近年、男性の美容意識の高まりとともに、メンズメイクは特別なものではなくなりました。中でも「BBクリーム」は、肌の悩みを自然にカバーし、清潔感のある印象を手軽に演出できるアイテムとして、多くの男性から支持を集めています。ニキビ跡や青ひげ、クマ、シミといった肌トラブルを隠したいけれど、「いかにもメイクしている感じ」にはしたくない、というニーズに完璧に応えてくれるのがメンズBBクリームの魅力です。
しかし、いざBBクリームを選ぼうとしても、「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「ファンデーションとの違いが不明確」「自分に合う色がわからない」「塗り方が難しそう」といった悩みに直面する方も少なくありません。
この記事では、メンズBBクリームの基本から、失敗しない選び方、初心者でも簡単にできるバレない塗り方、さらにはおすすめの最新アイテムまで、専門的な知見を交えながら網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたにぴったりの1本が見つかり、自信に満ちた肌を手に入れるための一歩を踏み出せるはずです。
目次
メンズBBクリームとは?
メンズBBクリームは、男性の肌を手軽に、そして自然に美しく見せるためのベースメイクアイテムです。もはや美容感度の高い男性だけでなく、ビジネスシーンでの第一印象を大切にする社会人や、清潔感を重視する学生など、幅広い層に浸透しています。ここでは、BBクリームの基本的な定義から、混同されがちなファンデーションやCCクリームとの明確な違いについて、初心者にも分かりやすく解説します。
BBクリームの「BB」とは、「Blemish Balm(ブレミッシュ バーム)」の略称です。「Blemish」は「傷」や「欠点」、「Balm」は「軟膏」を意味します。その名の通り、元々はピーリング後の敏感な肌を保護し、赤みや傷跡をカバーするためにドイツの皮膚科医が開発した医療用の軟膏がルーツとされています。この保護・再生機能と肌色補正機能が美容に応用され、現在のような多機能クリームとして広く普及しました。
メンズBBクリームの最大の特徴は、1本で複数の役割をこなすオールインワン性能にあります。一般的に、以下の機能が凝縮されています。
- 肌色補正・カバー効果: ニキビ跡、シミ、クマ、青ひげ、毛穴の凹凸などを自然にカバーし、肌の色ムラを整えます。
- 日焼け止め効果: 紫外線から肌を守るSPF/PA値が設定されています。
- スキンケア効果: ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合されており、メイク中も肌の潤いを保ちます。
- 化粧下地効果: ファンデーションのノリを良くし、メイク崩れを防ぐ役割も果たします。
これらの機能が1本にまとまっているため、忙しい朝でも時間をかけずに、手軽に清潔感のある肌を演出できるのが、男性にとって大きなメリットと言えるでしょう。
ファンデーションやCCクリームとの違い
ベースメイクアイテムには、BBクリームの他にもファンデーションやCCクリーム、コンシーラーなどがあります。それぞれに目的や特徴が異なるため、自分のなりたい肌や用途に合わせて使い分けることが重要です。ここでは、それぞれの違いを明確に理解しておきましょう。
項目 | メンズBBクリーム | ファンデーション | CCクリーム | コンシーラー |
---|---|---|---|---|
主な目的 | 肌悩みのカバー+スキンケア | 肌を美しく見せるメイクアップ | 肌色の補正・トーンアップ | 部分的な悩みを集中カバー |
カバー力 | △~◎(製品による) | ○~◎ | △ | ◎ |
スキンケア効果 | ○(保湿・UVカットなど) | △(製品による) | ◎(美容液効果が高い) | ×(ほぼ無し) |
手軽さ | ◎(1本で完了) | △(下地などが別途必要) | ○(下地不要が多い) | ×(部分使い専用) |
仕上がり | 自然な素肌感 | マットからツヤまで多様 | 透明感・ツヤ感 | – |
向いている人 | メイク初心者、手軽に肌を綺麗に見せたい人 | しっかりメイクしたい人、カバー力を最重視する人 | 素肌を活かしたい人、顔色を明るく見せたい人 | シミやクマをピンポイントで隠したい人 |
■ファンデーションとの違い
ファンデーションの主な目的は、「肌を美しく見せること」に特化したメイクアップアイテムです。そのため、BBクリームと比較してカラーバリエーションが非常に豊富で、カバー力も高い製品が多い傾向にあります。リキッド、パウダー、クリーム、クッションなど形状も様々で、仕上がりもマットからツヤまで幅広く選べます。
一方、BBクリームは「肌悩みをカバーしつつ、スキンケアも同時に行う」という多機能性が魅力です。ファンデーションほどの高いカバー力やカラー展開はないものの、男性の肌に馴染みやすく「バレにくい」自然な仕上がりになるように設計されています。化粧下地や日焼け止めが不要なため、1本でベースメイクが完了する手軽さは、メイクに慣れていない男性にとって大きなアドバンテージです。
■CCクリームとの違い
CCクリームの「CC」は、「Color Control(カラーコントロール)」や「Care Control(ケアコントロール)」の略称です。その名の通り、肌悩みを「色」で隠すというよりは、光の反射を利用して「肌色を補正」し、全体のトーンを均一に見せることを得意とします。BBクリームほどのカバー力はありませんが、素肌感を活かしながら、くすみや赤みを飛ばして透明感のある明るい肌を演出します。美容液成分が多く含まれている製品が多く、スキンケア効果が高いのも特徴です。
ニキビ跡や濃いシミなどをしっかり隠したい場合はBBクリーム、肌トラブルは少ないけれど、顔色が悪く見えがちで、自然にトーンアップしたいという場合はCCクリームが適しています。
■コンシーラーとの違い
