
    • 表情の動きに合わせてヨレたり、シワに溜まったりする
    • 時間が経つと崩れ方が汚くなる
    • 肌への負担が大きく、肌荒れの原因になる

バレないナチュラルメイクの鉄則は、「カバー力は量で出すのではなく、重ね方で出す」ということです。

  1. ごく少量を手に取る: まずはパール1粒大など、驚くほど少ない量から始めます。
  2. 薄く均一に伸ばす: 顔全体に、ごく薄いヴェールをかけるようなイメージで伸ばします。この段階では、まだアラが透けて見えていても問題ありません。
  3. 気になる部分だけ重ねる: 全体に薄く塗った後、それでもカバーが足りないと感じる部分(頬の赤みやクマなど)にだけ、もう一度少量を指でトントンと重ね付けします。

この「薄い層をミルフィーユのように重ねていく」イメージを持つことが非常に重要です。顔全体が均一な厚さである必要はありません。カバーしたい部分を中心に、それ以外の部分は素肌が透けるくらいの方が、抜け感が出てはるかに自然に見えます。コンシーラーを使う際も同様で、一度にドバっと乗せるのではなく、少しずつ重ねてカバー力を調整しましょう。

④ スポンジやブラシなどの道具を使う

指でメイクを仕上げることも可能ですが、スポンジやブラシといったツールを使うことで、仕上がりのクオリティとメイクの簡単さが格段に向上します。ツールへの投資は、メイク上達への確実な投資です。

  • スポンジを使うメリット:
    • 均一に塗れる: BBクリームやファンデーションをムラなく、薄く均一に伸ばすことができます。
    • 密着度が高まる: スポンジが余分な油分やファンデーションを吸収しながら肌に叩き込むため、ベースメイクが肌にピタッと密着し、崩れにくくなります。
    • 素肌感が出る: ファンデーションが肌のキメにしっかりと入り込み、まるで素肌そのものが綺麗であるかのような、自然なツヤ感を演出できます。
  • ブラシを使うメリット:
    • ふんわりと乗せられる: フェイスパウダーをブラシで乗せると、ごく薄いヴェールのようにふんわりと肌にかかり、厚塗り感を防ぎます。
    • ピンポイントで狙える: アイシャドウやシェーディングなど、細かい部分に色を乗せたい場合に、狙った場所に正確に乗せることができます。

手で塗ると、どうしても指紋の跡がついたり、厚みにムラが出たりしがちです。特に初心者のうちは、ツールを使った方が簡単にプロのような綺麗な仕上がりを実現できます。100円ショップなどでも手軽に購入できるので、まずはリキッドファンデーション用のスポンジと、フェイスパウダー用の大きめのブラシの2つから揃えてみることをおすすめします。道具を清潔に保つことも、綺麗な仕上がりと肌トラブル防止のために重要です。

初心者におすすめ!メンズコスメ【アイテム別18選】

ここでは、メンズメイク初心者でも使いやすく、ナチュラルな仕上がりでバレにくいと評判のコスメを、アイテム別に厳選してご紹介します。どこで何を買えばいいか迷っている方は、ぜひこの中から選んでみてください。
※商品の情報や価格は変更される可能性があるため、購入前に公式サイト等で最新情報をご確認ください。

化粧下地のおすすめ3選

① NULL(ヌル) コレクティブペン

気になるクマや赤み、毛穴などをピンポイントで補正できるペンタイプの部分用下地です。筆ペンタイプで塗りやすく、初心者でも簡単に肌悩みをカバーできるのが特徴。特に青髭やクマにはオレンジ、ニキビ跡の赤みにはグリーンのコントロールカラーが効果的です。ファンデーションの前に仕込むだけで、ベースメイクのクオリティを格段に引き上げてくれます。
参照:NULL公式サイト

② マニフィーク(Magnifique) プライマー

KOSEが展開するメンズコスメブランド「マニフィーク」の化粧下地。テカリやベタつきを抑え、毛穴の凹凸を自然にカバーしてサラサラの肌に整えます。乳液のようなみずみずしいテクスチャーで伸びが良く、白浮きしにくいのがポイント。日中の皮脂崩れが気になる方や、ファンデーションの毛穴落ちを防ぎたい方におすすめです。
参照:マニフィーク公式サイト

