30代メンズメイクの始め方|ビジネスで好印象を与える基本テクニック

30代メンズメイクの始め方、ビジネスで好印象を与える基本テクニック

30代は、ビジネスシーンでの責任が増し、プライベートでもライフステージが変化する重要な時期です。それに伴い、外見の印象管理、特に「清潔感」の重要性はますます高まります。シミやクマ、青髭といった肌の悩みは、疲れた印象や老けた印象を与えかねません。

このような30代特有の悩みを解決し、ビジネスで求められる信頼感や好印象を演出する強力なツールが「メンズメイク」です。もはや女性だけのものではなく、男性が自身の魅力を最大限に引き出し、セルフマネジメント能力の高さを示すための「新しい身だしなみ」として定着しつつあります。

しかし、「何から始めればいいかわからない」「メイクしているとバレたくない」「どんなアイテムを選べばいいの?」といった不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな30代の男性に向けて、メンズメイクを始めるべき理由から、初心者でも簡単に実践できる基本のステップ、周りにバレずに自然に仕上げるコツ、さらには具体的な肌悩みを解消するテクニックまで、網羅的に解説します。おすすめのコスメも厳選して紹介するため、この記事を読めば、明日からでも自信を持ってメンズメイクをスタートできるはずです。

自分自身への投資としてメンズメイクを取り入れ、ワンランク上の自分を目指してみませんか。

30代からメンズメイクを始めるべき3つの理由

清潔感がアップし若々しい印象になる、シミや青髭などの肌悩みをカバーできる、自分に自信がつき仕事でも好印象を与えられる

これまでメイクに馴染みがなかった男性にとって、30代から新たに始めることには少し抵抗があるかもしれません。しかし、30代というタイミングだからこそ、メンズメイクがもたらすメリットは計り知れません。ここでは、ビジネスパーソンとして、一人の男性として、今すぐメンズメイクを始めるべき3つの具体的な理由を深掘りしていきます。

清潔感がアップし若々しい印象になる

第一印象は、ビジネスやプライベートにおける人間関係の基盤を築く上で極めて重要です。特に30代になると、20代の頃とは異なる視点から「清潔感」が評価されるようになります。若さだけではカバーしきれない部分を、意識的にケアしているかどうかが問われる年代と言えるでしょう。

加齢とともに、肌には様々な変化が現れます。ターンオーバーの周期が遅くなることで古い角質が溜まり、肌全体がくすんで見えたり、血行不良によって顔色が悪く見えたりすることがあります。また、日々のストレスや睡眠不足は、目の下のクマとして顕著に現れ、「疲れている」「不健康そう」といったネガティブな印象を与えがちです。

メンズメイクは、こうした加齢や疲れによる肌印象の変化を、ごく自然に補正することができます。例えば、BBクリームやファンデーションを使って肌の色ムラやくすみを均一に整えるだけで、パッと明るく健康的な肌色に見せることが可能です。肌がトーンアップするだけで、見た目年齢は驚くほど若々しくなり、イキイキとしたエネルギッシュな印象を与えます。

これは、単に「若作り」をするのとは根本的に異なります。自分の肌が本来持っている健康的な状態に近づけ、清潔感を最大限に引き出すための「身だしなみ」の一環です。スーツにアイロンをかけ、髪を整え、靴を磨くのと同じように、肌を整えることは、相手に敬意を払い、自己管理能力の高さを示す行為に他なりません。商談相手や顧客、同僚や部下に対して、「この人は細部まで気を配れる、信頼できる人物だ」という無言のメッセージを送ることにも繋がるのです。

シミや青髭などの肌悩みをカバーできる

30代は、20代の頃に浴びた紫外線の影響が「シミ」や「そばかす」として表面化し始めたり、毎日の髭剃りによる肌への負担が「青髭」や「カミソリ負けによる赤み」として目立ってきたりする年代です。また、ホルモンバランスの変化やストレスから「大人ニキビ」やその「跡」に悩む人も少なくありません。

これらの肌悩みは、コンプレックスの原因となり、自信を喪失させる一因にもなり得ます。どんなに優れた能力を持っていても、肌のコンプレックスが気になってしまい、人前で堂々と振る舞えないという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

メンズメイクは、こうした具体的な肌悩みをピンポイントで、かつ効果的にカバーするための最適なソリューションです。

  • シミ・そばかす: BBクリームやファンデーションで全体的に薄くカバーし、特に気になる部分にはコンシーラーを重ねることで、まるでなかったかのように隠すことができます。
  • 青髭: 夕方になると目立ってくる青髭は、疲れた印象や不潔な印象を与えがちです。オレンジ系のコンシーラーを薄く仕込むことで、青みを打ち消し、その上からBBクリームを重ねれば、一日中クリーンな口元をキープできます。
  • ニキビ・ニキビ跡: 赤みのあるニキビ跡はグリーン系のコントロールカラーで、茶色い色素沈着はイエロー系のコンシーラーで補正するなど、悩みの種類に応じたアイテムを使い分けることで、驚くほど目立たなくさせることが可能です。
  • 目の下のクマ: 睡眠不足や血行不良による青グマにはオレンジ系のコンシーラーが、色素沈着による茶グマにはイエロー系のコンシーラーが効果的です。クマを隠すだけで、顔全体の印象が格段に明るくなります。

これらの悩みを隠すことは、単に見た目を取り繕う行為ではありません。コンプレックスから解放されることで得られる精神的な余裕は、非常に大きいものです。肌の悩みがカバーされることで、人の目を気にすることなく、自信を持ってコミュニケーションが取れるようになります。

自分に自信がつき仕事でも好印象を与えられる

外見が整うことは、内面に大きな影響を与えます。「清潔感がアップし若々しい印象になる」「肌悩みをカバーできる」という2つのメリットは、最終的に「自分への自信」という最も重要な要素に繋がります。

鏡に映る自分の姿が、健康的で洗練されていると感じられれば、自然と背筋が伸び、前向きな気持ちが湧き上がってきます。この「自己肯定感の向上」こそが、メンズメイクがもたらす最大の価値と言えるでしょう。

自信に満ちた態度は、ビジネスのあらゆる場面でプラスに作用します。例えば、重要なプレゼンテーションの場面を想像してみてください。肌のコンプレックスを気にしながら話すのと、整った肌で堂々と話すのとでは、聴衆に与える説得力が全く異なります。自信のある態度は、声のトーンや話し方、立ち居振る舞いにも現れ、発言の信頼性を高めます。

また、クライアントとの商談においても同様です。清潔感があり、ハツラツとした表情の営業担当者と、疲れた顔で肌荒れが目立つ担当者とでは、どちらが「この人から商品を買いたい」「この会社と取引したい」と思われるでしょうか。答えは明白です。メンズメイクによって整えられた外見は、「細やかな気配りができる」「自己管理が徹底している」「仕事も丁寧で信頼できそうだ」というポジティブな評価に直結します。

