近年、男性の美容意識は急速に高まり、スキンケアだけでなくメイクアップに関心を持つ人が増えています。特にメンズファンデーションは、ニキビ跡や青ひげ、シミ、毛穴といった肌の悩みを自然にカバーし、清潔感のある第一印象を演出するための必須アイテムとして注目を集めています。
しかし、「ファンデーションって女性が使うものでは?」「周りにバレるのが怖い」「種類が多すぎて何を選べばいいか分からない」といった不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、メンズファンデーションの基礎知識から、初心者でも失敗しない選び方、バレずに自然に仕上げるための塗り方のコツ、そして2024年最新のおすすめアイテムまで、メンズファンデーションに関する情報を網羅的に解説します。肌の悩みを解消し、自信に満ちた毎日を送るための第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
目次
メンズファンデーションの基礎知識
まずはじめに、メンズファンデーションがどのようなもので、なぜ今注目されているのか、その基本的な知識から解説します。BBクリームやコンシーラーといった類似アイテムとの違いを理解することで、自分に最適なアイテムを見つけるための土台を築きましょう。
メンズファンデーションとは?
メンズファンデーションとは、その名の通り男性の肌に合わせて開発されたファンデーションのことです。ファンデーションは、肌の色ムラを整え、シミや毛穴、ニキビ跡などの肌悩みをカバーするためのベースメイクアイテムです。
男性の肌は、一般的に女性の肌と比較して以下のような特徴があります。
- 皮脂の分泌量が多い
- 肌の水分量が少ない(インナードライ傾向)
- 肌のキメが粗い
- ひげ剃りによるダメージを受けやすい
- 日焼けしやすい傾向がある
メンズファンデーションは、こうした男性特有の肌質やライフスタイルを考慮して作られています。例えば、過剰な皮脂によるテカリや化粧崩れを防ぐ成分が配合されていたり、自然な肌色に見えるような色展開がされていたり、汗や水に強い処方になっていることが多いのが特徴です。「メイクをしている感」を出さずに、あくまで素肌が綺麗であるかのように見せる、ナチュラルな仕上がりを重視している点も、女性用ファンデーションとの大きな違いと言えるでしょう。
男性がメイクをすることへの抵抗感は年々薄れており、ビジネスシーンでの身だしなみの一環として、あるいはプライベートで自分をより良く見せるためのツールとして、メンズファンデーションは多くの男性にとって身近な存在になりつつあります。
メンズがファンデーションを使う3つのメリット
ファンデーションを使うことで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、主な3つのメリットを詳しく解説します。
① 肌の悩みを自然にカバーできる
最大のメリットは、コンプレックスの原因となりがちな肌の悩みを自然にカバーできる点です。
- ニキビ・ニキビ跡: 思春期から大人になっても悩まされがちなニキビや、クレーター状になってしまったニキビ跡の赤みや凹凸をカバーし、滑らかな肌に見せます。
- 青ひげ: 夕方になると目立ってくる青ひげをカバーすることで、一日中清潔感のある印象をキープできます。ひげが濃い方にとっては特に大きなメリットです。
- シミ・そばかす: 年齢とともに気になるシミやそばかすを隠し、均一な肌トーンに整えます。
- 毛穴の開き・黒ずみ: Tゾーン(おでこや鼻)の目立つ毛穴をカバーし、つるんとした肌を演出します。
- クマ: 寝不足や疲れでできてしまった目の下のクマを隠すことで、健康的で生き生きとした表情に見せます。
これらの悩みがカバーされることで、肌が綺麗に見えるだけでなく、自分に自信が持てるようになり、人とのコミュニケーションにも積極的になれるといった心理的な好影響も期待できます。
② 清潔感がアップし第一印象が良くなる
人の第一印象は、出会って数秒で決まると言われています。その中でも「清潔感」は、ビジネスやプライベートを問わず、相手に好印象を与えるための非常に重要な要素です。
ファンデーションで肌の色ムラや凹凸を整えると、肌全体が均一で滑らかに見え、それだけで清潔感が格段にアップします。例えば、商談やプレゼンテーションといった大事なビジネスシーンで、肌が整っていると相手に誠実で健康的な印象を与えやすくなります。また、デートや友人との集まりなど、プライベートな場面でも、綺麗な肌は相手に好感を持たれる要因の一つとなるでしょう。
ファンデーションは、単に肌悩みを隠すだけでなく、自分自身の社会的・個人的な魅力を高めるためのツールとしても機能します。
③ 紫外線から肌を守れる
多くのメンズファンデーションには、SPF(Sun Protection Factor)やPA(Protection Grade of UVA)といった紫外線防御効果のある成分が含まれています。
- SPF: 主に肌に赤みや炎症を起こさせ、シミやそばかすの原因となる紫外線B波(UV-B)を防ぐ効果を示します。数値が大きいほど効果が高くなります。
-
- PA: 肌の奥深くまで到達し、シワやたるみの原因となる紫外線A波(UV-A)を防ぐ効果を示します。「+」の数が多いほど効果が高く、最大で「PA++++」となります。
