「スキンケアは女性がするもの」という考え方は、もはや過去のものです。現代では、清潔感や健康的な印象を保つために、多くの男性がスキンケアを日常生活に取り入れています。しかし、市場には数え切れないほどのメンズスキンケア製品があふれており、「何から始めればいいのか」「自分に合う商品はどれなのか」と悩む方も少なくありません。
この記事では、メンズスキンケアの基本的な必要性から、失敗しないアイテムの選び方、そして2024年最新の人気おすすめランキングまで、網羅的に解説します。肌の悩みや年代、ライフスタイルに合わせた最適なスキンケアを見つけるための、確かな道しるべとなるでしょう。正しい知識と手順を身につけ、自信に満ちた健やかな肌を手に入れるための一歩を、ここから踏み出してみましょう。
目次
そもそもメンズスキンケアの必要性とは?
「特に肌トラブルもないし、スキンケアは面倒」と感じている男性は少なくないかもしれません。しかし、男性の肌は女性の肌とは異なる特徴を持っており、日々の生活の中で知らず知らずのうちにダメージを蓄積しています。スキンケアを怠ることが、将来の肌トラブルに直結する可能性も否定できません。ここでは、なぜ男性にスキンケアが必要なのか、その根本的な理由を「男性の肌の特徴」と「起こりうる肌トラブル」の2つの観点から詳しく解説します。
男性の肌と女性の肌の特徴の違い
男性と女性の肌は、生物学的な性差により、構造や性質にいくつかの明確な違いがあります。これらの違いを理解することが、適切なメンズスキンケアの第一歩です。
比較項目 | 男性の肌 | 女性の肌 | 特徴とスキンケアへの影響 |
---|---|---|---|
皮脂分泌量 | 多い(女性の約2〜3倍) | 少ない | テカリやベタつき、毛穴の詰まり、ニキビができやすい。皮脂コントロールや適切な洗浄が重要。 |
水分蒸散量 | 多い(女性の約2倍以上) | 少ない | 肌の水分が逃げやすく、内側は乾燥しがち(インナードライ)。保湿による水分補給が不可欠。 |
肌の厚さ | 厚い(女性より約30%厚い) | 薄い | 比較的丈夫だが、ゴワつきやザラつきが出やすい。ターンオーバーが乱れると角質が溜まりやすい。 |
シェービング | 日常的に行う | 基本的に行わない | 物理的な刺激により、角質層が傷つき、バリア機能が低下しやすい。髭剃り後の保湿と保護が必須。 |
コラーゲン密度 | 高い | 低い | 加齢によるシワやたるみの進行は女性より緩やかだが、一度深くなると改善しにくい傾向がある。 |
男性の肌は、皮脂が多くて水分が少ないという、一見矛盾した特性を持っています。男性ホルモン(テストステロン)の影響で皮脂腺が活発なため、肌表面はベタつきやすいです。これが「自分は脂性肌だから保湿は不要」という誤解を生む原因の一つです。しかし、実際には肌の水分を保持する力が弱く、女性の2倍以上の速さで水分が蒸発していくため、肌の内部は乾燥している「インナードライ」状態に陥りやすいのです。肌は乾燥すると、それを補おうとしてさらに皮脂を過剰に分泌するため、ベタつきと乾燥の悪循環に陥ってしまいます。
また、毎日の髭剃りは、肌にとって大きな負担です。カミソリの刃は、ヒゲだけでなく肌表面の角質層まで削り取ってしまいます。角質層は、外部の刺激から肌を守り、内部の水分蒸発を防ぐ「バリア機能」の役割を担っています。このバリア機能がシェービングによって日常的に損なわれることで、肌は刺激に弱くなり、カミソリ負けや乾燥、肌荒れといったトラブルを引き起こしやすくなります。
これらの男性特有の肌事情を考慮すると、ただ顔を洗うだけでは不十分であり、「過剰な皮脂を適切に洗い流し、失われた水分をしっかりと補給し、シェービングで傷ついたバリア機能を保護する」という一連のスキンケアが、健やかな肌を保つために極めて重要であることがわかります。
スキンケアをしないと起こりうる肌トラブル
日々のスキンケアを怠ると、男性特有の肌質や生活習慣が原因で、様々な肌トラブルが発生するリスクが高まります。これらのトラブルは、見た目の印象を損なうだけでなく、進行すると改善が難しくなることもあります。
① テカリ・ベタつき・ニキビ
最も多くの男性が悩むトラブルです。過剰な皮脂が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖することでニキビが発生します。特に、皮脂分泌が活発な10代〜20代に多く見られますが、ストレスや不規則な生活によって30代以降でも「大人ニキビ」に悩まされるケースは少なくありません。スキンケアをしないと、余分な皮脂や汚れが肌に残り続け、常にニキビができやすい環境になってしまいます。
② 乾燥・カサつき・粉吹き
「男性の肌は水分が蒸発しやすい」と前述した通り、保湿を怠ると肌は深刻な水分不足に陥ります。特に空気が乾燥する冬場や、エアコンの効いた室内では、口元や頬がカサカサしたり、白い粉を吹いたりすることがあります。乾燥は、肌のバリア機能をさらに低下させ、あらゆる肌トラブルの引き金となります。
③ シミ・くすみ
紫外線対策を怠ることが最大の原因です。紫外線は肌のメラノサイトを刺激し、シミの原因となるメラニンを生成させます。若い頃は肌のターンオーバーによってメラニンが排出されますが、加齢とともにターンオーバーが遅れると、メラニンが肌に蓄積し、シミとして現れます。また、血行不良や乾燥、古い角質の蓄積は、肌全体の透明感を失わせ、顔色が悪く見える「くすみ」の原因となります。スキンケアによる保湿や、日焼け止めによる紫外線対策は、将来のシミ・くすみを予防するために不可欠です。