コンシーラーは、BBクリームやファンデーションといった顔全体に使うベースメイクとは異なり、シミ、クマ、ニキビ跡など、特に気になる部分をピンポイントで隠すためのアイテムです。カバー力はベースメイクアイテムの中で最も高く、スティック状やリキッド状など様々な形状があります。BBクリームを顔全体に塗った後、それでも隠しきれない部分にコンシーラーを重ねて使うことで、より完成度の高い仕上がりを目指せます。
このように、それぞれのアイテムには得意なことと不得意なことがあります。メンズBBクリームは、「適度なカバー力」「スキンケア効果」「日焼け止め効果」「手軽さ」という複数のメリットをバランス良く兼ね備えた、まさに男性のニーズに応えるために生まれたアイテムと言えるでしょう。
メンズBBクリームを使う3つのメリット
メンズBBクリームを使用することは、単に肌を綺麗に見せるだけでなく、日常生活において多くの利点をもたらします。なぜ今、多くの男性がBBクリームを手に取るのか。その具体的なメリットを3つの視点から深掘りしていきます。
① 肌の悩みを自然にカバーできる
男性が抱える肌悩みは多岐にわたります。寝不足による目の下のクマ、カミソリ負けによる肌の赤み、思春期からのニキビ跡、年齢とともに目立ち始めるシミ、遺伝や体質による青ひげなど、これらの悩みは時に自信を失わせ、人と会うことを億劫にさせる原因にもなり得ます。
メンズBBクリームの最大のメリットは、これらの肌悩みを厚塗り感なく、まるで元から肌が綺麗であったかのように自然にカバーできる点にあります。
- ニキビ跡・シミ・そばかす: 色素沈着してしまった部分にBBクリームを薄く重ねることで、周囲の肌色と馴染ませ、目立たなくできます。
- クマ・青ひげ: 顔色を悪く見せ、疲れた印象を与えるクマや青ひげも、BBクリームでカバーすることで血色の良い健康的な見た目に変わります。特に青ひげには、補色であるオレンジ系の色味が入ったBBクリームが効果的です。
- 毛穴の開き・凹凸: BBクリームに含まれる微粒子パウダーが毛穴の凹凸を埋め、光を乱反射させることで、肌表面をなめらかに見せる効果があります。
- 肌の赤み・色ムラ: カミソリ負けや肌荒れによる赤み、日焼けによる色ムラなどを均一に整え、清潔感のある肌印象を演出します。
なぜ「バレずに」自然にカバーできるのでしょうか。それは、メンズBBクリームが男性の肌特性を考慮して開発されているからです。一般的に男性の肌は女性に比べて水分量が少なく皮脂量が多いため、テカリやすく、また肌の色も濃い傾向にあります。メンズBBクリームは、こうした男性の肌色に合わせたカラー展開や、テカリを抑える皮脂吸着成分の配合など、男性特有の悩みにアプローチする処方がなされています。
その結果、塗っていることが周囲に気づかれにくい、非常にナチュラルな仕上がりを実現できるのです。ビジネスシーンでは、清潔感のある肌は相手に信頼感や誠実さを与えます。プライベートでは、肌が綺麗になることで自分に自信がつき、コミュニケーションがより積極的になるなど、内面にも良い影響をもたらすでしょう。
② 日焼け止めやスキンケアも同時にできる
多くの男性にとって、スキンケアは洗顔と保湿くらいで、日焼け止めまで毎日欠かさず塗る習慣がある人はまだ少ないかもしれません。しかし、紫外線は肌老化の最大の原因であり、シミやシワ、たるみを引き起こす「光老化」を促進します。年間を通じて紫外線対策を行うことは、将来の肌を健やかに保つために非常に重要です。
メンズBBクリームの多くには、SPF/PAという日焼け止め機能が標準搭載されています。これは、BBクリームを塗るという日常的な行為の中で、面倒な紫外線対策も同時に完了できることを意味します。
- SPF(Sun Protection Factor): 主に肌に赤みや炎症を起こさせ、シミやそばかすの原因となる紫外線B波(UV-B)を防ぐ効果を示します。SPF1あたり約20分間の防御効果があるとされ、例えばSPF30なら「20分×30=600分(10時間)」、紫外線B波から肌を守る効果が持続することを示します。
- PA(Protection Grade of UVA): 肌の奥深くまで到達し、シワやたるみの原因となる紫外線A波(UV-A)を防ぐ効果を示します。「+」の数でその効果の高さが表され、「PA++++」が最高値です。
日常生活(通勤・通学など)であればSPF20~30/PA++~+++、屋外での軽いレジャーであればSPF30~40/PA+++程度が目安とされています。多くのメンズBBクリームはこの範囲をカバーしており、日中の紫外線対策としては十分な効果が期待できます。BBクリームを塗るだけで紫外線ダメージを軽減し、光老化を予防できるのは、大きなメリットです。
さらに、BBクリームはスキンケアアイテムとしての側面も持っています。ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドといった保湿成分が配合されている製品が多く、メイクをしている間も肌の乾燥を防ぎ、潤いを保ってくれます。肌が乾燥すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌され、テカリや化粧崩れの原因になります。BBクリームで日中も保湿を続けることで、肌の水分と油分のバランスが整い、健やかな状態をキープしやすくなるのです。
他にも、肌荒れを防ぐ抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)や、テカリを抑える皮脂吸着パウダーなどが配合されている製品もあり、自分の肌悩みに合わせて選ぶことで、メイクと同時に積極的なスキンケアが可能です。
③ 1本でベースメイクが完了して手軽
メイク初心者の男性がベースメイクを始めようとすると、まず何から揃えればいいのか分からず、ハードルが高いと感じることが少なくありません。通常、丁寧なベースメイクを行おうとすると、
- 洗顔
- 化粧水・乳液で保湿
- 日焼け止め
- 化粧下地
- ファンデーション
- コンシーラー
- フェイスパウダー
といった多くのステップとアイテムが必要になります。これらをすべて揃えるにはコストもかかりますし、毎朝の忙しい時間の中で実践するのは非常に手間がかかります。