紫外線は、日焼けだけでなく、肌の老化(光老化)を促進する最大の原因です。日常的に紫外線を浴び続けることで、シミやシワ、たるみといった肌トラブルが将来的に現れやすくなります。
日焼け止めを毎日塗る習慣がない方でも、ファンデーションを塗るだけで手軽に紫外線対策ができるのは大きなメリットです。日中の肌を綺麗に見せながら、同時に未来の肌トラブルを予防できる、一石二鳥の効果が期待できます。
BBクリームやコンシーラーとの違い
メンズメイクのアイテムには、ファンデーションの他に「BBクリーム」や「コンシーラー」があります。これらは混同されがちですが、それぞれ役割や特徴が異なります。違いを理解し、自分の目的や肌悩みに合わせて使い分けることが重要です。
項目 | ファンデーション | BBクリーム | コンシーラー |
---|---|---|---|
主な役割 | 顔全体の肌色を均一に整え、肌悩みを広範囲にカバーする | スキンケア、日焼け止め、下地、ファンデーションなどの機能を兼ね備える | シミ、クマ、ニキビ跡など、特定の悩みをピンポイントで集中的にカバーする |
カバー力 | 中〜高 | 低〜中 | 高 |
使用範囲 | 顔全体 | 顔全体 | 部分的 |
仕上がり | 製品により様々(マット、ツヤなど)。色の選択肢が豊富。 | 自然でナチュラルな仕上がり。1本で完結する手軽さが特徴。 | ポイント使いするため、肌なじみが良くカバー力が高いものが中心。 |
向いている人 | ・しっかり肌悩みをカバーしたい人 ・自分の肌色に合った色を見つけたい人 ・本格的なベースメイクをしたい人 |
・メイク初心者 ・手軽にベースメイクを済ませたい人 ・軽い肌悩みのカバーで十分な人 |
・ファンデーションだけでは隠せない濃いシミやクマがある人 ・部分的な肌トラブルを的確に隠したい人 |
BBクリームとの違い
BBクリームの「BB」とは「Blemish Balm(ブレミッシュバーム)」の略で、元々はピーリング後の敏感な肌を保護し、傷跡を隠すために開発された医療用のクリームでした。そこから転じて、現在では美容液、保湿クリーム、日焼け止め、化粧下地、ファンデーションといった複数の機能を1本にまとめたオールインワンアイテムとして定着しています。
ファンデーションが「肌を整え、カバーする」ことに特化しているのに対し、BBクリームは「スキンケア効果や紫外線対策もこなしつつ、肌を軽く補正する」という位置づけです。そのため、一般的にカバー力はファンデーションの方が高く、色の選択肢も豊富です。一方、BBクリームは1本でベースメイクが完了する手軽さが最大の魅力で、メイク初心者や時間がない朝に最適です。
コンシーラーとの違い
コンシーラーは、英語の「conceal(隠す)」が語源の通り、シミ、そばかす、クマ、ニキビ跡といった、特に気になる部分をピンポイントで隠すためのアイテムです。ファンデーションよりも固めのテクスチャーで、カバー力に非常に優れています。
ファンデーションが顔全体の肌色を均一に整える「面」のアイテムであるのに対し、コンシーラーは特定の悩みを集中的に隠す「点」のアイテムです。基本的な使い方は、ファンデーションを顔全体に塗った後、それでも隠しきれない部分にコンシーラーを重ねて使用します。 ファンデーションだけで全ての悩みを隠そうとすると厚塗りになりがちですが、コンシーラーを併用することで、全体の仕上がりはナチュラルなまま、気になる部分だけを的確にカバーできます。
初心者でも失敗しない!メンズファンデーションの選び方
自分に合ったメンズファンデーションを選ぶことは、自然でバレない仕上がりを実現するための最も重要なステップです。ここでは、「種類」「色」「肌質」など、選ぶ際にチェックすべきポイントを詳しく解説します。
ファンデーションの種類で選ぶ
ファンデーションには様々なテクスチャーや形状のタイプがあり、それぞれ仕上がりや使い心地が異なります。自分の好みやライフスタイル、肌質に合わせて最適なタイプを選びましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
リキッド | 液状タイプ。伸びが良く、肌への密着度が高い。 | ・カバー力と保湿力が高い ・ツヤのある仕上がり ・色展開が豊富 |
・手が汚れやすい ・ムラになりやすい場合がある ・持ち運びには不向き |
・乾燥肌の人 ・しっかりカバーしたい人 ・ツヤ肌が好みの人 |
クッション | スポンジにリキッドファンデを染み込ませたコンパクトタイプ。 | ・手を汚さず手軽に塗れる ・お直しが簡単 ・ツヤ感を出しやすい |
・リキッドに比べると減りが早い ・衛生面に注意が必要(パフをこまめに洗う) |
・メイク初心者 ・時短したい人 ・持ち運びたい人 |
スティック | 固形の繰り出し式タイプ。直塗りできる。 | ・カバー力が非常に高い ・携帯性に優れる ・部分使いにも便利 |
・厚塗りになりやすい ・しっかり伸ばさないとムラになる |
・青ひげや濃いシミを隠したい人 ・外出先でお直ししたい人 |
クリーム | リキッドより油分が多く、こっくりとしたテクスチャー。 | ・保湿力とカバー力が最も高い ・乾燥しにくい |
・テカリやすい ・ヨレやすい ・ベタつきを感じることがある |
・極度の乾燥肌の人 ・秋冬の季節に使いたい人 |
パウダー | 粉状を固めたプレストタイプ。 | ・サラサラな仕上がり ・皮脂を抑える効果がある ・手軽で塗りやすい |
・カバー力は比較的低い ・乾燥しやすい |
・脂性肌の人 ・ナチュラルメイクが好みの人 ・テカリが気になる人 |