④ シワ・ハリ不足
シワの主な原因は、紫外線と乾燥です。紫外線は肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊し、深いシワやたるみを引き起こします。また、乾燥によって肌表面にできる細かいシワ(ちりめんジワ)は、放置すると深く刻まれたシワへと進行します。30代後半から気になり始めることが多いですが、対策を始めるのに早すぎることはありません。保湿と紫外線対策は、最も効果的なアンチエイジングケアです。
⑤ 毛穴の開き・黒ずみ
過剰な皮脂が毛穴に詰まり、古い角質や汚れと混ざって酸化することで、黒ずみ(いちご鼻)となります。また、加齢によって肌のハリが失われると、毛穴が重力に引っぱられて涙形に開く「たるみ毛穴」も目立つようになります。適切な洗顔で毛穴の汚れを取り除き、保湿で肌をふっくらとさせることで、毛穴は目立ちにくくなります。
これらのトラブルは、一つひとつが独立しているわけではなく、相互に関連しあっています。例えば、乾燥はバリア機能の低下を招き、それがニキビや肌荒れにつながり、さらに紫外線ダメージを受けやすくしてシミやシワを促進する、という負のスパイラルに陥ることも少なくありません。
毎日のスキンケアは、こうした未来の肌トラブルを予防し、清潔感のある健康的な印象を維持するための「自己投資」と言えます。特別なことではなく、歯磨きや洗髪と同じように、自分をケアするための基本的な習慣として捉えることが大切です。
失敗しないメンズスキンケアアイテムの選び方
メンズスキンケアの重要性を理解したところで、次に立ちはだかるのが「アイテム選び」の壁です。ドラッグストアやデパートには多種多様な製品が並び、どれが自分に合っているのか判断するのは難しいものです。ここでは、自分にとって最適な一本を見つけるための、論理的で実践的な選び方を多角的に解説します。
肌質で選ぶ
スキンケアの基本は、自分の肌質を正しく理解することから始まります。肌質は大きく分けて「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」の4タイプに分類されます。自分の肌がどのタイプに当てはまるかを知り、それに合った成分やテクスチャーの製品を選ぶことが、スキンケア成功への近道です。
乾燥肌
- 特徴: 洗顔後につっぱり感がある、肌がカサカサして粉を吹くことがある、目元や口元に小ジワができやすい。皮脂量も水分量も少ない状態です。
- 選び方のポイント: 保湿力の高さを最優先しましょう。「高保湿」「しっとり」と記載のある製品がおすすめです。テクスチャーは、とろみのある化粧水や、こっくりとしたクリームなどが適しています。
- 注目成分:
- セラミド: 角質層の細胞間を埋め、水分を挟み込んで逃がさない最強の保湿成分。肌のバリア機能をサポートします。
- ヒアルロン酸: 1gで6リットルもの水分を抱え込むことができる保水成分。肌にハリと潤いを与えます。
- コラーゲン: 肌の弾力を支える成分。水分を抱え込み、しっとりとした肌を保ちます。
脂性肌・オイリー肌
- 特徴: 顔全体がテカりやすく、ベタつきが気になる。毛穴が開きやすく、ニキビや吹き出物ができやすい。皮脂量も水分量も多い、もしくは皮脂量が過剰な状態です。
- 選び方のポイント: 過剰な皮脂をコントロールし、さっぱりと仕上げるアイテムが適しています。「オイルフリー」や、ニキビの元になりにくいことを示す「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示がある製品を選ぶと良いでしょう。
- 注目成分:
- ビタミンC誘導体: 過剰な皮脂分泌を抑制する効果が期待できます。抗酸化作用もあり、毛穴ケアにも有効です。
- グリシルグリシン: 開いた毛穴にアプローチし、肌をなめらかに整える効果が期待される成分です。
- 収れん成分: ハマメリスエキスなど。一時的に肌を引き締め、テカリを抑えます。
混合肌
- 特徴: Tゾーン(おでこ、鼻)はベタつくのに、Uゾーン(頬、あご)はカサつく。部位によって肌質が異なる、多くの日本人がこのタイプと言われています。
- 選び方のポイント: 水分と油分のバランスを整えることが鍵となります。基本的には、さっぱり系の化粧水で顔全体に水分を補給し、乾燥するUゾーンにだけ乳液やクリームを重ね付けするなど、部位ごとにケアを調整するのが理想です。保湿力はありつつもベタつかない、ジェル状の保湿剤などもおすすめです。
- 注目成分:
- ライスパワーNo.11: 水分保持能を改善する効果が認められている医薬部外品の有効成分。肌自らが潤う力をサポートします。
- ヘパリン類似物質: 高い保湿力と血行促進作用があり、乾燥にもアプローチします。
敏感肌
- 特徴: 季節の変わり目や特定の化粧品で肌がヒリヒリしたり、赤みが出たりする。シェービング後に肌荒れしやすい。肌のバリア機能が低下し、外部刺激に過敏になっている状態です。