さらに、社内でのコミュニケーションにおいても、好印象は重要です- 上司からは「仕事を任せられる」、部下からは「憧れの先輩」として見られる可能性が高まります。ポジティブな人間関係は、円滑な業務遂行やキャリアアップにおいても有利に働くことは間違いありません。

このように、メンズメイクは単なる美容行為ではなく、自信を醸成し、ビジネスパフォーマンスを向上させるための戦略的な自己投資なのです。

【初心者向け】30代メンズメイクの基本7ステップ

スキンケアで肌の土台を整える、日焼け止めを塗る、化粧下地で肌の凹凸を補正する、BBクリームやファンデーションで肌色を均一にする、コンシーラーで気になる部分をピンポイントで隠す、フェイスパウダーでテカリを抑えサラサラ肌に仕上げる、アイブロウで眉毛を整えキリッとした印象に

メンズメイクと聞くと、難しくて手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、基本のステップさえ押さえれば、誰でも簡単かつ自然に好印象な肌を演出できます。ここでは、30代の初心者が明日から実践できる、基本の7ステップを順を追って詳しく解説します。

① スキンケアで肌の土台を整える

メイクを始める前に、まず最も重要となるのがスキンケアです。スキンケアは、美しいメイクの仕上がりを左右する「土台作り」であり、この工程を疎かにすると、メイクがうまく乗らなかったり、すぐに崩れたりする原因になります。料理で言うところの下ごしらえと同じで、素材(肌)の状態を最高に整えることが、最終的な仕上がりを決定づけるのです。

30代の男性の肌は、水分と油分のバランスが乱れがちです。乾燥しているのにTゾーン(額から鼻にかけて)はテカる「混合肌」の方も多いでしょう。適切なスキンケアで肌のコンディションを整えることで、メイクのノリが格段に良くなり、日中のテカリや乾燥を防ぐことができます。

基本的なスキンケアの3ステップ

  1. 洗顔: まずは洗顔料をしっかりと泡立て、その泡で顔を包み込むように優しく洗います。ゴシゴシ擦るのは肌を傷つける原因になるため厳禁です。皮脂の多いTゾーンや小鼻の周りは指の腹で丁寧に洗い、ぬるま湯(32℃程度が目安)で泡が残らないようにしっかりとすすぎます。
  2. 化粧水: 洗顔後の肌は水分が蒸発しやすい無防備な状態です。すぐに化粧水で水分を補給しましょう。適量(500円玉大が目安)を手に取り、顔全体に優しくハンドプレスしてなじませます。乾燥が気になる部分は重ね付けするのがおすすめです。
  3. 乳液・クリーム: 化粧水で補給した水分が逃げないように、油分で蓋をするのが乳液やクリームの役割です。適量(10円玉大が目安)を手に取り、顔全体に薄く伸ばします。ベタつきが気になる場合は、乾燥しやすい目元や口元を中心に塗り、Tゾーンは薄めにするなど調整しましょう。

この3ステップを毎朝の習慣にすることが、バレない自然なメンズメイクへの第一歩です。

② 日焼け止めを塗る

スキンケアの次、そしてメイクの最初のステップとして欠かせないのが日焼け止めです。日焼け止めは、シミやシワ、たるみといった肌老化の最大の原因である紫外線から肌を守るための「防御壁」です。30代から目立ち始めるシミの多くは、過去に浴びた紫外線の蓄積によるものです。将来の肌のために、日焼け止めは毎日欠かさず塗る習慣をつけましょう。

ビジネスシーンでは、通勤や外回りなど、知らず知らずのうちに紫外線を浴びています。曇りの日や室内でも紫外線は降り注いでいるため、天候や場所に関わらず使用することが重要です。

日焼け止めの選び方のポイント

  • SPFとPA値: SPFは肌を赤くするUV-B波を、PAはシワやたるみの原因となるUV-A波を防ぐ効果を示します。日常生活では「SPF30、PA+++」程度あれば十分です。レジャーや屋外での活動が長い日は「SPF50+、PA++++」など、より効果の高いものを選びましょう。
  • テクスチャー: 男性には、白浮きしにくく、ベタつかないジェルタイプや乳液タイプが人気です。塗った後にサラッとするものを選ぶと、その後のメイクもスムーズに進みます。
  • 機能性: 最近では、化粧下地の効果を兼ね備えたものや、洗顔料で落とせる手軽なタイプも増えています。自分のライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。

塗り方としては、適量を手に取り、額、両頬、鼻、あごの5点に置いてから、顔全体にムラなく伸ばします。耳や首の後ろも忘れずに塗りましょう。

③ 化粧下地で肌の凹凸を補正する

日焼け止めを塗ったら、次は化粧下地です。化粧下地は、その名の通りファンデーションの「下地」となるアイテムで、肌の表面を滑らかに整え、メイクの仕上がりと持ちを格段に向上させる役割があります。

具体的には、以下のような効果が期待できます。

  • 毛穴や小ジワの凹凸をカバー: 肌表面をフラットに整え、ファンデーションの毛穴落ちを防ぎます。
  • 皮脂をコントロール: 過剰な皮脂の分泌を抑え、日中のテカリやメイク崩れを防ぎます。
  • 色ムラを補正: 肌の赤みやくすみをカバーし、肌色を均一に整えます。
  • ファンデーションの密着度を高める: 肌とファンデーションの接着剤のような役割を果たし、メイクを長時間キープします。

30代男性の肌悩みに合わせて選ぶのがポイントです。例えば、テカリが気になるなら「皮脂崩れ防止」を謳った下地、毛穴の開きが気になるなら「ポアプライマー」と呼ばれる毛穴カバーに特化した下地、顔色が悪いなら血色感をプラスする「ピンク系」の下地、赤みが気になるなら「グリーン系」の下地を選ぶと、より効果的に悩みを補正できます。

使い方は、パール1粒大ほどを手に取り、Tゾーンや頬など、特に気になる部分から顔の中心から外側に向かって薄く均一に伸ばします。塗りすぎはヨレの原因になるので注意しましょう。

④ BBクリームやファンデーションで肌色を均一にする

いよいよ肌色を本格的に整えるステップです。ここで使用するのがBBクリームまたはファンデーションです。初心者には、どちらを選べば良いか迷うポイントかもしれません。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方を選びましょう。