リキッドファンデーション
最もオーソドックスな液状タイプです。保湿力とカバー力のバランスに優れ、しっとりとしたツヤのある肌に仕上がります。 伸びが良いので少量で顔全体に広げられ、肌への密着度も高いのが特徴です。乾燥肌の方や、しっかりと肌悩みをカバーしたい方におすすめです。ただし、均一に伸ばすのに少しコツがいるため、スポンジやブラシといったツールを使うと綺麗に仕上がります。
クッションファンデーション
コンパクトケースの中のスポンジにリキッドファンデーションが染み込ませてあり、付属のパフで肌にポンポンと叩き込むようにして使います。手を汚さずに塗れる手軽さと、持ち運びやすさが最大の魅力。 メイク直しも簡単で、みずみずしいツヤ肌を演出しやすいです。メイク初心者の方や、忙しい朝に時短したい方に最適です。
スティックファンデーション
口紅のような繰り出し式の固形タイプです。カバー力が非常に高く、気になる部分に直接塗って指やスポンジでぼかすだけで、青ひげや濃いシミもしっかり隠せます。 コンパクトで携帯しやすく、外出先でのメイク直しにも便利です。顔全体に使う場合は、線を引くように塗ってから素早く伸ばさないとムラになりやすいため注意が必要です。
クリームファンデーション
リキッドファンデーションよりも油分が多く、こっくりとした重めのテクスチャーが特徴です。保湿力・カバー力ともに全タイプの中で最も高く、特に乾燥が厳しい季節や、極度の乾燥肌の方に適しています。 少量でしっかりカバーできますが、その分、テカリやヨレにつながりやすいため、脂性肌の方や夏場の使用にはあまり向きません。フェイスパウダーを重ねて仕上げるのがおすすめです。
パウダーファンデーション
粉を押し固めたプレストタイプで、パフやブラシにとって肌に乗せます。サラサラとした軽い付け心地で、皮脂を吸着してテカリを抑える効果があるため、脂性肌の方に最適です。 手軽に塗れて、ふんわりとしたマットな仕上がりになります。カバー力は他のタイプに比べて控えめなので、ナチュラルメイクを好む方や、肌悩みが少ない方向けです。
色の選び方
ファンデーション選びで最も失敗しやすく、かつ最も重要なのが「色選び」です。色が合っていないと、顔だけが白く浮いたり、逆にくすんで見えたりして、「メイクをしている感」が出てしまいます。
フェイスライン(首との境目)の色に合わせる
色選びの鉄則は、顔と首の境目であるフェイスラインの色に合わせることです。多くの人が間違いがちなのが、頬の色や手の甲の色で選んでしまうことです。顔は首よりも日焼けしていたり、赤みがあったりするため、顔の色に合わせると首との色の差が生まれ、不自然に見えてしまいます。フェイスラインにファンデーションを少量乗せ、首の色と自然に馴染む色を選びましょう。
明るすぎず暗すぎない色を選ぶ
「肌を明るく見せたい」という気持ちから、自分の肌色よりもワントーン明るい色を選んでしまう方がいますが、これは白浮きの原因となり逆効果です。逆に暗すぎる色は、顔全体が疲れた印象やくすんだ印象になってしまいます。基本は、自分の肌色と全く同じか、ごくわずかに明るい色を選ぶのが正解です。迷った場合は、明るい色と暗い色の2色をフェイスラインに塗り、少し時間を置いてから肌に馴染む方を選ぶと失敗が少なくなります。
テスターで実際に試す
可能な限り、購入前にテスターで色を試すことを強くおすすめします。その際、必ずフェイスラインに直接塗って確認してください。そして、店内の照明だけでなく、自然光(太陽光)の下でどのように見えるかを確認するのが理想的です。デパートのコスメカウンターなどでは、窓際で色味を確認させてもらえることもあります。オンラインで購入する場合は、公式サイトの色見本やレビューを参考にしつつ、サンプルやトライアルサイズがあれば、まずはそれで試してみるのが安心です。
肌質で選ぶ
自分の肌質に合わないファンデーションを使うと、化粧崩れや肌トラブルの原因になります。自分の肌がどのタイプかを知り、それに合った製品を選びましょう。
脂性肌(オイリー肌)
皮脂の分泌が多く、顔全体がテカりやすい肌質です。「オイルフリー」や「皮脂崩れ防止」と記載のあるファンデーションがおすすめです。テクスチャーは、サラッとした仕上がりになるパウダーファンデーションや、皮脂に強いリキッドファンデーションが適しています。仕上げにフェイスパウダーを使うと、さらに崩れにくくなります。
乾燥肌
肌の水分も皮脂も少なく、カサつきやすい肌質です。ヒアルロン酸やコラーゲン、グリセリンといった保湿成分が配合されたファンデーションを選びましょう。タイプとしては、しっとりした仕上がりになるリキッドファンデーションやクリームファンデーション、クッションファンデーションがおすすめです。パウダータイプは乾燥を助長することがあるため避けた方が無難です。
混合肌
おでこや鼻のTゾーンはテカるのに、頬や口周りのUゾーンは乾燥するなど、脂性肌と乾燥肌の両方の特徴を併せ持つ肌質です。部位によってファンデーションを使い分けるのが理想ですが、難しい場合は、保湿力がありながらもベタつきにくいリキッドファンデーションを選び、テカりやすいTゾーンにだけ皮脂崩れ防止下地やフェイスパウダーを重ねるのがおすすめです。
UVカット効果(SPF/PA値)で選ぶ
前述の通り、紫外線は肌老化の大きな原因です。ファンデーションを選ぶ際は、UVカット効果の有無とその数値も確認しましょう。
- 日常生活(通勤、通学、軽い買い物など): SPF20〜30 / PA++〜+++ あれば十分です。