- 選び方のポイント: 低刺激性を徹底することが最も重要です。「敏感肌用」「アルコールフリー」「無香料」「無着色」「パラベンフリー」「パッチテスト済み」といった表記を確認しましょう。新しい製品を試す際は、まず腕の内側などで試してから顔に使うと安心です。
- 注目成分:
- グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K): 甘草由来の成分で、優れた抗炎症作用があり、肌荒れを防ぎます。
- アラントイン: 抗炎症作用や組織修復作用があり、敏感な肌を穏やかに整えます。
- セラミド: バリア機能が低下している敏感肌をサポートし、外部刺激から守ります。
年代で選ぶ
肌の状態は、年齢とともに変化します。ライフステージごとに起こりやすい肌悩みに合わせて、スキンケアを見直すことも重要です。
10代・20代
- 肌悩みの傾向: ホルモンバランスの影響で皮脂分泌が最も活発な時期。ニキビやテカリに悩む人が多いです。
- 選び方のポイント: まずは「正しい洗顔」と「基本的な保湿」を習慣づけることが大切。過剰な皮脂や汚れをしっかり落とし、さっぱりタイプの化粧水やジェルで水分を補給しましょう。ニキビが気になる場合は、殺菌成分や抗炎症成分が配合された薬用(医薬部外品)のアイテムを取り入れるのがおすすめです。
30代
- 肌悩みの傾向: 仕事やプライベートでのストレス、生活習慣の乱れが肌に現れやすい年代。乾燥やシミ、シワといったエイジングサインが出始めます。20代の頃のケアでは物足りなさを感じることも。
- 選び方のポイント: 保湿を強化しつつ、エイジングケアを意識し始めるタイミングです。保湿成分としてセラミドやヒアルロン酸、エイジングケア成分としてナイアシンアミドやビタミンC誘導体などが配合された製品にステップアップしてみましょう。
40代以降
- 肌悩みの傾向: 加齢により、コラーゲンやエラスチンが減少し、シワやたるみが本格化します。シミも濃くなり、肌全体の乾燥も進みます。
- 選び方のポイント: 高機能なエイジングケア成分が配合された製品を積極的に取り入れましょう。シワ改善効果が認められたレチノールやナイアシンアミド、シミ予防に効果的なトラネキサム酸などが配合された美容液やクリームをプラスするのがおすすめです。肌にハリを与えるペプチド類も注目の成分です。
肌の悩みで選ぶ
「ニキビを治したい」「シミを予防したい」など、明確な目的がある場合は、その悩みに特化した有効成分で選ぶのが最も効果的です。
肌悩み | 原因の例 | 注目すべき有効成分(医薬部外品) |
---|---|---|
ニキビ・肌荒れ | 過剰な皮脂、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖、バリア機能低下 | グリチルリチン酸2K、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール |
テカリ・ベタつき | 過剰な皮脂分泌、インナードライ | ビタミンC誘導体、ライスパワーNo.6 |
シミ・くすみ | 紫外線によるメラニン生成、乾燥、血行不良 | トラネキサム酸、4MSK、ビタミンC誘導体、コウジ酸、アルブチン |
シワ・ハリ不足 | 紫外線によるコラーゲン破壊、乾燥、加齢 | レチノール、ナイアシンアミド(※)、ニールワン |
毛穴の開き・黒ずみ | 過剰な皮脂、角栓の酸化、たるみ | ビタミンC誘導体、酵素、クレイ(洗浄成分) |
※ナイアシンアミドはシワ改善と美白の両方の効果が認められている成分です。 |
アイテムの種類で選ぶ
スキンケア製品には様々な種類があります。自分のライフスタイルやスキンケアにかけられる時間に合わせて選びましょう。
オールインワンタイプ
化粧水、乳液、美容液などの機能が一つにまとまったアイテム。洗顔後にこれ一つでケアが完了するため、とにかく手軽で時短になります。「スキンケアは面倒だけど何か始めたい」という初心者の方や、忙しい朝に最適です。ただし、個別の肌悩みに細かく対応するのは難しいため、肌の調子に合わせて美容液などをプラスするのも良い方法です。
化粧水
洗顔後の肌に水分を補給するのが主な役割です。ほとんどの化粧水は水分が主成分で、肌を柔らかくし、次に使う乳液や美容液の浸透を助けます。テクスチャーはさっぱりした水のようなものから、とろみのあるものまで様々です。
乳液・クリーム
化粧水で補給した水分が蒸発しないように、油分で蓋をする役割です。乳液は水分と油分がバランス良く配合され、クリームは乳液よりも油分が多く、より保護力が高いのが特徴です。乾燥肌の人はクリーム、脂性肌の人はさっぱりした乳液、混合肌の人は部位で使い分けるか、中間的なテクスチャーのものを顔全体に使うのがおすすめです。
美容液
特定の肌悩みに集中的にアプローチするためのスペシャルケアアイテムです。保湿、美白、エイジングケアなど、目的に応じた高濃度の有効成分が配合されています。必須ではありませんが、悩みを早く改善したい場合には非常に効果的です。
配合されている保湿成分で選ぶ
スキンケアの基本は保湿です。どのような肌質、年代、悩みであっても、肌を潤わせることは不可欠です。製品の裏面に記載されている成分表示を見て、どのような保湿成分が配合されているかチェックする習慣をつけましょう。
- 水分を挟み込むタイプ(バリア機能サポート): セラミド