アイテム 特徴 メリット デメリット こんな人におすすめ
BBクリーム 美容液、日焼け止め、下地、ファンデーションなどの機能が一つになった多機能クリーム ・1本でベースメイクが完了し手軽
・自然な仕上がりでバレにくい
・保湿力が高く、肌への負担が少ない
・ファンデーションに比べるとカバー力は劣る
・カラーバリエーションが少ない傾向
・メイク初心者
・手軽に済ませたい人
・ごく自然な仕上がりを求める人
ファンデーション 肌の色ムラや悩みをカバーし、肌を美しく見せるためのアイテム ・カバー力が高い
・カラーやテクスチャーの種類が豊富
・よりフォーマルで整った肌を演出できる
・BBクリームより手間がかかる
・厚塗りすると不自然に見えやすい
・しっかり肌悩みをカバーしたい人
・自分の肌色に合う色を追求したい人
・より完成度の高い仕上がりを求める人

30代のメイク初心者には、まずは手軽でバレにくいBBクリームから始めるのがおすすめです。

塗り方のコツは「少量ずつ薄く伸ばす」ことです。適量(あずき1粒大が目安)を、額・両頬・鼻・あごの5点に置き、指の腹やスポンジを使って顔の中心から外側に向かって、ポンポンと叩き込むように優しくなじませていきます。特にフェイスライン(顔と首の境目)は、しっかりぼかさないと不自然に見えるので注意が必要です。

⑤ コンシーラーで気になる部分をピンポイントで隠す

BBクリームやファンデーションで肌全体を整えた後、それでも隠しきれない頑固なシミ、濃いクマ、ニキビ跡などをピンポイントでカバーするのがコンシーラーの役目です。ベースメイクを厚塗りするのではなく、コンシーラーを効果的に使うことで、全体の仕上がりは薄付きで自然なまま、肌悩みを的確に隠すことができます。

コンシーラーには様々な種類がありますが、悩みに応じて使い分けるのがプロのテクニックです。

  • 青髭・青グマ: 血色感を与えるオレンジ系のコンシーラーが最適です。青みを補色で打ち消すことで、自然にカバーできます。
  • シミ・そばかす・ニキビ跡: 肌色と同じか、少し暗めの色のコンシーラーを選びます。スティックタイプやペンシルタイプなど、少し固めのテクスチャーのものが狙った場所にしっかり留まり、カバー力も高いのでおすすめです。
  • 広範囲のクマや赤み: リキッドタイプやクリームタイプなど、伸びの良いコンシーラーが適しています。

使い方は、隠したい部分に直接コンシーラーを少量乗せ、指の腹でトントンと優しく叩き込みながら、周りの肌との境目をぼかします。このとき、コンシーラーを乗せた中心部分はあまり触らず、輪郭だけをぼかすのがキレイに仕上げるコツです。

⑥ フェイスパウダーでテカリを抑えサラサラ肌に仕上げる

ベースメイクの最終仕上げがフェイスパウダーです。フェイスパウダーは、BBクリームやファンデーションの油分を抑え、肌表面をサラサラに保つことで、以下の重要な役割を果たします。

  • テカリ防止: 余分な皮脂を吸着し、長時間サラサラな肌をキープします。
  • メイク崩れ防止: ベースメイクを肌にしっかり固定させ、マスクへの付着や汗によるヨレを防ぎます。
  • 肌の質感向上: 毛穴をふんわりとぼかし、キメの整った上質な肌に見せます。

フェイスパウダーには、粉状の「ルースパウダー」と、固形の「プレストパウダー」があります。初心者には、粉が舞いにくく持ち運びにも便利なプレストパウダーが扱いやすいでしょう。色は、肌色に影響を与えない無色透明のタイプを選ぶと失敗がありません。

使い方は、パフや大きめのブラシにパウダーを取り、余分な粉を手の甲などで払ってから、顔全体にふんわりと乗せます。特に皮脂の出やすいTゾーンや小鼻の周りは、軽く押さえるようにして乗せると効果的です。このひと手間を加えるだけで、清潔感が格段にアップし、夕方まで快適な肌が続きます。

⑦ アイブロウで眉毛を整えキリッとした印象に

顔の印象の8割は眉毛で決まる、と言われるほど、眉は重要なパーツです。ボサボサの眉や薄い眉は、だらしない印象や頼りない印象を与えかねません。アイブロウで眉の形を整え、足りない部分を描き足すだけで、顔全体が引き締まり、知的でキリッとした印象を演出できます。

初心者におすすめなのは、扱いやすい「アイブロウペンシル」です。

  1. スクリューブラシで毛流れを整える: まずは眉毛についているスクリューブラシで、眉頭は下から上へ、眉の中央から眉尻は横にとかし、毛の流れを整えます。
  2. 足りない部分を描き足す: 眉毛が薄い部分や、形が欠けている部分を、ペンシルで1本1本毛を描き足すように埋めていきます。
  3. 眉尻の形を整える: 眉の中で最も重要となるのが眉尻です。小鼻と目尻を結んだ延長線上に眉尻がくるのが理想的な長さです。眉尻がスッとシャープに決まるだけで、洗練された印象になります。
  4. 再度ブラシでぼかす: 最後にスクリューブラシで全体をぼかし、描いた部分を自眉になじませます。この工程で「描きました感」がなくなり、自然な仕上がりになります。

色は、自分の髪の色に近いダークブラウンやグレーを選ぶと自然です。やりすぎは禁物ですが、少し整えるだけでも印象は劇的に変わります。

周りにバレない!自然に見せるための3つのコツ

自分の肌色に合った色のコスメを選ぶ、一度にたくさん塗らず少量ずつ薄く伸ばす、メイク前の保湿を入念に行う

メンズメイクの最大の目的は、「メイクをしている」と気づかせることではなく、「なんだか今日、肌がキレイだな」「清潔感があって素敵だな」と思わせることです。そのためには、いかに自然に仕上げるかが鍵となります。ここでは、周囲にバレずに好印象だけを手に入れるための、絶対に押さえておきたい3つのコツをご紹介します。

自分の肌色に合った色のコスメを選ぶ

メンズメイクがバレてしまう最大の原因の一つが、「色選びの失敗」です。特に顔の広い面積に塗るBBクリームやファンデーションの色が合っていないと、顔だけが白く浮いて見えたり、逆に土気色にくすんで見えたりして、一瞬で「何か塗っている」と分かってしまいます。自分の肌色と完全に調和する色を選ぶことが、自然な仕上がりへの絶対条件です。

では、どうすれば自分にぴったりの色を見つけられるのでしょうか。多くの人がやりがちな間違いは、手の甲で色を試すことです。手の甲と顔の肌色は、日焼けの具合などが異なるため、必ずしも一致しません。

正しい色選びの方法は、フェイスライン(頬から首にかけての境目)に2〜3色の候補を直接塗り、最も肌になじむ色を選ぶことです。このとき、蛍光灯の下ではなく、できるだけ自然光が入る窓際などで確認するのがベストです。蛍光灯の下では色が正確に見えにくいことがあります。