- 屋外での軽いスポーツやレジャー: SPF30〜40 / PA+++ 程度あると安心です。
- 炎天下での長時間の活動(海水浴、フェスなど): SPF50+ / PA++++ の最高値のものを選び、こまめな塗り直しを心がけましょう。
日常生活で使うなら、SPF/PA値が高いことよりも、毎日無理なく使える使用感であることを優先するのがポイントです。高すぎる数値のものは肌への負担になることもあります。
落としやすさで選ぶ
メイクに慣れていない初心者の方にとって、意外とハードルになるのが「メイクを落とす」という行為です。ファンデーションには、専用のクレンジング剤が必要なものと、普段使っている洗顔料や石鹸で落とせるものがあります。
- クレンジングが必要なタイプ: カバー力や持続力が高い製品に多いです。落とし残しは肌荒れの原因になるため、必ずクレンジングを使用する必要があります。
- 石鹸で落とせるタイプ: 肌への負担が少なく、手軽にオフできるのがメリットです。メイク初心者の方や、普段使いにはこちらがおすすめです。
パッケージに「石鹸でオフ」「洗顔料で落とせる」といった記載があるか確認してみましょう。
購入場所で選ぶ
メンズファンデーションは、様々な場所で購入できます。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った購入場所を選びましょう。
ドラッグストア・バラエティショップ
全国に店舗があり、気軽に立ち寄れるのが魅力です。比較的リーズナブルな価格帯(プチプラ)の製品が多く、テスターが自由に試せる場合が多いです。メンズコスメコーナーが設けられている店舗も増えており、初心者でも手に取りやすい環境です。
デパート(デパコス)
専門知識を持った美容部員(ビューティーアドバイザー)に相談しながら製品を選べるのが最大のメリットです。自分の肌質や悩みを伝えれば、最適な製品や色、使い方まで丁寧にアドバイスしてもらえます。価格帯は高めですが、その分、品質や仕上がりの美しさにこだわった製品が多く、色展開も豊富です。
オンラインストア
公式サイトや大手ECサイトでは、国内外の様々なブランドの製品を比較検討できます。時間や場所を問わずに購入でき、利用者のレビューや口コミを参考にできるのがメリットです。ただし、実物を見て色味やテクスチャーを試せないという大きなデメリットがあるため、色選びは慎重に行う必要があります。すでに使ったことのある製品のリピート購入や、サンプルで試した後の購入におすすめです。
【肌悩み別】カバーしたいポイントに合わせた選び方
ファンデーションを選ぶ際は、自分が最もカバーしたい肌悩みに合わせて機能やタイプを選ぶことも重要です。ここでは、代表的な肌悩み別に、最適なファンデーションの選び方と使い方を解説します。
青ひげを隠したい
夕方になると目立ってくる青ひげは、多くの男性が抱える悩みの一つです。青ひげを効果的に隠すには、ある程度のカバー力が必要です。
- おすすめのタイプ: スティックファンデーションや、カバー力の高いリキッドファンデーション、クリームファンデーションが適しています。
- 選び方のポイント: 青ひげの「青み」を打ち消すためには、その補色であるオレンジやピーチ系の色味を仕込むのが効果的です。オレンジ系のコントロールカラーやコンシーラーをひげの気になる部分に薄く塗り、その上から自分の肌色に合ったファンデーションを重ねると、より自然にカバーできます。ファンデーション単体で隠そうとすると厚塗りになりがちなので、色補正の考え方を取り入れるのが上級者のテクニックです。
ニキビ・ニキビ跡を隠したい
ニキビやニキビ跡の赤み、凹凸も気になる悩みです。炎症を起こしているニキビがある場合は、肌への負担が少ないものを選びたいところです。
- おすすめのタイプ: 肌への負担を考慮し、ミネラルファンデーションや薬用有効成分(抗炎症成分など)が配合されたファンデーションがおすすめです。リキッドやクッションタイプで優しくカバーしましょう。
- 選び方のポイント: ニキビの赤みが気になる場合は、グリーン系のコントロールカラーを下地として使うと、赤みを打ち消して目立たなくできます。ニキビ跡の凹凸は、厚塗りすると逆に目立ってしまうことがあります。毛穴カバー効果のある下地で肌表面を滑らかに整えてから、ファンデーションを薄く重ね、特に気になる部分だけをコンシーラーでピンポイントにカバーするのが綺麗な仕上がりのコツです。
シミ・そばかすを隠したい
紫外線などの影響で現れるシミやそばかすは、ファンデーションで最もカバーしやすい悩みの一つです。
- おすすめのタイプ: カバー力の高いリキッドファンデーション、クリームファンデーション、スティックファンデーションが向いています。
- 選び方のポイント: 顔全体に点在している場合は、カバー力のあるファンデーションを全体に薄く塗り、それでも目立つ部分にだけ、ファンデーションかコンシーラーを指でトントンと優しく重ね付けします。重ね付けする際は、境目をしっかりぼかすことが自然に見せるポイントです。また、これ以上シミを増やさないためにも、SPF/PA値の高いファンデーションを選ぶことが重要です。
クマを隠したい
目の下のクマは、顔全体を疲れた印象や老けた印象に見せてしまいます。クマの種類によって効果的なカバー方法が異なります。
- 青グマ(血行不良が原因): オレンジ系のコンシーラーやコントロールカラーで色を補正してからファンデーションを重ねます。