- 水分を抱え込むタイプ(高い保水力): ヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカン
- 水分を吸着するタイプ(ベーシックな保湿): グリセリン、アミノ酸類、PCA-Na
これらの成分が複数組み合わされていると、より高い保湿効果が期待できます。
続けやすい価格帯や使用感で選ぶ
スキンケアは一日や二日で効果が出るものではなく、継続することが最も重要です。高価な製品を一度だけ使うよりも、無理なく続けられる価格帯の製品を毎日きちんと使う方が、はるかに効果的です。
また、毎日使うものだからこそ、使用感(テクスチャーや香り)も大切な選択基準です。ベタつくのが苦手な人はさっぱりしたジェルタイプ、リラックスしたい人は好みの香りがするものを選ぶなど、自分が心地よいと感じる製品を見つけることが、スキンケアを習慣化する秘訣です。
【2024年最新】メンズスキンケア人気おすすめランキング30選
ここからは、これまでの選び方を踏まえ、数あるメンズスキンケアブランドの中から特におすすめの30ブランドをランキング形式でご紹介します。初心者向けの定番ブランドから、本格的なエイジングケアが可能なブランドまで幅広くピックアップしました。各ブランドの特徴やどんな人におすすめかを解説しますので、ぜひ自分にぴったりのスキンケア選びの参考にしてください。
(※本ランキングは特定の効果を保証するものではなく、各ブランドのコンセプトや製品ラインナップ、ユーザーからの人気度などを総合的に判断したものです。価格は変動する可能性があるため、公式サイト等でご確認ください。)
① ORBIS Mr.(オルビス ミスター)
シンプルさと機能性を両立させた、人気のメンズスキンケアシリーズです。ベタつくのにカサつくという男性特有の複合的な肌悩みに着目。「ミスター ローション」は、パシャッと弾けるジェルの質感が特徴で、塗布後はサラサラに変化しながらも潤いをキープします。洗顔料、化粧水、保湿液の基本ステップに加え、ナイトクリームや日焼け止めもラインナップ。何から始めていいか分からないスキンケア初心者の方に、まず試してほしい王道ブランドです。
(参照:オルビス公式サイト)
② BULK HOMME(バルクオム)
「THE BASIC」をコンセプトに、男性の肌にとって本当に必要なものは何かを追求したブランド。洗顔料、化粧水、乳液の品質に徹底的にこだわり、濃厚で弾力のある泡立ちの洗顔料や、さっぱりしているのにしっかり潤う化粧水は特に評価が高いです。スタイリッシュなパッケージも魅力で、ギフトとしても人気。スキンケアを一つのライフスタイルとして楽しみたい、こだわり派の男性におすすめです。
(参照:BULK HOMME公式サイト)
③ N organic(エヌオーガニック)
植物由来成分にこだわり、癒されるような柑橘系の香りが特徴のブランドです。元々は女性向けブランドとして人気を博しましたが、その品質と心地よい使用感から男性ファンも多く、「N organic Homme」というメンズラインも展開しています。乾燥やハリ不足が気になる30代以降の男性や、スキンケアタイムをリラックスの時間にしたい方に最適。特にフォームウォッシュは、美容液成分配合で洗い上がりのつっぱり感が少ないと評判です。
(参照:N organic公式サイト)
④ 無印良品
言わずと知れた、シンプルで高品質な製品を提供するライフスタイルブランド。スキンケアシリーズも豊富で、特に「敏感肌用シリーズ」は低刺激で性別を問わず多くの人に愛されています。岩手県釜石の天然水を使用し、香料や着色料、アルコールなどを極力排除したシンプルな処方が魅力。大容量でコストパフォーマンスも高いため、家族でシェアしたり、全身に気兼ねなく使いたい方にもおすすめです。
(参照:無印良品公式サイト)
⑤ Kiehl’s(キールズ)
1851年にニューヨークの調剤薬局として創業した歴史あるブランド。科学、薬学、ハーブの知識を基にした効果的な製品開発が特徴です。メンズラインも充実しており、特に保湿クリーム「クリーム UFC」はブランドを代表する人気商品。男性向けにはオイルコントロールに特化した「オイル エリミネーター」シリーズなどもあります。肌悩みに合わせて豊富なラインナップから選びたい、効果志向の男性に支持されています。
(参照:Kiehl’s公式サイト)
⑥ FANCL(ファンケル)
無添加化粧品で知られるファンケルは、男性特有の肌悩みに対応した「ファンケル メン」を展開。防腐剤や香料などを一切使用しない徹底した無添加処方で、敏感肌やシェービングで荒れがちな肌にも安心して使えます。オールインワンタイプのスキンコンディショナーは、化粧液と乳液の機能を兼ね備え、手軽に本格的なケアが可能です。肌へのやさしさを最優先したい方、添加物が気になる方に最適です。
(参照:ファンケル公式サイト)
⑦ IPSA(イプサ)
独自の肌測定器「イプサライザー」によるカウンセリングで、一人ひとりの肌に合わせた最適なケアを提案してくれるのが最大の特徴。中でも、化粧水と乳液の機能を凝縮した「ME(メタボライザー)」は、肌状態に合わせて16種類から選べるオーダーメイド感覚のアイテムです。自分の肌質を正確に知り、最適なケアを始めたいという方には、一度カウンターで相談してみることを強くおすすめします。
(参照:イプサ公式サイト)
⑧ Curel(キュレル)