また、肌色には「イエローベース(イエベ)」「ブルーベース(ブルベ)」といった基調となる色味があります。

  • イエローベース: 手首の血管が緑っぽく見え、黄みがかったオークル系のファンデーションがなじみやすい肌。
  • ブルーベース: 手首の血管が青や紫っぽく見え、ピンク系のファンデーションがなじみやすい肌。

自分のベースカラーを知っておくと、色選びがスムーズになります。最近では、デパートのコスメカウンターや一部の専門店で肌色診断をしてくれるサービスもありますので、一度プロに見てもらうのも確実な方法です。オンラインで購入する場合は、各ブランドが提供しているカラーチャートを参考にしたり、まずはサンプルトライアルセットで試したりすることをおすすめします。

コンシーラーの色選びも重要です。シミやニキビ跡を隠す場合は、自分の肌色と同じかワントーン暗い色を。クマや青髭を隠す場合は、肌色そのものではなく、悩みの色を打ち消す「補色」の考え方を取り入れます。青グマや青髭にはオレンジ系、赤みにはグリーン系を選ぶと、厚塗りしなくても自然にカバーできます。

一度にたくさん塗らず少量ずつ薄く伸ばす

バレないメイクの鉄則、それは「厚塗り感」を絶対に出さないことです。シミや毛穴を隠したいという気持ちが強いと、ついBBクリームやファンデーションを多めに取って、ベッタリと塗りたくなりますが、これが不自然さの元凶です。コスメは「一度にたくさん塗らない」「少量ずつ薄く均一に伸ばす」ことを徹底しましょう。

各アイテムの適量の目安

  • 化粧下地:パール1粒大
  • BBクリーム/リキッドファンデーション:あずき1粒大
  • コンシーラー:隠したい部分を覆う最小限の量

この量を一度に顔に乗せるのではなく、まずは額、両頬、鼻、あごの5点に置き、そこから顔の中心から外側に向かって伸ばしていくのが基本です。この塗り方をすることで、顔の中心部分はしっかりカバーされ、フェイスラインに向かって自然に薄くなるため、立体感が生まれ、のっぺりとした印象になるのを防げます。

塗り方にもコツがあります。

  • 指で塗る: 体温で温められることで伸びが良くなり、肌への密着度が高まります。カバー力を調整しやすく、初心者にも簡単です。ただし、ムラになりやすいので、最後にスポンジでなじませるのがおすすめです。
  • スポンジで塗る: 余分な油分を吸い取りながら均一に伸ばせるため、薄付きで素肌感のある仕上がりになります。ポンポンと叩き込むように使うと、密着度が高まり崩れにくくなります。
  • ブラシで塗る: 筋ムラなく、非常に薄く均一に仕上げることができます。毛穴をカバーする効果も高いですが、少しテクニックが必要です。

初心者はまず「指で伸ばした後にスポンジでなじませる」方法から試してみましょう。そして、「足りなければ足す」という引き算の考え方を持つことが大切です。一度に完璧にカバーしようとせず、まずは薄く全体に塗り、それでも気になる部分があれば、そこにだけ少量を重ね付けする。この丁寧なプロセスが、バレない自然な美肌への近道です。

メイク前の保湿を入念に行う

意外に思われるかもしれませんが、メイクがバレる原因の一つに「肌の乾燥」があります。肌が乾燥していると、ファンデーションがうまく肌に密着せず、粉を吹いたように見えたり、時間が経つにつれて小ジワや毛穴にファンデーションが入り込んで悪目立ち(=毛穴落ち)したりします。また、肌は乾燥すると、それを補おうとして逆に皮脂を過剰に分泌するため、テカリやメイク崩れを引き起こします。

つまり、メイク前の保湿は、メイクのノリと持ちを決定づける極めて重要な工程なのです。潤いに満ちた滑らかな肌は、ファンデーションを磁石のように引き寄せ、一体化させます。その結果、まるで元から素肌がキレイであるかのような、透明感のある自然な仕上がりが実現します。

朝のスキンケアでは、以下の点を特に意識しましょう。

  1. 化粧水でたっぷり水分補給: 洗顔後、時間を置かずに化粧水をつけます。一度で済ませず、2〜3回に分けて、手のひらで優しく押し込むように「ハンドプレス」して、肌の奥まで水分を届けましょう。肌がひんやりともっちりしたら、潤ったサインです。
  2. 乳液やクリームで蓋をする: 補給した水分が蒸発しないように、乳液やクリームで必ず油分の膜を作り、蓋をします。ベタつくのが苦手な男性も多いですが、この工程を省くと、かえって乾燥やテカリを招きます。さっぱりタイプのジェルなど、好みの使用感のものを選びましょう。
  3. なじむまで待つ: スキンケア直後にメイクを始めると、油分でヨレやすくなります。スキンケア製品が肌にしっかりなじむまで、3〜5分ほど時間を置くのが理想です。その間に着替えをしたり、髪をセットしたりすると効率的です。
  4. ティッシュオフ: メイクを始める直前に、ティッシュを顔に優しく当てて、肌表面の余分な油分をオフします。このひと手間で、メイク崩れが格段に防げます。

「急がば回れ」の言葉通り、メイク前の数分間の保湿ケアへの投資が、一日中続く「バレない清潔感」を約束してくれるのです。

【肌悩み別】コンプレックスを解消するメイク術

青髭・クマ、ニキビ・ニキビ跡、シミ・そばかす、毛穴の開き・黒ずみ

30代男性が抱える肌の悩みは人それぞれです。ここでは、代表的な4つの肌悩み「青髭・クマ」「ニキビ・ニキビ跡」「シミ・そばかす」「毛穴の開き・黒ずみ」に焦点を当て、それぞれのコンプレックスを効果的に解消するための具体的なメイク術を解説します。基本のメイクに一手間加えるだけで、仕上がりは格段に向上します。

青髭・クマ

夕方になると目立つ青髭や、寝不足で現れる目の下の青グマは、疲れた印象や不健康な印象を与えてしまう代表的な悩みです。これらの「青み」は、単に肌色のBBクリームやコンシーラーを重ねるだけでは、グレーっぽくくすんでしまい、かえって目立ってしまうことがあります。

解決の鍵は「補色」の原理を利用することです。色の三原色において、青の反対色(補色)はオレンジです。したがって、青みを打ち消すにはオレンジ系のコントロールカラーやコンシーラーが最も効果的です。