- 茶グマ(色素沈着が原因): イエロー系のコンシーラーやコントロールカラーで明るさを足してからカバーします。
- 黒グマ(たるみによる影が原因): 色でのカバーは難しいため、パール感のある明るめのファンデーションやコンシーラーで光を集め、影を飛ばすように見せるのが効果的です。
- 選び方のポイント: 目の周りの皮膚は非常に薄く、乾燥しやすいため、保湿力の高いリキッドやクリーム、クッションタイプのファンデーションがおすすめです。厚塗りするとシワに入り込んでヨレやすくなるため、ごく少量を優しく叩き込むように塗りましょう。
毛穴の開き・黒ずみを隠したい
鼻や頬の毛穴の開きや黒ずみは、皮脂の過剰分泌などが原因です。
- おすすめのタイプ: 皮脂を吸着してくれるパウダーファンデーションや、皮脂崩れに強いリキッドファンデーションが適しています。
- 選び方のポイント: ファンデーションを塗る前に、毛穴の凹凸を埋めてくれるポアプライマー(毛穴用下地)を使用するのが最も効果的です。シリコン系の成分が配合された下地やファンデーションは、肌表面を滑らかに見せてくれます。塗る際は、毛穴を埋めるように、下から上へ向かって軽く叩き込むように塗ると、綺麗にカバーできます。厚塗りは毛穴落ちの原因になるため禁物です。
【2024年最新】メンズファンデーションおすすめ15選
ここからは、ドラッグストアで手軽に買えるプチプラから、美容部員に相談して買いたいデパコスまで、2024年最新のおすすめメンズファンデーション(BBクリーム、下地含む)を15アイテム厳選してご紹介します。※価格は変動する可能性があるため、公式サイト等でご確認ください。
① オルビス(ORBIS) ミスター ベースカラー コントローラー
肌のトーンを自然に補正する、下地とライトファンデーションの機能を兼ね備えたアイテム。ベタつかず、軽い付け心地で肌に密着。色ムラやクマ、青ひげの印象を和らげ、素肌感のあるヘルシーな印象に仕上げます。石鹸で落とせる手軽さも魅力です。
(参照:オルビス公式サイト)
② SHISEIDO MEN(シセイドウメン) ヴァイブラント BBモイスチャライザー
資生堂が展開するメンズラインのBBクリーム。スキンケア効果とUVカット効果(SPF30・PA+++)を備えながら、色ムラ、毛穴、青ひげなどを自然にカバーします。伸びが良く、肌にすばやくなじむため、テクニック不要で均一な仕上がりが可能です。
(参照:SHISEIDO MEN公式サイト)
③ FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー) ネイキッドタッチ モイスチャライザー
バータイプのファンデーション(モイスチャライザー)。植物由来成分を配合し、肌を健やかに保ちながら、気になる部分を自然にカバーします。肌の上でとろけるようなテクスチャーで、まるで素肌のような仕上がりを実現。豊富な色展開から自分にぴったりの色が見つかります。
(参照:FIVEISM × THREE公式サイト)
④ NULL(ヌル) BBクリーム
日本人男性の肌色に合わせて開発された人気のBBクリーム。青ひげやニキビ跡、クマなどをしっかりカバーしながらも、厚塗り感のないナチュラルな仕上がり。7種のオーガニックエキスを配合し、肌にうるおいを与えます。SPF30・PA++で紫外線対策も万全です。
(参照:NULL公式サイト)
⑤ LIPPS BOY(リップスボーイ) フェイスジェル
人気ヘアサロン「LIPPS」がプロデュースするメンズコスメブランドのジェル状ファンデーション。みずみずしいジェルが肌にすっと馴染み、テカリや毛穴、色ムラを自然に補正します。サラサラな使用感で、ファンデーション特有のベタつきが苦手な方におすすめです。
(参照:LIPPS BOY公式サイト)
⑥ UNO(ウーノ) フェイスカラークリエイター
塗布すると色が変化し、男性の肌色に自然に馴染むBBクリーム。肌の赤みやニキビ跡、クマ、青ひげなどを補正します。うるおい成分Wヒアルロン酸配合で、スキンケア効果も。SPF30・PA+++で、洗顔料で簡単に落とせます。
(参照:ウーノ公式サイト)
⑦ マニフィーク(magnifique) BBクリーム
KOSEが展開するメンズコスメブランドのBBクリーム。スキンケア感覚で使える軽い付け心地ながら、気になる肌悩みを自然にカバー。植物由来の保湿成分を配合し、乾燥から肌を守ります。SPF25・PA++で、日常の紫外線対策に。
(参照:マニフィーク公式サイト)
⑧ MULC(ムルク) ナチュラルBBクリーム
「バレない」を追求したメンズBBクリーム。光を拡散するパウダーが肌の凹凸や色ムラを自然にカバーし、素肌感を演出します。汗や皮脂に強いウォータープルーフ処方ながら、石鹸で落とせる手軽さが特徴。SPF30・PA++。
(参照:MULC公式サイト)
⑨ ギャツビー(GATSBY) ザ デザイナーズ BBクリーム
皮脂吸着パウダー配合で、テカリ・ベタつきを長時間抑えるBBクリーム。スムースパウダーが毛穴の凹凸をぼかし、滑らかな肌に整えます。速乾性があり、マスクにもつきにくい処方。SPF25・PA++。
(参照:ギャツビー公式サイト)
⑩ 無印良品 BBクリーム
シンプルで高品質な製品が揃う無印良品のBBクリーム。保湿、UVカット、化粧下地、ファンデーションの機能が1本に。天然うるおい成分としてカミツレ花エキスなどを配合。伸びが良く、ナチュラルな仕上がりで、男女問わず使いやすいアイテムです。