花王が展開する、乾燥性敏感肌のために開発されたブランドです。肌の必須成分「セラミド」の働きを補い、潤いを与える「セラミドケア」がコンセプト。男性の皮脂トラブルに着目した「皮脂トラブルケアシリーズ」は、ベタつきとカサつきを同時にケアし、ニキビや肌荒れを防ぎます。ドラッグストアで手軽に購入でき、敏感肌でも安心して使える信頼性の高さが魅力です。
(参照:花王 Curel公式サイト)
⑨ メラノCC
ロート製薬が展開する、ビタミンCに特化したスキンケアブランド。プチプラながら、有効成分として活性型ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンC誘導体を配合した製品が人気です。特に「薬用しみ集中対策 プレミアム美容液」は、シミ予防だけでなく、ニキビ跡や毛穴の悩みにもアプローチできます。紫外線対策を本格的に始めたい方や、コストを抑えながら効果的なケアをしたい方におすすめです。
(参照:ロート製薬 メラノCC公式サイト)
⑩ DHC
化粧品から健康食品まで幅広く展開するDHC。「DHC MEN」シリーズは、オールインワンジェルが特に人気で、1本で化粧水・美容液・乳液・クリームの4役をこなします。コエンザイムQ10やコラーゲンなどの美容成分を配合し、エイジングケアも意識した処方。手軽さと機能性を両立させたい、忙しいビジネスマンから高い支持を得ています。
(参照:DHC公式サイト)
⑪ THREE(スリー)
国産原料にこだわった、ナチュラルな処方と洗練された世界観が人気のコスメブランド。メンズライン「THREE FOR MEN GENTLING」は、精油をブレンドした心地よい香りが特徴で、心と肌のバランスを整えるホリスティックなケアを提案します。天然由来成分にこだわりたい方や、上質な香りでスキンケアを楽しみたい方に選ばれています。
(参照:THREE公式サイト)
⑫ HADA NATURE(肌ナチュール)
炭酸美容に着目したスキンケアブランド。「炭酸クレンジング」が有名ですが、男性向けにはオールインワンジェルも展開しています。炭酸泡が肌の血行を促進し、くすみやごわつきにアプローチ。保湿成分も豊富に配合されており、1ステップで潤いとハリのある肌を目指せます。肌の調子がなんとなく悪い、顔色を明るくしたいと感じる方におすすめです。
(参照:HADA NATURE公式サイト)
⑬ SHISEIDO MEN(資生堂メン)
日本の大手化粧品メーカー、資生堂が長年の皮膚科学研究を基に開発した男性向け高機能スキンケアライン。先進のテクノロジーを駆使し、乾燥、肌荒れ、エイジングサインといった男性の複合的な悩みに本格的にアプローチします。洗顔フォーム「フェイス クレンザー」や美容液「アルティミューン」は数々のベストコスメを受賞。確かな手応えを求める、本物志向の大人な男性に最適です。
(参照:資生堂 SHISEIDO MEN公式サイト)
⑭ ZIGEN(ジゲン)
環境や肌への負担を考慮し、本当に必要な成分だけを厳選して配合する実力派ブランド。特に、セラミドなどの高機能保湿成分を配合した「オールインワンフェイスジェル」が看板商品です。1本で化粧水、乳液、美容液、クリームの役割を果たし、高い保湿力を持ちながらベタつかない使用感が男性から絶大な支持を得ています。成分にこだわり、シンプルかつ高性能なケアを求める方におすすめです。
(参照:ZIGEN公式サイト)
⑮ QUATTRO BOTANICO(クワトロボタニコ)
「枯れない男の肌メンテ」をコンセプトに、4種の植物エキスをキー成分として配合。皮脂、乾燥、ハリ不足、毛穴といった男性の4大肌悩みにアプローチします。特に、化粧水と乳液の機能を併せ持った「ボタニカル ローション&アフターシェーブ」は、シェービング後のケアもできる手軽さが人気。植物の力で優しく肌を整えたい、ナチュラル志向の30代以上の男性にフィットします。
(参照:QUATTRO BOTANICO公式サイト)
⑯ MAGNIFIQUE(マニフィーク)
コーセーが展開する、自然の恵みを取り入れたメンズケアブランド。洗顔、化粧水、乳液といった基本のスキンケアから、BBクリームやリップクリームまでトータルでラインナップ。大自然の恵みを感じさせる香りと、手に取りやすい価格帯が魅力で、スキンケア初心者の10代・20代から、身だしなみを整えたい幅広い年代の男性におすすめです。
(参照:コーセー MAGNIFIQUE公式サイト)
⑰ LAB SERIES(ラボシリーズ)
1987年に誕生した、メンズスキンケアのパイオニア的存在。世界中の科学者や皮膚の専門家による研究に基づいて製品開発を行っています。エイジングケアに特化した「マックス LS」シリーズや、保湿に優れた「ウオーター ローション RE」など、目的別のラインナップが豊富で、自分の肌悩みに合わせて選びやすいのが特徴。長年の実績と信頼性を重視する方に選ばれています。
(参照:LAB SERIES公式サイト)
⑱ CLINIQUE FOR MEN(クリニーク フォー メン)
皮膚科医の指導のもと開発された、アレルギーテスト済みの100%無香料製品で知られるクリニークの男性向けライン。洗顔、角質ケア、乳液の「3ステップ スキンケア システム」を男性の肌に合わせて最適化しています。皮脂や古い角質をしっかりケアし、クリアな肌を目指したい方に最適。特に角質ケア ローションは、さっぱりとした使用感で根強い人気があります。