③ &be(アンドビー) UVプライマー

ヘアメイクアップアーティスト河北裕介氏プロデュースのブランド。化粧下地、日焼け止め(SPF50+/PA++++)、美容液の効果を兼ね備えた万能プライマーです。微細なパールが肌にツヤと透明感を与え、いきいきとした印象に。石鹸でオフできる手軽さも魅力で、これ1本でナチュラルなトーンアップが叶います。
参照:&be公式サイト

BBクリームのおすすめ3選

① UNO(ウーノ) フェイスカラークリエイター

ドラッグストアで手軽に購入できる、メンズBBクリームの定番品。肌に乗せると白から肌色に変化するカラーチェンジ技術で、どんな肌色にも自然に馴染み、色選びに失敗する心配がありません。ニキビ跡やクマ、毛穴をさりげなくカバーし、SPF30/PA+++で紫外線対策も可能。初めてBBクリームを使う方に最適な一本です。
参照:ウーノ公式サイト

② NULL(ヌル) BBクリーム

メンズコスメの代表格であるNULLのBBクリーム。高いカバー力と崩れにくさに定評があり、青髭や濃いニキビ跡もしっかり隠したい方におすすめです。SPF30/PA++で紫外線対策も万全。少量でよく伸び、肌にピタッと密着するテクスチャーで、自然な仕上がりが長時間持続します。
参照:NULL公式サイト

③ ORBIS Mr.(オルビスミスター) ベースカラー コントローラー

スキンケアブランドのオルビスが展開するメンズラインのBBクリーム。光を操って肌を補正するという発想で、厚塗り感なく、素肌そのものが綺麗になったかのような透明感のある仕上がりが特徴です。ベタつきにくく、軽い付け心地なので、ファンデーションの重さが苦手な方にもおすすめです。
参照:ORBIS Mr.公式サイト

ファンデーションのおすすめ2選

① FIVEISM × THREE(ファイブイズムバイスリー) ネイキッドタッチ モイスチャライザー

デパートコスメのメンズメイクアップブランド。バータイプのファンデーションで、顔に直接塗って指やスポンジで伸ばすだけという手軽さが魅力です。素肌の質感を活かしながら、色ムラや毛穴を自然にカバー。保湿成分配合で、乾燥が気になる肌にもしっとりと馴染みます。
参照:FIVEISM × THREE公式サイト

② SHISEIDO MEN(シセイドウメン) ヴァイブラント BBモイスチャライザー

資生堂のメンズラインが提供するBBクリーム兼ファンデーション。優れたスキンケア効果と、自然なカバー力を両立させています。健康的で精悍な印象を与える色設計で、肌に活気と明るさをもたらします。伸びの良いテクスチャーで、テクニックいらずで均一な肌に仕上がります。
参照:SHISEIDO公式サイト

コンシーラーのおすすめ3選

① ORBIS Mr.(オルビスミスター) スポットシュート コンシーラー

ニキビ跡やシミ、クマなど、あらゆる肌悩みに対応するスティックコンシーラー。指で直接塗れる手軽さと、高いカバー力が両立しています。肌の上でサラサラの質感に変化し、ヨレにくく、自然な仕上がりが持続します。オレンジ系のカラーは青髭や青グマカバーに最適です。
参照:ORBIS Mr.公式サイト

② MULC(ムルク) ナチュラルカバーコンシーラー

青髭・クマ・ニキビ跡など、男性の肌悩みに特化して開発されたコンシーラー。特に青髭を隠すことに長けた色設計で、補色のオレンジと肌色のベージュを混ぜて使うことで、どんな肌色にも馴染む色を作り出せます。柔らかいテクスチャーで伸びが良く、ピンポイントでしっかりカバーできます。
参照:MULC公式サイト

③ the SAEM(ザセム) カバーパーフェクション チップコンシーラー

韓国コスメの定番で、男女問わず絶大な人気を誇るリキッドコンシーラー。プチプラながらデパコス級のカバー力と密着力が特徴です。カラーバリエーションが非常に豊富なので、自分の肌色や悩みにぴったりの色が見つかります。速乾性が高いため、乗せたらすぐにぼかすのが綺麗に仕上げるコツです。
参照:the SAEM公式サイト

フェイスパウダーのおすすめ3選

① innisfree(イニスフリー) ノーセバム ミネラルパウダー N

「油取り紙パウダー」の愛称で知られる、皮脂コントロールパウダーの代名詞的存在。過剰な皮脂を吸着し、テカリやベタつきを抑えて、驚くほどサラサラの肌をキープします。無色透明のパウダーなので、ファンデーションの色味を邪魔せず、誰でも簡単に使えます。Tゾーンのテカリが気になる方に必須のアイテムです。
参照:innisfree公式サイト