(参照:無印良品公式サイト)
⑪ シャネル(CHANEL) ボーイ ドゥ シャネル ファンデーション
シャネル初のメンズメイクアップラインのファンデーション。軽やかなフルイドテクスチャーが肌に溶け込むようになじみ、長時間快適なつけ心地をキープ。肌の欠点をカバーし、ナチュラルで均一な肌色に整えます。SPF25・PA++。
(参照:シャネル公式サイト)
⑫ イプサ(IPSA) コントロールベイスe
ファンデーションではありませんが、色補正効果が非常に高い化粧下地。青・黄・ピンクの3色展開で、肌に足りない光の色を補い、透明感を高めます。クマやくすみ、赤みなど、特定の悩みに合わせて選ぶことで、ファンデーションの仕上がりを格段に向上させます。
(参照:イプサ公式サイト)
⑬ WAR PAINT.(ウォーペイント) ファンデーション
イギリス発のメンズメイクアップブランドのファンデーション。軽いつけ心地で、ニキビ跡や色ムラをしっかりとカバーします。ヴィーガン、クルエルティフリー(動物実験を行わない)製品であることも特徴。色展開も豊富です。
(参照:WAR PAINT. FOR MEN公式サイト)
⑭ ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY) UVイデア XL プロテクションBB
敏感肌のためのスキンケアブランドが開発したBBクリーム。皮膚科医の協力のもとテスト済みで、肌への優しさに配慮した処方です。高いUVカット効果(SPF50+・PA++++)と、PM2.5などの外的要因から肌を守る機能も搭載。
(参照:ラ ロッシュ ポゼ公式サイト)
⑮ LUNASOL(ルナソル) カラーオイルセラム
美容オイルに色をまとわせた、新感覚のファンデーション。水ツヤ肌を演出することに長けており、まるでスキンケアの延長のように使えます。植物由来オイルを配合し、うるおいを保ちながら、毛穴や色ムラを自然にカバーします。
(参照:ルナソル公式サイト)
バレずに自然に仕上げる!メンズファンデーションの塗り方【5ステップ】
どんなに良いファンデーションを選んでも、塗り方が間違っていると「塗っている感」が出てしまいます。ここでは、誰でも簡単に実践できる、自然な仕上がりのための基本的な塗り方を5つのステップで解説します。
① スキンケアで肌を整える
メイクの仕上がりは、土台となる肌の状態で8割決まると言っても過言ではありません。メイク前のスキンケアは非常に重要です。
- 洗顔: まずは洗顔料をしっかり泡立て、余分な皮脂や汚れを優しく洗い流します。ゴシゴシ擦るのは肌へのダメージになるのでNGです。
- 化粧水: 洗顔後の肌は乾燥しやすいため、すぐに化粧水で水分を補給します。手のひらに適量を取り、顔全体を優しく包み込むように馴染ませましょう。
- 乳液・クリーム: 化粧水で与えた水分が蒸発しないように、乳液やクリームで蓋をします。ベタつくのが苦手な男性も多いですが、この油分が肌のバリア機能を高め、日中の乾燥や皮脂の過剰分泌を防ぎます。
このひと手間で、ファンデーションのノリが格段に良くなり、化粧崩れも防げます。
② メイク下地を塗る
ファンデーションの前にメイク下地を塗ることで、肌の凹凸を滑らかにし、ファンデーションの密着度を高める効果があります。また、皮脂をコントロールしたり、肌の色ムラを補正したりする役割も担います。
パール粒大の下地を手に取り、おでこ、両頬、鼻、あごの5点に置き、顔の中心から外側に向かって薄く均一に伸ばします。
③ ファンデーションを5点に置く
いよいよファンデーションを塗っていきます。まずは適量を手の甲に出します。メンズメイクの基本は「少量」です。いきなり顔に塗るのではなく、一度手の甲に出すことで量の調節がしやすくなります。
指先に少量取り、下地と同じく「おでこ、両頬、鼻、あご」の5点に置きます。この5点置きをすることで、顔全体に均一に塗り広げやすくなります。
④ 顔の中心から外側へ向かって伸ばす
最も重要なポイントは、顔の中心から外側に向かって放射状に伸ばしていくことです。人の視線が集まりやすい顔の中心部(頬や鼻周り)はしっかりカバーし、フェイスラインに近づくにつれて薄くなるように塗ることで、立体感が生まれ、非常に自然な仕上がになります。
- 頬: 内側から外側へ、下から上へ引き上げるように伸ばします。
- おでこ: 中心から生え際に向かって伸ばします。
- 鼻: 上から下へ、小鼻の周りは丁寧に塗り込みます。
- 口周り・あご: 中心から外側へ伸ばします。
指で塗ると体温でファンデーションが馴染みやすくなりますが、ムラになりやすい場合はスポンジを使うのがおすすめです。
⑤ スポンジやパフで余分な油分をオフする
最後に、何も付いていない綺麗なスポンジやパフで、顔全体を優しくポンポンと叩き込みます。この工程には2つの目的があります。
- ファンデーションを肌に密着させる: 叩き込むことでファンデーションが肌にしっかりとフィットし、崩れにくくなります。
- 余分な油分やファンデーションを取り除く: 厚塗りになった部分や、余分な油分をスポンジが吸い取り、より素肌に近いナチュラルな仕上がりになります。
このひと手間で、マスクへの付着も軽減されるため、ぜひ取り入れてみてください。
【悩み別】ファンデーションをより上手に塗るポイント
基本的な塗り方をマスターしたら、次は気になる悩みをより効果的にカバーするための応用テクニックです。