(参照:CLINIQUE公式サイト)
⑲ HATOMUGI(ハトムギ)
天然保湿成分ハトムギエキスを配合した「ナチュリエ ハトムギ化粧水」は、大容量・低価格で絶大な人気を誇る国民的化粧水。さっぱりとした使用感で、顔だけでなく全身に惜しみなく使えます。ベタつきが苦手な脂性肌の方や、とにかくコストを抑えたい学生さんの最初の1本としておすすめです。保湿ジェルと合わせて使うことで、より保湿力を高めることができます。
(参照:ナチュリエ公式サイト)
⑳ LISSAGE MEN(リサージ メン)
カネボウ化粧品が展開する、コラーゲン研究から生まれたスキンケアブランドのメンズライン。シェービングにも使える泡で出てくる洗顔料や、化粧水と乳液のうるおいを1本に凝縮した化粧液「スキンメインテナイザー」が特徴です。忙しい中でも効率的に、かつ質の高いケアをしたいと考える男性のニーズに応えます。香りも爽やかで、心地よくお手入れができます。
(参照:カネボウ化粧品 LISSAGE MEN公式サイト)
㉑ POLA(ポーラ) B.A MEN
ポーラの最高峰エイジングケアライン「B.A」のメンズシリーズ。独自の複合保湿成分を配合し、男性の肌のハリ感やいきいきとした印象に着目しています。上質なテクスチャーとフローラルウッディの香りが、日々のスキンケアを特別な時間へと昇華させます。価格帯は高めですが、本格的なエイジングケアで確かな変化を求める、美意識の高い男性にふさわしい逸品です。
(参照:POLA公式サイト)
㉒ BOTCHAN(ボッチャン)
「『男らしく』を脱け出そう。」をコンセプトに、ジェンダーレスな視点で作られた新進気鋭のブランド。カラフルで遊び心のあるパッケージが目を引きます。天然植物由来成分をベースにした肌に優しい処方で、さっぱりしつつも潤う化粧水や、肌を明るく見せる効果のある美容液などが人気。固定観念にとらわれず、自分らしいスキンケアを楽しみたい若い世代に支持されています。
(参照:BOTCHAN公式サイト)
㉓ VT COSMETICS(ブイティー コスメティックス)
韓国発のコスメブランドで、特にシカ(CICA)成分を配合した製品が有名です。シカは、肌荒れを防ぎ、健やかな肌に整える効果が期待されるツボクサエキスを主成分としています。ニキビや肌荒れ、赤みが気になる敏感な肌に悩む男性におすすめ。「シカデイリースージングマスク」は、手軽に毎日のスペシャルケアができます。
(参照:VT COSMETICS公式サイト)
㉔ ANESSA(アネッサ)
資生堂が展開する、強力な紫外線防御効果で絶大な信頼を得ている日焼け止めブランド。スキンケアの仕上げとして、日焼け止めの使用は欠かせません。アネッサは汗・水・熱でUVブロック膜が強くなる技術を搭載し、レジャーやスポーツシーンでも高い効果を発揮します。スキンケア成分も配合されており、紫外線による乾燥ダメージも防ぎます。全男性におすすめしたいマストアイテムです。
(参照:資生堂 ANESSA公式サイト)
㉕ NILE(ナイル)
バスタイムをラグジュアリーな時間に変えることをコンセプトにした、日本発のメンズコスメブランド。濃厚なテクスチャーの化粧水や、ラ・フランスなどの上品な香りが特徴で、使用感にこだわる男性から人気を集めています。オールインワンローションもあり、手軽に保湿ケアを始めたい方にもおすすめです。
(参照:NILE公式サイト)
㉖ L’OCCITANE(ロクシタン)
南仏プロヴァンスの自然の恵みを生かした、世界的な人気を誇るライフスタイルコスメブランド。メンズラインも充実しており、爽快感のある「セドラ」や、力強い印象の「ケード」など、香りで選べるシリーズが魅力です。シェービング後の肌を整えるアフターシェーブバームも人気で、上質な香りと共にスキンケアを楽しみたい方に最適です。
(参照:ロクシタン公式サイト)
㉗ UNO(ウーノ)
資生堂が展開する、若い男性向けのマス市場ブランド。ドラッグストアで手軽に購入でき、「速攻」で肌悩みをケアできる手軽さが魅力です。1つで5役をこなすオールインワン「クリームパーフェクション」や、テカリとカサつきをダブルで防ぐ化粧水など、男性のニーズを的確に捉えた製品が揃っています。スキンケア入門者や学生さんに特におすすめです。
(参照:資生堂 uno公式サイト)
㉘ GATSBY(ギャツビー)
マンダムが展開する、長年若い男性に支持され続けるメンズコスメブランド。ヘアスタイリング剤が有名ですが、スキンケアも充実しています。特に薬用シリーズは、ニキビや肌荒れに悩む10代・20代向けに開発されており、殺菌成分と抗炎症成分を配合。リーズナブルな価格で、肌トラブル対策を始めたい方にぴったりです。
(参照:マンダム GATSBY公式サイト)
㉙ D-SKIN(ディースキン)
韓国のメンズコスメブランドで、BBクリームが特に有名ですが、基礎化粧品も展開しています。肌を自然にトーンアップさせ、清潔感のある印象を演出することに長けています。スキンケアで肌の基礎を整えつつ、メイクアップ効果でさらに好印象を目指したいという、美意識の高い男性に注目されています。
(参照:D-SKIN MEN公式サイト)
㉚ RE SYMMETRY(リシンメトリー)