その点、メンズBBクリームは「日焼け止め」「化粧下地」「ファンデーション(肌色補正)」「スキンケア」といった複数の機能を1本に集約しています。そのため、朝のスキンケアの後、BBクリームを塗るだけでベースメイクが完了します。この圧倒的な手軽さと時短効果は、メンズBBクリームが支持される大きな理由です。
- 時間の節約: 複数のアイテムを塗り重ねる必要がないため、メイクにかかる時間を大幅に短縮できます。
- コストパフォーマンス: 1本で済むため、複数のアイテムを買い揃えるよりも経済的です。
- 手軽さ: 複雑なテクニックは不要で、指でさっと伸ばすだけで使えるため、メイク初心者でも簡単に始められます。
- 携帯性: 1本だけ持ち歩けば良いため、旅行や出張、ジムの後の身だしなみとしても非常に便利です。
このように、メンズBBクリームは「肌悩みを自然にカバーする」というメイクアップ効果だけでなく、「紫外線対策」「スキンケア効果」「時短・手軽さ」といった実用的なメリットを数多く兼ね備えています。忙しい現代の男性にとって、これほど合理的で効果的なアイテムはないと言えるでしょう。
失敗しないメンズBBクリームの選び方
自分に合ったメンズBBクリームを見つけることが、自然でバレない仕上がりへの第一歩です。しかし、数多くの製品の中から最適な1本を選ぶのは簡単ではありません。ここでは、購入後に後悔しないための7つの重要な選び方のポイントを、具体的に解説していきます。
肌の色に合ったカラーを選ぶ
BBクリーム選びで最も重要かつ、最も失敗しやすいのが「色選び」です。自分の肌色と合わないカラーを選んでしまうと、顔だけが白く浮いてしまったり(白浮き)、逆に顔色が悪く見えたりして、一目で「何か塗っている」と分かってしまいます。
■正しい色の確認方法
一番確実な方法は、首との境目であるフェイスライン(顎のライン)にBBクリームを少量塗り、肌に自然に馴染むかどうかを確認することです。多くの方がやりがちな「手の甲」での色合わせは、顔の皮膚の色や質感と異なるため、参考になりません。必ず顔で試すようにしましょう。ドラッグストアやバラエティショップのテスターを利用するのが理想的です。
■パーソナルカラーを参考にする
自分の肌が「イエローベース(イエベ)」か「ブルーベース(ブルベ)」かを知っておくと、色選びの精度が上がります。
- イエローベース(イエベ): 手首の血管が緑っぽく見える、白目がアイボリー系。オークル系やベージュ系のカラーが馴染みやすい。
- ブルーベース(ブルベ): 手首の血管が青や紫っぽく見える、白目が青みがかっている。ピンク系や明るいベージュ系のカラーが似合う傾向があります。
■迷った時の選び方
多くのメンズBBクリームは、「明るめ」「標準色」「暗め」といった2~3色のカラー展開が主流です。もし色選びに迷った場合は、自分の肌色よりもワントーン暗めの色を選ぶのがおすすめです。暗めの色は肌に馴染みやすく、シェーディング効果で顔が引き締まって見えるため、失敗が少なくなります。逆に明るすぎる色は白浮きしやすく、不自然に見えがちなので注意が必要です。
カバーしたい肌悩みに合わせて選ぶ
BBクリームに求めるカバー力は、人それぞれです。自分の肌悩みに合わせて、適したカバー力や機能性を持つ製品を選びましょう。
- ニキビ跡・濃いシミ・クマ: これらをしっかり隠したい場合は、カバー力の高い、やや硬めのテクスチャーのBBクリームがおすすめです。パッケージに「ハイカバー」などと記載されている製品を選ぶと良いでしょう。
- 青ひげ: 青みを打ち消す補色であるオレンジ系の色補正効果があるBBクリームや、カバー力の高い製品が適しています。
- 毛穴の開き: 毛穴を埋めてフラットに見せる「ポアカバー」効果のある、シリコン系の成分が配合されたものがおすすめです。肌表面をなめらかに整えてくれます。
- 肌の赤み: カミソリ負けなどの赤みが気になる場合は、グリーン系の色補正下地機能を持つBBクリームや、肌荒れを防ぐ抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)が配合された製品を選ぶと、カバーとケアが同時にできます。
好みの仕上がり(マット・ツヤ)で選ぶ
BBクリームの仕上がりは、大きく「マット」と「ツヤ(ナチュラル)」の2種類に分けられます。なりたい印象や肌質に合わせて選びましょう。
- マットな仕上がり:
- 特徴: テカリを抑え、陶器のようなサラサラとした質感に仕上がります。清潔感やクールで知的な印象を与えたいビジネスシーンなどに最適です。皮脂の多いオイリー肌の方にもおすすめです。
- 注意点: 乾燥肌の方が使うと、粉っぽく見えたり、乾燥が目立ったりすることがあります。
- ツヤ(ナチュラル)な仕上がり:
- 特徴: 素肌が潤っているかのような、自然なツヤ感を演出します。健康的で若々しい、活気のある印象を与えます。肌の乾燥が気になる方や、素肌感を活かしたい方におすすめです。
- 注意点: オイリー肌の方が使うと、時間とともにテカリに見えてしまう可能性があります。
日焼け止め効果(SPF/PA値)を確認する
前述の通り、多くのBBクリームには日焼け止め効果があります。自分のライフスタイルに合わせて、適切なSPF/PA値の製品を選びましょう。
- 日常生活(通勤、通学、室内での活動がメイン): SPF20〜30 / PA++〜+++ あれば十分です。
- 屋外での軽いスポーツやレジャー: SPF30〜40 / PA+++ 程度あると安心です。
- 炎天下での長時間の活動(海、山など): SPF50+ / PA++++ の高い数値のものを選び、こまめな塗り直しを心がけましょう。
SPF値が高いほど肌への負担も大きくなる傾向があるため、不必要に高い数値のものを選ぶのではなく、シーンに合ったものを選ぶことが大切です。
自分の肌質に合ったものを選ぶ
肌質に合わないBBクリームは、肌トラブルや化粧崩れの原因になります。自分の肌質を理解し、それに適した処方の製品を選びましょう。
- 乾燥肌: ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどの高保湿成分が豊富に含まれた、しっとりとしたテクスチャーのものを選びましょう。