青ひげを自然にカバーするコツ
青ひげはファンデーションを厚塗りしても、グレーっぽく透けて見えてしまうことがあります。ポイントは「色で打ち消す」こと。
ファンデーションを塗る前に、オレンジ系のコンシーラーやコントロールカラーを少量、ひげが気になる部分に指でトントンと叩き込むように乗せます。擦らず、優しく馴染ませるのがコツです。その上から、ファンデーションを薄く重ねることで、青みが自然に中和され、目立たなくなります。
ニキビ跡やシミを部分的にカバーするコツ
顔全体のファンデーションは薄塗りで仕上げ、隠したい部分だけをピンポイントでカバーするのが鉄則です。
顔全体にファンデーションを塗り終えた後、隠したいシミやニキビ跡よりも一回り大きくコンシーラーを乗せます。 そして、コンシーラーの周りの境目だけを、指や細いブラシで優しくトントンと叩き、肌との境界線をぼかします。中心部分は触らないようにするのが、カバー力を落とさずに馴染ませるコツです。
毛穴を目立たなくさせるコツ
毛穴は下向きに開いていることが多いです。そのため、ファンデーションを上から下へ塗るだけでは、毛穴に埋まらずに表面を滑るだけになってしまいます。
毛穴が気になる鼻や頬は、下から上へ、毛穴を埋め込むようなイメージで、指やスポンジで優しく叩き込みながら塗りましょう。 くるくると小さな円を描くように塗るのも効果的です。毛穴カバー用の下地(プライマー)を事前に使っておくと、さらに滑らかな仕上がりになります。
眉毛やもみあげに付かないように注意する
ファンデーションが眉毛や髪の生え際、もみあげなどの毛に付着すると、非常に不自然に見え、いかにも「塗っている感」が出てしまいます。
塗る際は、顔の中心から外側へ伸ばす最後の段階で、指やスポンジに残ったごく少量のファンデーションで生え際をぼかすようにします。もし付いてしまった場合は、メイクの最後にスクリューブラシや綿棒で優しく拭き取りましょう。
ファンデーションメイクの仕上がりを高めるアイテム
ファンデーション単体でも肌は綺麗に見えますが、他のアイテムを組み合わせることで、仕上がりのクオリティや持続力が格段にアップします。
メイク下地・日焼け止め
スキンケアとファンデーションの間に使うアイテムです。
- メイク下地: ファンデーションの密着度を高め、化粧崩れを防ぎます。皮脂を抑えるもの、毛穴をカバーするもの、肌色を補正するものなど、様々な種類があります。自分の肌悩みやなりたい仕上がりに合わせて選びましょう。
- 日焼け止め: ファンデーションにUVカット効果が含まれていても、十分な量を塗れていないことが多いです。紫外線対策を万全にしたい場合は、ファンデーションの前に日焼け止めを塗ることをおすすめします。
コンシーラー
ファンデーションだけでは隠しきれない、濃いシミやクマ、ニキビ跡などをピンポイントでカバーするための強力なアイテムです。スティックタイプ、リキッドタイプ、クリームタイプなどがあり、悩みの種類や部位によって使い分けます。コンシーラーを上手に使えば、ファンデーションを厚塗りする必要がなくなり、全体的にナチュラルな仕上がりを維持できます。
フェイスパウダー
メイクの最後に使う、粉状のアイテムです。ルースパウダー(粉状)とプレストパウダー(固形)の2種類があります。
フェイスパウダーを重ねることで、ファンデーションのベタつきを抑え、サラサラの肌触りに仕上げます。また、皮脂や汗を吸着してテカリや化粧崩れを防ぎ、メイクの持続力を高める効果があります。マスクにファンデーションが付着するのも軽減してくれます。特に脂性肌の人や、夏場には必須のアイテムです。
メイクスポンジ・ブラシ
ファンデーションを塗るためのツールです。
- メイクスポンジ: リキッドやクリーム、クッションファンデーションを塗るのに適しています。余分なファンデーションを吸い取りながら肌に密着させてくれるため、ムラなく均一に、そして自然な仕上がりになります。水で濡らして使うタイプのスポンジは、ツヤ感を高めたいときにおすすめです。
- ファンデーションブラシ: 専門的で難しそうに見えますが、薄く均一にファンデーションを伸ばせるため、実は初心者にもおすすめです。筋ムラができないように、肌の上を滑らせるように使います。毛穴をカバーしたい場合は、ブラシの先端でくるくると磨くように塗るテクニックもあります。
これらのツールを使うことで、手で塗るよりも格段に綺麗な仕上がりが実現できます。
メンズファンデーションの正しい落とし方
メイクは「塗る」ことと同じくらい、「落とす」ことが重要です。正しい方法でファンデーションを落とさないと、毛穴詰まりやニキビ、肌荒れの原因になります。
ファンデーションはクレンジングで落とすのが基本
「石鹸で落とせる」と明記されている一部の製品を除き、ファンデーションは基本的に洗顔料だけでは完全に落としきれません。 なぜなら、ファンデーションは汗や皮脂で崩れにくいように、油性の成分をベースに作られているからです。油性の汚れは、油分を含んだクレンジング剤でしか効果的に浮かせて落とすことができません。
夜、お風呂に入る際に、洗顔の前にクレンジングの工程を必ず加えましょう。
クレンジングの種類と選び方
クレンジングには様々なタイプがあります。肌質やメイクの濃さに合わせて選びましょう。
種類 | 洗浄力 | 肌への優しさ | 特徴・向いている人 |
---|---|---|---|
オイル | ◎ 高い | △ | 最も洗浄力が高い。濃いメイクもしっかり落とせる。乾燥肌の人は必要な皮脂まで落としすぎないよう注意が必要。 |