② GATSBY(ギャツビー) THE DESIGNER ナチュラルカバーパウダー

男性の肌を考えて作られたプレストタイプのフェイスパウダー。ほんのり肌色がついているため、軽い色ムラや毛穴ならこれ一つでカバー可能です。皮脂吸着パウダー配合でテカリを防ぎ、自然なマット肌に仕上げます。ミラーとパフ付きで、外出先でのメイク直しにも便利です。
参照:GATSBY公式サイト

③ CEZANNE(セザンヌ) うるふわ仕上げパウダー

プチプラコスメブランド「セザンヌ」のルースパウダー。その名の通り、微細な粒子が毛穴をふんわりとぼかし、フィルターをかけたような滑らかな肌に仕上げてくれます。ローズマリー葉エキスなどの保湿成分も配合。無色のルーセントタイプを選べば、自然な仕上がりになります。
参照:CEZANNE公式サイト

アイブロウアイテムのおすすめ2選

① KATE(ケイト) デザイニングアイブロウ3D

もはや説明不要の、アイブロウパウダーの殿堂入りアイテム。濃淡3色のパウダーがセットになっており、混ぜることで自分にぴったりの色を作れます。眉だけでなく、ノーズシャドウとしても使える万能さが魅力。付属のブラシも使いやすく、これ一つで立体的な眉が完成します。
参照:KATE公式サイト

② UNO(ウーノ) バランスクリエイター

眉とアイシャドウの効果が一つになった、男性向けのアイブロウアイテム。指でサッと塗るだけで、薄い眉や左右非対称な眉を自然に補正し、目元に奥行きを与えてくれます。テクニック不要で、バレずに目力をアップさせたい初心者におすすめです。
参照:ウーノ公式サイト

色付きリップクリームのおすすめ2選

① NIVEA MEN(ニベアメン) リップケア モイスト

男性向けに開発されたリップクリーム。塗ってもテカらず、マットな質感で、いかにも「塗ってます感」が出ないのが最大の特徴です。高い保湿力で唇の荒れや乾燥を防ぎながら、ほんのりとした血色感をプラスして、健康的な印象を与えてくれます。
参照:ニベアメン公式サイト

② LIPPS BOY(リップスボーイ) フェイススタイリング フォー リップ

人気ヘアサロン「LIPPS」がプロデュースするメンズコスメブランドのリップクリーム。自然な発色で唇の血色の悪さをカバーし、バレずに健康的な唇を演出します。保湿成分も配合されており、リップケアとしても優秀。スタイリッシュなパッケージも魅力です。
参照:LIPPS BOY公式サイト

メンズメイク初心者のよくある質問Q&A

メイク道具はどこで買うのがおすすめ?、女性用のコスメを使っても大丈夫?、メイクを落とすクレンジングは毎回必要?、初心者におすすめのコスメブランドは?

最後に、メンズメイクを始めるにあたって多くの人が抱く疑問にお答えします。不安や疑問を解消して、自信を持ってメイクをスタートさせましょう。

メイク道具はどこで買うのがおすすめ?

メンズメイクのアイテムは、様々な場所で購入できます。それぞれの特徴を理解し、自分に合った場所を選びましょう。

  • ドラッグストア・バラエティショップ(ロフト、プラザなど):
    • メリット: 気軽に立ち寄れ、テスターで色味や質感を試しやすい。プチプラから中価格帯まで品揃えが豊富。UNOやGATSBY、CEZANNEなど、初心者向けの定番アイテムが揃っている。
    • デメリット: 専門的なアドバイスは受けにくい場合がある。
  • 百貨店のコスメカウンター:
    • メリット: SHISEIDO MENやFIVEISM × THREEなど、高品質なブランドが揃う。美容部員(ビューティーアドバイザー)にマンツーマンで相談でき、自分に合った色選びや使い方を丁寧に教えてもらえる。
    • デメリット: 価格帯が高め。少し敷居が高く感じるかもしれない。
  • 公式オンラインストア・ECサイト:
    • メリット: 店員の目を気にせず、ゆっくりと商品を選べる。口コミやレビューを参考にできる。限定品やオンライン限定色が手に入ることも。
    • デメリット: 実際に色を試すことができないため、色選びに失敗するリスクがある。

初心者の方には、まずドラッグストアやバラエティショップで気軽に試してみるか、思い切って百貨店のカウンターでプロに相談してみるのがおすすめです。

女性用のコスメを使っても大丈夫?