メイク手順

  1. スキンケア後、青髭やクマが気になる部分に、オレンジ系のコンシーラーを少量、指で薄く叩き込むように塗布します。この段階では、完全に青みを消そうとせず、ほんのりオレンジ色が乗って、青みが和らぐ程度でOKです。
  2. その上から、顔全体にBBクリームやファンデーションを塗ります。コンシーラーを塗った部分は、擦らずに優しく叩き込むように重ねるのがポイントです。
  3. BBクリームを塗ってもまだ青みが気になる場合は、再度、肌色に合ったコンシーラーを少量だけ重ね、境目を丁寧にぼかします。

この手順を踏むことで、厚塗り感なく、驚くほど自然に青髭やクマをカバーできます。特に接客業や営業職の方にとって、夕方まで清潔感をキープできるこのテクニックは、非常に強力な武器となるでしょう。

ニキビ・ニキビ跡

突発的にできる赤ニキビや、一度できるとなかなか消えないニキビ跡も、多くの男性を悩ませる問題です。これらも「補色」の考え方と、悩みの状態に合わせたアイテム選びが重要になります。

赤みのあるニキビ・ニキビ跡

  • 原因: 炎症による赤み。
  • 解決策: 赤の補色は緑です。グリーン系のコントロールカラー(化粧下地)やコンシーラーを、赤みが気になる部分にピンポイントで乗せます。これにより赤みが中和され、その後のファンデーションで自然にカバーしやすくなります。

茶色い色素沈着のニキビ跡

  • 原因: 炎症後の色素沈着。
  • 解決策: 肌色に馴染みやすいイエロー系やベージュ系のコンシーラーが有効です。スティックタイプなど少し固めのコンシーラーで、跡の部分を覆うように乗せ、輪郭をぼかします。

クレーター状の凸凹ニキビ跡

  • 原因: 炎症が真皮層にまで及び、肌が陥没してしまった状態。
  • 解決策: 色で隠すのが難しいため、凹凸を埋める効果のある「ポアプライマー(毛穴用下地)」を活用します。プライマーを少量指に取り、クレーター部分にくるくると優しく埋め込むように塗布します。肌表面がフラットになることで、光が均一に反射し、影ができて目立つのを防ぎます。

注意点: 炎症を起こしている真っ最中のニキビにメイクを重ねると、悪化させる可能性があります。メイクをする際は、刺激の少ない製品を選び、帰宅後はすぐに優しくクレンジングすることを徹底しましょう。

シミ・そばかす

20代の頃に浴びた紫外線の影響が、30代になってシミ・そばかすとして現れ始めます。一つあるだけでも老けた印象を与えかねないため、効果的にカバーしたい悩みの一つです。

広範囲に広がる薄いシミ・そばかす

  • 解決策: カバー力のあるBBクリームやファンデーションを選び、顔全体に均一に塗るだけで、ある程度は目立たなくなります。全顔を厚塗りするのではなく、特に気になる頬などを中心に重ね付けし、フェイスラインは薄く仕上げることで、自然な仕上がりになります。

ピンポイントの濃いシミ

  • 解決策: BBクリームやファンデーションを塗った後、ペンシルタイプやスティックタイプの固めのコンシーラーを使います。
    1. シミより一回り大きい範囲にコンシーラーを直接乗せます。
    2. 清潔な指や綿棒で、コンシーラーの輪郭だけをトントンと優しく叩き込み、周りの肌との境目をぼかします。シミの中心部分は触らないのがポイントです。
    3. 最後に、上からフェイスパウダーを軽く押さえるように乗せると、コンシーラーが固定されて崩れにくくなります。

シミを隠す際は、明るすぎるコンシーラーを選ぶと、その部分だけが白く浮いてしまい、かえって目立つので注意が必要です。自分の肌色と全く同じか、ほんの少し暗い色を選ぶのが、自然に隠すコツです。

毛穴の開き・黒ずみ

皮脂の過剰分泌や肌のたるみによって、30代になると頬や小鼻の毛穴が目立ってくることがあります。毛穴の黒ずみは、角栓が酸化したものです。これらの悩みは、ファンデーションを塗るだけでは隠しきれず、かえって毛穴にファンデーションが落ち込んで(毛穴落ち)、ブツブツと目立ってしまうことも。

解決策は、メイク前の下準備にあります。

  1. 毛穴カバー用下地(ポアプライマー)を使用する: シリコンなどが配合されたプライマーが、肌の凹凸を埋めて表面を滑らかに整えます。これにより、ファンデーションが毛穴に落ち込むのを防ぎ、つるんとした肌に仕上がります。
  2. プライマーの塗り方: Tゾーンや頬など、毛穴が気になる部分に、少量のプライマーを指に取り、下から上へ、くるくると円を描くように優しく刷り込むのがコツです。毛穴の凹凸にしっかりと入り込み、効果を最大限に発揮します。
  3. ファンデーションの塗り方: ファンデーションは、擦るように塗るのではなく、スポンジで優しく叩き込むように塗ると、毛穴をカバーしながら密着度も高まります。
  4. 仕上げのフェイスパウダー: 仕上げに、粒子が細かいフェイスパウダーを大きめのブラシでふんわりと乗せると、光が乱反射して毛穴がさらに目立ちにくくなります。

これらのテクニックを駆使すれば、ファンデーションを厚塗りすることなく、清潔感のある滑らかな肌を演出することが可能です。

【初心者必見】30代メンズメイクにおすすめのコスメ14選

ここからは、30代のメンズメイク初心者が「これを選べば間違いない」と自信を持っておすすめできる、厳選した14個のコスメを紹介します。使いやすさ、バレにくさ、機能性を重視し、ドラッグストアで手軽に買えるものから、本格的なデパコスブランドまで幅広くピックアップしました。
※価格は変動する可能性があるため、公式サイト等で最新情報をご確認ください。

① 【化粧下地】answr(アンサー)/ デイリーフェイスローション

項目 詳細
商品名 answr デイリーフェイスローション
特徴 化粧水・乳液・美容液・日焼け止め(SPF30 PA+++)・化粧下地の5役をこなすオールインワンローション。
おすすめポイント スキンケアからベースメイクの土台作りまでがこれ1本で完了する手軽さが最大の魅力。 忙しい朝でもサッと塗るだけで肌を整え、紫外線対策もできます。肌のテカリを抑えながら潤いを与える処方で、自然なトーンアップ効果もあります。
価格 50mL / 3,300円(税込) ※参照:answr公式サイト

スキンケアの習慣がない男性でも、洗顔後にこれをつけるだけでOKという手軽さが初心者には非常に嬉しいポイントです。ベタつかず、さらっとした使用感で、その後のBBクリームのノリを良くしてくれます。