「肌も心も、整える。」をコンセプトに、肌本来の力を引き出すことを目指すメンズスキンケアブランド。肌の水分と油分のバランス(リシンメトリー)を整えることに着目し、シンプルなステップで高い保湿力を実現します。ミニマルなデザインと、ジェンダーレスに使える処方が特徴で、本質的なケアを求める方に適しています。
(参照:RE SYMMETRY公式サイト)
スキンケア効果を高める基本的な3つの手順
どんなに高価で優れたスキンケア製品を使っても、その使い方が間違っていては効果を十分に発揮できません。ここでは、スキンケアの基本となる「洗顔」「化粧水」「乳液・クリーム」の3ステップについて、その効果を最大限に引き出すための正しい手順を詳しく解説します。この基本をマスターすることが、健やかな肌への最短ルートです。
① 洗顔料で汚れを落とす
洗顔は、単に顔を洗う行為ではありません。肌に付着した余分な皮脂、汗、ホコリ、古い角質などを取り除き、肌を清潔な状態に戻すことで、次に使うスキンケア製品の浸透を高めるための重要な準備段階です。
- ステップ1:手を洗い、顔をぬるま湯で予洗いする
まずは石鹸で手をきれいに洗いましょう。汚れた手で顔を触るのはNGです。次に、32〜34℃程度のぬるま湯で顔全体を濡らします。熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで奪い、乾燥の原因になるため避けましょう。予洗いで、表面のホコリなどを軽く洗い流します。 - ステップ2:洗顔料をしっかりと泡立てる
洗顔料を適量手に取り、少量のぬるま湯を加えながら、空気を含ませるようにしてきめ細かい弾力のある泡を作ります。泡立てネットを使うと、誰でも簡単に理想的な泡が作れるのでおすすめです。泡がクッションとなり、指と肌との摩擦を防ぐことが重要です。 - ステップ3:泡で顔を包み込むように洗う
作った泡を、まずは皮脂の多いTゾーン(おでこ、鼻)からのせ、次に頬やあごといったUゾーンに広げます。指が直接肌に触れないように、泡を転がすようなイメージで優しく洗いましょう。ゴシゴシ擦るのは絶対にやめてください。肌を傷つけ、シワやたるみの原因になります。 - ステップ4:ぬるま湯で丁寧にすすぐ
すすぎ残しは肌荒れの原因になります。髪の生え際やフェイスライン、小鼻の脇などは泡が残りやすいので、特に意識してぬるま湯で20〜30回程度、丁寧にすすぎましょう。シャワーを直接顔に当てるのは水圧が強すぎるため、手でぬるま湯をすくって優しく洗い流すのが理想です。 - ステップ5:清潔なタオルで優しく押さえる
洗い終わったら、清潔で柔らかいタオルを顔にそっと押し当て、水分を吸い取らせます。ここでもゴシゴシ拭くのは厳禁です。
② 化粧水で水分を補給する
洗顔後の肌は、汚れと共に皮脂膜も洗い流され、非常に乾燥しやすい無防備な状態です。洗顔後5分以内を目安に、できるだけ早く化粧水で水分を補給しましょう。
- ステップ1:適量を手に取る
製品に記載されている推奨量(多くは500円玉大)を清潔な手のひらに取ります。量が少なすぎると肌全体に行き渡らず、摩擦の原因になります。逆に多すぎても肌が吸収できる量には限界があります。 - ステップ2:両手で温め、顔全体になじませる
化粧水を両手のひらで軽く温めると、肌へのなじみが良くなります。その後、顔の中心から外側に向かって、優しく押さえ込むように(ハンドプレス)なじませていきます。パンパンと叩き込むパッティングは肌への刺激になるため避けましょう。 - ステップ3:乾燥しやすい部分には重ね付け
目元や口元など、特に乾燥が気になる部分には、もう一度化粧水を手に取り、指の腹で優しく重ね付けすると効果的です。肌がひんやりとして、手に吸い付くようなもっちり感が出たら、水分が十分に補給されたサインです。
③ 乳液やクリームで潤いを閉じ込める
化粧水で補給した水分は、そのままにしておくと時間とともに蒸発してしまいます。乳液やクリームに含まれる油分で肌表面に膜(蓋)を作り、水分の蒸発を防ぐことが、保湿ケアの最後の仕上げとして非常に重要です。
- ステップ1:適量を手に取る
製品推奨量(多くは10円玉大)を手に取ります。ベタつくのが苦手だからと少量にしすぎると、十分な保湿効果が得られません。 - ステップ2:顔の5点に置き、内側から外側へ伸ばす
おでこ、両頬、鼻、あごの5点に乳液・クリームを置きます。こうすることで、顔全体にムラなく均一に塗り広げることができます。指の腹を使って、顔の中心から外側に向かって優しく伸ばしていきましょう。 - ステップ3:ハンドプレスでなじませる
最後に顔全体を手のひらで包み込むようにハンドプレスし、しっかりと肌になじませます。体温で浸透が高まり、ベタつきも抑えられます。
【応用編】スペシャルケアも取り入れる
基本の3ステップに慣れてきたら、肌の悩みや状態に合わせてスペシャルケアを取り入れてみましょう。
- 美容液: 化粧水の後、乳液・クリームの前に使います。シミ予防、シワ改善、毛穴ケアなど、特定の悩みに集中的にアプローチします。
- シートマスク: 週に1〜2回、化粧水の後に使用します。美容成分がたっぷり含まれたシートが肌に密着し、集中的に潤いを届けます。
- ピーリング・酵素洗顔: 週に1〜2回、古い角質や毛穴の黒ずみが気になる時に行います。肌のごわつきを解消し、化粧水の浸透を高めますが、やりすぎは肌への負担になるので注意が必要です。