結論から言うと、全く問題ありません。
化粧品の成分に、男性用と女性用で本質的な違いはほとんどありません。今回ご紹介したCEZANNEやKATE、the SAEMなども、主に女性向けとして販売されていますが、品質が高く男性のメイクにも非常に有用です。

ただし、メンズコスメには男性特有の肌質や悩みに合わせたメリットもあります。

  • 男性の肌質への配慮: 男性は女性に比べて皮脂分泌が多く、肌が厚い傾向にあります。そのため、メンズコスメはテカリを抑える成分が強化されていたり、さっぱりとした使用感のものが多くなっています。
  • バレにくさへの配লাইনে: パッケージがシンプルで男性が持ちやすいデザインになっているほか、色味や質感が「メイクしている感」が出にくいように、よりナチュラルに作られている傾向があります。

基本的には好みのものを選んで問題ありませんが、皮脂やテカリが気になる方や、より自然な仕上がりを求める方は、メンズコスメから試してみるのも良いでしょう。

メイクを落とすクレンジングは毎回必要?

はい、必ず毎回必要です。
BBクリームや日焼け止め、コンシーラーといったメイクアイテムには、肌への密着度を高めるための油性成分や、紫外線をカットするための成分が含まれています。これらの成分は、通常の洗顔料だけでは完全に洗い流すことができません。

メイクを落とさずに寝てしまうと、残った汚れが皮脂と混ざり合って毛穴に詰まり、ニキビや黒ずみ、肌荒れといった肌トラブルの深刻な原因になります。また、肌のターンオーバーを妨げ、くすみや老化を促進させることにも繋がります。

「今日は軽いメイクだったから」「面倒だから」といってクレンジングを怠ることは、美肌を目指す上で最も避けるべき行為です。お風呂で使えるタイプや、拭き取りシートタイプなど、手軽なクレンジングもたくさんあります。「メイクは、落とすまでがメイク」と心得て、必ず毎日の習慣にしましょう。

初心者におすすめのコスメブランドは?

特定のブランドに絞る必要はありませんが、初心者が始めやすいブランドにはいくつかの傾向があります。

  • ドラッグストアで手に入るブランド: UNO(ウーノ)、GATSBY(ギャツビー)などは、価格も手頃で、男性向けに特化して作られているため、最初の一個として非常に選びやすいです。
  • シンプルで高品質なメンズ専門ブランド: NULL(ヌル)、ORBIS Mr.(オルビスミスター)、MULC(ムルク)などは、オンラインを中心に展開しており、男性の悩みに寄り添った質の高いアイテムが揃っています。BBクリームやコンシーラーなど、キーアイテムから試してみるのがおすすめです。
  • 男女兼用の実力派ブランド: CEZANNE(セザンヌ)、KATE(ケイト)、innisfree(イニスフリー)などは、プチプラでありながら非常に高品質で、性別を問わず多くの人に支持されています。特にフェイスパウダーやアイブロウは、これらのブランドから選べばまず間違いありません。

まずはBBクリームを1本、ドラッグストアで試してみるところから始めるのが、最もハードルが低く、続けやすいスタートの切り方かもしれません。

まとめ

今回は、バレないナチュラルメンズメイクの基本について、必要なアイテムから具体的な手順、悩み別のカバー術まで、網羅的に解説しました。

メンズメイクは、もはや特別なことではありません。それは、肌のコンプレックスを解消し、清潔感を高め、自分に自信を与えてくれる、新しい時代の「身だしなみ」です。スーツにアイロンをかけ、髪をワックスで整えるのと同じように、BBクリームで肌を整え、アイブロウで眉をキリッとさせる。その少しの手間が、あなたの印象を劇的に向上させ、ビジネスやプライベートにおけるコミュニケーションをより円滑にしてくれるでしょう。

この記事で紹介した内容は、決して難しいものではありません。特に重要なポイントを改めてまとめます。

  • メイクの目的は「清潔感」と「自信」の獲得
  • 土台となる「保湿」を何よりも大切にする
  • 「色選び」と「厚塗りしない」ことがバレない秘訣
  • まずはBBクリーム1本からでも始めてみよう

いきなり全てのアイテムを揃える必要はありません。まずは気になる肌悩みをカバーできるBBクリームやコンシーラーから、あるいは清潔感を大きく左右するアイブロウから、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。鏡に映る、いつもより少しだけ精悍で、自信に満ちた自分の姿に、きっと驚くはずです。この記事が、あなたの新しい一歩を後押しできれば幸いです。