② 【化粧下地】CEZANNE(セザンヌ)/ 皮脂テカリ防止下地

項目 詳細
商品名 セザンヌ 皮脂テカリ防止下地
特徴 過剰な皮脂を吸着し、テカリやメイク崩れを防ぐことに特化した化粧下地。ウォータープルーフ。
おすすめポイント Tゾーンや鼻周りのテカリに悩む男性の強い味方。 非常に手頃な価格ながら、その効果は絶大で、長時間サラサラの肌をキープします。ほんのり肌を明るく見せる効果もあり、顔色が悪いと感じる方にもおすすめです。
価格 30mL / 660円(税込) ※参照:セザンヌ化粧品公式サイト

驚異的なコストパフォーマンスで、長年愛され続ける名品です。顔全体ではなく、テカリが気になる部分にだけ部分使いするのも効果的です。

③ 【BBクリーム】NULL(ヌル)/ BBクリーム

項目 詳細
商品名 NULL BBクリーム
特徴 日本人男性の肌色に合わせて開発されたBBクリーム。クレンジング不要で洗顔料で落とせる手軽さが人気。
おすすめポイント 「バレない」ことを徹底的に追求して作られており、自然なカバー力と素肌感のある仕上がりが特長です。伸びの良いテクスチャーで、初心者でもムラなく簡単に塗ることができます。青髭やクマ、ニキビ跡を自然に補正し、清潔感のある肌を演出します。
価格 20g / 1,915円(税込) ※参照:NULL公式サイト

メンズコスメブランドの中でも特に人気が高く、多くの男性から支持されています。初めてのBBクリームとして選ぶのに最適です。

④ 【BBクリーム】ORBIS Mr.(オルビスミスター)/ ベースカラー コントローラー

項目 詳細
商品名 オルビスミスター ベースカラー コントローラー
特徴 光を操ることで肌の印象を格上げする、新発想のメンズ用ベースカラー。SPF20・PA++。
おすすめポイント ベタっと色で覆い隠すのではなく、光の反射をコントロールして、クマや青髭、毛穴などの肌の欠点をカモフラージュします。 非常に軽い付け心地で、塗っている感がないのに、なぜか肌がキレイに見えるという不思議な仕上がり。メイクに抵抗がある方にこそ試してほしい逸品です。
価格 35g / 2,200円(税込) ※参照:ORBIS公式サイト

「メイクしている」というより「肌を整えている」という感覚に近いアイテム。日焼け止め効果もあり、これ1本で済ませる日があっても良いでしょう。

⑤ 【ファンデーション】SHISEIDO メン / ヴァイブラント BBモイスチャライザー

項目 詳細
商品名 SHISEIDO メン ヴァイブラント BBモイスチャライザー
特徴 スキンケア効果とメイクアップ効果を両立させたBBクリーム。SPF30・PA+++。
おすすめポイント さすがSHISEIDOと思わせる、上質で自然な仕上がり。色ムラや毛穴、青髭などをしっかりカバーしながらも、厚塗り感は一切なく、まるで素肌そのものが美しいかのように見せてくれます。 潤いが長時間持続し、乾燥が気になる30代の肌にもぴったりです。
価格 40g / 4,400円(税込) ※参照:SHISEIDO公式サイト

デパートコスメならではの品質の高さが感じられます。ビジネスシーンでより完璧な印象を求める方におすすめです。

⑥ 【ファンデーション】FIVEISM × THREE(ファイブイズムバイスリー)/ ネイキッドタッチ モイスチャライザー

項目 詳細
商品名 FIVEISM × THREE ネイキッドタッチ モイスチャライザー
特徴 バータイプのファンデーション。美容液成分配合でスキンケア効果も。
おすすめポイント スティック状で手を汚さずに直接肌に塗れる手軽さが魅力。 気になる部分に直接滑らせ、指やスポンジでなじませるだけで、プロが仕上げたような均一な肌が完成します。肌に溶け込むようなテクスチャーで、非常にナチュラルな仕上がりです。
価格 30g / 5,720円(税込) ※参照:FIVEISM × THREE公式サイト

メンズコスメのパイオニア的ブランド。洗練されたパッケージデザインも所有欲を満たしてくれます。

⑦ 【コンシーラー】ORBIS Mr.(オルビスミスター)/ スポットシュート コンシーラー

項目 詳細
商品名 オルビスミスター スポットシュート コンシーラー
特徴 気になる部分をピンポイントで狙い撃ちできるペンシルタイプのコンシーラー。
おすすめポイント シミやニキビ跡、小鼻の赤みなど、小さな悩みを的確にカバーできます。 ペンシルタイプなので、初心者でも狙ったところに塗りやすいのが特長。肌の上でサラッとした質感に変化し、ヨレにくい処方です。BBクリームと併用することで、完璧な肌に近づけます。
価格 1.7g / 2,200円(税込) ※参照:ORBIS公式サイト

BBクリームだけでは隠しきれない悩みを抱えているなら、ぜひ持っておきたい一本です。

⑧ 【コンシーラー】SHISEIDO メン / ターゲティッド ペンシル コンシーラー

項目 詳細
商品名 SHISEIDO メン ターゲティッド ペンシル コンシーラー
特徴 カバレッジと自然な仕上がりを両立した、男性用のペンシルコンシーラー。
おすすめポイント 滑らかな描き心地で、肌にスッとなじみます。 長時間よれにくく、カバーしたことがバレにくい自然な仕上がりは、さすがの一言。色展開も豊富なので、自分の肌色にぴったりの一本が見つかります。
価格 4.3g / 3,850円(税込) ※参照:SHISEIDO公式サイト

デパートのカウンターでBAさんに色を選んでもらうのがおすすめです。1本持っていると、いざという時に安心です。

⑨ 【フェイスパウダー】innisfree(イニスフリー)/ ノーセバム ミネラルパウダー N

項目 詳細
商品名 イニスフリー ノーセバム ミネラルパウダー N
特徴 皮脂コントロールに優れたミネラルパウダー。サラサラ肌を長時間キープ。
おすすめポイント 「魔法の粉」とも呼ばれるほどの絶大な皮脂吸着力で、男女問わず大人気の商品。ベースメイクの仕上げにTゾーンなどを中心にはたくだけで、驚くほどテカリが抑えられます。無色透明のパウダーなので、肌色を選ばず使え、メイクの邪魔をしません。
価格 5g / 825円(税込) ※参照:innisfree公式サイト

コンパクトで持ち運びにも便利。午後のテカリが気になった時に、さっとお直しするのにも使えます。

⑩ 【フェイスパウダー】aZTK(エーゼットティーケー)/ フェイスパウダー

項目 詳細
商品名 aZTK フェイスパウダー
特徴 超微粒子パウダーが毛穴や肌の凹凸をふんわりカバーする。
おすすめポイント 圧倒的なコストパフォーマンスが魅力。 500円台という価格ながら、フィルターをかけたようなサラサラの陶器肌に仕上がります。肌に溶け込むような軽いつけ心地で、厚塗り感が出ないのも嬉しいポイント。初めてのフェイスパウダーとして試しやすい一品です。
価格 6g / 550円(税込) ※参照:aZTK公式サイト