- アイクリーム: 皮膚が薄くデリケートな目元専用のクリーム。乾燥や小ジワが気になる場合に、スキンケアの最後に使います。
スペシャルケアはあくまでも基本の3ステップが完璧にできてこそ効果を発揮します。まずは毎日の基本ケアを習慣化することから始めましょう。
メンズスキンケアに関するよくある質問
スキンケアを始めようとする際、多くの男性が抱くであろう疑問にお答えします。正しい知識で、疑問や不安を解消しましょう。
Q. スキンケアは何から始めればいい?
A. まずは「洗顔+保湿」の2ステップから始めましょう。
いきなり化粧水、乳液、美容液…と全てを揃えるのはハードルが高いと感じるかもしれません。そんな方は、まず「洗顔料」と「オールインワンジェル」の2つを用意することをおすすめします。
オールインワンジェルは、化粧水・乳液・美容液などの機能が一つにまとまっているため、洗顔後にそれ一つを塗るだけで基本的な保湿が完了します。このシンプルなケアを毎日続けるだけでも、肌の状態は大きく変わるはずです。慣れてきて、もっと本格的なケアをしたくなったら、化粧水や乳液を個別に揃えていくと良いでしょう。大切なのは、完璧を目指すことよりも、まずは簡単なことからでも毎日継続することです。
Q. 女性用のスキンケア製品を使っても大丈夫?
A. 基本的には問題ありませんが、メンズ用の方が適している場合もあります。
女性用の製品を使っても、肌に合えば特に問題はありません。保湿成分など、基本的な成分は男女で共通しているものが多いからです。
ただし、前述の通り、男性の肌は女性に比べて「皮脂が多く、水分が少ない」「シェービングでダメージを受けやすい」という特徴があります。メンズスキンケア製品は、こうした男性特有の肌質や悩みに合わせて開発されていることが多いです。例えば、過剰な皮脂をコントロールする成分が配合されていたり、さっぱりとしたベタつかない使用感に調整されていたり、シェービング後のヒリヒリ感を抑える成分が入っていたりします。
そのため、テカリやニキビ、カミソリ負けといった悩みが深い方は、男性向けに作られた製品を選ぶ方が、より効果を実感しやすいと言えるでしょう。
Q. 髭剃り後のケアはどうすればいい?
A. 「冷却」「保湿」「保護」の3つが重要です。
髭剃り後の肌は、カミソリの刃によって角質層が傷つき、目には見えない無数の小さな傷ができている非常にデリケートな状態です。適切なアフターシェーブケアを行わないと、肌荒れや乾燥、色素沈着の原因になります。
- 冷却: まずは、冷たい水や濡らしたタオルで肌を軽く冷やし、炎症やほてりを鎮めます。
- 保湿: 次に、化粧水でたっぷりと水分を補給します。この時、アルコール(エタノール)が多く含まれている製品は、しみて刺激になることがあるため、「アルコールフリー」や「低刺激性」のものを選ぶのがおすすめです。
- 保護: 最後に、乳液やクリーム、または専用のアフターシェーブバームなどで油分を補い、傷ついたバリア機能を保護します。これにより、水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守ります。
この3ステップを丁寧に行うことで、カミソリ負けのリスクを大幅に減らすことができます。
Q. どのくらいの期間で効果を実感できる?
A. 最低でも1ヶ月、理想は3ヶ月以上の継続が目安です。
スキンケアの効果は、残念ながらすぐには現れません。肌には「ターンオーバー」という、新しい細胞が生まれてから古い角質となって剥がれ落ちるまでのサイクルがあります。この周期は健康な20代の肌で約28日と言われていますが、年齢とともに長くなり、30代〜40代では40日以上かかることもあります。
つまり、スキンケアの効果が目に見える形で現れるには、肌が新しく生まれ変わる時間が必要なのです。そのため、最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月は同じ製品を使い続けて様子を見ることが大切です。すぐに効果が出ないからと諦めずに、根気強くケアを続けましょう。
Q. 日焼け止めは必要?
A. 季節や天候を問わず、毎日必須です。
日焼け止めは、夏やレジャーの時だけ使うものだと思っていませんか?それは大きな間違いです。肌老化の最大の原因は加齢ではなく「光老化」、つまり紫外線によるダメージであると言われています。紫外線は、シミ、シワ、たるみ、乾燥など、あらゆる肌トラブルを引き起こします。
紫外線(UV-A)は雲や窓ガラスも透過するため、曇りの日や室内でも肌はダメージを受けています。そのため、一年365日、毎朝のスキンケアの最後に日焼け止めを塗ることを習慣化することが、将来の美しい肌を守るための最も効果的な投資です。ベタつきが苦手な方向けに、ジェルタイプやスプレータイプなど、使用感の良い製品も多数販売されています。
まとめ
この記事では、メンズスキンケアの必要性から、肌質・年代・悩みに合わせた具体的なアイテムの選び方、人気のおすすめブランド、そして効果を高めるための正しい手順まで、幅広く解説してきました。
男性の肌は、女性とは異なる「皮脂が多く水分が少ない」という特徴を持ち、日々のシェービングや紫外線によってダメージを受けやすい環境にあります。だからこそ、適切なスキンケアを行い、肌のバリア機能を整え、潤いを保つことが、テカリやニキビ、乾燥、将来のシミ・シワといった様々な肌トラブルを防ぐ鍵となります。
スキンケアは、もはや特別なことではありません。自分自身の清潔感を高め、健康的な印象を保ち、自信を持って毎日を過ごすための基本的なセルフケアです。
この記事で紹介した選び方やランキングを参考に、まずは自分に合った「これなら続けられそう」と思えるアイテムを一つ見つけてみましょう。 そして、正しい手順で毎日コツコツとケアを続けること。その小さな習慣の積み重ねが、数年後、数十年後のあなたの肌を大きく変えるはずです。さあ、今日から未来の自分のために、新しい一歩を踏み出してみませんか。