- 脂性肌(オイリー肌): 「オイルフリー」処方や、「皮脂吸着パウダー」などが配合された、サラッとした使用感でマットな仕上がりのものがおすすめです。
- 混合肌(Tゾーンはテカリ、頬は乾燥する肌): 保湿力はありつつも、ベタつかないバランスの取れた製品が適しています。Tゾーンには皮脂崩れ防止下地を併用するなどの工夫も有効です。
- 敏感肌: 「低刺激処方」「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」「ノンコメドジェニックテスト済み(ニキビのもとになりにくい処方)」といった記載のある、肌に優しい製品を選びましょう。アルコール、パラベン、香料、紫外線吸収剤などが不使用(フリー)であるかもチェックポイントです。
保湿成分の有無で選ぶ
日中の乾燥は、テカリや化粧崩れ、小ジワの目立ちなど、様々な肌トラブルを引き起こします。メイク中も肌の潤いをキープするために、配合されている保湿成分にも注目しましょう。
代表的な保湿成分には以下のようなものがあります。
- ヒアルロン酸: わずか1gで6リットルもの水分を抱え込む、高い保水力を持つ成分。
- コラーゲン: 肌のハリや弾力を支える成分。
- セラミド: 肌のバリア機能をサポートし、外部刺激から肌を守る成分。
- グリセリン: 吸湿性が高く、肌に潤いを与える基本的な保湿成分。
- スクワラン: 人の皮脂にも含まれる成分で、肌なじみが良く、エモリエント効果(水分の蒸発を防ぐ効果)が高い。
これらの成分が配合されているかを確認することで、よりスキンケア効果の高いBBクリームを選ぶことができます。
落としやすさ(クレンジング不要か)で選ぶ
BBクリームを使い続ける上で、意外と重要になるのが「落としやすさ」です。
- クレンジング不要(洗顔料で落ちる)タイプ:
- メリット: 専用のクレンジング剤が不要で、普段使っている洗顔料だけで落とせるため非常に手軽です。メイク初心者の方や、面倒なケアが苦手な方におすすめです。
- デメリット: カバー力やウォータープルーフ性能は、クレンジングが必要なタイプに比べて控えめな傾向があります。
- クレンジング必要タイプ:
- メリット: 汗や皮脂に強く、崩れにくい製品が多いです。カバー力も高い傾向にあり、しっかりメイクしたい日や、スポーツをする日などに適しています。
- デメリット: 落とす際にクレンジング剤が必須となり、ひと手間かかります。
手軽さを最優先するなら「洗顔料オフ」、カバー力や持続性を重視するなら「クレンジングオフ」というように、自分のライフスタイルやメイクへの優先順位に合わせて選びましょう。
【2024年最新】メンズBBクリームおすすめ15選
ここからは、上記の選び方を踏まえ、数ある製品の中から厳選したメンズBBクリームのおすすめ15アイテムを詳しくご紹介します。ドラッグストアで手軽に購入できるプチプラから、こだわりのデパコスまで幅広くピックアップしました。各製品の公式サイト情報を基に、特徴やスペックを比較検討し、あなたに最適な1本を見つける手助けをします。
製品名 | 価格(税込) | 容量 | カラー展開 | SPF/PA | 仕上がり | 落とし方 |
---|---|---|---|---|---|---|
NULL BBクリーム | 2,090円 | 20g | 3色 | SPF30/PA++ | セミマット | 洗顔料 |
UNO フェイスカラークリエイター | オープン価格 | 30g | 1色 | SPF30/PA+++ | ナチュラル | 洗顔料 |
ORBIS Mr. ベースカラー コントローラー | 2,200円 | 35g | 2色 | SPF20/PA++ | ナチュラル | 洗顔料 |
GATSBY THE DESIGNER ナチュラルBBクリーム | 1,760円 | 30g | 2色 | SPF15/PA++ | ナチュラル | 洗顔料 |
MULC BBクリーム | 2,750円 | 20g | 2色 | SPF30/PA++ | マット | クレンジング |
anlan BBクリーム | 2,680円 | 30g | 2色 | SPF50+/PA++++ | ナチュラル | クレンジング |
THE FUTURE BBクリーム | 2,200円 | 30g | 1色 | SPF50+/PA++++ | マット | クレンジング |
LIPPS BOY フェイスジェル | 1,760円 | 25g | 3色 | SPF22/PA++ | ナチュラル | 洗顔料 |
aZTK メンズBBクリーム | 550円 | 12g | 2色 | SPF23/PA++ | セミマット | 洗顔料 |
VTCOSMETICS シカUVトーンアップベース | 1,320円 | 30ml | 3色 | SPF50+/PA++++ | ツヤ | クレンジング |
SHISEIDO MEN ヴァイブラント BBモイスチャライザー | 4,400円 | 40g | 3色 | SPF30/PA+++ | ナチュラル | 洗顔料 |
FIVEISM × THREE ネイキッドタッチ モイスチャライザー | 5,720円 | – | 8色 | SPF19/PA++ | ナチュラル | クレンジング |
LAB SERIES BB クリーム フォーメン | 7,150円 | 50ml | 1色 | SPF35/PA+++ | ナチュラル | 洗顔料 |
POLA マージェンス マルチ コンディショニング ジェル | 3,300円 | 120ml | 1色 | SPF20/PA++ | ナチュラル | 洗顔料 |
CHANEL ボーイ ドゥ シャネル ファンデーション | 11,550円 | 30ml | 9色 | – | ナチュラル | クレンジング |
※価格や仕様は2024年5月時点の公式サイト情報を基にしています。変更される可能性があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。 |