品質の高さからSNSでも話題のブランド。ドラッグストアやバラエティショップで見つけたらぜひ試してみてください。

⑪ 【アイブロウ】MULC(ムルク)/ アイブロウペンシル

項目 詳細
商品名 MULC アイブロウペンシル
特徴 描きやすいなぎなた芯と、ぼかしやすいスクリューブラシが一体になったメンズ用アイブロウ。
おすすめポイント 初心者でも簡単に理想の眉を描けるように設計されています。 なぎなた芯は、細い線も太い線も自在に描け、眉毛1本1本をリアルに表現できます。反対側のスクリューブラシでぼかせば、非常に自然な仕上がりに。
価格 0.3g / 1,980円(税込) ※参照:MULC公式サイト

眉メイクに苦手意識がある人にこそ使ってほしい、使いやすさを追求したアイブロウペンシルです。

⑫ 【アイブロウ】KATE(ケイト)/ デザイニングアイブロウ3D

項目 詳細
商品名 KATE デザイニングアイブロウ3D
特徴 濃淡3色のパウダーを自由に混ぜて、自分にぴったりの眉色が作れるパウダーアイブロウ。
おすすめポイント ペンシルよりふんわりと自然な眉に仕上がります。 眉だけでなく、ノーズシャドウとしても使えるため、顔に立体感を出したい場合にも活躍します。一つ持っているとメイクの幅が広がります。
価格 2.2g / 1,210円(税込) ※参照:KATE公式サイト

長年ベストセラーを続ける殿堂入りのアイテム。男性のしっかりした眉にも、パウダーなら自然になじみます。

⑬ 【リップクリーム】BOTCHAN(ボッチャン)/ ハイドロリップバーム

項目 詳細
商品名 BOTCHAN ハイドロリップバーム
特徴 自然な血色感とツヤを与えるカラーリップバーム。
おすすめポイント カサカサに乾いた唇は、不健康で老けた印象を与えます。このリップは、保湿しながらほんのりと健康的な血色をプラスしてくれる優れもの。 テカテカしすぎない絶妙なツヤ感で、男性が使っても違和感がありません。
価格 2,200円(税込) ※参照:BOTCHAN公式サイト

唇のケアも大人の身だしなみの一つ。顔全体の印象がパッと明るくなります。

⑭ 【リップクリーム】FIVEISM × THREE(ファイブイズムバイスリー)/ リップディフェンス

項目 詳細
商品名 FIVEISM × THREE リップディフェンス
特徴 唇の色ムラを補正し、紫外線からも守る(SPF20・PA++)カラーレスリップ。
おすすめポイント 色がつかないタイプなので、「リップを塗っている感」が全くありません。 唇のくすみを自然にカバーし、健康的な素の唇に見せてくれます。UVカット効果もあるため、唇の日焼け対策もできる一石二鳥のアイテムです。
価格 2g / 3,520円(税込) ※参照:FIVEISM × THREE公式サイト

保湿、色補正、UVカットをこなす高機能リップ。こだわりのある30代男性に最適です。

メイクの落とし方とクレンジングの必要性

メンズメイクを始めたら、必ずセットで覚えなければならないのが「正しいメイクの落とし方」です。メイクを「する」ことと同じ、あるいはそれ以上に「落とす」ことは、健やかな肌を維持するために非常に重要です。メイク汚れが肌に残ったままだと、様々な肌トラブルを引き起こす原因となります。

基本はクレンジング剤でしっかり落とす

日中に使用したBBクリームやファンデーション、日焼け止めなどのメイクアイテムは、汗や皮脂で落ちにくいように、油性の成分をベースに作られています。そのため、普段使っている水性の洗顔料だけでは、これらの油性汚れを完全に落としきることはできません。

メイク汚れが肌に残ってしまうと、どうなるのでしょうか。

  • 毛穴詰まり・黒ずみ: 残ったメイク汚れが皮脂や古い角質と混ざり合い、毛穴を塞ぎます。これが角栓となり、酸化すると黒ずみの原因になります。
  • ニキビ・肌荒れ: 毛穴が詰まると、それをエサにしてアクネ菌が繁殖し、ニキビができやすくなります。また、肌に汚れが残っている状態は、肌のバリア機能を低下させ、刺激に弱い敏感な状態(肌荒れ)を招きます。
  • くすみ・色素沈着: メイク汚れが肌のターンオーバーを阻害し、古い角質が溜まって肌がごわついたり、くすんで見えたりします。長期間放置すると、色素沈着に繋がる可能性もあります。

これらのトラブルを防ぐために必要なのが、「クレンジング剤」です。クレンジング剤は、油性のメイク汚れを浮かせて肌から分離させる役割を持っています。

クレンジング剤の種類と特徴

種類 特徴 メリット デメリット おすすめの肌質
オイル オイルが主成分。洗浄力が高い。 ・濃いメイクも素早く落とせる
・洗い上がりがさっぱり
・乾燥肌の人はつっぱりを感じることも
・肌への刺激がやや強い場合がある
普通肌~脂性肌
ジェル ジェル状。オイルフリーと油性がある。 ・肌への摩擦が少ない
・適度な洗浄力と潤いを両立
・ウォータープルーフは落ちにくいことも 混合肌・乾燥肌
バーム 固形だが肌に乗せるとオイル状に変化。 ・洗浄力と保湿力のバランスが良い
・マッサージにも使える
・容器からスパチュラで取る手間がある 全ての肌質
ミルク 水分量が多く、乳液のようなテクスチャー。 ・肌への負担が最も少ない
・洗い上がりがしっとり
・洗浄力はマイルド 乾燥肌・敏感肌

正しいクレンジング方法

  1. 乾いた手と顔で使う: 手や顔が濡れていると、クレンジング剤が水と混ざってしまい、洗浄力が低下します。
  2. 適量をなじませる: 製品に記載された適量を手に取り、顔全体に優しくなじませます。ゴシゴシ擦らず、指の腹でくるくると円を描くようにメイクとよくなじませましょう。
  3. 乳化させる: これが最も重要なプロセスです。少量のぬるま湯を手に取り、顔全体のクレンジング剤と混ぜ合わせます。オイルが白く濁ったら「乳化」したサイン。このひと手間で、汚れが肌から浮き上がり、すっきりと洗い流せます。
  4. しっかりすすぐ: 32℃程度のぬるま湯で、クレンジング剤が残らないように丁寧に洗い流します。シャワーを直接顔に当てるのは、刺激が強く乾燥の原因になるため避けましょう。
  5. 洗顔する: クレンジング後、洗顔料を使って残った汚れやクレンジング剤を洗い流します(ダブル洗顔)。