バーム | ○ 高め | ○ | オイルを固形にしたもの。肌の上でとろけてオイル状に変化。洗浄力と肌への優しさのバランスが良い。 |
ジェル | ○ 普通 | ○ | 厚みのあるテクスチャーで摩擦が起きにくい。オイルフリータイプはマツエクにも使える。さっぱりした洗い上がり。 |
ミルク | △ 優しい | ◎ | 最も肌に優しい。洗浄力はマイルドなので、ナチュラルメイク向け。乾燥肌・敏感肌におすすめ。 |
クリーム | ○ 普通 | ◎ | しっとりとした洗い上がり。保湿力が高い。乾燥肌におすすめ。 |
メイク初心者の男性には、洗浄力と肌への負担のバランスが良い「ジェルクレンジング」や「バームクレンジング」から試してみるのがおすすめです。
正しいクレンジングの手順
- 乾いた手で: 手や顔が濡れているとクレンジング剤の効果が半減してしまいます。必ず乾いた状態で始めましょう。
- 適量を手に取る: 製品に記載されている推奨量を手に取ります。
- 優しく馴染ませる: 顔全体にクレンジング剤を広げ、指の腹を使って、くるくると円を描くように優しくメイクと馴染ませます。ゴシゴシ擦るのは厳禁です。1分程度が目安です。
- 乳化させる: 少量のぬるま湯(32〜34℃程度)を手に取り、顔全体のクレンジング剤と混ぜ合わせます。クレンジング剤が白く濁ったら「乳化」のサインです。この工程を行うことで、汚れが肌から離れやすくなります。
- しっかりとすすぐ: ぬるま湯で、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流します。髪の生え際やフェイスラインは残りやすいので注意しましょう。
- 洗顔する: クレンジング後に洗顔料で洗う「ダブル洗顔」をします。これにより、クレンジング剤の油分や残った汚れをすっきりと洗い流せます。
この正しいクレンジングと洗顔を習慣にすることで、健やかな肌を保つことができます。
メンズファンデーションに関するQ&A
最後に、メンズファンデーションに関してよく寄せられる質問にお答えします。
ファンデーションの前に日焼け止めは必要?順番は?
A. 紫外線対策を万全にしたいなら、日焼け止めの併用をおすすめします。
ファンデーションにUVカット効果(SPF/PA)が含まれていても、製品が推奨する効果を十分に得るためには、かなりの量を厚塗りする必要があります。しかし、実際には自然な仕上がりのために少量しか塗らないことがほとんどです。そのため、ファンデーションのUVカット効果はあくまで補助的なものと考え、その前に日焼け止めをしっかりと塗るのが理想的です。
塗る順番は、「①スキンケア → ②日焼け止め → ③メイク下地 → ④ファンデーション」が基本です。日焼け止めは、スキンケアの一番最後、メイクの一番最初に塗ると覚えておきましょう。
汗をかいても崩れませんか?
A. 崩れにくい製品を選び、対策をすることで、ある程度防ぐことができます。
汗や皮脂による化粧崩れは、多くの人が直面する問題です。対策としては、以下の点が挙げられます。
- 製品選び: 「ウォータープルーフ」や「皮脂崩れ防止」と記載された、汗や水に強いタイプのファンデーションを選びましょう。
- 下地を使う: 皮脂をコントロールしてくれる下地をTゾーンなどのテカりやすい部分に仕込んでおくと、崩れにくくなります。
- フェイスパウダーで仕上げる: メイクの最後にフェイスパウダーを重ねることで、肌表面がサラサラになり、汗や皮脂を吸着してくれます。
- 汗の拭き方: 汗をかいた際は、ゴシゴシ擦らず、ティッシュやハンカチで優しく押さえるようにして水分だけを取り除きます。
- メイクキープミスト: メイクの仕上げにスプレーするだけで、メイクを肌に密着させ、崩れにくくするアイテムも有効です。
テカリが気になるときの対処法は?
A. あぶらとり紙やティッシュで皮脂をオフし、パウダーで直すのがおすすめです。
日中に皮脂で顔がテカってきた場合は、まずあぶらとり紙やティッシュペーパーで、テカリが気になる部分を優しく押さえて余分な皮脂を取り除きます。 この時も、擦らないように注意してください。
その後、必要であれば上からフェイスパウダーやパウダーファンデーションを軽く重ねると、サラサラの肌が復活し、綺麗な状態に戻すことができます。皮脂を取り除かずにファンデーションを重ねると、ヨレやムラの原因になるので注意しましょう。
女性用のファンデーションを使っても問題ない?
A. 基本的に問題ありませんが、メンズ用の方がより適している可能性があります。
成分的に女性用ファンデーションを使うことに全く問題はありません。しかし、前述の通り、男性と女性では肌質や肌色、求める仕上がりが異なります。
- 皮脂・テカリ: メンズ用は男性の多い皮脂量に合わせて、テカリ防止や崩れにくさを重視した処方が多いです。
-
- 色展開: メンズ用は男性特有の日焼けした肌や赤みのある肌に馴染みやすい、健康的でニュートラルな色展開が中心です。女性用の標準色は男性には白すぎることがあります。
- 仕上がり: メンズ用は「塗っている感」のない、ごく自然な仕上がりを追求した製品が多い傾向にあります。
もちろん、女性用の製品でも自分の肌に合うものがあれば、それを使うのが一番です。しかし、何から試せばいいか分からない初心者のうちは、男性の肌を研究して作られているメンズ用の製品から試してみる方が、失敗が少なく、満足のいく結果を得やすいでしょう。