① NULL BBクリーム
メンズコスメの定番ブランドとして高い人気を誇るNULLのBBクリーム。自然なカバー力とバレにくさのバランスが絶妙で、初心者から愛用者まで幅広く支持されています。ニキビ跡やクマ、青ひげをしっかりカバーしながらも、厚塗り感のないセミマットな仕上がりが特徴。7種のオーガニックエキス配合で肌に優しく、洗顔料で簡単にオフできる手軽さも魅力です。
- こんな人におすすめ: BBクリーム初心者、自然なカバー力を求める人、肌への優しさを重視する人
- 参照:株式会社G.Oホールディングス NULL公式サイト
② UNO フェイスカラークリエイター
資生堂が展開するメンズコスメブランドUNOのBBクリーム。ドラッグストアで手軽に購入できるのが嬉しいポイント。最大の特徴は、肌に塗ると白いクリームが自分の肌色に馴染んで変化するカラーチェンジ技術。色選びに迷う必要がなく、誰でも自然な仕上がりを実現できます。ニキビ跡やクマを補正し、うるおい成分も配合。
- こんな人におすすめ: 色選びに自信がない人、手軽にBBクリームを試したい人
- 参照:株式会社ファイントゥデイ UNO公式サイト
③ ORBIS Mr. ベースカラー コントローラー
スキンケアブランドとして定評のあるオルビスのメンズライン「オルビス ミスター」のアイテム。BBクリームというよりは色付きの化粧下地に近く、光を操って肌の印象を格上げするというコンセプト。ベタつきやカサつきをケアしながら、赤みやクマ、毛穴といった肌のノイズを自然に補正します。カバー力は控えめですが、素肌そのものが綺麗になったかのような透明感のある仕上がりに。
- こんな人におすすめ: 素肌感を活かしたい人、厚塗り感が苦手な人、肌のくすみや色ムラが気になる人
- 参照:オルビス株式会社 ORBIS公式サイト
④ GATSBY THE DESIGNER ナチュラルBBクリーム
若者向けブランドGATSBYから、Z世代のニーズに応える形で誕生した「THE DESIGNER」ラインのBBクリーム。トレンド感のある、素肌っぽいのに整った肌を演出します。皮脂吸着パウダー配合でテカリを抑えつつ、美容液成分78%配合で潤いもキープ。軽い付け心地で、スクールメイクやオフィスメイクにも最適です。
- こんな人におすすめ: 10代~20代の若い世代、ナチュラルな仕上がりが好みの人、テカリも乾燥も気になる人
- 参照:株式会社マンダム GATSBY公式サイト
⑤ MULC BBクリーム
「青ひげ」と「テカリ」という男性の二大悩みに特化して開発されたBBクリーム。青みの補色であるオレンジ色のコンシーラー機能を兼ね備え、頑固な青ひげやクマを効果的にカバーします。皮脂吸着パウダーがテカリやベタつきを長時間防ぎ、サラサラのマット肌をキープ。カバー力と崩れにくさを重視するならコレ。
- こんな人におすすめ: 青ひげやクマが特に気になる人、脂性肌でテカリやすい人、マットな仕上がりが好みの人
- 参照:株式会社HGO MULC公式サイト
⑥ anlan BBクリーム
美容家電で人気のanlanが手がけるメンズBBクリーム。SPF50+/PA++++という国内最高レベルのUVカット効果を誇り、日焼け止めとしての機能も万全です。CICA(ツボクサエキス)やヒト幹細胞培養液など、話題の美容成分を贅実に配合し、メイクしながら本格的なスキンケアが可能です。伸びの良いテクスチャーで、肌悩みを自然にカバーします。
- こんな人におすすめ: 紫外線対策を最重視する人、スキンケア効果の高いBBクリームを求める人
- 参照:ANLAN Japan株式会社 anlan公式サイト
⑦ THE FUTURE BBクリーム
こちらもSPF50+/PA++++の高いUVカット効果が魅力のBBクリーム。テカリ防止パウダーと光拡散パウダーを配合し、気になるテカリを抑えながら、毛穴やシミを自然にカバーします。ウォータープルーフ処方で汗や水に強く、夏場やスポーツシーンでも崩れにくいのが特徴。マットな仕上がりで清潔感を演出します。
- こんな人におすすめ: 脂性肌の人、汗をかきやすい人、マットで崩れにくい仕上がりを求める人
- 参照:株式会社STORiiY THE FUTURE公式サイト
⑧ LIPPS BOY フェイスジェル
人気ヘアサロンLIPPSがプロデュースするメンズコスメラインのアイテム。BBクリームではなく「フェイスジェル」という名称の通り、ジェルならではの軽い付け心地とみずみずしい使用感が特徴です。色付きのジェルが肌の色ムラや毛穴を自然に整え、サラサラの肌に。カバー力はマイルドなので、ごく自然な仕上がりを求める方や、BBクリームのベタつきが苦手な方におすすめです。
- こんな人におすすめ: BBクリームのベタつきが苦手な人、ごく自然な補正効果を求める人、学生
- 参照:株式会社リップス LIPPS BOY公式サイト
⑨ aZTK メンズBBクリーム
驚きのコストパフォーマンスで話題のコスメブランドaZTK(アズatak)のメンズBBクリーム。ワンコインで買える手軽さながら、ニキビ跡やクマ、毛穴をしっかりカバーし、肌の色ムラを整える実力派。低価格なので、BBクリームを初めて試す方のお試し用としても最適です。
- こんな人におすすめ: とにかく安くBBクリームを試したい人、コスパを重視する人
- 参照:株式会社AXIS ONE aZTK公式サイト
⑩ VTCOSMETICS シカUVトーンアップベース
韓国の人気コスメブランドVTのCICAシリーズから登場した、男女兼用のUV下地。厳密にはBBクリームではありませんが、高いUVカット効果と肌色補正、そしてCICA成分による肌荒れケアが同時にできるため、肌が揺らぎがちな男性にもおすすめです。肌の赤みを抑えるグリーンや、血色感をプラスするピンクなど、悩みに合わせて選べるカラー展開も魅力。
- こんな人におすすめ: 肌荒れやニキビが気になる人、敏感肌の人、肌のトーンアップをしたい人
- 参照:株式会社VT CUBE JAPAN VT COSMETICS公式サイト
⑪ SHISEIDO MEN ヴァイブラント BBモイスチャライザー