洗顔料だけで落とせるコスメもある

「毎日クレンジングするのは面倒…」と感じる方のために、最近では「洗顔料だけで落とせる」「石鹸オフ可能」と記載されたBBクリームや日焼け止めも増えています。これらのアイテムは、特殊な技術によって、普段使っている洗顔料でも簡単に落とせるように設計されています。

メリット

  • 手軽: クレンジングの工程を省けるため、時間短縮になります。
  • 肌への負担が少ない: ダブル洗顔が不要なため、洗いすぎによる乾燥や肌への摩擦を軽減できます。

注意点

  • 本当に落ちているか確認: 洗い上がりに肌のぬるつきや、タオルで拭いた際に色がつかないかなどを確認しましょう。
  • 重ねたアイテムによってはクレンジングが必要: 例えば、「石鹸オフ」のBBクリームを使っていても、その下にウォータープルーフの日焼け止めや化粧下地を塗っている場合は、クレンジングが必要です。メイクに使った全てのアイテムが「洗顔料で落とせる」タイプであるかを確認しましょう。

特にメイク初心者のうちは、落とすのが簡単な「洗顔料オフ」のアイテムから始めてみるのも良い選択です。自分のライフスタイルや肌の状態に合わせて、最適なクレンジング方法を見つけることが、長く健康的な肌でメイクを楽しむための秘訣です。

30代メンズメイクのよくある質問

これからメンズメイクを始めようとする方が抱きがちな、素朴な疑問や不安にお答えします。

メイクアイテムはどこで買える?

一昔前とは異なり、現在では男性がメイクアイテムを購入できる場所は格段に増え、選択肢も広がっています。それぞれの場所のメリット・デメリットを理解し、自分に合った購入方法を選びましょう。

ドラッグストア・バラエティショップ

  • メリット:
    • 手軽さ: 全国どこにでもあり、仕事帰りなどにも気軽に立ち寄れます。
    • 価格帯: 「プチプラ」と呼ばれる手頃な価格の製品が豊富に揃っています。初心者でも気軽に試せるのが最大の魅力です。
    • テスター: 多くの商品にテスター(試供品)が用意されており、実際に色味やテクスチャーを自分の肌で試してから購入できます。
  • デメリット:
    • 相談しにくい: 専門のスタッフが常駐しているわけではないため、製品選びについて詳しいアドバイスを求めるのは難しい場合があります。周りの目が気になるという方もいるかもしれません。
    • 品揃え: メンズ専用コスメの取り扱いはまだ少ない店舗が多く、女性用コスメの中から自分で選ぶ必要があります。

こんな人におすすめ: まずは気軽に、低コストでメイクを試してみたい初心者の方。

デパートのコスメカウンター

  • メリット:
    • 専門的なアドバイス: ビューティーアドバイザー(BA)と呼ばれる美容のプロフェッショナルが、マンツーマンで製品選びを手伝ってくれます。肌色診断やタッチアップ(実際にメイクを施してもらうこと)を受けられるため、自分にぴったりの製品を確実に見つけられます。
    • 品質: 高品質で洗練された製品が多く、仕上がりの美しさや肌への優しさにこだわる方におすすめです。メンズ専用ブランドや、男性向けのラインを展開しているブランドも多いです。
    • プライバシー: 個別のカウンターで相談できるため、周りの目を気にせずじっくりと製品を選べます。
  • デメリット:
    • 価格帯: ドラッグストアの製品に比べて価格は高めです。
    • 敷居の高さ: 初めて訪れる際は、少し勇気が必要だと感じるかもしれません。しかし、BAは男性客にも慣れているため、温かく迎えてくれます。

こんな人におすすめ: 自分に合うものが何か分からないのでプロに相談したい方。失敗のない買い物をしたい方。より高品質なものを求める方。

オンラインストア

  • メリット:
    • 利便性: 24時間いつでも、場所を選ばずに買い物ができます。店舗に行く時間がない忙しい方に最適です。
    • 豊富な品揃え: 実店舗では取り扱いのないブランドや、オンライン限定品も購入できます。
    • 口コミ: 他のユーザーのレビューや評価を参考にしながら、じっくりと比較検討できます。
  • デメリット:
    • 実物を確認できない: 色味やテクスチャーを直接試すことができないのが最大のネックです。特にファンデーションの色選びは慎重に行う必要があります。
    • 送料: 購入金額によっては送料がかかる場合があります。

こんな人におすすめ: 買うものが決まっている方。近くに店舗がない方。口コミをじっくり読んでから購入したい方。
(オンラインでの色選びのコツ:公式サイトのカラーチャートを参考にする、まずはサンプルやお試しサイズを購入する、動画サイトなどで実際の使用感を確認するなど)

メイクしていることが周りにバレませんか?

これは、メンズメイクを始める上で最も多くの男性が抱く不安かもしれません。結論から言うと、正しい方法で、正しいアイテムを選べば、メイクをしていることが周りにバレる可能性は非常に低いです。むしろ、「なんだか肌がキレイになった」「清潔感が増した」というポジティブな印象だけを与えることができます。

「周りにバレない!自然に見せるための3つのコツ」の章で詳しく解説しましたが、バレないためのポイントを改めておさらいしましょう。

  1. 自分の肌色に合った色を選ぶ: 顔と首の色が違う「白浮き」状態は絶対に避ける。
  2. 少量ずつ薄く塗る: 「隠したい」という気持ちを抑え、厚塗りをしない。
  3. メイク前の保湿を徹底する: 潤った肌はメイクのノリを良くし、粉吹きやヨレを防ぐ。

これらの基本を守ることが、バレないメイクへの一番の近道です。

そして、もう一つ重要なのは「意識の持ち方」です。
「メイクをしている」と気負うのではなく、「肌というスーツを整えている」「身だしなみの一環である」と捉えてみましょう。髪を整え、ヒゲを剃り、スーツを着るのと同じように、肌のコンディションを整えることは、現代のビジネスパーソンにとって当たり前のセルフマネジメントです。

近年、社会全体でジェンダーレスの価値観が広まり、男性が美容に関心を持つこと、メイクをすることは、以前よりもずっとオープンに受け入れられるようになってきました。バレることを過度に恐れて何もしないよりも、メイクによって得られる「清潔感」「自信」「好印象」といったメリットの方がはるかに大きいのではないでしょうか。

最終的に、最も自然に見せるコツは、自信を持って堂々としていることです。肌がキレイになった自分に自信を持てば、その堂々とした態度が、周囲に「もともと肌がキレイな人なんだ」と思わせる一番の要因になるのです。まずは週末など、プライベートな時間から少しずつ試してみて、その効果を実感することから始めてみてください。