日本のトップ化粧品メーカー資生堂のメンズライン「SHISEIDO MEN」のBBクリーム。スキンケアとメイクアップ効果を高次元で両立させたデパコスならではの上質な逸品です。色ムラや毛穴、小ジワなどを瞬時に補正し、活気のある健康的な印象へ。乾燥や紫外線などの外的要因から肌を守り、長時間うるおいをキープします。
- こんな人におすすめ: 30代以上の男性、スキンケア効果を重視する人、上質な仕上がりを求める人
- 参照:株式会社資生堂 SHISEIDO公式サイト
⑫ FIVEISM × THREE ネイキッドタッチ モイスチャライザー
人気コスメブランドTHREEから生まれたメンズ総合コスメブランドFIVEISM × THREEのスティックファンデーション。BBクリームのように手軽に使え、バータイプなので手を汚さずに直接塗れるのが特徴です。肌にのせるとスルスルと伸び、ピタッと密着。全8色という豊富なカラーバリエーションで、自分の肌色にぴったりの色が見つかります。
- こんな人におすすめ: 自分の肌色に合う色がなかなか見つからない人、手を汚さずにメイクしたい人
- 参照:株式会社ACRO FIVEISM × THREE公式サイト
⑬ LAB SERIES BB クリーム フォーメン
エスティローダーグループのメンズスキンケア専門ブランド「ラボ シリーズ」のBBクリーム。エイジングケアに定評のあるブランドらしく、スキンケア効果が非常に高いのが特徴です。肌の欠点をカバーしながら、うるおいを与え、ハリのある若々しい印象の肌へと導きます。1色展開ですが、どんな肌色にも自然に馴染むよう設計されています。
- こんな人におすすめ: エイジングサインが気になる人、スキンケアをしながらメイクしたい人
- 参照:ELCジャパン合同会社 ラボ シリーズ公式サイト
⑭ POLA マージェンス マルチ コンディショニング ジェル
大手化粧品メーカーPOLAのメンズブランド「マージェンス」のジェル状乳液。こちらも厳密にはBBクリームではありませんが、肌の色ムラやくすみを自然に補正する機能を持ち合わせています。S-ヒアルロン酸配合で肌のコンディションを整え、テカリやベタつきもケア。化粧水の後これ1本でスキンケアからベースメイクまで完了する手軽さが魅力です。
- こんな人におすすめ: スキンケアの延長で手軽に肌を補正したい人、面倒なケアが苦手な人
- 参照:株式会社ポーラ POLA公式サイト
⑮ CHANEL ボーイ ドゥ シャネル ファンデーション
世界的ラグジュアリーブランドCHANELが手がけるメンズメイクアップラインのファンデーション。価格は高価ですが、その仕上がりの美しさと自然さは格別です。非常に軽やかなテクスチャーで、肌に溶け込むようになじみ、まるで何も塗っていないかのような素肌感を実現します。肌を完璧に整え、洗練された印象を演出したい特別な日におすすめです。
- こんな人におすすめ: 究極のナチュラルさと上質感を求める人、特別な日のために投資したい人
- 参照:シャネル合同会社 CHANEL公式サイト
初心者でも簡単!メンズBBクリームのバレない塗り方5ステップ
せっかく自分に合うBBクリームを選んでも、塗り方が自己流だと厚塗り感が出たり、ムラになったりしてしまいます。ここでは、誰でも簡単に「塗っている感」なく自然な仕上がりを実現できる、基本的な塗り方を5つのステップで解説します。
① 事前に洗顔と保湿で肌を整える
仕上がりの美しさは、メイク前の土台作りで8割決まると言っても過言ではありません。BBクリームを塗る前には、必ず洗顔と保湿を行いましょう。
- 洗顔: 寝ている間にかいた汗や分泌された皮脂、ホコリなどをしっかりと洗い流します。肌が清潔な状態でないと、BBクリームがうまくのらず、崩れの原因になります。
- 保湿: 洗顔後の肌は乾燥しやすいため、化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで潤いに蓋をします。肌がしっかり潤っていると、BBクリームの伸びが良くなり、乾燥による粉浮きや皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。
このひと手間をかけるだけで、BBクリームの密着度と持続性が格段にアップします。
② BBクリームを指に適量(米粒大)とる
バレないメイクの鉄則は「少量ずつ塗る」ことです。一度にたくさん出してしまうと、厚塗りの原因になります。まずは手の甲に「米粒1粒大」程度のBBクリームを出しましょう。製品によって伸びの良さが異なるため、最初は少なめに出し、足りなければ足す、という意識が大切です。「パール粒大」と表現されることもありますが、とにかく「多すぎないかな?」と思うくらいが適量です。
③ 顔の5点(おでこ・両頬・鼻・あご)に置く
手の甲に出したBBクリームを指先に取り、顔の5つのポイント(おでこ、両頬、鼻の頭、あご)にちょんちょんと置いていきます。このように点置きすることで、顔全体にBBクリームを均一に配分し、塗りムラを防ぐことができます。
特にクマやニキビ跡など、カバーしたい部分が多い頬には少し多めに置くと、効率的にカバーできます。
④ 顔の中心から外側に向かって薄く伸ばす
5点に置いたBBクリームを、指の腹(人差し指と中指が使いやすい)を使って、顔の中心から外側に向かって優しく伸ばしていきます。なぜ中心から外側なのかというと、人の視線は顔の中心部分に集まりやすいため、このエリアを重点的にカバーし、フェイスラインに向かって薄くなるようにグラデーションを作ることで、非常に自然な仕上がりになるからです。
- おでこ: 中央から髪の生え際に向かって伸ばす。
- 頬: 内側から外側(耳の方向)に向かって伸ばす。
- 鼻: 上から下へ、小鼻のキワも忘れずに塗り込む。
- あご: 中央からフェイスラインに沿って伸ばす。
この時、ゴシゴシと強く擦るのは肌への負担になるためNGです。肌の上を優しく滑らせるように、軽い力で伸ばしましょう。目のキワや口の周りなど、皮膚が動きやすい部分はヨレやすいので、特に薄く塗ることを意識してください。
⑤ スポンジやパフでなじませて仕上げる
最後の仕上げに、メイクスポンジやパフを使うと、仕上がりが格段にレベルアップします。スポンジを使うメリットは以下の通りです。
- ムラなく均一に: 指で塗った時の塗りムラや筋っぽさをなくし、均一な肌に整えます。
- 密着度アップ: 余分な油分やBBクリームを吸収し、肌への密着度を高めて崩れにくくします。
- 自然な仕上がり: ポンポンと優しく叩き込むことで、毛穴にBBクリームがフィットし、より素肌感のある仕上がりになります。
スポンジは100円ショップなどでも手軽に購入できます。顔全体を優しくタッピング(ポンポンと叩き込む)するだけでOKです。この一手間を加えるだけで、プロが仕上げたようなワンランク上の肌が手に入ります。
もっと自然に見せるためのワンポイントテクニック
基本的な塗り方をマスターしたら、次はもう少しステップアップしてみましょう。より自然で、より完成度の高い仕上がりを目指すための簡単なテクニックを2つご紹介します。
特に隠したい部分には重ね付けする
顔全体にBBクリームを均一に塗った後、それでも気になる濃いシミやニキビ跡、頑固なクマがある場合は、その部分にだけBBクリームを重ね付けします。これはコンシーラーと同じような使い方です。
■重ね付けのコツ
- 指先にBBクリームをほんの少量(米粒の先くらい)取ります。
- 隠したい部分に、置くように「ちょん」と乗せます。
- 重ねた部分の輪郭だけを、指でトントンと優しく叩き込んでぼかします。この時、カバーしたい中心部分はあまり触らず、周りの肌との境界線をなじませるのがポイントです。
顔全体を厚塗りするのではなく、気になる部分にだけ薄い膜を重ねるイメージで行うことで、カバー力は上げつつ、全体のナチュラルさは損なわずに済みます。
フェイスパウダーで仕上げて崩れにくくする
特に脂性肌の方や、汗をかきやすい方、マスクを長時間着用する方におすすめなのが、仕上げにフェイスパウダーを使うテクニックです。
■フェイスパウダーの役割
- 崩れ防止: BBクリームの油分をパウダーが吸着し、肌表面をサラサラの状態に保ちます。これにより、汗や皮脂によるテカリやヨレを長時間防ぐことができます。マスクへのファンデーション付着も大幅に軽減できます。
- 質感チェンジ: ツヤ系のBBクリームの上から使うと、セミマット〜マットな質感に変えることができます。
- 毛穴カバー: パウダーの細かい粒子が光をふんわりと乱反射させ、毛穴の凹凸をぼかして、よりなめらかな肌に見せる効果があります。
■使い方
男性には、色のつかない無色透明タイプの「ルースパウダー」がおすすめです。パフや大きめのブラシにパウダーを取り、一度手の甲などで余分な粉を払ってから、顔全体にふんわりと乗せるように付けます。特にテカリやすいTゾーン(おでこ、鼻)を中心に付けると効果的です。このひと手間で、清潔感のあるサラサラ肌が一日中持続しやすくなります。
メンズBBクリームの正しい落とし方
BBクリームを塗ったら、その日のうちに必ず落とすことが美肌を保つための絶対条件です。メイクを落とさずに寝てしまうと、皮脂や汚れが毛穴に詰まり、ニキビや肌荒れ、くすみといった肌トラブルの元凶になります。ここでは、BBクリームのタイプに合わせた正しい落とし方を解説します。
クレンジングが必要な場合の落とし方
ウォータープルーフタイプやカバー力の高いBBクリームは、洗顔料だけでは完全に落としきれないため、専用のクレンジング剤が必要です。
■クレンジングの種類
クレンジングにはオイル、バーム、ジェル、ミルク、クリームなど様々なタイプがあります。洗浄力は一般的に「オイル>バーム>ジェル>ミルク・クリーム」の順になります。メンズBBクリームであれば、比較的マイルドな洗浄力のジェルやミルクタイプでも十分に落とせる場合が多いです。自分の肌質や好みの使用感で選びましょう。
■正しいクレンジングの手順
- 乾いた手と顔で使う: 手や顔が濡れているとクレンジング剤の洗浄力が落ちてしまうため、必ず乾いた状態で始めます。
- 適量を手に取る: 製品に記載されている推奨量を手に取ります。
- 優しくなじませる: 顔全体にクレンジング剤を広げ、指の腹でくるくると円を描くように優しくメイクとなじませます。ゴシゴシ擦るのは厳禁です。
- 乳化させる: 少量のぬるま湯(32℃前後)を手に取り、顔全体になじませます。すると、クレンジング剤が白く濁ります。これが「乳化」のサインです。この乳化こそが、毛穴の奥の汚れまでスッキリと洗い流すための最も重要なプロセスです。
- 丁寧にすすぐ: ぬるま湯で、クレンジング剤が肌に残らないように、20~30回を目安に丁寧に洗い流します。髪の生え際やフェイスラインはすすぎ残しが多いので注意しましょう。
- ダブル洗顔: クレンジング後、通常通り洗顔料を使って洗顔します(ダブル洗顔不要の製品もあります)。
洗顔料だけで落とせる場合の落とし方
「洗顔料でオフ」「石鹸で落ちる」と記載されているBBクリームは、クレンジング不要で手軽に落とせます。ただし、落とし方には少しコツがあります。
■正しい洗顔の手順
- 手を洗う: まずはハンドソープなどで手を清潔にします。
- しっかりと泡立てる: 洗顔料を適量手に取り、水かぬるま湯を少しずつ加えながら、空気を含ませるようにして、きめ細かく弾力のある泡をたっぷりと作ります。泡立てネットを使うと簡単に濃密な泡が作れます。
- 泡で洗う: 手が直接肌に触れないように、泡をクッションにして顔全体を優しく包み込むように洗います。濃密な泡が、肌への摩擦を減らしながら、毛穴の汚れやBBクリームを吸着してくれます。
- 丁寧にすすぐ: クレンジングが必要な場合と同様に、ぬるま湯で丁寧に、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流します。
「洗顔料で落ちる」タイプでも、本当に落ちているか不安な場合は、拭き取り化粧水で肌を拭いてみて、コットンに色が付かないか確認するのも良いでしょう。
メンズBBクリームに関するよくある質問
最後に、メンズBBクリームに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
BBクリームはどこで売ってる?
メンズBBクリームは、様々な場所で購入できます。
- ドラッグストア、薬局: マツモトキヨシ、ウエルシア、スギ薬局など。UNOやGATSBYといった手頃な価格帯の製品が中心です。テスターが置かれていることも多く、気軽に試せます。
- バラエティショップ: ロフト、ハンズ、プラザなど。国内外の幅広いブランドが揃っており、流行のアイテムを見つけやすいです。
- デパート・百貨店の化粧品カウンター: SHISEIDO MENやCHANELなどのデパコスブランドが購入できます。専門のビューティーアドバイザーに相談しながら、自分の肌にぴったりの色や製品を選んでもらえるのが最大のメリットです。
- ブランド公式オンラインストア: 各ブランドの公式サイト。限定品やお得なキャンペーンがあることも。
- ECサイト: Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど。品揃えが最も豊富で、口コミを比較しながら購入できます。
毎日使っても肌に負担はない?
結論から言うと、正しく使えば毎日使用しても基本的に問題ありません。
現代のBBクリームは、美容成分や保湿成分が豊富に配合されており、むしろ紫外線や乾燥、大気中のホコリといった外部刺激から肌を保護する役割も果たしてくれます。
ただし、大前提として「その日のうちに必ずクレンジング・洗顔でしっかり落とすこと」が絶対条件です。メイクを落とさずに眠ってしまうと、毛穴詰まりや雑菌の繁殖を招き、深刻な肌トラブルの原因となります。また、万が一、使用中に赤みやかゆみ、ニキビの悪化などを感じた場合は、その製品が肌に合っていない可能性があるので、すぐに使用を中止してください。
ニキビや肌荒れがあっても使える?
使えますが、選び方と使い方に注意が必要です。
まず、ジュクジュクしていたり、化膿して痛みがあったりするような炎症の激しいニキビの上から塗るのは、悪化させる可能性があるため避けましょう。
ニキビや肌荒れが気になる場合は、以下のポイントを参考に製品を選んでみてください。
- 「ノンコメドジェニックテスト済み」の表記があるもの:ニキビの元(コメド)ができにくいことが確認された処方です。
- オイルフリー処方のもの:油分がニキビの栄養になるのを防ぎます。
- 抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kなど)や、殺菌成分が配合された薬用(医薬部外品)のBBクリーム。
塗る際も、ニキビを刺激しないように優しく、薄く塗ることを心がけ、落とす際はいつも以上に丁寧なクレンジング・洗顔を徹底しましょう。
色選びに迷ったらどうすればいい?
一番良いのは店舗でテスターを試すことですが、それが難しい場合や、試しても迷ってしまう場合は、「自分の肌色よりワントーン暗めの色を選ぶ」のが失敗しないコツです。
明るすぎる色は白浮きして不自然に見えやすいのに対し、少し暗めの色は肌に馴染みやすく、影の効果で顔が引き締まって見えるメリットもあります。特に男性は、健康的な肌色の方が活発な印象を与えやすいです。2色展開で迷ったら、暗い方の色を選ぶことをおすすめします。
汗で崩れたり、服に付いたりしない?
対策をすれば、崩れや衣服への付着は大幅に防げます。
- 崩れ対策:
- 塗った後にスポンジでしっかり肌に密着させる。
- 仕上げにフェイスパウダーをはたいて、肌をサラサラの状態にする。
- 「ウォータープルーフ」や「皮脂崩れ防止」と書かれた製品を選ぶ。
- 衣服への付着対策:
- 仕上げのフェイスパウダーが最も効果的です。肌表面がサラサラになることで、マスクや襟への付着を軽減できます。
- タートルネックやシャツを着る際は、首元までBBクリームを塗らないように注意する。
メイク直しはどうすればいい?
日中にテカリやヨレが気になってきた場合は、以下の手順で簡単にメイク直しができます。
- 皮脂をオフ: あぶらとり紙やティッシュで、崩れた部分の余分な皮脂や汗を優しく押さえて取り除きます。
- ヨレをなじませる: 何も付いていない指や綺麗なスポンジで、ヨレた部分をトントンと軽く叩き、肌になじませます。
- 部分的に重ねる: BBクリームをほんの少量指に取り、崩れが気になる部分にだけ薄く重ね付けします。
- パウダーで仕上げる: 最後にフェイスパウダーを軽く押さえるように乗せれば、朝の綺麗な状態が復活します。
小さな容器にBBクリームを移し替えたり、スティックタイプのコンシーラーなどを持ち歩いたりすると、外出先でのメイク直しもスマートに行えます。